春爛漫』の作文集

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春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/27/2025, 11:59:24 AM

春爛漫

「ねー知ってる?」
珍しく近くのカフェで昼食をとっていると
同じ会社の女性たちの話しが聞こえる
「知ってる、あそこのサクラすごいよね」
「そうそう、夜いくとライトアップされて綺麗だよね」
女性たちはサクラの話をしていたそれを聞いていた俺は
『あんな所にサクラなんてあったっけ?』
疑問に思い、行ってみたいと思った
もちろん彼と
『今日迎えに来て』
LINEを送り仕事に戻る
仕事を終え
『終わったよ』
とLINEを送ると
「お疲れ様」
「えっ?」
後ろから声が
「もしかして、ずっと待ってたとかないよね?」
「うん、早めに来たつもりだったけどちょうど良かったみたい」
「本当に?」
「うん」
これ以上言っても答えは変わらない
「それよりどうしたの?」
「あっ」
俺は歩きだしながらお昼の話をした
「で、今、向かってるの?」
「うん」
「楽しみだね」
「うん」
目的地までいろいろ話しながら到着すると
「「すごーい」」
そこは春爛漫だった
「綺麗だね」
「うん、教えてくれた人たちに感謝だね」
「うん」
俺達はサクラの下自然と手を繋いでいた
「来年も来ようね」
俺は微笑みかけると彼は
「この先ずっと一緒に来ようね」
永久の約束をされ
「うん」
嬉しくなった

後日あの日職場の女子がいたらしく質問攻めにあうのだが
大人になった俺はうまく切り抜けた…はず…

3/27/2025, 11:58:54 AM

春爛漫


風のベールが

色とりどりの光を運んで来たよ

眩しくて指の隙間から見えた世界は

去年とは違う色をしてた

またひとつ大人になって

咲く花にさえ思い重なる

春の宴 心躍らせ

春の宵 詩に酔いしれ

ひとり華やぐ街の中でも

キミの笑顔と共に歩く嬉しさ

3/27/2025, 11:57:46 AM

春爛漫

世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし

すごく好きな和歌である。が、実は最近そのことを思い出した。好きな和歌がある事を忘れるほど、余裕がなかったのかもしれない。まあそんなことはどうでもいい。春が来ている。確実にそこまで来ている。もう真っ只中かもしれない。そんな春に、この和歌を読んだ在原業平はなんて素敵なんだろうと思う。手放しに喜ぶんじゃなくて、あくまでも、のどかに過ごしたいのに桜のせいで……!というスタンスなのが、桜に対する恋心のような気持ちを持て余してる感じとか、在原業平のいじらしさとかが全面に出てて、とても、とても良い!!!!
この機会に、他にも和歌に触れてみたいなと思う。

3/27/2025, 11:56:53 AM

春爛漫にはまだ早いが
少しずつ春が近づいてくる

汚い雪が増えてくると
春が近いサインだ

雪は冬も春も教えてくれる

3/27/2025, 11:55:54 AM

ふき味噌に鰹や菜花のおひたしと口いっぱいに吹き渡る春

題-春爛漫

3/27/2025, 11:53:02 AM

春爛漫
いまから書くのは今私がおもっていることです。一応ワンク。

春爛漫。
私には程遠い言葉だ。
あたりを見渡せば新しく入ってくる後輩や
クラス替えをワクワクしながら待つ人
キラキラな服で楽しそうにしている人
新学期を待ち遠しい人。
たくさん輝いてる人がいる。
私は明日クラス替えのメンバーが分かる。
ただただ地獄なのだ。
私の学年には問題児が山のようにいて。
からかわれていじめられて。
少なくとも問題児5人と一緒なのは
確定してしまう。
これを地獄と言わず何というのだろうか。
苗字的にも前後左右にくる人ばかりだから
からかわれていじめられるのは
免れないだろうし
この問題児どもは去年とある人を
パシリにしたり金を取ったり?したことで
被害者を不登校にさせ転校させた人なのだ。
私もそうなるのだろうか。
一緒になったら今までは裏で私のことを
こそこそ言うだけだったのに表で言ってきたり
コンプレックスを馬鹿にされたりするのかな。
"少なくとも"5人。
多ければ7人くらいになるのだろうか。
5人ぐらいの人数に罵倒されると考えたら
お腹が痛くなってくる。
いじめられないのを祈るしか無い。
でも裏で言ってるのは分かっている。
多分いじめられるんだろうな。
辛いな。あはは

3/27/2025, 11:49:09 AM

桜満開に咲く時
君と初めて出会った
光り輝くその場所で
初めての感情輝き始めた思い

〜春蘭漫の時に〜

3/27/2025, 11:48:16 AM

#だんだん理性が溶けていく話

■冷たくするのをやめたくない人の場合


〈理性が溶けるまで:9〉

午後の柔らかな光が差し込む静かなカフェ。

窓際の席に座る二人の前には、湯気の立つカップが並び
ほのかに漂う香りが午後の穏やかな空気に溶け込んで
いた。

彼女はカップを両手で包みながら
じっと視線を落としていた。何度か口を開きかけては閉じ
微かに揺れる湯気をぼんやりと眺めている。
心の中で言葉を探し続けている様子が伺えた。

しばらくすると、彼女はちらりと彼の方を見て
それから視線を落とし、小さな声で言葉を紡いだ。
「…どうすれば、ちゃんと気持ちを伝えられると思う?」その声には、ためらいとわずかな期待が入り混じって
いた。

突然の問いに、彼は少し驚いた顔をしたが
少し考えてから微笑みながら答えた。
「そうだな…。例えば、言葉にするのが難しいなら
文字にしてみる方法はどうだろう?」
「…文字?」
彼女は少し眉をひそめながら彼を見つめた。

彼は鞄から小さなノートとペンを取り出して
テーブルの上に置いた。
「これを使って、自分の気持ちを少しずつ書いてみるのはどうかな?」

彼女はノートとペンをじっと見つめながら
半信半疑の声で返した。
「…それでうまくいくの?」

「最初は短くてもいいから、感じたことをそのまま書いてみるのがいいんじゃないかな。」
彼は穏やかに微笑みながら言った。

彼女はしぶしぶペンを手に取ると、そっとノートを開き、ゆっくりとペンを動かし始めた。

"うまく言えない。"

その短い言葉を読んだ彼は
柔らかな笑みを浮かべながら答えた。
「それでも十分伝わるよ。
それに、ここから広げていけばいいんだ。」

彼女は少し顔を赤らめながら
ノートを彼に押し出して言った。
「…じゃあ、次はあなたが書いてよ。」

彼は笑いながらペンを握り
「じゃあ、僕もやってみるね。」
と言って、一行書き加えた。

"君が気持ちを伝えようとしてくれること
それだけですごく嬉しいよ。"

その言葉を読んだ彼女は、驚いた表情を浮かべながら
言った。
「…なんか、ちゃんと伝わってくるね。」

彼は少し得意げに笑い
「それなら先生と呼んでくれてもいいよ。」
と冗談交じりに返した。

彼女は冷たい目で彼を見ながら
「調子に乗らないで。」と言い放ったが
ふとノートを見つめながら静かに続けた。
「…先生なら、何でも教えてくれるの?」

その問いに彼は一瞬驚いた表情を浮かべたが
すぐに柔らかく微笑みながら答えた。
「もちろん。君が知りたいことなら何でも教えるよ。」

彼女は少し視線をそらしながら
「…じゃあ、この間だけ先生って呼んであげる。」
と控えめに言った。
その頬にはほんのり赤みが差している。

その後も二人はペンを交互に持ちながら
ノートに言葉を綴っていった。
彼女は少しずつ自分の気持ちを文字にしていき
ノートには彼女の今まで言えなかった言葉が
次々と記されていった。

"君といると安心する。"
"なんで君には、こんなにいろいろ話したくなるのか
分からない。"
" でも、こうやって書くのは少し恥ずかしい。"

彼はその一つひとつを読みながら
時折優しい笑みを浮かべて頷いた。
彼女は書き終えるたびに少し照れくさそうに彼を見ては
またノートを差し出した。

帰り道、彼女は歩きながらノートを開き
ページに書かれた自分の言葉をじっと見つめた。
その文字を目にするたびに顔が熱くなり
彼女は急いでノートを閉じた。
そして、ノートを胸に抱きしめながらポツリと言った。「…やっぱり、すごく恥ずかしい。」

彼は彼女の様子に気付いて穏やかに微笑み
「でも、君の気持ちがちゃんとそこに表現されている。
それがとても大切だと思う。」
と声をかけた。
彼女は恥ずかしさからか何も返さなかったが
最後に彼に聞こえないほどの小さな声で
「…ありがと。」とつぶやいた。

彼にその声が届いたかは分からなかったが
彼女は口元にかすかな笑みを浮かべ
彼の隣を歩き続けた。

続く

3/27/2025, 11:47:26 AM

校庭の桜のつぼみが開いてきた今日

この学校の生徒としての最後の授業

離任式

大好きな先生が離任した

いつもいじってくるし、

ハイテンションでついていけない時もあったけど

すごく優しくて

頼れる先生だった。

先生はいつも別れ際に

“ またね”って言ってくれる

卒業式の時も言ってくれた

でも、

今日は

“ ばいばい”

いつも私が手を振らないと振ってくれないのに

今日は手を自分から振ってくれた。

春爛漫の今日

桜が舞うように、

それぞれの居場所を離れ、

次のスタートラインを踏んだ。

先生、大好きだったよ

#春爛漫

3/27/2025, 11:43:34 AM

春爛漫  
















              腹満タン

3/27/2025, 11:38:06 AM

今日は離任式。



私には代表の挨拶という

重要な役割がある。


その時が近づくにつれ、

心臓の拍動が速くなるのを感じた。


練習の時ですらカミカミで

早口になってしまったのに

本番なんて大丈夫だろうか。



そして、その時がきた。


練習のとき全然スラスラ読めなかった

「支えてくださった」や「ご活躍」も

しっかり言えた。


あとは早口にならないようにするだけ。

ゆっくり、ゆっくり。




「3月28日 代表 ____。」


言えた。終わった。



だんだん、緊張がほぐれていく。

本当に、よかった。




お辞儀をして自分の椅子の所に

戻ろうとした時、



体育館の窓から

満開の桜が見えた。



登校中も見たはずだったけど

その時見た桜は今までで

いちばん、綺麗だった。


















「春爛漫」



完全的な妄想。

春爛漫って言葉ひとつも入れれなかった...

「今日は離任式」ってあるけど
離任式は明日です。

こうなればいいなーっていうのを
文章にしました。
成功しますように...
成功しますように...

緊張する...声震えそう...

たくさん練習してきたので
練習の成果が出るように
本番でも頑張ってきます!!

3/27/2025, 11:34:14 AM

(春爛漫。)🦜

   あのね
     春の花が咲き乱れ
       光りに満ちた様子を
         春爛漫。と云うんだね。🦜
    ✣春爛漫。と云えば
             お酒なんだね。🦜

    「お米を、お酒に浸した物を
      雀に、食べさせて
        酔わせた処を捕獲する
      狩猟法を聴いた事が
             有るけど。」

    ❞僕は、いきなりお酒に
      浸したお米が有っても
       今まで食べた事が無いし
      匂いもお酒臭いから
         絶対に食べ無いんだよ。❝
       《其のお話しは》

   「・雀酒。話しかな。・・
      里山で、雀が稲穂を
    啄み、谷間に蓄えていた物が
      お酒に変わった物を飲んだ
       人間、しゃん。の戯言なんだね。」

   ❝ちなみに、世界一。アルコール度数が
     高いお酒は・ポーランドの
     「スピリタス。」で度数が96%
               なんだね。🦜
   ✷もはや、[無水エタノール。]と
          同じなんだね。🦜🦜🦜

3/27/2025, 11:31:42 AM

『春爛漫』

春かぁ...

キミと迎えるはずの
その頃のマッスの膨張痕
また、思い知るのだね

春は移ろう気圏層
想いを通さぬ液状土

或は拒みさすらう幻想か


春かぁ...

キミが輝くはずの
その頃のマチュエの錯綜
また、夢を見るのだね

春は河面に浮かぶ淡水泡
光りを通さぬ多面鏡

或は置き忘れの玩具か


春かぁ...

キミを包むはずの
その頃のインスピの拡散
また、惜別するだね

春は過ぎ去りし偶像絵
薄皮剥けた水草球根

或は風の奏でし葬送詩か


春かぁ...

 ゆえに想うのだね


春かぁ...

 ゆえに哀しいのだね


春かぁ...

 ゆえに爛漫なのだね

3/27/2025, 11:26:16 AM

春爛漫

花が芽吹いて

穏やかな天気で

過ごしやすいそんな雰囲気

そんな昔な春を謳歌したいなー

3/27/2025, 11:25:24 AM

春爛漫…

暑ちぃんか、寒みぃんか、ハッキリしろよっ!もぅっ!

3/27/2025, 11:23:52 AM

春爛漫とは、『春の花が咲き乱れ、光に満ちた様子を表す言葉』である。
春爛漫と聞けば、淡く色付いた桜の木々を想像する人が多いだろう。
梅「…自分達も咲き乱れてるんですけどッ!!」
菜の花「いや、梅さんいいほうじゃないッスか。平安時代とかめっちゃ歌詠まれてたんでしょ?」
藤「確かに春と言えば桜みたいなとこあるなぁ。その他の花も頑張ってるんやけどねぇ」
チューリップ「ジブンもガンバって咲いてマス!」
梅「チューリップくんカラフルでいいよね。日本系の花にはない鮮やかな感じアレ好きだわ〜」
チューリップ「アリガトーゴザイマス!ガーデニング力入れてます!初心者にもオススメデス!」
蒲公英「遅れましたぁ〜」
菜の花「あ、チッス!いいよいいよ、綿毛飛ばすから遅れるって言ってたもんね〜」
藤「二人は相変わらず仲ええねぇ」
菜の花「両方天ぷらが美味しいんで!」
蒲公英「意外と知られてないんですよねぇ…食用にもいけるんですけどぉ…」
藤「そうなん?今度ウチも天ぷら食べてみたいわ」
蒲公英「ぜひぜひ〜!あ、春乃七草堂さんの蒲公英の天ぷらが美味しいですよぉ」
梅「自分酸っぱいから子供から疎まれがちなんだよなぁ。おにぎりでは王道だけどさ」
チューリップ「梅干し大好きデス!熱中症タイサク!」
梅「お前分かってんな…ホント大好き…」
桜「お待たせしました。春の主役さん来ましたよ」
ツツジ「お弁当持ってきました!」
桜「ツツジちゃん特製躑躅酒です」
チューリップ「桜さん、これなんて読むんデスカ?」
桜「つつじと読みます。ツツジちゃんの名前を漢字で書くとこうなるんですよ。この躑躅酒は甘くてとても美味ですよ」
ツツジ「よく漢字難しいって言われます…」
チューリップ「そんなことナイデス!カッコイイデース!クールジャパン!サムライ!」
ツツジ「チューリップさん…!私なんて昔から子供達に吸われてばっかりだった私をそんな好きだなんて…!」
チューリップ「そこまで言ってないデス」
桜「ほら、そろそろ開けますよ。乾杯しましょう。早くお酒が飲みたくて堪らないんです」
梅「じゃ、カンパーイ!!」
桜「乾杯〜」
菜の花「やっぱ菜の花を料理するなら天ぷらしかない気がするんスよ」
蒲公英「そうですかぁ?おひたしも好きですよぉ」
藤「相変わらずツツジちゃんのお弁当は美味しいなぁ。流石やわ」
ツツジ「そんな、藤さんまで私のことを…!?私にはチューリップさんがいるのに…!」
チューリップ「全部気のせいデス!でもツツジさん料理上手デス!」

春爛漫とは、『春の花が咲き乱れ、光に満ちた様子を表す言葉』である。
…が、花々が集まって美味しい食べ物を食べて酒を飲むこの様も、春爛漫と言ってもいいのかもしれない。


テーマ『春爛漫』

3/27/2025, 11:22:00 AM

「春爛漫」
外は春爛漫で綺麗だ。
私はまだ真夜中の外に出かけて春の景色を見ていた。
木はピンク色。地面は鮮やかな緑色。とても綺麗だ。
私の服は真っ赤な赤色に染まっている。
元 々 白 色 だ っ た の に 。
私は犯罪者。人を◯してしまった。
でも、もう何も感じないや。
もう私に感情なんてものはとっくに無くなっている。
私の夢は妹と母に復讐する事。もうその夢は叶った。
あとは自分が空へ行くだけだ。
私も昔はこのピンク色の桜の様に、
純粋で、明るくて、優しい性格だったのに…
私の心は妹と親に壊された。
母親と妹は私の事を召使いの様に扱っているし、
特に妹は私の持っている大切なものを全て奪った。
ぬいぐるみ、お金、友達、恋人…
もう私はもうすぐ持っているものがなくなる。
命さえも、もうすぐ消えるのだから。
最後に素敵な景色を見られて良かった。
ばいばい、こんな私と友達で居てくれたー、
いつの間にか名前も思い出せなくなったのか…私は…
ばいばい、みんな、ばいばい、この世。
さようなー
「君!こんなところでなにしてるんだ!」
ああ、しまった、警察に捕まってしまった。
どうしようか、
「って服が…!?これは血か!?」
めんどくさいな…
もうどうでもいいや、刑務所に行っても

3/27/2025, 11:19:46 AM

『春爛漫』

 その春にあなたはいなかった。
 花嵐は私たちの代わりに泣いているようだった。
 あなたを永遠にうしなったのだと、理解できるほど私たちは大人ではなかった。
 あなたがいないことを、私たちは運命だとあきらめるほどに狡くはなく、自分たちの所為だと悟るほど愚かでもない。

 だからあなたの不在を私たちはあなたの所為だと思いこんだ。
 小賢しくて卑怯な私たちだった。

 あの戦いの日々の最後の日。
 私たちが勝利して、王子だった私たちの主は王位についた。簒奪者として。
 華々しい即位の儀。晴れがましい祝いの席。
 あなたはいなかった。
 私たちはさほど疑念を抱かなかった。あなたはいつもそうした堅苦しい儀式を嫌っていたから。
 ただ主だけがあなたの不在を訝しんでいた。

 どうして私たちは見過ごしたのか。
 どうして主は探さなかったのか。

 それを問うても仕方ない。
 あなたはそのときには既に、主のこれからの統治を蝕む最後の敵と刃を交えていたのだから。刺し違えていたのだから。私たちが駆けつけても間に合わなかった。
 どうしたところでこの現実は変えられなかった。

 すべてはあなたの兄が予言したとおりになった。
 あなたの死せる兄が望んだとおり。

 あなたはいなければならなかった。
 生きて新王に仕えねばならなかった。
 新王は、私たちの主は、あなたのために王位を陥れたのだから。

 歯車がわずかにずれて軋む。
 聡明な新王の温和な微笑みに影が射す。
 目に見えぬ何かがひずんでゆく。

 あのかたを貶めたのは、あなたなのだ。
 私たちの主を狂わせたのはあなたなのだ。

 私たちはそうやって小賢しく卑怯に責任をあなたになすりつける。
 新王のやわらかな虚ろな眼差し。

 春が訪れた。
 また春が来た。
 どこにもいないあなたを新王は玉座から探し求める。
「もう、そのような者を求められますな」
「もう、そのような者はおりません」
 隠しても隠れない。あなたの遺した陰翳。

 今年も春は来た。
 来年も来る。
 あなたのいない春。王の即位の周年を祝いながら、誰もが肝心なことに口をつぐむ。

 春爛漫。
 穏やかな優しい春はこの王国にもう訪れない。

3/27/2025, 11:18:14 AM

春爛漫



桜が舞う春が1番好き

そういった彼女と今年も花見に行ってきます

3/27/2025, 11:18:00 AM

【春になったら掘り起こすもの】

春めく公園は、桜の花びらに満ちていた。
今年も、桜が降る季節がやって来たのだ。

桜が咲いて真っ先にすることは、桜の花びらを拾い集めることだ。
何枚も何枚も、満足するまで拾う。
やがて満足したら、今度は公園の土を掘り起こして小さな穴を作るのだ。
そして穴が掘れたら、その中に桜の花びらを埋めるのだ。
これを私は「桜のタイムカプセル」と呼んでいる。
1年後、また桜が降る季節になったら掘り起こすのだ。

しかし、私はいつも桜を埋めた場所を忘れてしまうのだ。
毎年、「あれ、どこに埋めたっけ?」と探し続けるのだが、桜を掘り起こすことに成功したことは無い。

その日も、私は桜を拾い集めていた。
地面にしゃがみ込んで、丁寧に一枚ずつ拾い上げていた。

公園の一角には、小さな東屋ががあった。
屋根のあるベンチみたいなものだ。
そこには色んな人(大抵はお爺さんやお婆さん)が座るのだが、この日は杖をついたお爺さんが座っていた。

「お嬢ちゃん、桜が好きなのかい?」
私はお爺さんに話しかけられた。
人見知りな私は、黙ってコクっと頷いた。
「そうか」
お爺さんはそう言うと、よっこらしょと立ち上がり、桜の木に手を伸ばした。
そして、お爺さんは桜の枝をポキっと折って、私に手渡した。
「ほら、」
お爺さんの手に握られた桜の枝は、それはそれは可愛らしかった。
「ありがとう」
人見知りな私は、小さな声で感謝をした。

家に帰ってから、お母さんに桜の枝を見せた。
お母さんは喜んで、桜をリビングの花瓶に生けてくれた。
水の入った花瓶に生けられた桜は、心なしか喜んでいるように感じられた。

その夜、私はパソコンで「さくらのえだ 折る」と調べた。
「さくら折るばかうめ切らぬばか」「きぶつそんかいざい」「ばっきん」など、やたらと恐ろしいワードを目にしてしまった。
あ、桜を折るのってだめだったんだ。
そう理解した私は、パソコンをそっと閉じた。

翌年の春。
案の定、埋めた桜は見つからなかった。
桜の枝をくれたお爺さんに会うことも無かった。
花瓶に挿した桜の枝は、1週間後にはリビングから姿を消していた。

私は例年と同じように桜を拾い集めては土に埋めた。
桜を拾いながら、お爺さんが折って手渡してくれた桜の枝のことを思い出していた。
もちろん、このことは他の人には言えない。

春になったら掘り起こすものが、増えたみたいだ。

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