『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星空
暗い夜に光る一番星
明るく見えるのにこんなにも遠い…
まるで君みたいだね。
どんな時だって君は明るく輝く
眩しい光
僕にとって君は星空のように綺麗だ
俺が生きていた時。
貴女に送り出され、一人で放浪した旅の間、幾度星空を見上げて貴女を想ったことでしょうか。
貴女もこの星空を眺めて、俺のことを想ってくださっていたら、これほど嬉しいことはないなと思ったものです。
貴女は誰にでも愛を与えました。
そうでなければ、俺が貴女の愛の恩恵に浴することはありませんでした。だから、俺のことだけを思って夜空を見上げたことは、きっとなかったでしょう。
それが分かっていても、つい願ったものです。
貴女のその「たったひとりの人」が、俺であったらいいのに、と。
辛い、息詰まった日々、
僕らは夜空を見上げてた。暖かく光る一等星が僕たち2人の標で、いつか いつの日か 自由になれたなら、
あの星に会いに行こう と約束をしたんだ。
この羽でずっと飛んでいけばいつかは辿り着くだろうって話してた。
その時間が唯一の楽しみだったのに。
限界が来て、君の心は壊れてしまった。
解放してくれと僕に懇願してきて、その痛々しい姿に
僕は
僕は 僕は
君の願いを叶えたんだ。
暖かさと感触を今でも覚えている。
放心していたら、そのうちに仲間達が集まってきて、罪人の僕は酷い仕打ちを受けた後に燃やされて、
空から落とされた。
結局、君との約束は守れなかったけど、
落ちて
落ちて
焼け焦げた先に
あの星のような 子を見つけたよ。
もし君が一緒だったらって何度も思う。
もう一度君に会えたら、と夢をみる。
願った所で仕方がない事を、星空を見ながら考えてる。
星空
星空と聞くと“君の知らない物語”の歌詞が脳に流れてくる。
キラキラと輝く星と暗くて落ちていくようなの夜空の思い出。
誰かに恋をして、その好きな人の言葉や行動に一喜一憂する気持ち。
その気持ちを抱えてるときは見えないけど時間が経って遠くから見たとき、これまでの重くて大変で大切な気持ちが集まって何かカタチを描いてて、そのどれもが光輝く星座になっていたら良いなと思います。
街の明かりがまぶしくて、「星空」はちっとも見えやしないのだった。
『見えぬけれどもあるんだよ』
なんて、素敵な詩があって。
頭がいい人にとっては、そうなのかもしれない。
優しい人、心が豊かな人は、目に見えないものに思いを馳せることができるんだろう。
だけどね。あいにく、毎日息切れしながら生きるわたしにとっては、見えないものは無いものと同じで。
『それでも今は、大丈夫だよ』って、誰かにうたってほしかったんだ。
星空
名前を変えました。
不死身の喇叭傘になりたい。
「記憶の空」
子供の頃、自分が住む東京の空と、祖父母が住む田舎の空は違う空だと思っていた。
昼間は青い色の濃さが違うし、夜は星の数が違うから。
もしも都会の灯りが全て消えたら、どれくらいの星を見ることができるのだろう。
手を伸ばす。
片手で足りてしまう空の光の数。
祖父母の家からは、天の川も見えたのに。
今はもう無い祖父母の家の庭から見た空。
記憶はどんどん薄れていくのに、あの星空だけは覚えている。
それを忘れたくなくて、もっと多くの星を見たくて、私は辺鄙な場所を選んで旅に出る。
────星空
家に隕石がある。
こう書くと、なんだか壮大な物語が始まりそうだが、今回はそんな壮大な物語を書くつもりはない。
ただ、以前購入した隕石の事をつらつらと書いてみようかと思ったまで、悪しからず。
件の隕石は、つくばエキスポセンターにて購入したお土産品だ。
科学館等にありがちな標本系の商品で、白いルースケースに入った隕石と隕石情報が書かれている厚紙が同梱されている。
隕石情報の厚紙には「隕石 ミニミニ」と表記されているが、商品裏のバーコードには「いん石 ミニミニ」となっている。表記ブレブレの緩さが、非常に微笑ましい。
隕石ミニミニ(こちらの方が読みやすいのでこちらの表記を採用)は、1576年アルゼンチンにて発見されたカンポ・デル・シエロ隕石の一部。
種類は、鉄質隕石でシリケート(ケイ酸塩)を含む粗いオクタヘドライト──参照:同梱の隕石情報
小指の爪を一回り小さくしたサイズだが、燻銀の重厚感ある色をしている。表面には段々とした彫りが刻まれており、まるで鳥の片翼の様に見える。
カンポ・デル・シエロ隕石は、総重量37,000kgもあったらしいので、自分が持っているのはクズと呼ばれる類のものだろう。それでも、表面に刻まれた翼の模様は、何にも代えがたい価値を内包しているように感じてならない。
ロマンチスト上等で言わせてもらえば、これは、星空の中を旅してきた、星の鳥だ。
果てしない宇宙を旅している最中、なんの因果あってか地球のアルゼンチンに墜落。それから393年間、土の中で眠っていたところ、人に発見される。それから更に時を重ねた、2024年。日本のつくばにてお土産品となっているところを私に発見された。
遥か遠く星空を旅し、地球上でも旅してきた翼が、白いルースケースの中で羽を休めている。
人では到底なし得ない長い長い旅をし、寿命が尽きて土に還るまで、長い長い時を地球と共に過ごすのだろう。
共にいられる時間は明らかに私の方が短いが、それまでの間ルースケースの中でその羽を休めてくれたら幸いである。
物言わぬ翼は今日も、鈍い輝きに銀河の片鱗を写している。
意味深長なその輝きに魅入られる一方で、宇宙の一部が手元にあるおかしみを、家にある隕石を見る度に味わっている。
星空を眺める。
現実の辛さが、手の届かぬ星々に
癒されるような気がする。
物言わぬ、光の粒が心地よい。
限界の限界の限界で
それでも、行動しなさいと
せっつかれる日々。
私が欲しい言葉は
それじゃないよと、伝える気力すら
枯れてしまっているのに。
見間違えかと思う速さで
星が流れるように
私も、ふっと…消えたくなる衝動に
襲われる。
ただ、それを選ぶと私は何者でもなく
終わるだけだから。
今夜だけは、自分の為だけに
星を眺める時間を、贅沢に使おう。
今はただ、心を空にすればいい。
誰の声も響かぬ、この場所で、、、
【お題:星空】
「あれ?
靴下がない……」
ベランダに干した洗濯物を取り込んでいる時の事。
洗濯物の中に、靴下の片方が無い事に気づいた。
部屋に取り込むときに落としたのだろう。
そう思って、ベランダまでの道を辿ってみるも、どこにも靴下の片割れは無い。
念のために洗濯機の周りを見てみるも、出てきたのは埃だけ……
いつかは掃除しないとだけど、後回し。
靴下を探す方が先だ。
見落としがあったかもしれないのでもう一度道を戻る。
今度は丁寧に探すもやはりない。
「うーん」
私は腕を組んで、頭を働かせる。
靴下は脱いだらいつも、洗濯機の中に放り込んでいる。
どこか別の場所で脱いだ可能性もあるが、もう片方があるので無視していいだろう
一人暮らしなので、同居人がどこかに脱ぐ散らかすと言うのは無い。
だからどこかにあるはずなのだが、影も形も無い。
一体どこへと行ったのだろう……
私が考え込んでいると、視界の端で何か動くものがあった。
飼い犬のクロだ。
そうだ、クロに聞いてみよう。
「ねえ、クロ。
靴下知らない?」
「わん」
「そっか」
シロは探し物の達人――いや達犬だ。
いつも探し物をしていると、頭がいいからなのかどこからともなく探し物を持ってくる。
だからクロに聞いてみたのだが、私にはクロの言っていることはてんで分からない。
知っているのか、知らないのか……
というか私の言うことを理解しているのか……
靴下はどこいったのか……
それは神様だけが知っている。
……待てよ。
「クロ、こっちへおいで」
私がそう言うと、クロは嬉しそうに寄って来た。
やっぱりクロは賢い子だ。
こっちの言葉は分かるようだ。
私はクロの鼻先に、靴下を下げる。
テレビで見たことあるような探知犬みたいなことが出来るかもしれない。
そう思って私はクロに靴下の匂いを嗅がせる
「ほら、クロ。
これを探して」
「クンクン」
クロは靴下をかいだ。
こちらの意図は伝わったようだ。
さすがクロだ。
そしてクロは一瞬臭そうな顔をして(失礼な)、辺りを嗅ぎまわる。
しばらく匂いを嗅いでいたようだが、急に顔を上げた。
どうやら見つけたようだ。
「わん」
クロは鳴いてから、とある場所に向かって走り出す。
クロの向かった場所は、クロお気に入りのクッションがある場所。
そしてクロはクッションの下を漁りはじめ、こちらを向く。
私がクロの方へ振り向くと、なんとクロは探していた靴下を口にくわえていた。
クロはこちらに走ってきて、私の前に靴下を置く。
その顔はどこか誇らしげだ。
「おー、よしよし。
偉いぞ」
色々言いたいことはあるが、とりあえず褒める。
本当に言いたいことがあるけれど、クロは命令を完遂した。
ならば褒めるしかない。
「クロー、お前は賢いな」
言葉とは裏腹に、私の胸の内ではある想いが芽生えていた。
『今までに失くしたものが、あそこに眠っているかもしれない』と……
クロの機嫌を損ねないよう、折を見てあの場所を捜索だ。
私はクロに悟られぬよう、頭をわしゃわしゃして褒める。
「クロは何でも知ってるね。
今度、なにか無くしたらクロに聞くことにするよ」
無くし物は、神様ならぬ犬様だけが知っている。
ベガ、デネブ、アルタイル
星々の煌めきが届く頃には
きっと夏も恋も
焦がれるものになってる
「星空」
独りも、悪くないと思うよ。
ほら。あそこ。光ってるでしょ。
僕が見つけた、光だよ。
今日は猛暑日だった。
昨日も猛暑日だったけど、今日は猛猛暑日だった。
エアコン付けっぱなしで寝て、朝から暑くて
でもまだ蝉の声がしない。7月頭だから。現在梅雨真っ最中。
熱中症警戒アラートが出るほどの猛暑日なのに、蝉の鳴き声がしないとなんて言うか…ほんとにただの「暑い日」いや、「ものすっっっごく暑い日」なんだな。ただの。
夏って災害級の暑さであっても情緒ってあるんだ、って気づいた日だった。
いつの間にか星を見上げることもなく
下ばかり見てる
いつか見た星空はもう 記憶の彼方
そうか、もうすぐ七夕だからか、と合点した。
日本ではもう星空なんていうもの、見れない代物になってしまっている。
田舎では見えるって?
残念、もう見れないよ、都会人。
君と同様、スマホの光にやられて視力が悪くなってるからね
皮肉めいたお題だなあと、僕はびっくりしたよ。
一体全体誰がこんな小汚い夜の空を見上げるんだい?
小説のネタにするって、ロマンチストのような物好きしか書かないんじゃない?
星空じゃなくて夜空のほうが現代人にはぴったりだ。
大抵の人は子供も問わずストレートネックだからね。
見上げなれてないんだ。見下しなれてるんだ、首は。
広大な空より狭く堅苦しいスマホ画面に夢中なんだ。
首の長いキリンだって、びっくりするよ。
どうしてそう目をおとすんだ?――とね。
空に星は似合わない。
雲に隠れた月――朧月夜のほうが、しっくりくるんだ。見上げたくなるんだ。肉眼で見れるから。楽だから。
星だと望遠鏡を持ってこないと見れないからね。
ああ、スマホが望遠鏡になってくれれば一件落着なんだけど。あちらの方から近づいてきてくれればこちらとしてもありがたいんだけど。
「私は、お星様になりたい。」
笑顔で話す彼女。俺はいつもの冗談、そう思っていた。
「プラネタリウム、綺麗だったね。」
何度目だよ、と心の中で呟いた。彼女は俺の考えを察知したのか、何回見たっていいの、と笑顔で答えた。
「本当に星が好きなんだね。」
毎週末、俺は彼女に連れられて、プラネタリウムを見ていた。そして毎回、寝落ちしてしまう。
「君は本当に、お星様への関心がないね。」
彼女は呆れたように言った。
「資産家令嬢の考えは、分からないよ。」
「その呼び方、やめて。」
冗談で言ったのに、彼女は真剣な顔で言い返してきた。そのせいで、俺達の間には、気まずい空気が流れた。
「今日はもう、帰るね。」
彼女はそう言い、早足で去っていった。
「おい!ここで何してるんだよ!」
俺は上がる息を宥めながら、彼女に言った。
「見つかっちゃった。」
彼女は、笑顔で言った。教室の窓の外を眺めていると、彼女が屋上のフェンスを越えていたのだ。俺は慌てて、ここまで来たのだ。
「危ないから、戻って来い。」
「嫌だよ。私は、お星様になりたい。」
こんな時まで、冗談を。しかし、彼女の目は揺るがない。
「何でそんなに、星になりたいんだよ。」
「私が令嬢だの何だので、周りから孤立していた時。親からの過剰な期待を受けて辛い時。いつだって、お星様は見守ってくれた。だから、私も誰かの人生の傍観者になりたい。人生の演者は、もう嫌なんだ。」
彼女の切実な願いに、胸が苦しくなる。それと同時に、怒りがこみ上げてくる。俺は星なんて大嫌いだ。
「星なんて見るなよ。俺だけを見てくれ。俺はお前の助けになれないのか?」
「じゃあさ。君が演者の劇を、私に見せてくれる?」
彼女は、真剣な眼差しで言う。
「最高な劇を、お前に見せてやる!」
俺が言うと、彼女は泣きそうな笑顔で飛び降りた。
空を見上げる。星が輝き、風が歌う。彼女の居ない日々は想像以上に辛かった。それでも俺は演者で、彼女は観客。楽しませるのが俺の役目だ。星空の向こうで彼女を見つけて、俺はもう一度、彼女に恋をする日を、星に願った。
自分に自信のないときは
星空を眺める
街の中でみつける星たちは
まばゆい光を放ちながら
長い道のりを歩んでくる
小さな存在の私でも
いつか光り輝けるように
星空見上げて前に進む
この町は少しづつ、栄えてる
整備された通り沿いには飲食店が立ち並び
空港と駅を繋ぐバスが走ってる
そして今日は花火大会。素敵な町おこし
こうしてこの町は賑わい、人が寄り合い、
やがて、「ああ、ここ良いね」なんて思われて
どんどん、栄えていくのだろう
星空よ、今しばらくグッドバイ
今日の主役は君ではなさそうだから
花火の音が、ただ聞こえる
人の灯りが、夜空に映る
【テーマ:星空】
星空(2024/07/05)
日々、人は生まれ死んでいく。
最期を迎えればどうしたって届かない。
そこに理由が欲しくて
空の上に行ったんだよって皆が言った。
いつしか光の粒に埋め尽くされたとき
それを星空と誰かが呼んだ。
新月の夜の君の願い
どこにいても
誰といても
月下美人の花が咲く
年に一度のその時だけは
天に流れる星の川を
しかと両の目に焼き付けて
自分と共に生きたことを
ほんの少しでも思い出して、と
今年も咲いた月下美人
白く儚い花は変わらず
あの頃の君によく似ている
見上げた空に星は少なく
街の灯りが邪魔をする
私はそっと目を閉じる
瞼の裏に広がる星空と
一夜で終わる花のように
儚く散った君の笑顔を
『星空』
「星空は田舎に行かないと見えない。」普通は皆そう言う。でも、まっくらで静かな場所に行かないとキレイさに気付けないなんて自分の目がバカみたいでいやだから私は意地でも星を探す。コンビニやら、信号機やら、電光掲示板やら、東京の街の中には光が溢れている。ルクスで言うとそちらの方が明るい気もするが、そんな人工的な光よりも暗闇の中からようやく見つけ出した一番星の方があかるくて、物理的なだけじゃなくて私の心の闇までをも照らしてくれる気がする。光はただあるだけじゃ意味がなくて、自分から探さなきゃいけないんだなあって。そう思った。