『星空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星空。
星空が綺麗だった。今思い返すと、懐かしいくらいには綺麗だったのだろう。
私は少し前に地元を離れここへ来た。ここは、完結に言うと都会であり、人や光や物があふれる場所だと思う。慣れない事もあったが、特段困らないし、便利で気ままなこの生活にも適応してきているつもりだった。
だから、驚きだったのだ。この星の見えない空をみて、自分の中の臓物だとか、神経だとか、脳ミソだとか、指先だとかが揺れてむず痒く、歯痒くなるこの現象を感じ、沈んだ気持ちになる事に。本当に僕は驚いたのだ。
星空をみたいだなんて、ここ何年も思ったことは無かった。お月様が満月みたいに光り輝く夜が、少し好きなくらいだったし、頓着ないものと思っていた。だから慄いたのだ。
あぁそうだ、久しぶりにプラネタリウムにでも、行ってみよう。美しい星空の観察の為にも。
#星空
下を向いて適当に歩いていたのに、目の端には星空が映る。
何故だろう、と横を向くと自分が歩いていたのは、川に架かる橋の上で、水面に星空が反射していた。
キラキラと輝く星空は風によって揺蕩っていて、ここに飛び込めたらどれだけ楽しいだろうか。
そう思った瞬間、私は橋の上から身を乗り出して、下の星空に飛び込んでいた。
ドボン
ゴポゴポ、ゴポゴポ
川の水はいきなり牙を剥き、私を水底へと引き摺り込む。
抵抗もできず、私はただ引き摺り込まれる。
目を開くと、遙か上空の星空がキラキラと輝いて、私は手を伸ばす。
それすらも意味は無く、私はそのまま意識を手放した。
先生に呼ばれた。
「最近蹴られてる姿を見かけたんだけど、大丈夫?」
「大丈夫です。」
大丈夫なわけないだろ。心で思った。
「そう。なら良かった!遊んでただけなのね!」
「はい」
「嫌だったら、やめてとかやだとか言えばいいものね!」
言えるわけないだろ。
俺がどんだけ苦しんできたか知らないくせに。
俺の気持ちも知らないくせに
俺の努力が足りないみたいにいうなよ。
俺は帰ってから星を見ながら言った。
「もしかすると、もーそろっとそっちに行くかもな。そんときはよろしく」
俺は星とグータッチを交わして
微笑んだ。
友達なんて星しかいないんだよ
#星空
星空ってどうしてあんなに美しいんだろう?
星空ってどうしてあんなに広いんだろう?
星空ってどうしてあんなに素敵なんだろう?
星空にはまだ知らないことだらけで、
分からない謎ばかり。
私はそんなミステリアスで綺麗な星空が
大好きだ。(*'▽'*)
。 。 。 。。
。。 。 。
↓寝てる ↑
(。-_-。) (*´∇`*)
星空。やることも多くて何をしていいかも分からなくてどうしたら良かったのかもう。だめかもって
思った時にふと光をくれるあの子たち。
影が伸びる程に明るい月明かりと視界いっぱいに広がる満点の星空。幼い頃から見慣れたそれらが、実は極上の贅沢だったと知ったのは大人になり地元を離れてからだった。
都会の夜は明るい。例え深夜でも灯りが消える事は無い。街灯は勿論、信号も自動販売機も多くそれだけでも道行くのに困らないのに加えて深夜営業の店の明かりに爛々と主張する看板。そんな街の明るさに比例して夜空は暗く狭い。月の明るさは実感が薄く星はまともに見えやしない。
地元も今住まう土地も、同じ国の空の下というのに目に映る景色はこんなにも違うのかと軽く衝撃を受けたのを覚えている。今だって、あの空の奥にはあの頃見上げた星空があるはずなのに。
身近過ぎて気付けなかった贅沢。私にとっての息を飲むような星空と同じ何かはきっと誰もが持っていて、でもそれに気づけるのはひと握りなのだろう。
それを知ることが出来た私は幸運なのだろうか。少しの寂しさを感じつつ星の見えない空を見上げる。
その奥に確かに存在するあの星空を想って。
2023.07.06朝「星空」#08
星空
避けることが出来ない形で
つながっている青は心の底
群青とも言える深い青の黒
もう少しで届きそうな星空
明るく暗い、鮮やかな朦朧
その範疇の広さに甘えてく
少し言えるようになったら
私の青さを伝えてみたいよ
「__願いが叶うといいな」
淡い期待を胸に、私は星空を見上げた。
-星空-
星を見ていると泣きたくなるのは何故だろう
こんなにも綺麗で美しい空を見たくないと思ったのはどうしてだろう
嗚呼、心に穴が開いていたのが満たされるのは何故
こんなにも安堵しているのは何故
まるで穢れた自分を赦されているかのようで
目から星が出てくる
_____ごめんなさい、、、
見上げた空には、星は見えない。
暗い野原で、手の中のひしゃげた小さな塊を、引き伸ばし、ふうっと息を吹き込む。
頬が疲れてくる頃、夜空に紛れるような色の、大きな風船が膨らんだ。
その風船の糸の端に、銀色の短冊をくくりつける。
誰も知らない、願い事を記したもの。
そうっと、上に向かって手を離せば、やってきた風が、風船を空高くすくい上げた。
糸の先で、短冊が踊るように回る。月の明かりを弾いて、星々のようにキラキラと光る。
風船と短冊は、どんどん高く昇り、小さくなっていく。
遥かな先で、たくさんの場所から放たれた願いが集まり、星明かりとなるように。
『銀の集まり』
(星空)
ムービー
映像は全て過去
空には
思い出たちが輝いている
過去には
感動が詰まっている
どうか未来に感動を
※星空
プラネタリウム
本当の星空を見た
空気がきれいだったら
街の灯りがなかったら
夜空を見上げれば
あんなにたくさんの星が
見えるのだろう
星空の代わりに
便利な生活ができるようになった
自然と文明の力
人間にとって
どちらも大切だけど
あんなにきれいな星空を
本物の夜空で見たいと思った
ロマンティストじゃないから星空を見上げて物思いに深ける事はないし、
星はカシオペア座と北斗七星しか分からない無知野郎なんですが、
セーラームーンを通って来た女子なので、太陽系、惑星には興味がある。
私は山羊座なのでセーラームーン的には土星が守護星らしい。
やった、ほたるちゃんだ、最強じゃん。
なので、星空を見上げて土星が輝いて見えるシーズンはやっぱり嬉しい。仰いじゃう。
今年の見頃は8月~12月だそう。
南の空に見えるクリーム色の明るい星が土星です。
刮目せよ、ですね。
あー話してると天体望遠鏡欲しくなってきました笑。
余談ですが、その影響でVivienne Westwoodのお財布使ってます、モチーフが土星なので。
【星空】#20
ビルの隙間からかすかに見える光点。
それを星だと理解するには、ここは眩しすぎる。
店々を飾るネオンライトや看板。それらを避けるように路地を一本入っても、同じように明かりが続く。
ふらり。
導かれるようにとある店の看板が目に入る。
小さなスポットライトに照らされる看板。脇に立つフライヤーラック。
周囲のお店と変わりないような店なのに、何故か気になった。
地下に続く階段は薄暗く、普段の自分ならとても入ろうとは思わない。
けれど足を一歩踏み進めた。靴音が鳴る。
重ための扉を開いた。音と光が漏れてくる。
「いらっしゃいませ」
男性が気付き、こちらを振り返った。
柔和な笑みをたたえ、歓迎される。
「ようこそ。ここは欲望渦巻く星のない店。どうぞひとときの夢を――」
エスコートされた先は、外よりもまばゆい歌と踊りと演劇が織りなす絢爛豪華なステージだった。
/7/5『星空』
せっかくなので推しゲーオマージュ。
[星空]
親のオープンカー
海沿いの細い道
海岸から見る星空
星空
街頭やネオンないところでの星空はきらきらと綺麗。街の灯りがないとこんなにも綺麗なのかと思った。
街で星を見てアプリを使って星の名を探す。そこには、ロマンチックなものがない。あの星のは何だろうと思う、そのことがロマンなのだろう。
お題︰星空
星空を眺めていると決まって金平糖が食べたくなる。
きれいなものは瓶に入れたい。
けれど星は掴めない。
金平糖は瓶に入れられる星だから丁度良かった。
私の心は
ずっと曇り空
もやもやを抱えている
余裕なんてなかったんだ
そんなある日
「大丈夫ですか?」
道端で声を掛けられた
何を心配されているのか
全く意味が分からなかった
「深呼吸して前を見て」
私は無視して逃げるように走った
──つもりだった
気が付くと彼の腕の中にいた
……正しくは気を失った私を彼が支えてくれた
「……大丈夫ですか?」
私は頷いた
「良かった」
そう言って微笑む彼の背中にたくさんの星が見えた
星ってこんなに見えたっけ?
星ってこんなに綺麗だった?
星ってこんなに……こんなに──
「大丈夫ですよ」
号泣する私を彼は黙って受け入れてくれた
彼は星が好きで
よく空を見るようになった
下でなく前を向くようになって
世界は変わりはじめた
点と点が繋がって星座になるように
前を向くようになったら……
彼の隣を歩くようになったら……
点と点が繋がって……
私の輪が広まった
どんどんいい輪が広がっていく
──私は今日も
彼の隣で星空を見てる──
(2023.07.05/星空)
星空の綺麗な場所に行ってみたいな。
心が洗われるような気がする。
満点の星空を眺めながら、横で楽しそうに語る彼女の声に耳を傾ける。星に向かう細い指を視線で辿るがどれを指しているのかはわからない。正直、俺は星座なんてさっぱりわからないのだ。夏の大三角形すらわからないので、なんとなくそのときにしっくりくる星を三つ適当に繋げている。
それにしても偶然って凄いよね。と彼女が笑いかける。広大な自然の姿を前にすると、偶然の重なりが運命のようにすら思えるのだとか。
中学の頃に同じクラスだった彼女と大学で再会し、たまたま授業が全て被っていて、ある日映画を見に行ったらばったり会って、ふたりともキャンプに興味があることも判明した。これが運命ならば、このまま結ばれて幸せになるのが世の常というものだろう。
まぁ、そんな運命なんて存在しないんだけれど。
中学から好きだった彼女と同じ大学に進学して、彼女が取る予定だった授業も観に行こうとしていた映画も、キャンプが気になっていたことも全て調べがついていた。ドラマ化待ったナシのラブストーリーを演出するために偶然を装って意識を惹き付けることは、見事成功したと言えるだろう。
ロマンを抱く彼女は、勝手に俺が打った点すら繋げて名前とイメージを付けてくれる。期待通りだった。星座よりずっといい加減な繋ぎ方をしていても納得してしまうのだ。彼女はなんて愚かで可愛いのだろう。
『星空』