『星座』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星座
「あれは水瓶座。あれは山羊座。俊、分かるか?」
「分かんねぇよ。」
「あの星とあの星とあの星と…なんかこうなってこうなったら、ほらヤギに見えるだろ?」
「見えねぇよ。パンツにしか見えねぇ。」
「情緒の欠片もないな…」
「じゃあ洋太はヤギに見えるのかよ。」
「見えるわけねぇだろ。」
「笑笑」
【星座】*119*
これで思い浮かぶのは目覚まし占い!
星座
縁側で先生と晩酌をしている時でした。ふと空を見ると、一面が美しい星空に染まっていました。そんな私の様子に気がついたのか、先生も上を見上げました。
「今夜は綺麗に見えますね。酒の肴に丁度いい」
夜空を見上げながらそう言う先生の横顔が、月明かりに照らされてまるで彫刻のようだと思いました。私は僅かに残っていた酒を呷り先生に聞きました。
「先生は星が好きなんですか?」
「一般の範疇をでない程度にですよ。こうして時々星を眺めては、嗚呼美しいなと思う程度です」
先生は星から目を離さずそう私に告げました。私はまた酒を飲もうと思い杯をとりましたが、空になったことを忘れていたため多少まごついていると先生が気づきました。
「もうそんなに飲みましたか。まだ飲み足りないでしょう。今追加を持ってこさせますから」
先生が向かいの障子に向かって「おい、鈴」と呼び掛けると先生の奥さんがそれに答え、追加の酒を頼みました。追加の酒が来る間先生は、星座に関する逸話を私に語って聞かせました。星座の話は私の好奇心をつかんで離しませんでしたが、私には永遠に感ぜられました。しばらくすると、奥さんが酒を持ってきてくれ、私はようやく酒にありつけることが出来ました。そんな私を見透かしてなのか、先生
が反抗期の子供を苦笑しながら窘めるように私を見ていました。若干の羞恥を感じましたが今はそれで構わないと思いました。
戻ろうとする奥さんを先生が呼び止め今夜は共にどうかと誘っていました。
「そんな悪いですよ。お二人で飲んでいらっしゃったのに」
先生と奥さんが同時に私を見、私は先生に目を合わせ不快でない意思を伝えました。先生にそれが伝わったのか先生は視線を戻し、今日ぐらいは良いだろうと再び誘っいました。最終的には奥さんが折れ、先生の隣に腰かけました。
「今日は星がよく見えますね」
奥さんが感嘆したように言いました 。先生は満足そうに頷きながら奥さんの横顔を見ていました。先生が奥さんに向ける表情は先程の横顔と同じく穏やかでした。私は、酒をちびちびと飲み進めました。奥さんが視線を戻すと、先生と私を視界にいれながら言いました。
「来年もこうして星を見られると良いですね」
私は頷いたが、先生は違っていたようでした。一瞬考える素振りをしたあと、奥さんを見ながら答えました。
「来年。来年か。つまらない事を言うが、鈴。私は来年もここにいるかな」
何て事ない調子で先生が言うので私はぎょっとしました。しかし、奥さんは違っていて依然として態度を崩さず、むしろ強いように思われましたが、決然としていました。
「嫌ですよ。そんな不気味なこと。来年もこうして一緒に見られるだけで良いのですよ」
奥さんにしては珍しいきっぱりとした態度でした。先生は困ったように「分かった」とだけ答えていました。
『先生と私』
あなたは宇宙人。
人のようでいて形が溶けている。
あなたは色々な星を知っている。
色々な星の星座も知っている。
地球にはいない生き物や道具の星座。
地球から見れば当然その形には見えない。
そもそもどんな形かも知らない。
でも私は嬉しかった。
繋いだ星の線から異星のことを知る。
私たちはお互い星座を教え合った。
あなたは言った。
君に宇宙からの星座を見せてあげる。
色々な星の星座を見せてあげる。
だから、と言葉を切る。
私はうなずいた。
あなたなりのプロポーズだと思った。
宇宙人式のプロポーズ。
あなたとならどこにでも行ける。
わたしを星座に連れてって。
題:星座
/星座/
「―――その為、本日は秋の星座が非常に見えやすい条件となっております。ぜひ、屋外に出て星を楽しんで見てください。以上、天気予報でした」
天気予報の通り、星々が沢山見える。夜の散歩をするようになってから随分経つけど、ここまで星が見えることはあまり無いから新鮮だ。冷たい透き通ったような空気を吸い込むと、余計に夜を実感した。
私の家族である犬の風太も、私と同じく遠く前にある空を静かに見据えていて、星を眺めているように見える。
風太はあんたに似ている、と母は言っていた。物静かな性格が似ているのだそうだ。独り言のような冷めた声が印象的でたまに思い出す。確かに、私は口数が多くないし、風太も鳴き声を滅多にあげない。
「風太、星が綺麗だね」
名前を呼ばれたからか、先を歩いていた風太がこちらに戻ってきたのでわしゃわしゃと撫でる。そのまま抱え込んで、私の顔より上の高さまで持ち上げると、意図を汲んだのか風太は上を見上げた。
「もっと近くに見えるでしょ!」
わふ、と鳴き声を聞いて私は笑った。
大人しいと評される私たちの散歩は、いつも結構賑やかだ。
「あの4つの星が、秋の四辺形。それと、他の星を結ぶとペガサス座になるんだよ」
「一番明るい星はフォーマルハウト。みなみのうお座の一等星」
ずっとの抱っこは腕に限界があり、途中からは公園のベンチでふたり座って話していた。
でも、そろそろ帰る時間だ。
「風太」
名前を呼ぶと、いつも顔を向けてくれる。それに今までどれだけ助けられてきたんだろう。
「帰ろっか」
あの家に帰りたくない。けど帰らなければ。
私はまだ、子どもだから。
ぼんやりと私を見上げた風太は賢く、素直にベンチからトスッと降りた。私も立ち上がる。
同時に風太が、わふ、と声を上げた。何故だか、その声が「大丈夫?」と言っているように聞こえて、多分そう言っていたから、私は「大丈夫」と声に出した。
帰り道、行きよりも歩くスピードが遅いのはいつもの事だ。リードから伝わる振動をどこか暖かく思う。「今年も秋は短いのかな〜」「冬になったらおおいぬ座やこいぬ座も見ようね」なんて何でもない話をしながら、相槌を打たれながら、あともう少しだけ星の夜の散歩は続く。
あの星のどれかがあなたかもしれないと思う。
指で星座をなぞってみる。
驚くほどにある意味では無垢だったあなたは、きっと星座の名前も知らなかっただろう。
あなたとの日々は切なさと暖かさに満ちていた。
あなたがくれたすべてを、わたしはこの先もずっと忘れない。
夜の風は静かに柔らかく、まるであなたのよう。
もう安心よ、と直接言えたなら。
ただ穏やかに過ごせたなら。
何億もの星に埋もれたあなたが、静かにこちらを見つめている。
私は毎朝起きるとテレビを点ける。そして、いわゆる朝番組を流しながら朝の支度を進めていく。普段新聞を読んだりニュース番組をじっくり見たりすることができないためにここで情報収集を行うという側面もあるが、それ以上に私が重要視しているのが星座占いのコーナーだ。絶対に見落とさないようにここにあわせて朝食を食べるようにしているほどだ。そして、その結果によって喜んだり、ショックを受けたりする。朝から占いの結果一つで一喜一憂して疲れそうと思われるかもしれないが、結果が良ければ一日中気分良く過ごすことができるし、悪かったら悪かったでこの瞬間が一番運勢が悪い瞬間なんだとポジティブに捉えることで、やっぱり一日中気分良く過ごすことができる。だからこのルーティンは全体に欠かすことができないものなのだ。
ちなみにラッキーアイテムはあまり気にしないようにしている。もちろんハンカチやペンなどの小物だったら鞄に入れて持っていくのだが、わざわざ持っていないものを買ったり、邪魔になるものを持ち歩いたりはしない。狭い部屋に一人暮らしなため、油断するとすぐに手狭になってしまうからだ。そうこうしているうちに私の星座の順位が発表された。結果は6位。こういう中途半端な順位が困ってしまうのだが、まあここから右肩上がりで運気が上がっていくことだろう。さて、今日はどんな素晴らしい一日になるだろうか。
星座
生まれた日生まれた月にしかない
あなたのための夜空
「星座」
星座は88ある。その中には、12級星座がある。
その 12の星座は、星占いに用いたり、陰陽師にも用いる。
陰陽師は、陰陽の占いや星座で、世の中を占うこともある。
タロットカードの時も使われている。
星座は、ギリシャ神話の中にもある。
例えば、星座のオリオン座やアンドロメダ座等。
中国では、七夕の彦星、織姫も星座にも用いられている。
「星座」
星座を見る場所といえば、夜の広い場所かプラネタリウム。プラネタリウムは星座の解説をしてくれるけど何回見ても覚えられない。物語も右耳から左耳へと抜けていく。夜空を見てもオリオン座の3つの星しかわからない。ギリギリ夏の大三角も。12星座もどれがどれか全くわからない。星の光加減もどれが一番星かも分かるか微妙といったところだ。
そう、私は星座が苦手だ。だから夜空を楽しめない。
君とお別れの日 僕は勇気をだして言った
「一緒に..星見に行こう」
君はにっこり笑って了承してくれた
僕たちは都市の光が届かない隠れた場所にきた
君と2人きりで心臓の鼓動はますます早くなるばかり
話を切り出せずにいた
でもふと空を眺めていたら星達が僕たちを見て
微笑んでるようだった
寝る前にさ、
横になりながら星を見る時、
好きな人も同じ星見てるかなって考えて
ニヤニヤしてた笑
恥ずかしっ🙈💓
まぁ、終わっちゃった恋だけどね、、泣笑
そういえば私は双子座だったなと思い出す
もう最近ではめっきり意識しなくなった
なんだか覚えているのは二面性があるとか
いう特長だったなと
まあ二人ということなんだから当然か
星座
以前、私から見える宇宙は賑やかで明るかった。
昨日今日に見ている宇宙は、寂しい浮遊感がある。
何のことは無い。私が自分でそのように見ているだけだ。
たくさんの心が、宇宙を指さし何か言う。惑星を指さし何か言う。恒星を指さし何か言う。世界を指さし何か言うし、人間を指さし何か言う。
でも、いろいろ言うのに、いのちをまっすぐ指さして何か言うことはきわめて少ない。
「大きな話はいい(自分に関係無いからどうでもいい)」と、焦点を逸らす言葉を不思議に思った。
私はあなたという存在が今、現実に及ぼしていることについて言っているんだが。大きな話と感じるなら、それはあなた自身が大きいからだろう。…もしかして自覚が無いのか…?(マジかよ、その立ち位置で?)
謹んで、「アンドロメダ」とお呼び致そう。さしずめ、奮闘中のかの者が「ペルセウス」か。
ああ、なんだか腹が立ってきたな。うん、ちょっと、いやかなり、腹が立つ気がする。星の数ほど多くの者を巻き込んだ事象を自らに引責する口ぶりをしながら、絶えず己が流れに及ぼし続けている作用に目を閉ざし、「自覚」という責任を持たないことをダラダラやり続けるが故に、痛ましい現実事象が星の数ほど顕現し続けている事実があるのに、まるでアウトサイダーなその態度。「罪」と名付けた自己憐憫に包まってアンドロメダを決め込むけれど、「ペルセウス」を信じていない。ぐずぐずせずに自分が発している観の流れを浄化しろ。ペルセウスのいのちを無駄に削らせるのをやめなさい、愛なきアンドロメダよ。
付き合っておられぬわ。
…いかん、ぷんすかしたって何がどうともならん。だが少し、私の手足は温まったようだ。そしてわかった、私の目指した星の輝きは「真」だと。
さあ、また歩こう。
「ね、一緒にお星様見に行こー!」
と隣にいた桃色の小鳥が囀った。
突拍子のことで思わず眉を顰めたが、突拍子のないことはいつものことかと小さく溜息をつく。
「……寮に戻る時間だ」
時刻は既に九時を回っている。規則を破りたくなければ寮に戻り、眠る準備をした方が良いだろう。
「そっかー。じゃあ、一人で見てくるね」
と囀って隣にいた小鳥は飛び立っていく。どことなく浮き足立ったその後ろ姿を暫し眺めた後、私は再び溜息をつき「待て」と静止の声をかけた。
飛び立った小鳥は少し離れた所で立ち止まり、不思議そうに小首を傾げながらこちらを見ている。
「気が変わった」
読んでいた本に栞を挟み立ち上がる。
「一緒に来てくれるの?」
いつの間にか傍に戻った小鳥が嬉しそうに囀った。
「気が変わったと言っただろう」
「やった! お星様たくさん見ようね。あとあと星座も見つけて、それで」
「飽きたら帰る」
「なら飽きられないように綺麗なお星様を見つけないとな〜」
ふふふ、と隣でご機嫌に小鳥が囀る。
普段の囀りとはまた少し違うその声色を不思議に思いながら、空に浮かぶ"星"と呼ばれるそれを私はぼんやりと見つめ始めた。
「星座」と聞いて12星座を思い浮かべた。乙女座、蠍座気になって調べた。おひつじ座,おうし座,ふたご座,かに座,しし座,おとめ座, てんびん座,さそり座,いて座,やぎ座,みずがめ座,うお座。ふと気づいた。なぜ、おひつじ座やおうし座に、「お」がつくのか。おふたご座やおかに座にならないのか。さらに調べたらオスの「お」だとか。それではメスはいないのか。メスならめひつじ座、めうし座があってもいいのでは。多様性の時代なので、シンプルにひつじ座、うし座はどうだろうか?
イーナ
お題『星座』
かばんの中にヒントが書かれた紙切れを発見した。
真っ黒に塗りつぶされて、中央に4つ白い点が描いてある。
指で点と点を結ぶと歪なひし型に見える。
下の点の位置が上の点と左右の点に比べて異常にさがって描いてある。
もしかして全ての点と点を繫げることが間違っているのだろうか。
かばんの内ポケットからもう一枚半透明の紙を発見した。
先ほどと同様な位置に白い点が描かれてその点の隣には「α(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)」と文字が書かれている。
これはギリシャ文字だ。意味がありそうだな。
とりあえず、2枚の紙を重ねるとピッタリと4つの点が重なった。
俺は思い出した。昔小学生の時遠足でプラネタリウムに訪れたこと。同じクラスで友達のあいつは、やたら宇宙や星座の事が詳しくて、俺に一生懸命教えてくれたっけ?(笑)
「南十字星っていう星座、日本ではあまり見えなんだよ。ボクさ、大人になったら絶対見に行くんだ!!」
あいつ今頃どうしてるだろう。
中学に上がる頃俺は私立へ入学したからあいつとは小学生以降一度も会っていない。
あぁ久しぶりに会いたくなった……。
End
「あれがデネブ、アルタイル、ベガ」
君がまたこの歌を歌っている。
夏でもないのに空を見る。
よく知りもしないその歌を私も口ずさんでみる。
君の声と私の声は、あまり上手く重ならなかった。
『星座』
空を廻る星々を読み、星の囁く未来を解き、それを王への助言とするひとが私の祖母だった。星読みにかけては右に出るものがいないと称えられて重用されていたのだが、それを妬んだ者がある日、祖母に毒を盛った。祖母の命は助かりはしたものの目は塞がり声は失われて星読みとしての責を果たせなくなってしまった。後釜についた新たな星読みが毒を盛った首謀者とも噂されたが本当のことはわからない。
目が塞がり声を失っても祖母には星の動きが解っているようだった。どうして城に戻らないのかと星空の下で問うたことがある。祖母は私の手をとり指で文字を書き、おかげで隠居の身になれたと笑ってみせた。もしかすると祖母は毒を盛らせたのではないかと疑いを持ったりしたが、それを問う機会は失われてしまったので今となっては誰にもわからない。
祖母が手のひらに記したいくつもの言葉はやがて教えとなり、導きとなった。稀代の星読みの弟子は城の一角で今宵も星座を見上げ、星が淡々と囁く未来のことを読み解いている。
星座
友達の美菜と星を見に行った
星座に詳しい美菜の友達も来ていた
男友達だけどちょー仲良くて
少し羨ましかった
でも、色んな人と話してるし、
なんなら美菜と話すより
私と話してる方が楽しいとか言っていた
いつか星座で告白とかしてみたいらしい
相手を聞くと近くにいるから教えない
って言われた
いつか星座で告白されてみたいものだよ笑