『星座』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【星座】
なんて可愛くて愛おしいんだろう
頭、眉、目、鼻、口、頬...
私が触れた全ての点...
あなたの輪郭を表す線
まるで星座のように…
私の 宝物 私の BABY
お題:星座
「ねえ、あの星座知ってる?」
そう言って彼女が指差した先に星はなかった。
彼女と出会ったのは五年前、バイト先の先輩だった。理知的で僕にないものをいくつも持っていた彼女に惹かれるまでそう時間はかからなかった。彼女は休憩中いつも本を読んでいた。その伏した目、知的な横顔から目が離せなかった。
彼女はいろんなことを知っていて、話題は多岐にわたった。本で読んだ話をそれはもう楽しそうに語るのだ。僕は彼女との会話についていくのに必死だった。全ての知識を総動員してもまるで足りなかった。今まであまり学ばずに生きてきたことをひどく後悔した。
彼女の前では知らないことを知らないと言えず知っているふりをしたりもした。時には出まかせを言ったり時には話題を変えたりあの手この手で自分の無知を隠し通した。
今思えば、聡明な彼女にそんな手が通じるはずもなかった。
あの時もあわてて話題を変えた時だった。彼女は少しだけ悲しそうな顔をして微笑んだ。
「知らなくても、大丈夫、だよ?」
僕は恥ずかしさでいたたまれなくなった。
「ごめん……」
「……ううん、違うの」
違う?何が??
「もっと、聞かせてほしいの」
「…え?」
意を決した彼女の口から放たれたのは意外な言葉だった。
「キミの話すことって楽しくて奇想天外でどんな事実より輝いてる。口下手な私をいつも精一杯楽しませようとしてくれてる。キミの話が私の世界を色鮮やかに変えてくれる。見たこともない世界に連れて行ってくれる。だから、もっとキミの話を聞かせてください!」
真っ赤な彼女と激しく動揺する僕。
ほどなくして二人はどちらからともなく笑い合った。
「ねえ、あの星座知ってる?」
彼女が空想の星を指差す。
僕は笑顔で答える。
「ああ、あれはね——」
お題『星座』
夜空を見あげながら、昔、幼馴染と会話していたことがある。その頃、俺たちはたまたま夜空を見あげながら星座の話をするのにハマっていた。
『俺さ、大人になったら星座になりたい!』
『……星座って増えないんじゃないの?』
『俺が神話を作って伝説になったら新しく星座もできんだろ!』
『たとえば?』
『ほら、アルマゲドンみたいに隕石から地球救ったりとか?』
『あはは、楽しみにしてるよ。でも、その時は生きて帰ってこいよ』
『おう、あたりめーだろ!』
なんて会話をしていた。
あれから数十年後、本当に地球に隕石が襲来して、宇宙飛行士になった幼馴染は仲間と一緒にその隕石を破壊しにいった。
結果、隕石は破壊され、地球に降り注ぐことなく、なにも起きずに済んだ。だが、宇宙船は帰ってこなかった。
あの後、彼らの功績をたたえて勲章が授与され、新たに星座が制定されることになるという。
あいつがいなくなって、たしかにあいつの願いは叶ったけど、俺の胸中は複雑だ。だけど、宇宙行く前にあいつから渡された発信機があって、そこにはモールス信号で「今日も無事」と伝えられている。
それを信じて俺は伝説としてまつりあげられそうになっている友達の帰りを待っている。
夜空は神さまの庭だ。
気に入ったもの、かわいそうなもの。色んなものを、夜空に浮かべて星と成す。
そんな、寓話。
星は星でしかなく、私たちの目に映るソレは、すでに命を燃やし尽くしたものだって、きっとある。それでも手の届かないものに何かを見出すのは、きっと空への憧れ。手に届かぬものは、美しいのだから。
遠いからこそ、わからないからこそ、こんなにも焦がれるのだろう。同じように、遠く、本当に遠くの誰かが地球に神聖な何かを見出したりなんかしているのかもしれない、なんて考えてみる。
たとえば、現代技術では観測できない、遥か遠くの宇宙の惑星の誰かとか。地球と何処かの星を結びつけて、まだ見ぬ不思議な物語が生み出されているのかもしれない。
そんな、もしもの話。
テーマ「星座」
こたかさんと飲みに行くようになったのは、いつからだったか。とくに約束をすることもなく、ふと思い立てば出かけていった。
こたかさんは、あまり喋らないけどピーナッツのうまい剥き方を丁寧に教えてくれるような人だった。
酒を飲みながら、どうでもよい話しをぽつりぽつりとして、酔いがまわってくるまで飲み続けた。
こたかさんとは、初め友人の店で会った。
次に町中で声をかけられたときは、最初の印象が薄すぎて、誰だか分からなかったが、それからなんとなく会って飲むようになった。
こたかさんは、いつの間にか、近所の見知った道の、延長線上にいるような人になった。
こたかさんとのあいだには、何も生まれ出ることはなかった。
なにか、生まれ出てくるものが、おそろしいものだったら、怖いと思った。
店を出ると、この辺の田舎道は街灯もまばらで、あたりはもう薄暗くなってきていた。
ももよさん、少し歩こうといって、こたかさんはわたしの手をとった。こたかさんの手は、温かくて少し湿っていた。
手をつないだのは、この時がはじめてだった。
ススキの穂がさらさらと風に揺れていた。
ももちゃんの手はつめたいわね
そう言って母はぎゅっと両手でわたしの手をにぎった。
母の手はあたたかかった。
「お母さん、あの星はなんの形の星なの?」
「さぁ、知らないわ。」
あれとあれとあれをと言いながら夜空を指さして、母の顔を見た。月の光に照らされて、絵本でみたキツネのお嫁さんみたいに美しかった。
「キノコみたいに見えるよ」
「キノコ座なんてないわよ。星座は勝手につくってはいけないのよ。」
母は子供を子供扱いしない人だった。
「どうして?誰がつくったらいいの?」
「その星が星座であるためには、みんながそれを認知してないとだめなのよ。そしてみんなが納得しなくてはね。」
ニンチはよく分からなかったが、前後の文脈でなんとなく意味はわかった。
「だれが、最初にみんなに知らせたの?」
「さあね、神様がある人に教えて、そのある人が他の誰かに教えて、それをまた他の誰かに教えて…そういうことだと思うわ。だから星座になるには、神様のおゆるしがいるのよ。勝手につくっては駄目だし、いったん繋がれた星同士は、もう何があっても離れられないのよ。」
つながった手をたどって母の顔を見ようとしたが、暗くてよく見えなかった。
父と母は翌年、離婚した。
こたかさんは、どんどん先へすすんでいった。
あたりは真っ暗になり、近所のつもりが知らない道を歩いている気になった。どこだかわからない、道があるのかさえわからない場所に取り残されそうで、怖かった。
こたかさん、おいていかないでよ
ひとりに、しないでよ
つないだ手がほどけないように、力をぎゅっと込めた。
ももよさんの手はつめたいね
急に立ち止まって、こたかさんはわたしの手を握ったまま、ささやいた。
こたかさんとわたしはこのまま深くつながるのだろうか。
そして、ニンチ、になるのだろうか。
虫の声が、嵐のようにわたしを取り巻く。
悲しいのか、恐ろしいのか、自分の足元が消えかかっているような気がした。
『星座』
私の朝はいつも同じ。急いで支度をして、ちょうど家を出る直前にやっているニュース番組の星座占いを見る。ちょっと前まで占いなんて信じてなかった。1位だったらラッキーってぐらい。
なのに今は違う。
「今日の1位は〇〇座です。」
よっしゃ!!絶対今日だ。
私は決心がついた。今日君に告白しに行くからね。
“覚悟しとけよ。”
星座
静まり返ってからの夜、
空を見上げることが好き
特別、星座に詳しいとかじゃないけど
オリオン座くらいしか
わからないけど…
赤い目玉の蠍ー♪
あの日の夜に君と歌った星巡りの歌。
僕は屋上のはじに座り、ゆっくりと口を開き
その歌を歌い出した。
君の瞳は、星のようだった。
新入りで、何もわからなくて泣いていた僕に君はとても優しくしてくれた。
僕の瞳の青が海のようだと言って、僕のことをマリンと呼ぶ君の声が、忘れられない。
君の光が浮かぶ黒い瞳は夜空のようで、僕は君のことをスカイだなんて呼んだっけ。
そんな君は、殺された。
僕たちは人間じゃない。
世界にもう何人といない、特殊な能力を使える子供達。
保護という形で捉えられ、記憶を消され、組織の従順な兵器として生きていく。
そんな僕らだから、名前なんて存在せず、大人たちに怯えて暮らしている。
そんな中、彼女 スカイはこの施設でしぶとく生きていた。
記憶が消えて混乱したふりをして、記憶を消されなくする薬を盗んだのだ。
施設にとらえられた僕に彼女が薬をくれたおかげで、僕は僕でいられた。
僕達は、お互いに名前をつけ合った。
組織の兵器ではなく、小さな生き物であることの証明に。
怖い大人たちにいろんなことをされながら、僕とスカイは、二人が同じ能力を持った種族であることを突き止めた。
僕とスカイは驚き、泣いて喜んだ。
この能力は、ある村で代々受け継がれてきた。
その村は何千年も前に滅亡し、その時生き残った二つの家計がこの能力を繋いだ。
その二つの家系の末裔が、まさに僕らだった。
奇跡の家系と呼ばれた僕らが会う事が出来たのだ。
僕らは、二人ならどんなことも出来ると、奇跡を起こせると、涙目で誓い合った。
僕達は、この施設から、ここにいる子供たち全員を逃す計画を立てた。
計画はこうだった。
夜中の寝静まった頃に、瞬間移動を使える子供の能力で、倉庫から能力を消す薬を盗む。
その薬で、ほとんどの子の能力を消す。
次に、能力を消さない子達で、大人たちを攻撃し、逃げる。
最後に、施設を破壊する。
そのあとは、自分で近くの孤児院に助けを求めるなり、元いたところに帰るなり、自由にする。
今思えば、相当危険な計画だ。
でも、傷ついた僕達は、そうするしかなかった。
計画を実行した。
僕達は、大人に能力の本気を出してない子が多かったから、大人たちは油断していたみたい。
思い通りになり、ほとんどの子供が外に出られた。
残ったのは僕とスカイだけ。
その時だった。
一人の男が、毒薬を持って近づいてきた。
ここにいた大人は全員殺したと思っていた僕らは驚き、絶望した。
僕とスカイは、能力を使った。
僕らの能力は特殊。
歌うことで隕石や流れ星を操る。
下手をすれば世界を滅亡させられる、恐ろしい能力。
だからこそ、僕達は恐れない。
その想いで僕達は口を開き
歌い出し、死に物狂いで男を殺し、スカイの手を引いて逃げた。
施設の門を潜った。
あと少し。
最後の計画を実行しないと。
僕とスカイは手を取り、歌う。
上空から隕石を落とすと、施設は粉々に崩れ去った。
これで自由だ。
施設の子供達を逃し、残ったのは僕達だけ。
誰もいなくなったのを確認すると、スカイの方を向いた。
スカイは血だらけだった。
僕は驚き慌てた。
なんでだ。
なんで。
必死に記憶を探る。
そうか。
あの時の毒か。
スカイの目はもう輝いていなかった。
スカイが口を開く。
マリン。
大好き。
いつまでも一緒にいたいよ。
愛しtー
僕もだよ。
大好きと叫ぶ僕の声は、夜の闇にこだまするばかりで、君には届かなかった。
ごめんね。
スカイ。
ごめん。
あの時君が死ぬ前に、好きと言ってあげればよかった。
でも大丈夫。
もう直ぐそっちにいくから。
僕は歌い出す。
もう直ぐ僕の元に隕石が落ちる。
きっとスカイは優しいからそっち側に来た僕に怒るんだろうな。
でも、君も一人は嫌だよね。
僕は目を瞑る。
もう隕石は直ぐそこだ。
隕石がぶつかる音と共に、誰にも聴いてもらえない大好きが、
空に響いた。
今日も昨日もその前も
あなたを想って帰る夜道
上見上げれば星が連なっていて
''今日も月が綺麗だね''
って連絡が来てて
新月の夜には
''今日は星が綺麗だ''
って.オリオン座が見えるよ.
もう冬だねって言われたな.
''貴方と一緒に見れたら良かったな''
って何度呟いたか.
-- ''星座''
一面に瞬く星の調べは、まるで自然のオーケストラだ。
この調べこそ、地球の鼓動であるように思われた。
どこか懐かしく感じるのは……気のせいだろうか?
その幻想的な景色に感動しながら、俺たちは悠々と夜空の下を歩き始めた。
星座
あー、星座か。星座は興味ないんだよな。
天体観測って漫画とかで時々ネタになるけど星を見てなにが楽しいのかね。すぐに飽きそうなものだけど。
あとはあれか。新しい星を見つけたら名前をつけられるとかいう有名なやつ。あれもなにが嬉しいのかって感じだ。
しかしそういうのを趣味にできるってのは羨ましい。それだけ心の余裕があるってことだかだらな。
それに正直星を見て一夜を過ごすっていうシチュエーション自体はかなり楽しそうだしやってみたい。
考えてみたら家でもやってやれないことはないのか。でもベランダ狭いし実際にやってみたらつまらなそうだな。
こういうのは想像しているうちが華だよな。夢は夢のままにしておくか。
#星座
3月の終わり、貴方と星を観に行った。
4月の初め、貴方が教えてくれたオリオン座を1人観てどうしようもなく会いたくなった。
真冬の夜、仕事の帰り、独り、バスを降りて、溜まっていた息を吐き出しながら、空を見上げた。
よく晴れた都会の夜空。星は少ないが、特徴的な三連星はすぐに見つけられた。オリオン座のトライスターベルト。そこから星を辿っていけば、オリオンの全容が捉えられる。
――ああ、大きいな。
単純な感想が、ふわりと胸に浮かぶ。
それは、胸の中にあった他を押しのけて、広がっていく。
大きな輝きで心が満たされて、痛みも、悩みも、ちっぽけに思えてくる。
その場で立ち止まって深呼吸をした。冬のキリリと冷たい空気が肺に満ちて、気持ちがよかった。
見上げた空には、偉大なオリオン。
ここにあるのは、さっきより軽くなった心と体。
明日も、頑張れそうな気がした。
#22 【星座】
スマホも
パソコンも
テレビも携帯ゲーム機も
演劇もない時代
夜になると広がる世界に
人々は絵をえがいたのだという
私は隠れて目を遣って
視力を悪くしてしまったから
星座どころか星もろくに見えない
いろんな名前、いろんな由来の星座たち
夜も消えない光に始まった
情報を速く伝える手段はどんどん加速していく
加速していく人間文明が得たものと
アナログの代わりに失くしていってるものはなんなのかな。
田中くんは?と尋ねられて
か、、と半分出かかって慌てて飲み込む
獅子座だよ、とすり替えた
危ないところだった
イメージを刷新する必要があった
中学時代、根暗で友達が出来なかった僕はあえて地元から離れた高校を選ぶ
高校からはクラスの中心で空高く舞い上がるために
そして、念願の彼女を作るために
今までの僕を切り離して、闇に葬り去さったのだ
髪型を変え、筆箱を変え、一人称も僕から俺に変え、星座、さらには血液型も変えた
そうした努力の甲斐があってこうしてクラスの女子と星座占いを勤しむまでに成長することができた
めっちゃくちゃ当たると評判のその占いで吉田さんから星座を尋ねられる
か、、獅子座だよ
危ない、なんとか誤魔化せたはず
すぐさま
血液型は?と尋ねられて
おぉ、、AB型
慌てて答える
OAB型?なにそれ全部じゃん、ウケる
はは、噛んじゃったわ、AB型、獅子座のAB型だよ
なんとか切り抜けた
孤高で尖った新しい僕のイメージとしては獅子座のAB型がベスト
これを崩すわけにはいかない
獅子座のAB型は、ね、吉田さんがページをめくる
あったわ、読むね
偽りなく生きなさい
欺瞞で満ちた生活を続けると
いつか地獄に落ちるわよ、だって
僕は心臓が飛び出るかと思った
なんか急に辛辣ね、この占い師も
でも確かに、正直者が一番よね、田中くん
う、うん、そうだね
正直者が一番だね
私ね、正直者で優しくて
髪型とか筆箱とかに拘らない
素朴な蟹座のO型の男の子が好きかな
吉田さんは開いていた占いのページをパタンと閉じると、にこりと笑った
『星座』
・星座
星座占いだと私たちの相性って最高だったみたい。
どこの占いサイトでもそう書かれてるんだよ。
だから私たちも占い通りに仲良くすべきだと思わない?
じゃないとほら、みんなが嘘つきになっちゃうし。
占いを信じてる人のためにもそうあるべきだよ。
ね、だから私の事嫌いにならないで。
生まれた時から相性が良いって決められてたんだから。
自分では思わんけど
たまにしか思わんけど
かわいいらしい、このお顔
「何座?」って聞かれて答えたら
「かわいいねんなぁ星座まで」って
生粋のかわいいでごめんやで
そうよ私は おとめ座の女
星をつなぐと星座になる
言葉つなぐと物語になる
人をつなぐと、愛になるといいな
「星座」
「すごいな。吸い込まれるような星空だなぁ」
「うん」ん?
秋の夜長。長く続いた雨も今日は落ち着いて、過ごしやすい空気の中、私と彼は雲のない夜空を眺めていた。澄んだ空に数多の星が瞬いている。
「晴れて良かったなぁ」
「うん」ん?
二人で計画した週末のデート。車で県外み足を運んで一日レジャーを楽しんだ。今はこうして、丘の上のキャンプ場で、草っ原にシートを敷いて並んで寝転がっている。
「星を見てると、落ち着くなぁ」
会話、いらないなぁ。こういうとき男の人って話したいもんなのかな。
「あ、あそこ、オリオン座だよね?」
彼はざっくり虚空を指さした。
「あ、うん。そうだね」
私はもう15分も前からオリオン座を認識していた。
「星座にまつわる物語って知ってる?」
あ、この男《ひと》、なんかロマンチックなこと言おうとしてるな。めんどくさいな。
「ああ、よくギリシャ神話と紐づけて語られるよね」
嫌だなぁ。聞きたくないなぁ。
「え、あ、うん、そうそう」
今の反応からして、たぶん私の方が詳しいんだよなぁ。
「えっとその、ペルセウス座ってあるじゃん」
彼は特に夜空を指さすでもなく語り始めた。ペルセウス座がどれかは知らないんだ。
「ペルセウスって英雄でね、いろんな神話が残されてるんだけど」
今日私が運転してたし、もう疲れてるんだよなぁ。星を眺めながら寝落ちしたいなぁ。
「ある日ペルセウスは、怪物ゴルゴンを殺すように言われて…」
いやちょっと待て。
「ああもうグロいグロいグロい!物語のチョイス違うでしょ!このシチュエーションでする話じゃないでしょ!あと私もう疲れてるから星空みながらウトウトしたいの。ちょっと静かにしててくれない?」
あーやっちゃった。疲れて我慢できなくてキレちゃった。嫌われるかな。
「カナちゃん…」
まあいっか。こんな空気読めない男、嫌われてもしょうがないか。
「カナちゃん、グロいとかいう子だったんだね」
「いやどこで引いてんだよ!」
オリオン座
カシオペア座
北斗七星
夜空を見上げて
私がわかる星座はこれだけかな・・・
━━北斗七星は、北の空にある「おおぐま座」の一部で、星座ではありません。━━
!!!