あの星のどれかがあなたかもしれないと思う。指で星座をなぞってみる。驚くほどにある意味では無垢だったあなたは、きっと星座の名前も知らなかっただろう。あなたとの日々は切なさと暖かさに満ちていた。あなたがくれたすべてを、わたしはこの先もずっと忘れない。夜の風は静かに柔らかく、まるであなたのよう。もう安心よ、と直接言えたなら。ただ穏やかに過ごせたなら。何億もの星に埋もれたあなたが、静かにこちらを見つめている。
10/6/2024, 4:41:28 AM