『星座』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星座
今も昔も、同じ景色を見られているって、
なんかすごく神秘的に感じるな。
オリオン座しかわかんないけど。
星座
「死んだら星座になりたーい」
「そんな偉大なことしてへんやろ」
星の見えない東京の街で、瞼に星をうかべる。
「いいじゃあないですか。幸せなら」
「幸せやったら星座になれんの」
「おれ北斗七星希望!!」
「もはや星座やない」
秒針が進む音が木霊する。林檎の皮を剥きながら、漠然と思った。
「お前、死ぬんやなぁ」
「……そうだねぇ」
「見てるさかいなぁ、ずっと、ずっと」
「何を」
「北斗七星」
窓際は冷たく、彼はそっぽを向いて寝ている。何かを言わなければいけない気がして、言ってしまえば、彼を傷つけてしまう気がした。
「やっぱオリオン座がいいー」
「荷ィ重いわ」
彼は死ぬのだと思った。笑った。
『とある天文学者の見解』
とある天文学者は星座をこう説明した。
「誰かの人生であり、誰かの宝物であるもの。それが星座だ。」
夏の大三角や、魚座乙女座蠍座
アンドロメダ座とかは有名処。少し面白いテーブル山座はあんまり知られてないかも。
今、僕がベランダから見ているのはヘルクルス座。
全天で五番目に大きな星なのに、構成する星はいずれも三等星以下の暗めな星ばかり。
英雄ヘラクレスの姿を星座にうつしたものにしてはいささか寂しい。
英雄ヘラクレスは何を思って戦ったのだろう。
からからした風が、星座を見つめる僕の瞳を柔らかくつんざく。
ひとしきり静まり返った夜。月夜の梟の声は、少し寂しいものと思える。
懐かしい東京の黒い空は明日の曇天を知らせていたのだろうか。
_東京に上京して早半年。辛い時はいつも夜空を眺めていた。
涙ながらに天にすがって、「明日は大丈夫」と乾ききった風に頬を撫でてもらう。
小さい頃から勉強して、天文学者になった僕は都会の灯りに嫌気が指していた。
キラキラした雰囲気にも午前二時を回っても消えぬ灯りにも、心は疲れきっていたんだ
そんな時こそ星に助けてもらおうと思っても、星は人工の灯りで見えないし。
じゃあ室内でプロジェクションマッピングの星空を見て寝ようと思っても、外の声が煩くて眠れない。
_結局疲れて故郷に帰ってきた。
故郷は暖かく、心の隙間が埋められていった。
東京では聞こえなかった梟の声も、見えなかった星空も、会いたかった人々も、
全部全部、ここに在った。
故郷に帰ってきてからはもくもくと研究に取り組んだ。
新しい星を見つけよう!と奮闘して何年も調べ続けた。
その結果、ある星座の近くに星を見つけた。
少し青く、消えてしまいそうなほど暗いけれど確かに存在している星が。
僕は声を震わせた。やっとの思いで見つけた星だった。
しかし、その星は近くにあった他の星の超新星爆発により亡くなってしまった。
愛していた星を初めて嫌いになった瞬間だった。
まぁ、その数時間後にはまた大好きに戻っていたんだけれどね。
_星はやっぱり面白い。
冷めかけのコーヒーを啜りながら何回目か分からない思想を繰り返す。
とある本のページを捲りながら、また星に想いを馳せる。
ああ、星座のエピソードは全てまとめたら何ページになるのだろう。
悲しいものからおちゃらけたものまで様々だ。
まさに生命を象徴するものの一つだと思う。
本でなくとも物語を得られるとは何とも芸術的だ。
星はもしかして昔からあった大図書館だったのだろうか。
そうだとしたら面白い。自分もその時代に生まれてみたいものだ。
後味が悪くなりつつあるコーヒーを飲み干し、彼は寝室へと帰る。
彼がその晩見た夢はヘラクレスと会う夢だったとかなんとか。
お題『星座』
織川より
お久しぶりです。織川です。めちゃくちゃ時間おいての登場です。不定期になりすぎですね。待ってくれていたお方々すみませんと同時に有り難うございます。ですが、実はまだまだ不定期になりそうです。理由はまぁ…勉強ですね。はい。お勉強してきます。
というか最近またスランプ気味です。話の持ってきかたが不自然すぎますね…読みにくい作品になってしまっていると思います。すみません…
こうなったら踊るっきゃねえ。
玄関で立ち尽くした私は決意した。
そうと決まれば善は急げだ。パンプスを乱雑に脱ぎ捨て、両手にスーパーの袋を持ったまま猛然と冷蔵庫へ突っ込むとささっと野菜やら肉やらを手早くしまい、やっぱり気になって玄関に戻りパンプスをそろえて並べ、そのままぐるんと身をひるがえし勢いよくリビングへと飛び込む。つるつる滑るフローリングに摩擦力でブレーキをかけて止まると、すっ、とポーズを決める。ダンスを始める前の待機ポーズだ。もちろんダンスなど習ったことはないので、これはなんちゃってそれっぽいポーズである。なんだかずいぶん優美な形になってしまった。まあいいか。
上げた右手を勢いよく撫で切るイメージで振り下ろす。体をひねり、回り、足を軽快にたんたんたんと鳴らす。あとはもう全部適当に、体が思うままに、おまかせで。
ベランダの窓から差し込む夕日がまぶしい。きゅっと目をつむり、そのまま踊り続ける。マンションの一室で狂ったように踊っている人間がいるなどとは、きっと外にいる誰もが思いもしないに違いない。いや、階下の住人だけは気づいているかも。不在にしていてくれたらいいんだけど、と思いながら、延々踊る。今の私は誰のためでもない、自分のためだけの私だ。
「あははっ」
息切れの混じった笑い声がこぼれた。
おかしな動きになっているだろう。きっと目も当てられないほどにひどい。でも、楽しかった。ずっと腹の奥で凝り固まっていたなにかがほぐれて溶けていくような感覚がして、驚くほどに清々しくて、気持ちがよかった。
ひとしきり踊って、体力が尽きたところで、私はようやく動きを止めた。へろへろと床に座り込む。
さすがに疲れた。もう動けない。
「はあ……」
結んだ髪を雑に解く。日はどんどん沈んでいって、気づけば窓の外にはわずかに残照があるばかり。ぼんやりと眺めながら、電気もつけないまま、暗い部屋の中で黙って瞬きを繰り返す。なんだか冷えてきた。荒い息が落ち着いて凪いでいくのを聞きながら、ソファーにもたれかかる。少しずつ重たくなるまぶたに抗わず、ついに完全に閉じようとしたそのとき、ぱっと床の上で四角い明かりが灯った。
一瞬だけ夢から覚めたように意識がはっきりする。床に放りだした鞄から滑り出たらしいスマートフォンが、煌々と真っ白な光を放っている。ホーム画面には通知が一件。
『踊りませんか』
幼なじみからのメッセージだった。
たった一言、それだけで意図を把握する。すなわち――『憂さ晴らしに遊びに行かない?』、だ。
ちょうどいい。思わずにま、と笑みが浮かんだ。なんてタイミングがいいのか。
返事をしようとのたのた床を這うようにしてスマートフォンに手を伸ばす。けど辿り着く前に膝から力が抜け、無様に突っ伏した。想像以上に体力を消耗していたらしい。運動不足かそれとも歳というものか、あるいはどちらもか。とてつもない疲労感。
――返事は休んだあとでもいっか。
放置されたスマートフォンが、急速に明かりを落とし暗くなる。部屋はまた一段と濃くなった闇に沈み、私は今度こそ黙って重たいまぶたをゆっくりと閉じた。
(お題:踊りませんか?)
今から16年前
長女が、1年生の夏休み
なにがしたいか聞いた
星について知りたいと
彼女は言った
その夏は
家族で
星祭に行った
手作り望遠鏡を作るあの人や
長女が嬉しそうに
輝いていた日
望遠鏡の業者の方が用意した
高そうな望遠鏡で見た星は
赤い星で
みんなで代るがわる覗いた
大切な思い出
#星座
空にきらめく
光のつぶたち
時に優しく
時に寂しく
そして
時に悲しく
静かに瞬く
私は
星に祈る
星に願う
そして
星に感謝を
今日一日の安寧を
『水瓶座のあなた! 今日の運勢は絶好調! 何もしなくても運気が舞い降りて来るでしょう』
急に今朝見たニュース番組で流れた『今日の運勢』を思い出した。
確かに今の私には運気が来ている。
あの占い師、当たるんだと感心していると隣から視線を感じた。
「な、なにか……」
緊張気味に答えると彼はニコッと笑い、「よろしくな」と軽々しく口にする。
「よろしく……お願いします」
たかが占い。されど占い。
ずっと好きだった彼と隣の席になれた。
それだけが真実。
"星座"
いつか来たはずこの場所は、変わらず星が綺麗。
鞄から星座の早見表を手に取る。
かつて隣にいたはずのあの人が、私が小さい頃に教えてくれたこと。
北斗七星から、うしかい座へ。
そこから更に線を延ばす。
「恒星“スピカ”
おとめ座の1等星だよ。」
不器用で少しキザな、あの人の言葉を辿りながら。
【No.8 #星座】
踊りませんか?
「うふっふー」
ガチャン、と自販機から吐き出された緑茶のペットボトルを拾う。
「懐かしいですね」
「知ってんだ? 世代じゃないでしょ」
「CMで」
あーこれね、とお茶を掲げる。缶コーヒーで指先を温めていた部下は、思い出すように首を捻った。
「何でしたっけ、なんとかの勲章とか」
「それは違う曲ね」
「え?」
「CMでしょ。2曲が上手いこと繋がってんだよね、あれ」
「え……初めて知りました」
あはは、と笑うと息が白く凍った。
巡り会えたら
運命の人。
恋愛とか結婚とかそういうのは置いといて、人生を変えるきっかけをくれた人。
例えば、小学校の先生。パン屋さんになりたい、だなんて幼い夢をあしらうことなく、真剣に道筋を示してくれた人。
例えば、高校の友人。小麦アレルギーで、パンなんか見るのも嫌で、でも本当は誰よりもパンに憧れていた人。
例えば、働き始めたホテルの料理長。甘えと妥協を易々と見抜き、厳しく指導してくれた人。
貴方もきっと気づく。運命に。
奇跡をもう一度
「君に出会えたことは奇跡だった」
なんでよ。馬鹿じゃないの。そんなクサイ台詞。キャラじゃないし。
走って、走って走って走って走って。
人波を走り抜けて、時々ぶつかって、謝りながらまた走る。息が弾む。喉が干上がる。
足が絡まって転びかける。何とか持ち直すけど、足が止まった。それでも顔だけ上げて周囲を見回す。人、人、人。その中に彼の姿はない。
奇跡だっていうなら、もう一度起きろ。
悪態をついて、また駆け出した。
星座、誕生日、血液型、画数、干支…占いって色々な種類があって矛盾することもある
どの占いを信じたらいいの?
結局占いなんて嘘なの?
当たりそうな占いを信じればいいと思う
その時の気分で変わっていい
好きな人と星座占いの相性が悪ければ血液型でチェック
それでもダメなら干支で
それもダメならいっそのことタロットカードもあり
私がいちばん信じてる占いは厄年
これはマジでやばい
星座占いで1位の日でも厄年が絡んでくると星座吹き飛ぶから
だけど自分が信じるものは自分で決める
それでいいじゃない
幼い頃の記憶
祖父に連れられて見たしし座流星群
田舎の空に広がる満天の星
思い出すとその時の感情が蘇る
懐かしい記憶はどうしてこんなにも
胸を締めつけるのだろう
【星座】
「星ってさ、綺麗じゃん」
「うん」
ふと、思い出したかのように、彼はぽつりと言葉を零した。
相槌を返して、続きを待つ。
ずっと遠くで輝いている煌めきは、手を伸ばしても届きそうに無かった。
なんとなく上に伸ばした手が、空を切って下に落ちる。
「俺、星になってみたいんだよね」
「そうなんだ」
辺りは人工の明かりひとつなく、暗闇に包まれている。
風に吹かれて擦れ合っている草の音と鈴虫の声が控えめに満ちていた。
「嫌だったら全然いいんだけどさ、お前と一緒だったら嬉しいなって思ってるんだよ。だからさ、もしよかったら…」
「いいよ」
最後まで聞くこと無く、私は返事を返した。
先程よりも少し早口で言葉を紡いでいた口が閉じられる。
ちらりと横目でどんな顔をしているかを確認すると、案の定何か変なものでも食べたかの表情をしていた。
「顔、変になってるよ」
「いや…お前それで良いのかよ」
良いから「いいよ」と言ったというのに、何を戸惑っているのか。
その事を伝えると、諦めたかのように彼は手を広げて後ろに寝転がった。
背の高い草がクッションのように彼の体を包み込む。
まるで隠されているかのように、あっという間に体が見えなくなった。
「明日、満月らしいからその日にするか?」
「新月のほうが好き」
「新月? ま、それでもいいか」
明日もここで集まって満月見ようぜ、と彼が言った。
その言葉に無言で返す。
長い付き合いだ。無言が肯定なことなんてとっくの昔に知っているはず。
沈黙で満ちた場には、連なる星星がただ輝いていた。
星座
夜
独りで歩く
ねぇさみしいよ
独り言
オリオン座が見える
星座はそれくらいしか知らない
君は何処かに行ってしまった
生ぬるい風が
肌を触って消えていく
星座
満天の星空
人は星と星を繋げて絵を作るけど
私には全然わかんない
ここと、ここと、これを繋げたら
クマに見えるよね
なーんて言われたって
イマイチピンとこない
直線を繋げて見て
何に見えるかなんて人それぞれ
それに
ここは星が多すぎて
取得選択なんてとてもできないや
それでも人は
星座に願いをたくし
人の運命を占う
それもひとつのロマンなのかな
あたりは純白の霧に包まれ、時折聞こえるせせらぎに耳を澄ませば、その虚空からきこえる古の音色は静かにその身を打つ。
此処は銀世界。人は神々が住み、戦場に散った勇ましき英雄達が終わらぬ祝宴をあげていると信じる場所。
ヴァルハラとも呼ばれた天空は、いまや一つの少年のものだった。彼の名はカムパネルラ。オーディンより推薦され、一筋の彗星とともに夜空を彩る星々となった者。
そして、空に住まう者たちに、永遠からの解放をもたらす者。今の名を、Benedictio ベティオという。
僕の生前は、賢い少年だったとベティオは語った。そして友人を助けて溺れ死んだが、親友の行末が気になるのだとも。
そして、他のたちも彼にその生涯を語って聞かせた。
永遠の祝福は、決して手放しで喜んでよいものではない
矢を射るケンタウルスは、聡明で、彼に全てを教えた。
彼自身、星座は神の悪戯のふしがあると貶し、しかし多くの偉大なるものとの巡り合いには、感謝せねばと笑った。彼は師を務めていたことがあるらしい。
蠍にも、獅子にも会った。彼らはヘラという神の使徒だったが、向かった先で殺されてしまったという。
今思えば、あれも神の一興だったのだろうと呟いていた
ベティオは聡明な少年だった。
オーディンの鴉が目をつけるほど、彼は全てに長けていた。状況に甘んじることは無く、親友には最後の邂逅を果たした。
だからこそ、彼は皆に祝福を与えることにした。
永遠の祝福という鎖に縛られ、死してなお神の遊戯に使われるものたちを、彼は心の底から憐れみ、自らがその立場にあることに強い怒りを覚えていたのだ。
すべてを受け入れ、抵抗の意を見せたベティオに、神々はあっけなく天空を明け渡した。
そして、今彼は粛々と別れの儀をとりおこなおうとしていた。
一片の欠けもない漆黒の石板に埋め込まれ、装飾を彫られた翡翠にアメジスト、多くの玉石は天が照らす光に瞬き、うつくしかった。
それはまさしく星座に、夜空を輝かせ、民を導く役目を果たし続けてきた偉大なる者達の光。
ベティオは不意にこの光を失うことを酷く恐れる気持ちに襲われた。それは彼が今まで経験してこなかったもの
周りが知らず知らずのうちに彼に課していた重圧。
それは彼を苦しめたが、ここまでのものではなかった。
今彼を苦しめるのは、初めて自分が、自分から誰かを救うのだという自負。
ベティオはまだ少年だった。
「ベティオ」
! 射手座の声が、今日はやけにはっきりと聞こえた。
射手座の重厚な声はベティオに全てを任せると物語っていた。ここにきて、知り合い、寝食を共にした仲間達。
多くの想い出は、決して消え失せることはない。
時は、彼等から何も奪えはしない。
『ut benedicat tibi (祝福を) 』
【星座】
キミの涙に約束しよう…
別れじゃなくて…
これが出逢いさ…
キミのために僕は強くなる…
あの空を見上げて…
Another Orion 藤井フミヤ
例え僕が間違っていても…
正直だった悲しさがあるから…
ウオ…ウオ…ウオ…
流れていく…
流星 吉田拓郎
星に願いを ウォルト・ディズニーとか
星座にまつわる唄は多数ありますね✨
コブクロの流星も好きです
日本一星が綺麗な町が長野県にあるそうです!
私は長野県ならどこもそうだなぁ…って…✨✨✨✨
松本市内でも諏訪でも野辺山や小谷村はもちろん…🍀
星空の守り人に感謝して…
おやすみなさい✨✨✨✨✨🍀
そんな彼の帰り道。
ふと空を見上げると、星達が綺麗だった。
彼は足を止め、魅入ってしまう。
なんの星座だろう?
彼は何故か気になり調べてみる事にした。
ペルセウス座か。
今まで気にした事なかったのに、
何か気になるな。
彼は不思議な感情になるも、
帰路に着くのである。
星座
夜空のは
ほぼ区別が出来ない
最近は見てない星座占い
ぼっちざろっくに
星座になれたらって曲がある
星座にはなれない
それを星座と捉えてるのは人間だけ
知ってはいても
星座の名前と一致しない
想像力が凄くないかと今更ながら思った
なんで名前をつけるのか
それは人々と共有する為だと思われる
でもほとんどは共有されてない
その界隈だけに限定されてて
ほとんどの人には判らない
こんなところだけはどの分野も似ている
よくは知らないんだから
同じ様にみえてしまう
こればかりは仕方がないのかもしれない
星座
かつて私は空にいた。
何年、何十年、いや、きっともっと数えるのも億劫になるほどの長い期間、私は空の一部だった。
星という存在で、光輝き、私はようやくその一生を終えた。
それから、生まれ変わって、初めて夜空を見たとき、懐かしさで泣きそうになった。優しい声でどれがどんな星なのか、教えてくれるその人に、聞いてみた。
「あそこで光っている星は?」
あれはね、と説明する声に耳を傾けながら、かつて私だったその星を見つめる。とある星座の一部だと、知ってその星座を指でなぞるように繋げた。
繋がるその星々はかつての友人であり、家族であった。嬉しくて涙を流していると、その人は柔らかく微笑んだ。
「綺麗だもんね」
その一言で、あの途方もない時間が報われたような、そんな気がした。
ホロスコープは自分の生まれた場所とその時の星の位置を表した円盤の表で、基本12の室(部屋)と10個の天体が配される。
各部屋と天体には個性があり、その組み合わせによって、自分の性格や嗜好、ひいては自分の課題等がわかると言われている。
同じホロスコープを持つ人はなく、各自オリジナルの表になるとも言われているので、自分のホロスコープ=世界に一つのオリジナルと言っても過言ではないのかもしれない。
この文をお読みの皆さんは、星座の性格というのを知っているだろうか。
例えばおひつじ座だとリーダー気質と言われていたりするアレだ。
私は、正直自分の星座の性格と似ていなかったりするので毎回微妙な気持ちになっていたりする。
私と同じように自分の星座(太陽星座)と自分の性格が似ていない、腑に落ちないと思う人は、月星座を見ると良いと言われている。
ホロスコープで月が入り込んだ部屋=自分の月星座となる。気になる人は一度調べてみると面白いかもしれない。
占いは当たるも八卦当たらぬも八卦と言われているが
私は、統計学の一種だと思っている。
過去の人たちの悩み、因果関係等そういったデータを集めて、悩む人の助けになるように出来たもの=占い。
自分の悩みや抱く感情に至るまで
過去の人が既に経験済みである可能性は大いにある。そして、
そのデータが占いに組み込まれているとしたら。
占いで得られるアドバイスは、
先人たちの経験の結晶なのかもしれない。
そう思うと、なんだか心強いと思ってしまうのは
私だけだろうか。