『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【明日、もし晴れたら】
(※性的な表現有り🔞)
「さて、これ ご褒美のお金だよ」
「ありがとうございます…」
「まさか『男の子』だったなんて
随分可愛い男の子が居るもんだ
それに体もバツグンだったし
これじゃあ女の子顔負けだね…♪」
「あ…あはは」
「それじゃあまた連絡するからその時はよろしくね」
ああ…またやってしまった…
オレは嘆きながらシャワーを浴びた。
当時19歳の頃の話だ。
オレは新宿歌舞伎町でP活をして過ごしていた。
家にいるのが嫌になり
オレは自分の全財産を持ち出し
東京へ家出をした。
昼間は気ままに道を歩いて時間を潰し
夜はトイレで着替えて化粧をし、『女』として歩いた。
当然、歩いていればオレが『男』と知らず
見知らぬ男が話しかけてくる。
「お姉さん 可愛いね」
「お姉さん 何してるの?」
「お姉さん 飲みに行かない?」
もう話しかけられるのは慣れていた。
オレは女の高い声を出したり
女らしい振る舞いをするのが得意だったので
上手く『女』と誤魔化すことが出来た。
そして上手く金を貰う本題の『話題』へ入る。
「実は家に帰る為のお金が欲しいの…」
「いくらぐらい?」
「えっとね…5000円程なんだけど…
ダメかな…?」
家に帰るための金には正直5000円も要らないが
1人で生活するにはそれぐらい必要だった。
「よし いいよ
でもその代わり…わかってるよね?」
「え…そんな…恥ずかしいよ//」
「食事や色々買ってあげたんだから
お礼は体で払ってほしいな」
「も…もう…//」
もちろんわかってる。
でも気分を盛り上げるために
1度恥ずかしがってみる。
そしてホテルに行き、
宿代を払わせる代わりに夜を共に過ごす。
目を覚ますと当然男の姿は無い。
直ぐにフロントへ電話し
宿泊代を払っているか確認して
チェックアウトの時間までゆっくり休む。
ホテルから出ると真っ先に時間無制限で居られる
WiFiがあるカフェに向かい、
当時関係を持っていた恋人や愛人にLINEを送っていた。
そしていつの間にか夜になり
また『その時間』が来てしまったのだ。
オレはまた『女』になり
男から声をかけられるのを待った。
男が次々とオレに話しかけて誘い出す。
「あたしね、
楽しませてくれる人じゃないと嫌なの
あなたはあたしを楽しませてくれる?」
オレのクチと色仕掛けはすっかり達者になっていた。
『魅せて』 『見せて』を繰り返し
オレのオクチ(奥地)も緩くなってしまった。
「ごめんなさい…実は『男』なの
それでもあなたは受け入れてくれる?」
「『男』でも関係ない
『君』は『君』じゃないか」
「ああ…嬉しい…」
またオレは嘘をつく
「愛しているよ//」
またオレは汚れる
「あなたの最高//」
またオレは求める
「ああ…もっとちょうだい…//」
オレは…
「ああああああああっ…///」
堕ちる。
いつもの朝が来て
男が居なくなった後にオレは金を数える。
「帰りたい…」
金は入るが身も心もボロボロになるばかりなので
正直 帰りたかった。
帰る為の金は充分に稼げていたが
帰るのも気まずく、なかなか帰れなかった。
「もう帰ろうかな…」
…なんてことを考えながらオレはまた日が沈む頃に
賑やかで汚い夜の街を1人で歩きはじめた。
あーあ…
今日の修学旅行、
雨で台無しじゃん。
…告白したかったな…
明日、もし晴れたら…告白…しよ。
#明日、もし晴れたら
#115 優しい夜の迎え方
明日、もし晴れたら、
思いきり布団を干しましょう
そのままベランダで猫と一緒に
ひなたぼっこもしましょう
そうして、
日暮れ前に取り込んだ布団とひなたぼっこ猫に
移ったおひさまの匂いに包まれて
眠りに落ちて見る夢は陽だまりのような夢
きっと、そんな、優しい夜になるのでしょう__
お題「明日、もし晴れたら」
ーー天気良し、(*^^*)でも、私の好きな君はに会えるのは、何時も不思議と雨だから、多分今日も、会えない……。リミットブレイク!!』君にプレゼントした。私の言葉。今度は、私に、『リミットブレイク!!』君と、会えなくて寂しいなったけれども、ちゃんと毎日を私らしく歩みたいな〜、最後に、あった日は、初夏でしあたね。素直に、なれば寂しいです。でも、桜の季節から
、紫陽花にバトンを渡したように、次は、日向葵なの季節なんですね。君から、もらったアップデートしたかな〜??でも、いっぱいいっぱい君を想想って川柳を詠まました。✨♫入選だってしたんだヨ〜^_^♫💙私、すご〜いでしょう。ふふふ、強がりかもね。でと、今は、気持ちがしんどいけれども、ちゃんと受け入れて、私自身がアップデート出来たらいいな〜💛と、想います
君じゃない課題と会って、一度は、俯きますが。精一杯辛くても、私は、そこにいる、『強いね〜。』なんて、言わないでね。これでも、いっぱいいっぱい、なんです。私なりにさ〜。君は、雨が似合う。私だけの秘密。まだまだ、ありがとうなんて、言えるまで、時間が足りません、明日も、暑くなりそうです。今は、自分に、自信がありまません。。英語で、いうと、ロストかな〜。また、気持ちに会いたい私と、強くならなきゃと、いう私。どちらも、私です。ちょっとは、評価してもらえれば嬉しいな〜。明日も、晴れ、はれ、ハレなんですよネ・・・・・。??
窓の外の雨粒は全ての音を吸収する様に降り注ぐ
時間すらも雨にさらわれてゆく6月の末
あと数日もすればまたひとつ歳を重ねるというのに社会の歯車とは噛み合わないまま
抗えないほどの重力を全身で感じて動けずにいる僕を置いてけぼりにして世界はなにひとつ変わることなくまわっているらしい
眠ることも起きることも出来ずにどれくらい立つだろう
【お題:明日、もし晴れたら】
「ねね、ちーちゃん。あしたはれたらおそといこ!」
可愛いいとこの懇願が聞こえる。
「みーちゃんお外で遊びたいの?」
「うん!」
未央ちゃんは元気だな~と思っていると、
「ちーちゃんおそとであそんでくれないの?」
あれ?雲行きが怪しくなってきたぞ?こうなった時未央ちゃんは泣きだs
「うわあ~ん」
嫌な予感が当たったわ。
「こらー千尋!未央ちゃん泣かせちゃダメでしょ!」
お決まりのパターンツーコンボ。ここまできたら逆に幸運かもしれないな。
「はぁ」
しょうがないな。と思いながら言う。
「明日、もし晴れたら外行こうか」
家の外では砂埃が舞っている。
窓の外を眺めても、昔のような木々や建物は見えず、砂塵が我が物顔で通り過ぎるだけだ。
二年前から突然起こり始めた砂嵐。
人々は夜の間だけ止むそれに合わせて、生活を変えた。
今では真逆の意味となった「昼夜逆転」。ぼくは今、世間の人々とは正反対の生活――昼夜逆転した生活をしている。
お日さまが昇っている間に置き、夜に眠る。母さんからは、早く生活を正しなさいと言われるが、これまで12年間この生活をしてきたんだ。今更変えられるはずがない。
猛威をふるっていた砂塵が止み始め、さらさらと砂のカーテンが地面に落ちていく。夜が来た。
今日は満月のようだ。窓越しにのぞく白い光がとても明るい。
雲ひとつない空は明日が晴天であるということを教えてくれている、と昔誰かに教わった。
それならば、とぼくはその誰かに教わった方法を思い出す。指を組み、目をつむり、月を想う。
(お月さま。明日もし晴れるのならば、久しぶりに太陽が見たいです。真っ青な空に輝く、太陽が見たいです)
風もない静かな夜。目を開けると、月のそばの星が瞬いた気がした。まるで返事をするかのように。
/8/1『明日、もし晴れたら』
明日、もし晴れたら、姉さんがキレます。
初めまして、お久しぶりです。
山奥の秘境中の秘境村で暮らしている、
人型モンスター姉弟の謙虚な末っ子です。
山奥とはいえ、今年の暑さの異常さは、村にもしっかり届いております。
八割御高齢の村人の中には、エアコンぜってぇ使わねぇから組がいらっしゃいまして、そのノンエアコン組が、テイちゃん(兄)の説得により、連日ウチに泊まり込んでいるのです。
我が家はエアコン使う組なのですが、ノンエアコン組の為にエアコンを切り、姉さんの特殊能力[冷寒操作]により、家中を涼しくしています。
姉さんは、何ともモンスターらしいこの力を発揮し続ける事に不満なのではなく、いつもベッタリのテイちゃん(弟)を、ノンエアコン組のノンストップお喋り祭りに取られてしまった為、イラついておるのです。
姉さんはモンスターでブラコンなのです。
「しょろしょろ我慢の限界じゃびゃ……」
オレと対戦型のゲームをしていた姉さんが、ポツリと呟き、冷蔵庫から紙パックのかき氷シロップ(大容量)を取り出すと、腰に手を当て、グビグビと飲み干した。※絶対に真似しないで下さい。
外に出た姉さんは屋根に飛び乗り、
「ふり~はずめぇ~た~あしぇ~はっあすもとぉ~ちゃれてぇ……♪︎」
歌い出した!…いや待て姉さん、その曲はダメだよ、替え歌にしたってアカンて、ただでさえ、某Dプリンセ○とドン被り能力持ってんだから。
歌う姉さんが手を空にかざすと、6メートル位の白い氷柱が放射状に降り注ぎ、村を囲む様に山に刺さっていった。多分とけにくい特殊なやつ。
氷柱から村全体に、冷気が届けられる。
す…涼しい。
ちらほらと村人が外の様子を見に、家から出てきて、そのまま散歩やら、農作業を始めた。
ノンエアコン組もウチから出て来ると、
「らりごぉ~らりごぉ~♪︎」
姉さんはテイちゃんのたくましい腕を、小さな腕と、大きな胸で、がっちり掴み、家に入り、玄関の扉(横にスライドするタイプ)を閉めながら、
「しゅこぉ~しもっあちゅくにゃいわ♪︎」
……確かに。
キミに、この深紅のバラを贈ろう。
鮮やかで魅力的な、一輪のこの花を。
キミの笑顔のような、一輪のこの花を。
白い壁に、白いベッド、白い空気、
それらに包まれたキミに。
大丈夫さ。
きっと、キミには明日がある。
だから“明日、もし晴れたら”
僕と一緒に、笑い合って、
キミの輝く笑顔を見せてほしい。
【明日、もし晴れたら】#3
ある古い書物の1節にて。
少女は涙を流しながら、お願いをした。
「お願いです。明日もし、晴れたら」
この少女の国は雨が降り注ぐ国。晴れは1年に1回のみ。
この少女のお母さんは王賊に囚われた。助ける方法はこの雨を終わらせること。
「明日もし、晴れたら、お母さんの命は救われます。どうか……」
そう、願いを込めた。
これは「雨々物語」というお話だ。
晴れなければ母は救われぬ。
ー オリジナル小説・ドゥコ作中の書物ノン・ドゥカ・ドゥコから ー
雨が降っている。
外は傘の花が咲いている。
暑さは少し和らいでいるがじめっとした空気が肌に纏わり付くのが不快だった。
飼い犬が退屈そうに窓際であくびをしている。
悪いな、散歩に連れて行けなくて。
スマホで天気予報に目を通していると明日は曇りのち晴れのようだ。
明日晴れたら散歩に行こうな。
#明日、もし晴れたら
帰ってくると彼が疲れたようにソファで座っていた。
最近、仕事が忙しかったのだろうか目に隈がある。
どうしようかと思っていると、ある考えが浮かんだ。
「ただいま、今日もお疲れ様。」
「ああ、お帰り。いやここずっと忙しくて休む暇もなくてさ。」
「じゃあ明日、晴れたらどこかあなたの好きな所へデートしに行きましょう。」
「……いいのか。君だって疲れてるんじゃ。」
「最近あなたすごく頑張ってたでしょ? ご褒美くらいないと割に合わないじゃない。」
「───ありがとう。」
嬉しそうに彼が笑う。なんだか久しぶりに明日が楽しみになってしまった。
『明日、もし晴れたら』
〜明日、もし晴れたら〜
私は希望に包まれるのだろう
この閉ざされてしまった心を開くことが
出来るだろう
そう晴れて欲しいんだ
希望が欲しいんだ
そうじゃないと生きていけない
晴れるって分かってるのなら
私は明日に向かって生きていく
きっと晴れる
明日は晴れる!
#明日、もし晴れたら
きっと明日はいい天気〜♩
元気に歌っている子供達は、傘をさしながら家へと帰っている。
……そういや、何時からだっけな。
何年も前からずっと毎日が雨だ。
でも、そんなに土砂降り…大雨…ではなく普通の雨が毎日。
だからこの国中の人は、
ここずっと晴れを見たことがないだろう。
当然あの子供達はまず、"晴れ"という天気を知っているのだろうか??
というか、"晴れ"という存在する天気を出来ればその目で見せてやりたいもんだ。
はぁ… ……… ……。
明日…もし…晴れたのであれば……、
この国の誰かが笑顔になるのかな────。
明日、もし晴れたら
暑いからイヤだ…
少し雨でも降らないかなー
なんて思っていても雨が降ったら
晴れが良かったなーって思うだろう
私の心は最近くもり
グレー
明日、もし私の心が晴れたら
最高の結末になるだろう!!
そんな日を今か今かと待ってる自分
いつ晴れるかな
今日は雨が降っていて、いつもより肌寒い日だった。
授業が終わり、皆が好き勝手に放課後を過ごす時間帯。俺はただ何もせず学校の中を無心で歩いていた。
毎日通う図書室でさえ行く気になれず、後輩が来ていたら後で文句を言われるんだろうなと考える。
グラサングラサンとふざけた名前で俺を呼ぶ後輩はクソ生意気だが、頭のいい後輩だ。
俺よりも、ずっと。
もし、後輩と同級生だったのなら俺達は交流がなかっただろうとたまに思う。
アイツはきっと凡人には興味を示さない。
たまたま俺が図書室で声をかけて、たまたまアイツの知らないことを知っていて、たまたま年上だったから。そして、たまたま図書室で勉強するような男だったから。あいつにとって都合のいい部分が揃っていたから、勉強を教えてもらうのに適任だと判断されただけ。偶然が偶然を呼んだだけ。
天才は嫌いだ。
俺たちのような凡人の努力を一瞬にして無にしてしまう。後輩や俺の学年のトップ、尊敬できる先生達。
それに…俺の兄貴。
あの人は俺の事をどう見ているのだろう。
いつも考える。あの人の前に立つと、俺はただの無力な人間に思えるのだ。価値のないただのガラクタになった気分になってしまう。
その感覚が許せなくて勉学も運動も、兄の苦手な人間関係も必死になって努力してきた。
なのに、いつまで経っても勝てない。俺は優秀な兄の弟で、ただの凡人。勉強の成績は兄より劣ったままだし、運動も兄の方が得意。人間関係だって兄はその優秀さから様々な人から声をかけられている。
今ではエリートで会社のトップまで昇っている人望が厚い人だ。
何をすれば勝てるのだろう。何をすれば、あの無表情な男の関心を引けるのだろう。どうすれば、兄に認めて貰えるのだろう。
「なっにしてんですか!?」
ぐるぐると回り続ける思考を、取っ払う勢いで聞こえてきた声に我に返った。
どうやら考え続ける思考によって視界が機能していなかったらしい。気づいた時には、後輩が廊下でこちらを向き目を見開いていた。何をそんな驚く要素があるんだ。と呆然と考えて、後輩が霞んでいることに気づく。霞んでいるというよりは何かモヤのような…。
「あぁ。雨か。」
ただ単に思ったことを呟くと、途端に雨の音が強く聞こえ始め、今まで脳に全神経を研ぎ澄ませていたかのように他の感覚が働き始めた。
雨の音、冷たい感覚、視界に映る雫、雨特有の匂い。
どれだけ雨に当たっていたのかは知らないが、服はだいぶ水を吸っていた。
ここどこだろう。庭園かどこかか。
「さむ…。」
「そこまで雨に打たれ続ければ寒くもなりますよ。」
ふわりと肌触りのいい布が頭に被せられ、視界に後輩の顔が映る。薄墨色の瞳が心配そうに歪められて、わしゃわしゃと不躾にも頭を掻き乱された。
「我慢してくださいね。こんな雨の日に外に出る先輩が悪いんですから。」
真っ白なタオルが俺の代わりに水分を吸っていく。
後輩は俺の手を掴むと無理やり庭園から廊下まで連れ戻した。黒い髪が雨に濡れて額に張り付いている。
タオルなんて持ってこないで、放っておけば良かったのに。こんな勉強でしか使い物にならない俺なんか。
「何言ってるんですか?先輩は先輩じゃないですか。」
キョトンと小首を傾げる後輩に、自分の動きがピタリと止まったことがわかった。俺、今口に出したっけ?
「っていうか、先輩自意識過剰ですよ。私別に先輩の手助けなくても課題くらい出来ますし、自分で調べればレポートだって書きますよ。」
呆れたようにため息をついてスラスラと述べられる後輩の言葉を何も言えずただ聞く。自意識過剰。確かにそうだ。この天才に凡人の手助けなどいらないだろう。
「でも、先輩教えてくれるじゃないですか。」
「…あぁ。」
「私、人に教えられた方が覚えるの早いんです。確かに初めは先輩が勉強できるからと図書室で話しかけましたが、今も一緒に勉強やレポートを書くのはただ先輩と話したいからってのもあるんですよ。」
後輩は俺の頭から手を離し、俺のサングラスを顔から取り外した。タオルでサングラスについた水滴を拭き取りながら、後輩は楽しそうに笑う。
「先輩って、自分が思ってるより愛されてるんですよ。口悪いし、ガラ悪いし、たまに怖いですけど、結構優しいとことかウチの寮では密かに評判ですよ?」
ね?だから帰りましょう。
手を差し伸べて笑う彼女は俺と話したいらしい。俺が愛されていることを俺よりも知っているらしい。
驚愕するほどの情報量が処理できず、脳は混乱を招く。そうして目を白黒させている俺を、後輩はクスクスと上品に笑った。
「先輩。明日、もし晴れたなら。その時は今日みたいに庭園を散歩してていいですからね。」
【明日、もし晴れたなら】
雨降る午後18時
これは明日まで続くらしい
はよ去れはよ去れ不満顔
妹横目に高鳴る音
明日はどんな天気かな
雨は好き
明日の晴れ間が見えるから
#明日、もし晴れたら
【明日、もし晴れたら】
この街は『雨の降る街』と呼ばれている。
名の通り、僕の知る限り二十年以上は降り続いている。
日照りの強い場所なので、初めは恵みの雨だと喜ばれた。
しかし今ではもう、誰もが降りやむ日を待っている。
街を出る人が多いなか、僕は五年ほど前に越してきた。
仕事の都合もあったけど、なにより雨が好きだから。
出歩く人が少なくて静かで、毎日が読書日和になる。
上から見ると、傘が花のように感じられるところもいい。
この街で生きる人にとって傘は必需品だ。
小雨でも大雨でも、無いと濡れることに違いはない。
それを君は持っていなかった。わざと持たずに外にいた。
座りこむ君に傘を差し出せば、寂しそうな笑顔を見せる。
『雨の降る街』は君の生まれた日に始まったらしい。
神様も祝福している、と両親はとても喜んだとか。
けれど連日続く雨に、君への目は厳しくなっていった。
僕は偶然の一致だと思うが、実際、今日も雨が強い。
本当に自分が原因なのか、確かめようとしたことがある。
君は言う。「街の外に出れば証明できると思いました」
だが、災いを振りまく気か、と周りに叱られたという。
そのせいで、君は雨しか知らない。
僕は君を自宅へ招き、街の外を見せることにした。
いろんな天気の、いろんな場所の写真を机に並べる。
それらを眺める君の目は、終始、輝いていた。
ありふれた日常も、君にとっては素敵なものなのだ。
「なんでこの街に来たんですか?」首を傾げて問われた。
「雨が好きだから」君はくすっと笑った。「変なの」
わずかでも陽が差したなら、君に虹を見せてあげたい。
きっと、世界で一番きれいな景色になる。
明日もし、晴れたらいつもどうり起きて、朝ごはんと昼ごはんを食べるのを忘れるでしょうね!!それ以外することがない!!
それと、晴れたらとかまじで関係ないけど、この間コロナになった時に、生理と被ったんだけど、マヂでコロナより生理の方がやばかったん草。(不快にさせたらごめんなさい🙏)
明日、もし晴れたら
やるべきことが溜まっているな。
…いいか、明日じゃなくても。
いや、まてまて。だから溜まったの。
またすぐに退っ引きならなくなるの。
それにもし、明日を逃したら…
いや、明後日も明明後日も晴れだろ。
晴れるよ。「もし」とか言ったけど、一週間晴れ予想だよ。
いいよ、大丈夫。明日の必要はない。うん、ない。
そうだ、あれだ。次の日怪しい晴れた日にやろう。
やるよ。必要ならやっちゃうよ。そうしよう。
…だからいいんじゃないかな、明日じゃなくても。