帰ってくると彼が疲れたようにソファで座っていた。
最近、仕事が忙しかったのだろうか目に隈がある。
どうしようかと思っていると、ある考えが浮かんだ。
「ただいま、今日もお疲れ様。」
「ああ、お帰り。いやここずっと忙しくて休む暇もなくてさ。」
「じゃあ明日、晴れたらどこかあなたの好きな所へデートしに行きましょう。」
「……いいのか。君だって疲れてるんじゃ。」
「最近あなたすごく頑張ってたでしょ? ご褒美くらいないと割に合わないじゃない。」
「───ありがとう。」
嬉しそうに彼が笑う。なんだか久しぶりに明日が楽しみになってしまった。
『明日、もし晴れたら』
8/2/2023, 6:05:28 AM