『日差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
黒い羽根を拡げてあの子に逢いに行かなくちゃ。
黄色いドレスを着るあの子。
きっとよく似合うことだろう。
普段は眠っている時間だからか、幾ら羽根を羽ばたかせても
上手く飛んで行けないわ。
嗚呼。突き刺す光が躰を灼いているのかしら…
とても暑くて、躰が上手く動かせない
早く、、早く--あの子の所に行かなくちゃ。
私の躰が灼け尽きてしまう前に
#日差し
『かげをおくれ』 テーマ:日差し
よく晴れた日のことでした。
天気が良かったので、わたしは外をお散歩することにしました。
公園のそばを歩いていると、同い年の子たちが「かげおくり」をして遊んでいました。
「かげおくり」は、近所の子たちの間で流行っている遊びです。今日みたいによく晴れた日、地面にある自分の影をまばたきせず十秒じっっと見ます。それから空を見ると、自分の影が空に浮かんで見える、らしいのです。
前に学校で「かげおくり」をしたときは、あんまり上手くできませんでした。その日はくもりで、影が見にくかったのです。
だからまた「かげおくり」がやりたくて、公園の子たちに声をかけました。
「いーれーてー」
けれど、みんなはわたしを見るなりびっくりして、逃げていってしまいました。どうしたんだろう。いつもみんな遊んでくれるのに。
わたしは自分をじっくり観察しました。くるりと背中を向いて、思わず飛び上がりました。なぜなら、自分の影もぞもぞ動きだしたからです。
影の方もさぞ驚いたのでしょう。夏のプールサイドにいるみたいに、ぴょんぴょん飛び跳ねていました。もしかしたら逃げたかったのかもしれません。でも、ここはだだっ広い公園。影の居場所はどこにもありません。影は縮こまって、ぽつぽつ身の上を話し出しました。
どうやらこの子は、影に隠れて暮らす「影の子」なのだそうです。
しかし、今日は天気がよく、隠れる影が見つからずに仲間とはぐれてしまったようでした。おまけに、日差しが強くて自分の姿がくっきりしてしまい、わたしに見つかった、というわけだったのです。
仲間に会いたいとめそめそする影の子に、わたしは提案しました。
「わたしが「かげおくり」であなたを空まで送ってあげる。ね、空から仲間を探してみようよ」
わたしはお日さまに背中を見せて、影の子をじっっと見ました。
「動かないでね。上手くできないかもしれないから」
わたしがそう言うと、影の子はぴたりと止まりました。まばたきしないよう気をつけながら、しっかり10秒数えます。
それから勢いよく、顔を上げました。青空がちかちかと瞬いて、白い影がすうっと浮かびました。
「やった!」
喜んでいると、浮かんだ影の子がせわしなく動き始めました。
しかも、よく見るともぞもぞ動く影は一つじゃありません。
「あれ、もしかして……」
気づいた途端、おかしくって大笑いしました。
影の子たちはどうやら、ずっと一緒にいたみたいです。
2024.7.2
『 日差し 』
夏が始まった。
ミーンミーン……
セミの鳴き声も聞こえる。
暑くて、汗が滲む感覚がする。
ふと、空を見上げたら、
強い日差しが、眩しい笑顔で私を見ているようだった。
彼女は夏は苦手。
「日差しが強くて暑いから。」
それでも僕は夏が好き。
だって君が日差しに照らされて
より輝いて見えるから。
日差し
夏の日差しが
背中を押して
君への思いを
言葉に託して
日差しのよに
熱い思い胸に
いざ、ゆかん
恋の決戦日に
#日差し(2024/07/02/Tue)
ひどいくらい晴れてる 眩しいし焼けちゃう
あの日傘置いてきちゃったの?
ざんねんしちゃった うっかり忘れてきた
そうかあ じゃあこっち側歩いたらどう?
しょるい鞄で影作ってくれるの?ありがとう
どういたしまして 少しはましだよね
傘より近い気がするけど (*´ ˘ `*)♡エヘヘ
『日差し』
ギラギラと輝く、夏の光は、
私の肌を強く突き刺す。
流れる汗。
ジリジリとした熱気。
その元凶のアイツを見上げると、
目が焼けそうなくらい眩しくて、痛い。
その真下にいるだけでも、汗が流れ落ちる。
だから夏は嫌いだ。
いつまでも、鬱陶しいくらいに私を照らす。
───照らさなくても輝いているというのに
「助かった、ほんとにありがとう」
忙しそうだから、手伝った。それだけだった。
彼ははにかんだ笑みを私に見せた。
その瞬間、身体に熱を感じた。
太陽の日差しが強いから?
顔を見られて恥ずかしかったから?
――彼の笑顔が、陽のように眩しかったから?
ううん、と小声で言い、ぱっと背を向ける。
視線の先には窓があり、私と彼を映していた。
彼が荷物を置き、友達と話していた。そこが私だったら、と思った。
今の世界は、モノクロが少し色づいたように見えた。
日差しが強い日は
彼が私の壁になってくれる。
暑いから俺の背中に隠れてなって
大きい背中で守ってくれる。
たまには守りたくて私も真似をしようとするけど
彼の大きな背中程私は大きくない。
日差しが強いのは嫌いだけど
日差しから守られるのは好きだ。
彼が守ってくれるなら
日差しでも豪雨でも、私は何でも好きになれそう。
「日差し」
君の熱い眼差しが、いちばん日差しが強いとき
日差し
今日は朝から雨だったのにお昼くらいから晴れだして家に帰える頃には日差しが強いくらいだった。
ちょっとむかつく、、、😒
日差し
高校の時から付き合ってた男の子がサーファーだった
そのせいで?w 休みの日は早朝から海・海・海!
私にも教えてくれると言ってくれたけど
何故だか怖くて断ってしまったので
彼が波に乗るのを見ているだけの
私は「岡サーファー」
当時は日焼けブームだったから
私も水着を着て 腕にカッティングシールを貼って
その部分だけ浮き出るように肌を焼いて遊んでたな
毎週末よく飽きもせずついて行ったもんだ
彼もよく飽きもせず私を連れて行ったもんだ
若かったからか その当時はまだ夏が一番好きで
日差しの下にいる事も全然苦では無かったんだよね
それがどうだい
今となっては 外に出る度にはとにかく日陰を探す
ひたすら日陰から日陰への移動
日の当たる場所は走って日陰へ一目散だよ
今の夏の日差しってちょっとあたるだけで痛いよね?
火傷だよ!やけど!!
今、彼氏がサーファーだという子がいたら
是非全身真っ白になるまで日焼け止めを
身体中に塗りたくる事をオススメします
キモイとか怖いとか思ってる??
あのね
海で日焼け止め塗った全身真っ白な子より
紫外線の方が100倍怖いからね 笑
日差しが強くて
意識が遠のいていく
君の言葉はすぐ溶けて
君の勢いに圧倒されていた
君が太陽なら私は月だろうか
君に照らされる私は
本当の私だろうか
君ほどの強さも優しさもないのに
君の何になれるのだろうか
君を必要とする人がこんなにいるのに
なぜ私のために生きたいと言うのか
君以上に私を理解してくれる人はいないのに
私は君の何を知っているだろうか
窓から差す日はぽかぽかとあたたかく、窓から差す日に当たって寝るのは心地の良い事だ
作品No.93【2024/07/02 テーマ:日差し】
※半角丸括弧内はルビです。
焼けるような、というか、文字通り焼けそうな、太陽光線が痛い。皮膚が焼け焦がされるようだ。いや、比喩ではなく、本当にそうなっていることだろう。私の髪の長さ的に無防備となった頸(うなじ)はきっと、日に焼けてしまっているに違いない。
梅雨明けした途端、いきなりの夏本番となって、早数週間。連日三十度超えの気温に、身体は追いついていない。気温もそうだが、日差しも強過ぎる。七月初頭——どころか、六月末——からこの調子では、この島の長い夏を乗り切れる気がしない。生まれたときから、この島にいるというのに情けない話だ。
暑く痛い日差しが恨めしい。
浮き出て流れる汗が憎たらしい。
この島は故郷だし、だいすきな地だけれど。
この島の長い長い夏の季節は、どうにもすきになれそうにない。
黒いビジネススーツで営業。
今日も頑張った、と自分を褒める気にもならず、横断歩道の信号待ちで空を見上げた。
月からの風を感じ、目を閉じる。
月だけが私を包み込んでくれる、許してくれる。
毎日そう思いながら夜空を見上げる。
「またか。」
よく知っている男の声が後ろから聞こえた。
「またよ。」
私は答えた。
「俺じゃダメなのか。」
私は、その言葉を無視して歩き出した。
彼がダメなのではない、私がダメなのだ。
仕事を変える勇気も、心に素直に生きる強さもない。
「いい加減、俺と一緒に進む気にはならないのか。」
私はあなたと太陽の日差しのもとを、堂々と歩く資格はない。
私は彼の手を振りほどいた。そして、手を強く握りしめて、歩いた。
家にたどり着いた時、握りしめた手から、血が出ていた。
手の痛みはなかったが、こころが痛くて、涙が流れた。
この世の中に、心に忠実に生きている人はどれくらいいるのだろう。
お題『日差し』
“日差し”
朝の日差しが顔面に当たって仕方なく身体を起こす。毎日寝落ちする私の代わりに分厚い遮光カーテンをしめてくれていた男はもういない。二人で寝転がっても広すぎるくらいのベッドをわざわざ買ったというのに、買ってから数ヶ月で一人用のベッドになってしまった。二人で眠っていた時は、彼の腕の中にすっぽりと潜り込めばよかったのに、一人ではどこに身体を落ち着ければいいのかわからない。
広いベッドの隅に転がっている抱きまくらと、タオルケットを適当に整えてベッドルームから抜け出す。向かったリビングにもその先のキッチンにも、彼の姿はもうない。
彼がいた頃は、朝はいつもコーヒーの匂いがしていた。コーヒーにはあまり詳しくなかったけれど、コーヒーに拘りのある彼と過ごしているうちに匂いでコーヒーの違いがわかるようになった。だというのに、毎日その日の気分で好き勝手にコーヒーを入れるやつがいないからきっともう忘れてしまった。
ダイニングテーブルの上に置いてあるケトルのスイッチを入れる。昨日の朝たっぷり水を入れたのがまだ残っているだろう。昔からこんなにズボラではなかったはずなのに、彼がいないのにわざわざ丁寧に暮らす意味が見いだせなくて気づけばこんな有様だ。"丁寧な暮らし"派の彼が見たら卒倒するかもしれないが、そもそもといえば彼のせいなのだから仕方ない。
ケトルがポコポコと一生懸命お湯を作っている間に顔を洗い、冷凍庫から適当に見繕った冷凍食品を取り出す。料理だって、彼の方が上手いから任せていただけで、人並みにはできる。だけど彼がいないのにわざわざ自分一人のために作るのも面倒で最近はずっとコレだ。
シュコっと間抜けな音がして、ケトルが止まった。冷凍食品をレンジにぶち込んで、スープの粉末を入れたカップにお湯を注いでいく。なんとなくで付けたテレビの先ではアナウンサーの女性が今日は絶好の洗濯日和です。と笑っている。今日は貴重な梅雨の晴れ間らしく、今日を逃せば一週間、洗濯物を外に干すのは難しいらしい。そういえば最近雨が続いていたが、いつの間にやら梅雨入りをしていた様だ。
そうとなれば洗濯機を回さなければ、と立ち上がる。天気予報のコーナーが終わり流れ始めた愉快なCMをBGMに洗濯物をかき集めて洗濯機を回す。大容量サイズを買ってから実は彼が苦手な匂いなのだと判明して、収納棚の奥に眠っていたムスクの香りの柔軟剤をここぞとばかりに消費していく。
ムスクの香りが苦手だなんて思いもしなかったから、最初に使った時の彼の顔は衝撃的だった。しょんぼりと自分のお気に入りのシャツを眺めていた顔を見て、申し訳ないと思うより先に可愛らしくておかしくて、思わず涙が出るほど笑ってしまった。このまま帰ってこないなら、お前のお気に入りから何から全部、お前の嫌いなムスクの香りにしてやるからな、と心の中で呟いた。
ちょうど洗濯機が回り始めたタイミングでキッチンから電子音がした。キッチンに戻り、出来立てホカホカの朝ごはんを取り出す。今日の朝ごはんは、オムレツとワッフルとホットサラダのワンプレートだ。最近の冷食は良く出来ているなあと考えながら席について手を合わせる。テレビはいつの間にか星座占いのコーナーになっていた。
星座占いを信じるのは、丁度半年くらい前に辞めた。それまではわりと占いは信じる方だったけれど、なにせ彼と私の星座が一位と二位になって、近いうちにいいことが起こるかも!?なんて言われたその日、彼は帰ってこなくなったのだから。今日の獅子座はどうやら最下位らしい。どうせ信じていないのだからどうでも良いやと野菜を口に放り込む。テレビの画面では今日のゲストの俳優がちょうど最下位だったらしく、わざとらしい困った顔をしながら今日はもう家に引きこもります、なんてコメントをしている。
彼がいなくなってから、もう半年も経つのか。リビングに差し込む夏の日差しを眺めてふと思った。そういえば、彼がいなくなった日はまだ冬だったな。一晩経っても彼が帰ってこなくて、呆然としながら眺めたリビングに差し込む日差しはもう少しくすんだような色をしていた様な気がする。あの日から暫くは死んでしまいたい様な気持ちにもなったものだが、もう半年も経つとなぜか楽観的にいつか帰ってきてくれる気がしはじめていた。
ごちそう様でした。と手を合わせて、空いた容器をゴミ袋に詰める。今日はちょうどゴミの日だった。そのまま縛って玄関へ向う。家事のほとんどを彼がやってくれていたから、洗濯とごみ捨てだけは私がやるようにしていたおかげで、ズボラでもごみ捨ての曜日だけはちゃんと覚えている。途中でバスルームのゴミを拾って、玄関に置きっぱなしの鍵を片手に、大きく膨らんだゴミ袋で扉をこじ開けるように外に出た。
思った以上に強い日差しに、クラっとしかけた視界の先に人の影が見えた気がした。思わず顔をあげるとそこには、この半年ずっとずっと待っていた男がさもうっかり連絡もせずに朝帰りしちゃいました、みたいな気まずそうな顔をして立っていた。
「……はあ?」
「……ただいま」
ヘラヘラっといつもの様に片手を首元に当てて笑っている、半年前から少しも変わっていない目の前の彼にとりあえず手にしていたゴミ袋をぶん投げた。
「小学生の頃、一度だけ家族で海に行った事があったの」
波の音を背に、彼女は話し出した。
「最初は家族四人で楽しく過ごしていたんだけど、暫くしたらお母さんもお父さんも、お姉ちゃんに付きっ切りになっちゃって」
寂しそうな笑顔で続ける。
「目が見えないお姉ちゃんが退屈しないようにって、色々手を尽くしていたのを見て、当時の私はただ嫉妬してた」
「君はまだ小さかったんだ、仕方ないよ」
「そうだね。でも今ならわかるんだよ。お母さんもお父さんも、お姉ちゃんにもっと笑って欲しかったんだって」
彼女は頭上で飛ぶカモメを見上げるように、ガードレールにもたれかかった。
「それで私、急につまんなくなっちゃって、ひとりで海に入ったの」
「泳ぎに?」
「溺れに」
カモメがしきりに鳴いている。
「溺れたふりをすれば、皆が私を見てくれると思った」
子供って結構怖い事考えるよね、と言って笑った。
「海に入って、バタバタ手足を動かして"たすけて"って叫んで。だけど浮き輪を持って行ったから、思ったよりも岸と離れた位置に来ていたみたいで、すぐには気付いてもらえなかった」
「馬鹿だね」
「……ね。そうしているうちに足がつって、本当に溺れたの。そのすぐ後に、浮き輪が浮いているのに気付いてお父さんが助けてくれたんだけど」
海に沈んでいく途中、うっすら開けた目から入ってきた景色があまりに綺麗でびっくりした。強い日差しが海中に降り注いで、キラキラ輝いて見えたの。海の中ってこんなに明るくて綺麗なんだ、って子供心に感動したな。
「今でもはっきり覚えているんだよね。もちろん両親には叱られて、その後謝られた」
その一件で親子関係に変化はあったのだろうか。お姉さんの反応も気になったが、何となく聞けなかった。
「そろそろ帰ろっか」
そう言って彼女が前を歩き出す。僕もガードレールから降りると、一度だけ振り返って海を眺めた。曇りのせいか海に人の姿はなく、閑散としていた。
「日差し」
濡れた葉の
ひと粒ひと粒際立たす
光芒揺れる朝
「アルミシート」
雨戸がないこの部屋は、遮光カーテンをかけていてもカーテンレールの上から朝陽が差し込んでくる。
引っ越してきた当時は冬だったので気ならなかったが、日の出時刻が早まるにつれ、あまりの眩しさにアラームの設定時刻よりも早く目を覚ますようになってきたのだ。
「とはいえ、あまりお金はかけられないし……」
とりあえず、百均でアルミシートを購入し、カットしてカーテンレールの上にセットしてみる。
なかなか良いが、見た目があまり良くないのが難点。
「ま、彼氏もいないし。誰か泊まりに来るわけでもないし。いっか」
翌月、彼氏が出来ることを、この時の私はまだ知らない。
────日差し