『旅路の果てに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
旅路の先にみつけるものは
きっと新しい入り口のドア
もう一歩歩いてみる……✴
お題:旅路の果てに
「『終わり』と『果て』の違いってなんだと思う?」
地面に仰向けで倒れる私に向かって男は尋ねた。まぶたがひどく重い。抗えない眠気に蝕まれている私は声を発することさえできない。
「『終わり』には『始まり』が存在する。『果て』の対義語はぱっと思いつかねえ。あと『終わり』ってのは明確だけど、『果て』は曖昧なイメージ。あくまで俺の考えだけどな」
どうやら私がなにを答えようが答えまいがどうでもよかったらしい。男は持論を展開した。
早く立ち去らないのかとぼんやり思う。この男がいなければ絶対静かになるはずなのに。どうせなら静寂の中でまぶたを閉じて感傷に浸ってしまいたい。
男が私の顔を覗き込んできた。
「お前、俺を探してずっといろんなとこ旅してたんだろ。残念だったな。こんな結果になってよ」
その結果を私に与えたのはお前のくせに。そう言ってやりたいのに、代わりに口から出てきたのは血だった。手足が冷え切って感覚はほとんどない。あと少しで私の人生は終着点に至る。
この男はかつて私から家族を奪った。
残り少ない私のすべてを復讐に捧げたのに、この男を殺すどころか苦しませることもできなかった。こいつにとって私は、せいぜい物語の脇役にすぎないんだろう。映画に出てきそうな広大な空を見上げながらそう思った。
「復讐を志した旅なのに理想の形で終われなかった。お前が主人公なら『復讐の旅路の果て』ってタイトルになりそうだ」
空を見ていたはずなのに、きづけば視界は真っ暗になっている。
私の人生の幕が閉じた瞬間だった。
その世界はボロボロだった
現実とうつつの世界が入り混じった、そんな世界。
瓦礫が散らばり、空が割れ、星が溶けている。
辺りには、沢山の死体があった。
人間、動物、怪物や、キメラまで、多種多様に。
そんな世界を、一人の女性が眺めていた。
ベージュの髪を肩まで伸ばし、カーキのコートを羽織っている。
清廉な顔立ちに、可愛げがトッピングされたそんな顔。
コートと同じ色の眼で、崩壊する世界樹を見つめる。
爆弾を落とされたかのように、いやそれ以上に、世界が死にかけていた。
『答えは決まった?やなぎ』
どこからか、声が聞こえた。
体に刻み付けられたかの様な、そんな感覚を覚える。
「うん。決まった」
やなぎと言われた女性は、深呼吸して、答えを伝えた。
「あなたの提案は断るよ。とても、魅力的なだけどね」
『…なぜ?』
「この旅でね、この世界の事が大好きになったんだ。
この世界は醜くて、ひどく腐ってて、とっても狂っている。そんな世界だ。」
「でも、だからこそ。感情が、生と死が、人生が、とってもとっても、美しくなる。それに気づいた」
やなぎは微笑む。もうこの世にいない友を思いながら。
「だからね、断るよ。"この惨劇を無かったことにする"という、あなたの提案はね。」
『……』
「あなたの提案に乗ったら、私達が友達だったことも、苦しくて乗り越えた過去も、見たかった未来を望む感情も、無かったことになってしまうんでしょ?」
『そうだね』
「私はこの世界で生きてみせる。私の愛する世界で、私の大好きな人達を思いながら、未来を創ってみせる。」
声は、暫くの間黙り、嬉しそうに言葉を書いた。
『そっか……ありがとう。その答えは、私が求めていた答えだったのかもしれない。私がこの世界を生み出した目的を、叶えられた様な気がするよ。』
不思議な声は、そう言ってどこかに消えた。
旅時の果てに残されたのは、狂って、死にかけた世界だった。
それでも彼女は笑う。この世界で生きていることを。
「さてと…愚者として、いっちょ頑張りますかぁ!」
お題『旅路の果てに』×『爆弾』
旅路の果て
純粋無垢な自分は旅を始めた。
走って眺めて探索する
次第に泥で汚れて走れなくなる
気づいたら何にも興味は無くてただ歩くだけ
段々と旅を始めたことを後悔する
何も思いつかなくてただただ無心で歩く
この旅に目的なんてないんだから
気づいたら全身汚れて体に纏わりつく。
一歩一歩と歩くがその一歩に痛みを感じる
段々と歩くことすら億劫で
立ち止まりまた進む
旅の目的を考えたってあの頃の輝きは世界に無い
何思ったか、何のためだった全て分からなくなる
それでも今更足を止める事は出来ない。
ただ歩くだけ。
子供だった自分が老人になり
旅路の果てにいきつく。
その時得られたのは旅が終わった不安と安心。
誰のものでもない自分の旅がやっと終わった
【書く練習】
今日の書く練習はお休みします。
出会い、別れ
出会いがあるから、楽しい
別れは、寂しい
その一つ一つが
私にとって価値のあるものになる。
「旅路の果てに」 #264
帰る場所は
あなたの隣がいい
あわよくば、ずっと
同じ道を歩いていたいと思うのです
帰りたい
どこかにずっと
帰りたいと
願っている
だらしなく続く毎日が
ズキズキする頭と心が
私のぜんぶを
奪っていってしまう
エクレールの中には空白がある。誰に言われた訳でもない、そんな気がするだけ。
その訳のわからない空白の中身を探す為に各所様々な場所へ行った。旅から旅。電車を適当に乗り継いで、今回は一面緑色であるこの場所に辿りつく。
風に乗って葉っぱと土の匂いがエクレールの背中を押す
誰かが待っている。早く行け。と
あてもなく歩いていると、道の脇に生えている木の下に座り込む銀色の髪の青年。俯いていて表情が見えない。体調が悪いのか、と思い声を掛けた。
「どうした。体調が悪いのか」
声をかけると驚いたのか、勢いよく顔を上げた。
エメラルドグリーンの瞳。宝石のようにキラキラと輝いて見える。
「‥‥いきなり声を掛けて悪かったな。そんなところで座り込んで、何か困り事か?」
自分の顔を見て固まっている青年に問いかける。
「あっ、あぁ、気にかけて頂きありがとうございます。何となく、ここまで歩いて来てしまって。少し歩き疲れてしまったので休憩中で」
「何事も無くて良かった。すまないが、一つ聞いて良いか。」
「僕に答えられることならば」
「ここには何がある。」
「その昔、女神のような存在が人々の魂を救済して回ったとか。噂程度ですが、そんなお伽話があるくらいで他には何も無いですよ。」
「教えてくれてありがとう。そうか。何故かこの先に進まないと行けない気がしてな。もう少し歩いてみるよ」
じゃあ、と手を振り歩き出そうとした瞬間、手首を掴まれる。
振り返ると青年は俯いていた。震える声で問いかけられる。
「あの、僕のこと、覚えていませんか」
その一言を聞いて理由もわからないままエクレールの心臓が大きな音を立てた。
《旅路の果てに》
旅路の果てに
▷▶︎▷
永い、永い時を過ごした。
雨の日も、風の日も、嵐の夜も…
春夏秋冬(ひととせ)過ぎ、また、永い時を過ごし君を想う。
ああどうか、息災で。
旅路の果てに俺がいることを、忘れないで。
「旅路の果てに」
あなたは何を求めますか?
この旅の終わり
その終着点に行き着いた時
あなたは何を想いますか?
旅の出来事を全て忘れて一般人に戻る?
確かにそれも一興ですね
ですが、あなたが望んでいるのは
永遠に終わらない物語では?
そうすればほら、あなたの愛しい人とも共に居られる。
物語の中ならあなたは永遠に生き続け、
永遠に主役でいられる。
ほらこの手を取って
まだ、旅は続くのですから
旅路の果てに
長かった婚活ももうやめた。
やめたというか、諦めた。
婚活は攻めの姿勢が大切だと思って沢山のことに挑戦してきた。
彼氏は3人できたけど、どれも別れがツラかった。
人の人生に深く踏み込む怖さを知った。
これを思うと、もういいや、と思えるようになった。
楽なのはやっぱり独り身だと開き直った。
職場恋愛は本気にしたことはなかったけど、そういう形で自然と信頼しあって、仲良くなって、ゴールテープを切るのを信じてみてもいいかな、という淡い夢みたいなものを見てみたくなった。
要は、白馬の王子を待つ、みたいなものだ。
なにを言っているのか、白馬の王子なんていないことを悟って攻めの婚活を始めたというに、これじゃあ、振り出しに戻っただけじゃないか。
自嘲ぎみの笑いがでてくる。
そんなときに、職場の異動があり、たった数日で惹かれる人を見つけてしまった。
思春期か、というレベルで意識した途端に色々な仕草や動きが気になってしまう。
まるでコンパスの針のように私と貴方の距離を意識するようになった。
小さなことで抑えきれないトキメキと喜びを感じてしまうようになった。
そうすると、小さな変化に気がつくようになり、貴方に恋人がいることが点々が繋がって線になるように気がついてしまった。
小さな喜びで舞い上がっていた自分が惨めで仕方がなかった。
こんな歳でなにをやっているのかと。
そもそも職場で恋愛をしたくないと本気で毛嫌いしていた私だ。
こんな風に気持ちが揺さぶられるのが滑稽でたまらないと思っていた。
振り出しに戻るは、さらに振り出しに戻ってしまった。
今の私はぐちゃぐちゃだ。
婚活をすべきか、独り身の覚悟を決めるべきか。
私はぐちゃぐちゃだ。
長い旅路の果てに見つけたのは
1番オモロいのは結局下ネタ
旅路の果てに
旅路の果てに
暗い闇があろうとも
眩い光が見えようとも
自分の中にある 熱い炎さえあれば
どんな場所だろうが
足元に
力を込めれると 信じている
だから
今日も私は 歩みを止めない
【旅路の果てに】
世の中はつまらないものって分かりきってる。
人生という名の旅路の果てには何も持っていけない。
やっとここまで来た。
必死に走ってきたような、何もしてないような。
でもとりあえず、ここまでは来た。
私はここを終着点にしようと思う。だから一休み。
でも隣を歩いてきた人は、苦しそうに、息も絶え絶え、歯を食いしばって前に進もうとする。
「もう辞めていいんだよ。そんなに辛い思いをしなくてもいいんだよ。ほらこっちに出口がある。ここで終わっていいんだよ。」
余りにも苦しそうだから僕は思わずそう声を掛けた。
すると隣の人はこっちを見てこう言った。
「でも君、泣いてるじゃないか。僕は最後に笑いたい。だからここでは止まらない。」
強い眼をしていた。僕にはない、希望に満ちた眼。
彼は呻き声をあげて、先へ進んで行った。
やっとここまで来た。
必死に走って来た。自分に出来ること何だってやって来た。とにかく、前へ進んできた。
まだ先はあるらしい。でも、
僕はもう前を向けない。
だからここが、僕の終着点。
旅路の果てに
鎌倉駅に入り、江ノ島を目指した。交通カードをどこに入れたか、持ってきたのか、忘れてしまったため、切符を買うことにした。ホームに入ると、通過列車と英語のアナウンスが耳に刺さり、嫌気が刺したため、とりあえずの電車に乗りこんだ。一難去ってまた一難。電車の中では、観光客の、中国か、韓国か、どちらともつかない様な言語が飛び交い、これにも嫌気が刺し、耳に蓋をするようにワイヤレスイヤホンをつけた。イヤホンからは、なんだか、古臭いようなギターの音が聞こえた。
電車のアナウンスを待つも、そもそも、目的の場所を決めていないことに気がついた。路線図を見ると、由比ヶ浜、という所が目に付いたため、そこで降りた。勿論、駅を降りてすぐ砂浜では無いため、スマートフォンのマップを頼りに歩いた。
砂浜近くのコンビニで緑茶と弁当を買った。財布には交通カードが入っていた。リュックサックに緑茶を入れようとした際、切符が2枚と、折り畳み傘、水筒、ハンドクリームの他に、紙の切れ端が入っていた。
その紙には、私は健忘症です。江ノ島を目指しています。と書かれていた。
気味が悪くなり、それを捨てようとしたが、思いとどまった。私は本当に健忘症なのかもしれない。でなければ切符は2枚もないし、訳も分からず砂浜に座っていることも無いだろう。私はただ、砂浜を走った。只管走った。私の居場所がわからなくなるまで。
【旅路の果てに】
また、スタート地点に戻ってきた。
「たとえば私が罪を犯して逃亡するとして」
「なんですかそのイカれた導入は」
「そのときは君も付いてきてくれる?」
イカれた導入をイカれたままに続けた先輩は言う。僕は一瞬だけ考える素振りを見せてから「いいですよ」と快諾する。
「どこに逃げるんですか」
「世界中、いろんな国に行こう。時々警察に追いかけられたりしながら。いざとなったらどっちかが囮になろうね」
「国際指名手配犯なんですか?」
一体どんな規模の犯罪をする想定なんだろうか。先輩はにんまりと笑っていて、その脳内ではきっと完全犯罪が計画されている。何でもうまくやる人だからきっと計画は成功して、僕との逃避行もきっと実現はしないんだろうと思う。
それでも、少しだけ好奇心が湧いて、先輩にそっと近寄る。囁くようにしながら「どんな犯罪をする予定なんですか」と尋ねてみる。先輩は内緒話をする子供みたいな目で笑う。
「あのね、君を誘拐して海外に連れ去っちゃう計画なんだ」
僕は呆れて、うつむき、顔を手で覆ってため息をついた。そりゃあ大変な犯罪だ。計画はスムーズに完遂され、僕達は警察に追われることなく無事にこの国を脱出し、笑っちゃうくらい愉快な旅路の果てには、きっと楽しい思い出だけが残ることだろう。
弱かった吐息は旅を終え強い東風に育ってきみを抱くよ
題-旅路の果てに