やっとここまで来た。
必死に走ってきたような、何もしてないような。
でもとりあえず、ここまでは来た。
私はここを終着点にしようと思う。だから一休み。
でも隣を歩いてきた人は、苦しそうに、息も絶え絶え、歯を食いしばって前に進もうとする。
「もう辞めていいんだよ。そんなに辛い思いをしなくてもいいんだよ。ほらこっちに出口がある。ここで終わっていいんだよ。」
余りにも苦しそうだから僕は思わずそう声を掛けた。
すると隣の人はこっちを見てこう言った。
「でも君、泣いてるじゃないか。僕は最後に笑いたい。だからここでは止まらない。」
強い眼をしていた。僕にはない、希望に満ちた眼。
彼は呻き声をあげて、先へ進んで行った。
やっとここまで来た。
必死に走って来た。自分に出来ること何だってやって来た。とにかく、前へ進んできた。
まだ先はあるらしい。でも、
僕はもう前を向けない。
だからここが、僕の終着点。
1/31/2026, 1:37:11 PM