『放課後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
放課後
ゴンチチの曲、
「放課後の音楽室」
ギターの音色が軽快で、大好きなの。
でも何故か、
「午後の音楽室」って言っちゃう。
午後の紅茶、とごっちゃになってる!
あなたにもいつも間違えちゃうやつ、ありませんか?
「放課後」
高校生の時、放課後にコンビニの菓子パンを食べるのが好きだった。
健康に良いかどうかはともかくとして、大量の砂糖や油を使っているので美味しくないはずがない。
店頭に並ぶパンを見て、大人になったらすべての商品を食べてみたいと夢見ていたものだ。
大人になった今、健康診断の数値が気になり、気軽に菓子パンを食べられなくなった。
成分表示を確認すると、大量の糖質が含まれていることが分かる。
よくもまあ毎日こんなものを食べていたものだと、自分でも驚いてしまう。
最近では、本当に必要なときにしか食べないようにしているが、いざ菓子パンを目の前にすると誘惑に負けそうになる。
10年後、20年後の自分のことを想い、欲望に打ち克つよう今日も戦い続けている。
─放課後─
今日も授業が終わり、部活が始まる。
一目散に教室から出て、職員室へ向かった。
「失礼します。美術室の鍵を貰いに来ました。」
先生はあまり居なかった。
静かに鍵を取って、礼だけして職員室を出る。
私の学校は美術室が三階にあるため、
階段を駆け上がり、美術室前まで急ぐ。
準備室も美術室も鍵が似ているため、
二つの鍵のどちらかが合うよう、交互に試す。
やっとのこと扉を開けると、
秋でも暑いと感じるほど空気の流れが悪かった。
その流れを変えるため、窓を全部開ける。
新しく涼しい風が美術室を変える。
その風には、ほんの少しだけ金木犀の香りも混じっていた。
この秋に染まった美術室を感じる為に、今日は急いで美術室に来た。
縦長い美術室の一番後ろから、見渡す。
夕暮れに染まり、金木犀がふと香る。
誰も居ない、私だけの美術室。
この時期の美術室が、私を魅了する。
チャイムの音に一斉に生徒たちが教室の出入口へと駆けてゆく。これから部活へと移動する人や友達と放課後どこへ寄ろうか楽しそうに話す人々。さっきまで響いてた声は次第に遠くなり、教室には自分とあの子しかいない。
HR中、眠そうに欠伸をしてたあの子は今や席に突っ伏して夢の中へと旅立っている。窓際に座るあの子の髪を風が撫でていった。桜色の愛い髪を愛でるように。
君は誰にでも愛される人だけど、風さえも君を愛しく思うようだなんて思いながら。
どうせ起きないしと近くまで寄ってみる。
まろい頬に薄紅色の唇、すぅすぅと気持ちよさそうな寝息に思わずシャッターを押してしまった。
だって可愛いんだから、仕方ない。
君の事が愛しくて可愛くて仕方ないんだ。
どうか早く目を覚ましておくれ。
その蜂蜜を溶かしたような大きくて甘い瞳で僕を見て。
君がみてる夢よりももっと楽しいところに連れて行ってあげるから。
今日は君の誕生日なんだから、一緒に出かけるんでしょう?サプライズだって用意してあるしプレゼントだってあるんだよ。
そう思ってまだ微睡んでる君の指にきらりと輝くそれをつける。未来への約束としては今はこんなものしか用意できないけど。
でも今は予約だけでもいいからさ。
どんどん綺麗になってく君を1番傍で見ていたいんだ。
君の今も未来も全部独り占めさせて。
起きた時、君はその指についてるものを見てどんな反応をするかな?
その遠くない未来を想像しながら微笑んだ。
────目を覚まして、夢の続きを見せてあげるから。
──────僕の愛しのマイレディ。
放課後#2
16時30分
一日の終わりのチャイムが響いて放課後になった。
クラスメイトが帰り支度を始めていて、早い子はもう部活に行ったっぽい。
私も部活に行かなきゃな〜
「亜紀ちゃん部活いこーよ」
反応が返ってこない亜紀ちゃんの方に視線を向けたら中途半端に片手を上げて固まった姿がそこにあった。
この姿を見るのはこれで何回目なのだろうか。
そんなに様子伺うならバイバイってまた明日ねって言っちゃえばいいのになぁ~
うふふがんばれ~
なんでこんなに友達の恋愛って面白いんだろうな。
私も恋したりしたら亜紀ちゃんにからかわれちゃうのかな。
私が恋愛相談したらいい相談相手になってくれそう。
そういえば亜紀ちゃんまた部活の後輩ちゃんの恋愛相談も乗ったりしてるって言ってたな。
自分の恋も大変そうなのに後輩ちゃんの話も聞いてるなんて大変なんだろうな~
私もいつかそんな大変な側になるときが来るのかな。
そんな気持ちにさせる人は一体どんな人なのやら…
「おーい、ふぅちゃんどうしたのそんなボーっとして
ほら部活遅れちゃうよ〜」
「ちょっと置いてかないでよ~」
最近寒くなってきたし、恋人さん欲しいかもと思った部活前の夕暮れでした。
君と過ごす放課後が好きだ。
君はクラスのいわゆるマドンナでみんなから好かれていて僕とは真反対の人間だ。そんなに接点もない。
だけど、放課後だけはお互いのおすすめの本を持ってきて交換して、喋るでもなくただ本を読む。
外からは部活動をしてる学生の声が響く中、教室にぺらりと紙の音が充満していく。
そんな関係が心地よかった。
今日も君との週に一回、約束の時間。
お気に入りの本を図書室で借りて教室へ。
この前の少女小説は僕が読まないタイプで面白かった。
君もミステリーは読まないようでのめり込んで読んでいたのをよく覚えている。
今日の小説は、この前とは違う時代小説。君はどんな作品を持ってきているだろうか。
少しわくわくしながら教室で待つ。
時計がかちりかちりと音を立て時の流れを教える。
気がつけば、約束の時間から1時間がすぎていた。
君は時間はきちりと守る方で1度も遅れたことがなかったのに来る様子もなかった。
なにか用事でもあったのだろうか。もう帰ってしまおうか。いや、もう少しでも待とう。
小説を片手に時計を眺める。
ふと、夕日がこちらにさして本を照らしているのに気がついた。
そんな情景に心奪われ、夕日を見ようとした瞬間、窓の外の夕日をさえぎって君が視界に流れていったのが見えた。
【放課後】
放課後、それは学生の唯一無二の醍醐味である。
遊びに行ったり、部活に打ち込んだり、デートに行ったり....
そんな学生の内でしか体験できないのが放課後である。
かくれんぼ、おにごっこ、たかおに、かんけり……。
思えば子供の頃は遊んでばかりだったなあ、とコーヒーを飲みながら思い出し笑いをしていると、洗い物を終えてテーブルの向かいに座った君が手を拭きながら、怪訝そうに私を見ていた。
物静かな君は子供の頃、どんな遊びをしていたのかな。
案外、女子達とママゴトとかをしていそうだ、と思いながら君に聞いてみると、少しだけ不機嫌そうな顔で私を睨んで。
さり気なく目線を目の前に置かれたコーヒーに移して、角砂糖を六つ、黒い液に落としてから優雅な所作でコーヒーを一口二口飲む君。
暫しの沈黙、かちゃりとカップをソーサーに置いて一言。
黙秘権を行使します。
……それから、ままごとは絶対に、してませんからね。
そう言って笑う君の笑顔が少しだけ怖かった。
テーマ「放課後」
放課後のチャイムが鳴るのを聞くとげんなりしたものだ。
だってきつい部活が始まる合図だから。
退部した今、やはりゲンナリする。
自由になった時間を持て余して、何をやりたいかがわからない。
何も手につかない時間が無為に過ぎて行くことに不安が募る。
放課後
放課後
ピアノを弾く君の横で、勉強する私。
せっかく文系を選んだのだし、この瞬間をエモいじゃないなにかの言葉で表したいな。
午後の陽射しが校舎を撫でてゆく。
部活動に励む生徒たちの掛け声や、教室に残ってお喋りに興じる女生徒たちの声がさざめいて流れていく。
昨日、かつての学友から電話があった。彼の息子が、この学校へ進学が決まったそうだ。
数年前、家に招かれ初めて合った時、穴が空くほど私の顔を見つめながら、懸命に話しかけてきた男の子。
今生で出会うよりずっと以前から変わらない、生真面目で礼儀正しく、頑固な性質(たち)を見せられて、くらりと目眩がしたものだ。
『あの子が学校に来るんですか?』
電話を切ってすぐに委細を話すと、妻の声は華やいだ。嬉しいのだろう。私だって、それは嬉しい。心から。しかし…
戸惑う気持ちを拭い切れない。
再び縁を繋ぐことは、果たして、あれにとって良いことだろうか?ただひたすらに、一途に、誰かに身を尽くすような人生を繰り返させる羽目になるとしたら?
その夜、不安を吐露する私の声を、妻は静かに聞いていてくれた。
開け放った教室で動画を撮っている男子生徒たちへ向けて、立てた親指を背後へ振る。 " は、や、く、か、え、れ "
舌を出しながら教室を出て行く彼らから、罪のない忍び笑いが漏れていた。
あれはもう、彼らと大差ない身体つきになったろう。そう思うとふと、あの夜の妻の言葉が思い出された。
『……良いじゃないですか。あの子の決めたことならば。』
互いの肩書が少し変わっただけで、大切な事は変わりません、と笑う妻の顔は眩しかった。
……そうか。そうだな。お前の言う通りだよ。
あれは元々、一度決めたら梃子でも動かない男だった。
ふっと息が漏れる。憂いの去った空は、黄昏に燃えていた。
【放課後】
吾輩はコミュ障と言うのも烏滸がましいくらいには人との距離の測り方がクソなので人とろくに遊んだ記憶はないな。そりゃあカラオケとかさ、行ったよ。でも帰ってきたら二度と人とは遊ばない出掛けない吐きそうって毎回やってたな変わんね。学生時代には既に今の凝り固まった考え方は出来上がっていたし、はっきり言って他人と遊んだりするより本読んだり、ひとりで頭の中で考え事してる方が楽しいやべぇ子供だった。勿論帰宅部。
そういえば卒業遠足的なやつでDの国行ったけど乗り物乗りたくない民が集まった班だった。何にも乗らない代わりに全エリア行ってチュロスとポップコーンを制覇したのはスタンプラリー感覚で楽しかった。まじで即席班だから学生の集大成な思い出作り目的の卒業遠足のはずなのに殆ど喋ったことないメンツだったのどう足掻いてもクラスのあぶれ者共。「どうする」「酔うから乗りたくねえ」×全員みたいなメンバー。しかもポップコーン周ったのだって「可愛いゴミ箱がほしい」ってほざいたやつがいたから。
因みに翌日に吾輩は熱を出して寝込んだ。安定の展開。
放課後
「フゥ〜やっと終わったーねぇねぇ放課後何する?」
「スタバ行く?www」
「カラオケとかいいんじゃない?」
クラスで陽キャ達が話してる
(カラオケ?スタバ?私とは無縁な言葉だな)
私はそう思った
そう私、時野 しずくは俗に言う『陰キャ』だ
クラスでも存在感がない...だからよく机にぶつかって来られる
でも私は何も言わない...(何か言ったら...もし反抗したら...何されるか分からない)
って思ってしまうから
コンコン誰かが教室のドアをノックした
「やっほーしずくいる?」
クラスの男子が私を指さして
「時野さんならあそこにいるよ」
私はドアに顔を向けるとそこには幼馴染の林 健人(けんと)がたっていた
健人とは小さい頃から遊んでいた
親どうしが仲良く幼稚園から一緒だった
「よっ!しずく!一緒に帰ろうぜ〜 マックフルーリー奢るからさ」
「また?まぁフルーリー貰えるならいいよ」
「おぅ!そうと決まれば行こうぜ!」
そうして私たちは学校を後にした
「う〜ん💕やっぱマックフルーリー美味し〜」
「喜んでもらえて良かったwww」
ふと健人の顔を見て
「ありがとう♡♡」っと言いながら微笑んだ
健人は少し照れながら
「おぅ//良かったな」
「あれ?健人顔赤いけど大丈夫?」
「大丈夫!!!ただお前が可愛いから...仕方ないだろ!」
そう言われた途端私も顔が赤く火照ってしまった
今日の放課後は甘酸っぱい青春の味がした
タッタッタッ
空虚な空間に、僕の足音だけが広がる。
ガラッ
[1-6]と書かれた扉を開けると、案の定誰もいない。先刻まで人気があったのだが。みんな来るのは遅いのに帰るのは早い。ふと窓の向こうに目をやると、グラウンドで部活をしている人や、向かいの校舎で課外を受けている3年生、下校している人もポツポツと見られる。耳を澄ますと、発声練習をしている放送部と演劇部、風に煽られ音を奏でる木々の声が聞こえる。
僕はこの、なんともいえない、強いて言えば「青春」と言うべき雰囲気が好きである。
ギイッ カタッ
椅子に座ってノートを出す。
シャッシャッ
シャーペンを紙の上で踊らせ、文字を落としていく。
「模試…お疲れ…様…でした」
今時、労いの言葉なんてメールで送れば良いのだ。それはわかっているのだが
「ゆっくり…休んでくだ…さい」
どうしても置き手紙がしたくなってしまった。
「…よし。靴箱に入れて帰るか。」
【僕の放課後】#3
放課後1人教室
窓際に干してた雑巾を落としてしまった
覗くと花壇の縁のレンガの上にあった
取りに行ってもよかったが
知らないふりして帰った
面倒だったわけじゃない
なんとなく ただなんとなく
放課後忘れ物をとりにきた
気になってる子は雑巾を落としたみたい
彼女で完成した教室空間に臆病になって
トイレで用を済ませることにした
戻るともう彼女はいなかった
サッシにはまだ雑巾がかかっていない
覗くと花壇の縁のレンガの上にあった
翌朝登校してきたときまだそこにあった
その日から今日まで彼女に恋している
なんとなく ただ強烈に
─放課後─
1人で帰る楽しさ。
友達と帰る楽しさ。
好きな人と帰る楽しさ。
色々な楽しさがあるなぁ
いつできたかも分からないこの傷と
どう向き合っていけばいいっていうの。
人生にはいろんな生き方があって全部正しい。
不安を感じる必要も無いし、焦る必要も無い。
誰が何を言っても、私は私であなたはあなた。
放課後
自転車置き場で
君を見る
ねぇ一緒に帰ろ
そう声をかけたい
今日もまた放課後に君と会う
好きだよ
って早く伝えたい
「こないだタクシー乗ってたらさー」
「うん」
「こーこーせーがガッコ終わっていっぱい歩いててさー。なんか懐かしいって思っちゃった」
君がニコニコしながら遠い目をする。あの頃のことを思い出してるんだろう、同じ高校に通ってた俺たち。俺が1年先輩で、君が後輩。
俺だって簡単にあの頃の情景を思い出せるよ。
「俺たちもつるんで良く一緒に帰ってたよな」
「そーだねー…。俺よくひとりでクラスに残ってたなー。一緒に帰ろって誘ってくるくせに放課後になっても全然来ないでさー」
「そうだっけ?」
「グランドでさー、楽しそうにクラスの子たちとサッカーとかしちゃってさー。俺は窓からこっそりさーそれをひとりで眺めてさー」
あれ?これは墓穴を掘ったか?
さっきまでニコニコ遠い目をしてた君は真顔になり、唇はとんがって。
俺は思わずニヤニヤ笑い。
「…なんだよ」
「いや、それで俺が教室行くとさ、まさにその顔してお前俺を待ってたなって。その顔が結構好きだった」
「…過去形?」
「バカ言うな」
今もだよ。
▼放課後
放課後は決まってこのメンバーで帰る。
女子2人、男子4人のグループ。
6時か7時。
どっちの電車に乗るか、のんびり決めながら
鍵閉めの先生が来るまで、教室にいる。
たわいの無い話をしたり
漢字の読みクイズをしたり。
みんなで時間を潰す。
帰り道は、固まってゆっくり歩いて
「うちの猫、可愛いでしょ」なんて言いながら
みんなで写真を見せあう。
余裕を持って、学校を出たけど
電車が出発するギリギリで駅に着いて
待っていた友達と一緒に乗る。
5分ぐらい電車に揺られて
友達に手を振り、電車を降りる。
これが私の放課後。
ー放課後ー