『手を繋いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#手を繋いで
付き合って1ヶ月の僕ら。
マッチングアプリから知り合ったから大切にしたくて、
まだ手を繋いだ事がない。
高校生かよってね。
もう社会人なんだけど、手を繋ぐ事1つもできずにいる。
友達に話したら、やっぱり高校生かよって言われた。
だよね、そうだよね。僕もそう思う。
でもさ、そんなに恋愛経験もないから言えないんだよ。
情けないよな…。
「ねえ、手繋ぐ?…?」
「えっ…」
「んふふ、ずっと1人でブツブツ言ってるから何かと
思ったよ」
「え…、嘘…、今の…」
「全部聞いてたよ」
「うわ〜、まじか…」
悩みすぎて彼女が隣にいる事を忘れていた。
独り言が駄々漏れだったなんて、恥ずかしすぎる…。
「1ヶ月だけど、大切にされてる事伝わっているよ。
だから、はい」
「僕からカッコよく言いたかった…。
ごめんね、ありがとう」
「いいえ。あなたらしくて好きよ」
「もう、僕よりイケメンじゃないかよ…!」
「そう?ほら、手繋ぐんでしょ」
「繋ぐ、繋ぐ!」
思わず、食い気味に言ったら大爆笑された。
友達に言ったらまた笑われそうだけど。
こんな僕を受け入れてくれる彼女は
やっぱり大切にしよう。
真っ暗な空に輝く星に、今度こそ心の中で誓いながら
僕らは手を繋いで歩き出した。
手を繋ぐって、恋人でもないと普通しない。
それか家族か。
母の小さな手を繋いで、小道を散歩した。
手を繋いで
手を繋いでいこうよ、君らが僕らのバンドをずっとずっと好きにいるのであれば手を繋いでいこう、僕らのバンドが走り続けていく為には君らの応援が必要なんだ!と好きなバンドが言っていた言葉。
この言葉通りに僕はずっとずっと好きだったバンドを推してきた。
解散してしまったのは残念だったけど、今でも僕はそのバンドの歌を聴いて元気をもらっている。
手を繋ぐという単純行動こそ、難しくて仕方のない。恋をしていれば、尚更ね。
手を繋いで ここたん
産まれたばかりの赤ちゃん
天空から舞い降りた天使
神様からのギフト
握りしめられた手には
幸せのかけらが詰まっている
いつかあなたが
歩き出した時転ばないように
人生の岐路にたち迷いそうで
不安な時
なりたい自分を見つけた時
澄んだ瞳の
きらめきを消さないように
道標となるべく
どっしりと構えた灯台のように
あなたを守りたい
僕は自分でも薄情なヤツだと思う。
学生時代、多くはないものの友達はいた。けれど、卒業してしまえば僕にとって彼らは全員どうでもいいものになってしまう。
若いときはそれなりに悩んだけど、三十も越えると、自分はそういう性質のヤツなんだと割りきれた。
「だから僕は、恋だの愛だのは自分に向いてないと思うんだよ」
君は綺麗だから、他にいい男がたくさんいるよ。
もっと周りの人間のことを大事にできるような、まともなヤツを探してくれ。
「自分みたいな、数人の友達も大事にできないクソ野郎に、恋愛は荷が重いって思ってます?」
「…まあ、」
「だからもっといい男にしなよ、ですか?」
「……」
「余計なお世話です。貴方のことが好きになってしまったのは私なので、貴方は私のことが好ましいか好ましくないかを教えて頂ければ良いのです。」
「…直球だね。」
「変化球は好みませんので。で、どっちですか?」
「…好ましくない、訳、ない」
「貴方はまわりくどいですね。」
「…そうだよ。女々しくて、薄情で、できたヤツじゃないんだ。」
「けど、好きですよ。ヘタレな所も、友達がいない所も、どうしようもない所も好きです。」
「なんでわざわざ、グサッと来る言い方に変換したの?」
「好きな人を虐めたい幼心ゆえですかね。」
わざとらしく意地の悪い笑顔で、差し出された自分のそれよりも小さな彼女の手。
爪の先まで整えられた女性らしい薄い手が、僕には強力な引力を放っているように感じた。
「とりあえず、手を繋いでデートから始めませんか。」
僕の女々しい言い訳をいとも簡単にねじ伏せる彼女の手は、しばらく繋いでいたい。
初めて、そう思った。
「手を繋いで」
「んで、山本ちゃんとはどうなったの?」
宮田からの問いに「うーん、まあ。おいおい誘ってみようかなぁ。何て。」
と曖昧に答えた。
宮田はあきれた様な表情で「早くしないとクリスマスが終わっちまうぞ!店なんかも予約で埋まるしな。」
授業の直後に宮田から声をかけられて何だか詰め寄られる型となった。
コイツはなぜ俺を急かすのか。
悠太は「そうか、確かにみやぴーの言う通りだな。早くしないと。」
口ではそう言ったもののかなり気が重い。
いや、正直に言うと勇気がない。
中谷悠太19歳童貞、もちろん彼女いない歴19年。
そんな男が同じ学科の山本亜美さんをクリスマスデートに誘い出す何て到底無理!ヤミ金の怖いお兄さんから急に明日までに300万円用意しろと凄まれた時ぐらい無理!!な状況である。
しかし一方で山本さんとの楽しい妄想は膨らむばかりだった。
夕方から待ち合わせをして遊園地あるいは映画にいく、その後ディナーをして夜景を見に行く。
寒い事を口実に手を繋いでみる。。
景色を見ながらベンチに座っておしゃべり。。
童貞による初々しくも誠に図々しい妄想である。
今まで4人ほどの女の子を好きになって全て妄想で終わらせて来た。
山本さんも妄想で終わらせるのかリアルな恋愛に持ち込むのか悠太、今が踏ん張りどきである。
手を繋いで僕らはキメラ
横並びの四足歩行で逍遥
とても奇妙な一匹の動物
同体気分で歩いていけば
一心気分に辿り着くはず
皆で手を繋いで大きな一つの輪を作れば、世界は平和になる。
本気で言ってたら笑えるね、バカじゃん。
手を繋いでもらえなかった奴等を足で蹴るだけでしょ。
顔面を、腹を、手足を、ミンチになって汚泥と同化するまで。
赤子も老人も若者も関係なく、こいつらは私達ではないからと、地に叩きつけて蹂躙するだけ。
どれだけ賢くなっても、どれだけ科学が発達しても。
……もしも、本気で世界を平和にしたいのなら。
テーマ「手を繋いで」
君と手を繋いで歩く外は寒いのに、繋いだ手だけは暖かくて、ゆるく、ゆるく手のひらに力を入れた。
風は冷たくて凍えそうで、雨はじっとりと肌を伝う。僕と君以外は誰もいなくて、まるで世界に二人で取り残されたみたい。
ここに桜の花が咲く頃、僕と君はもういない。
冷めた視線と刺すような世間が僕らを殺した。無遠慮な悪口(あっこう)と無責任な噂が飛び交い、好奇の目に晒された僕らの心にもう擦り減るものはなくなってしまった。
一寸先も見えない真冬の海。さざ波の音だけが耳に聞こえて、僕らを手招いて呼ぶ。
―――…海の下にも都は…。
【手を繋いで】
手を繋いで
雪の降る日
二人で過ごしたあの夜
二人で手を繋いで見たイルミネーション
寒いねと言って繋いでいた手
帰り際彼はその手を優しく引いて
私を包み込むように抱きしめた
手を繋いで
冬に差し掛かり木も風も寂しい雰囲気を纏っている
でも私の生活は変わらず
起きて学校に行って眠りにつく毎日
おろしたてのマフラーが寒さを和らげてくれる
視界にうつるのは暗闇の中微かな赤い雲と
空を見つめる君の赤い耳
指先がかじかんで動かしずらい。
震える手で君の手に当てる
「冷たいね」
そう言って手を包んでくれた
心まで暖かい初めての12月
なんでだろう、簡単なことなのに。
後から後悔する。
手と手が合うだけじゃないか。
って、みんないうんだ。
でもさ、初恋で初彼氏なんだもん。
ゆっくりやってこうよ。っていつかみんなから言ってほしい。
手の見分けがつかない。
保育園のとき友達の母と自分の母の見分けがつかなかった
帽子で視界が限られ腰から下と手しか見えなかった
だから"母の手"を探して駆け寄った。他人だった。
手を触ってようやく違うと感じた
小学生のとき知らない親に子を間違えられ手を引かれた連れていかれたことがある。1分程で手が離れたし多分相手の反応を見る限り本当に間違えたんだと思う(そう思いたい自分がいる)
彼女も"母の手"を持っていた。でもこれじゃなかった
大きさとか骨ばっているのか肉を感じるのかとか
乾燥してる?滑らか?指先だけ硬いとか冷たいとか
そんなこと言われても分からない
でも握ったら分かる、、、、この手じゃない
しばらく触れていなくても手には記録が残っていた。多分今も
#手を繋いで
空を切った私の手
いつしか貴方を掴んでた
あぁまだ
ここにいられるんだ
〚手を繋いで〛
「手出して。」
君が突然、僕に言った
ドキドキしながら差し出した僕の手に、君は桜の花びらを置いた
手を繋ぐのかと思っていた僕は虚を突かれ、一瞬恥ずかしくなった
「はい。これ、綺麗でしょ。あげる。
じゃあ私これからデートだから、もう行かなくちゃ。また明日〜。」
無邪気な笑顔を見せたあと、君は颯爽と走り去った
しばらくその場に立ち尽くしていると、春風が吹いてきた
君にもらった桜の花びらが飛んでいく
僕の叶わぬ恋心と共に
むかーし、むかし。
年末だったから、何とはなしにお参りに行った。
祈った願いは多分、二人とも同じことだったんじゃないかな。
『いつまでも、ずっと一緒に』
帰り道、
通りの屋台でお団子を買って食べたね。
風が冷たくて、かじかんだ手を握ってくれたっけ。
大きな手は温かくて、心もほどけた。
少し先を歩く老夫婦も、支え合うように手を握っていて、それが何だか嬉しかった。
自分たちの未来だと、そう思ったの。
いつからだっけ。
震えていても、手を握ってくれなくなったのは。
手だけ暑くなってもね、とか
手汗が嫌だ、とか
そんなことを言ってしまったこともあったような気がする。
嫌だよ、恥ずかしい。
そう言われたのは、私の失言の後だったか先だったか。
もう、思い出せない。
思い返しても、何の感情も沸かないの。
でもね。
昔は、確かに望んでいたんだよ。
『いつまでも一緒に、手を繋いで』
あの老夫婦のおぼろげなお姿は、瞼の裏の幻影。
永遠に消えない、憧れの幻。
手を繋いだときの幸福感。
あの幸福感が8倍になるならタコにだって、10倍になるならイカにだって、私はなりたい。
クリスマス遊ぶ?と誘われた
あいにく私はイブもクリスマスもバイトだ
「23日なら空いてるよ」
「じゃあ23で」
あーあ
彼とは月に1度くらいのペースで会っている
手を繋いで歩くような関係ではないのに
プレゼント買っちゃった
あーあ
何やってるんだろうなほんと
「手を、繋いで欲ほしい要望なのか、既に繋いでる状態を言ってるのか。どっちだろうな」
往年の「お手々繋いでお通夜に行けば」、元ネタの童謡があって、その替え歌大喜利だったのな。
某所在住物書きはスマホの画面を見ながら、今日の題目をどう書くか、相変わらず途方に暮れていた。
おそらく類語に、手を「握って」、「掴んで」等があると思われる。それらではなく、敢えて「繋いで」とする狙いはどこだろう。
物書きは頭をかき、天井を見上げて、
「『手錠で柱に』手を繋いで、とかなら、刑事ネタ行けるだろうけど、まぁ、俺の頭じゃ無理」
ひとつ変わり種を閃くも、物語を書く前に却下した。
「……そもそも『人間の手』である必要性は?」
――――――
もうすぐクリスマスとお正月。
東京も、あっちこっち年末商戦真っ只中で、液晶看板に雪が描写されてたり、いっそ本物の小さなモミの木とか店頭に飾ってあったり。
気の早い店員さんが、サンタコスでチラシ配布等々。
たまに見かけるのは、クリスマスプレゼントを親にせがんでる子供だ。
大抵はゲーム機とかスマホとかなんだろうけど、
今の時代にも、ショーケースにディスプレイされた大きなぬいぐるみを見て、「パパこれ買って」って、繋いでる手をぐいぐい引っ張る子もいるみたい。
ひとりだけ、猛烈に欲しい物があったらしくて、
親を一生懸命ゲーム屋さんまで、手を繋いで、強引に誘導してる子を見かけた。
イカかなぁ。それとも某RPGかなぁ。
「先輩、クリスマスプレゼントの思い出何かある?」
美味しいオートミール粥の専門店を見つけたから、って名目で、相変わらず日曜日も仕事の準備なんかしてる先輩をアパートから引っ張り出して、
最高気温19℃、体感気温21℃くらいの外に連れ出した正午近辺。
「そういうお前はどうなんだ?」
雪国出身の先輩には、12月の19℃は暑いくらいらしいけど、だからって引きこもってちゃ体に悪い。
「私全っ然記憶に無い。サンタさんそもそも信じてなかった気がする」
「私も子供の頃に関しては、覚えていないなぁ……」
途中先輩のアパート近所の、パンダ焼きならぬキツネ焼き、生地にお餅を使った外カリ中モチの小さいデフォルメ狐を買って、
もっちゃもっちゃ食べながら、専門店まで。
「子供の頃『に関しては』 is 何」
「お前も被害者だろう。去年のイブ。某オツボネ係長。新人いびりの被害に遭った新人が突然の退職。クリスマス当日に真っ白なままの当日期限なタスク」
「あっ。はい」
「最近やっと、次の職場に馴染めてきたそうだぞ。迷惑かけた詫びに、店舗に寄ってくれればLサイズのパンダ焼きを1個サービスすると」
「よし先輩今からちょっとそのお店行こうか」
「糖質過多。後日にしておけ」
今日くらい良いじゃん、チートデイ、チートデイ
体重増えて「先輩また低糖質ダイエットメニュー作って」、までが目に見えている。やめておけ
あーだこーだ、云々。
お餅生地のキツネ焼きをもっちゃもっちゃしながら、不服にほっぺた膨らませて、
私と先輩は、そのままオートミール粥専門店まで、別に手を繋ぐでもなく2人して歩いた。