『愛言葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
愛の砂糖を嫉妬の珈琲と混ぜれば
恋してるわたしが気付くでしょう
もういらないあなたのことさえも
いらない いらない ぼくらを
さよなら愛した人よ
売買と占めた濁流の河川で
下僕で酔ってわかんないよ もう
斑で躓いて消えたいよ もう
あなたを愛したいの
あなたの瞳も髪もぜんぶ
ぼくら何故間違ったんだろう
知らないいらない言葉がばかりが
頭を過ぎる
※愛言葉
うちの母は愛言葉が苦手である
例えば、褒めるという機能が無いに等しい
しかも私が成人後に指摘するまで
自覚すら無かったという筋金入りである
行動で愛は示されている
だが大変分かりづらい行動をするので
それが愛言葉の代わりと気付くのも難しい
その反動だろうか?
私は言葉できちんと言いたい人間になりました
「合言葉決めておこうよ!」
「合言葉?」
「そう!私たちだけの秘密基地に他の人は入らないように!二人だけの秘密の合言葉!」
小学生の頃、名前も知らない女の子と遊んでいた時期があった
どこの誰だかも知らない。学校も違う。
ただ年齢が一緒なこと。いつも同じぐちゃぐちゃの服を着ていること。運動が得意なこと。それだけ知っていた。
それだけしか知らなかったけど、僕は、彼女に惹かれていた。
半年ぐらいの間、毎週のように遊んでいた彼女はある日急に、秘密基地に来なくなった
彼女には、彼女の事情があるし、きっと急に引越しが決まったのかもしれない
それとも他に友達ができてそっちと遊ぶようになったのかもしれないし
いつも遅く帰ってくるというお母さんが早く帰ってこれるようになったのかもしれない
何にせよ、彼女が来なくなったという事実は変わらなかった
そこからだんだんと僕も秘密基地には行かなくなって
あの日決めた合言葉を使うこともなくなっていった
そこから十数年経ち、大人になった僕は
そんな秘密基地のことなんて忘れて普通の社会人としてありふれた毎日を過ごしていた
ある日、たまたま呼ばれた合コンで
たまたま隣の席になった女の子がいて、
たまたま帰り道が一緒だったから、
たまたま一緒に帰ることになった
二人きりの帰り道
初対面で話すこともないし、もう会うこともないだろうから
ふと思い出した子供の頃の話をした
半年間だけの、あの友達の話
初めの方は不思議そうに聞いていたみたいだけど、だんだんと彼女の表情が変わっていった
「...それで合言葉を決めたんだ。秘密基地に入るための合言葉」
「その合言葉が、「愛してる」」
「...え?」
彼女の声が、僕の声と重なった
僕とあの時の女の子しか知らないはずの合言葉
その合言葉が彼女の口から出た
「合言葉、愛してるでしょ?」
「なんで知って、?」
僕は、驚きの表情を隠せないまま彼女に問う
「その時の女の子、私だよ。合言葉を決めたのも、私」
思っても、みなかった事実に体が固まる
んだ、あの時、急に消えたのとか
なぜこの合言葉にしたのとか
聞きたいことがいっぱいあったはずなのに
いざ本人を目の前にすると、何一つ出てこない
「驚いた...よね?私も今話聞いてて、初めて知って」
「まさかこんなところで出会うなんて、元気してた?」
沈黙を破って、彼女が明るい声色で聞いてくる
それに返答できない僕を見かねて、彼女は言葉を続ける
「こんなの急に言われても困るよね。じゃあ...、私こっちだから...。...じゃあね。」
このままだと終わってしまう
また、きっと会えなくなる
何も聞けないまま、また彼女が僕の目の前からいなくなる
嫌だと思った瞬間、動かなかった体が弾かれるように動いた
遠ざかっていく彼女を追いかけて、腕を掴む
「あの!愛してる!」
突拍子もない意味もわからない
ただとっさにその言葉が口をついて出た
彼女が困惑した顔でこちらを見つめる
それはそうだ、こまるに決まってる...
落ち着いて、深呼吸して、それで...
「もうちょっとだけ、話しませんか...?」
お題:『愛言葉』
10/26 「愛言葉」
合言葉を決めよう。
遠い夏の日、古臭い思い出の中、僕達だけの秘密基地の中で君がそう言い出した。
僕は君の提案に対して沢山のアイデアを提供した。
当時好きだったアニメのセリフや、興味があって調べていた花言葉、ちょっとカッコつけた恥ずかしい合言葉もいくつか口に出したりもした。
そんな僕の言葉に君はクスクスと笑いながら眩しいくらいの笑顔を見せてくれた。
今思えば僕はその笑顔が見たいがために色々と足りない頭をひねって少しでもユーモアの効いた回答をしようとしていたのだろう。
君と過ごした時間、君の笑顔、交わした言葉、そのどれもが綺麗すぎて今では触れることすら出来ない大切な宝物だ。
結局合言葉は君がたった一つ提案したものがそのまま採用になった。
あのときの僕はきっと君がどんな合言葉を提案したとしても手放しで称賛し、採用したと思う。
君が作ってくれたものがとても愛おしく感じたから。
どんな形でもいいから残しておきたいと思ったから。
だから、そう。これはただの偶然なのだと思う。
「…ひとりで、来てくれたんだ。そうか、そうだよね、君ならそうする。そうしてくれるって信じてた。だから私は安心してここまで来れたんだよ…」
血雪姫、美しき殺人鬼、変革者、世紀の大量虐殺者。
そのどれもが彼女を形容する言葉だ。
今日ここに至るまで49人もの、しかもそのどれもがこの国に絶大な影響力を持った権力者、それらを巧妙な手口で殺害し、この国の基盤を良くも悪くも崩壊させ、一つの時代にピリオドを打った張本人。
最初から、と言えるほど僕は優秀ではない。けれど、事件の捜査線に彼女の名前が上がったときから何となくそんな気がしていた。
自分の直感が外れていることを証明しようとして行った捜査は、その全てがどうしようもなく的確に彼女が一連の事件の犯人だということを示していた。
だから、僕は決意した。
虚偽の情報の申告、無断での武器の持ち出し、相棒を騙すような形での単独行動、更には、相手が大量殺人鬼とはいえ、僕はこれから人を殺そうとしている。
カチャリ
撃鉄を起こす。
今まで、そして、これからも使うことはないと思っていたそれを、明確な意思を込めて彼女に向ける。
「ごめんね、本当はわがままなんて言えるような立場じゃないってわかってるけど…やっぱり最後は君がいいな」
彼女は笑った。
遠い思い出に焼き付いた、あの眩しいほどの笑顔で。
「ねぇ、【私のお願い、叶えてくれる?】」
「あぁ…【きっと必ず、誰よりも上手に叶えてみせる】」
ゆっくりと、目をそらさず。
僕は引き金を引いた。
大切な貴方に伝えたい。
ひとつ、無理をしないこと。
ふたつ、しっかり眠って、日を浴びること。
みっつ、苦しい時には頼ること。
綺麗事だけで生きていけないのはわかっています。
貴方が本当に苦しい時、私には何も出来ないのかもしれない。
そんな時には全て忘れて、死んだように眠ること。
生きてさえいれば100点満点を取れるわけではありませんが、それの何処が悪いのか、私には分からない。
何処が遠くの地に住む、愛する貴方へ。
これが私の、精一杯の愛言葉。
私と君の愛言葉
毎日愛を伝えて
言葉で愛を重ねて
いずれそしたら
君を信じることが出来なくなった
素っ気なく私に愛してるって
言われたら信じられないよ
ずっとスマホばっかり
ねぇ私を見てよ
昔みたいに私を愛してよ
#愛言葉 2024 10 26
少し肌寒くなってきた今の時期は月が綺麗に見える
夜は夜で綺麗な月だけど、私は昼間の月が好きだ
私の町では神社が1番綺麗に月が見える
おばあちゃんが作っていた、三色団子とみたらし団子、
おいなりさんをもって神社へ向かった
鳥居の前の大きな階段をゆっくり歩く
神社の椅子に腰をかけると少し強い風が吹いた
『こんばんわ』
目の前には背丈の高い人間のような姿がある、
腕を組みながら、こちらを見ている
「こんばんわ」
言葉を返すと、それは私の隣に座って、
私の持ってきた おいなりさんをゆっくり食べ始めた
昼間の月はやっぱり綺麗だ
鳥居の前にあった狐の置物が1つ無くなっていた。
愛言葉
「好き」だなんていくらでも言える
自分が気になっている子に「好き」なんて言われたら嬉しいよね
けどその好きは本当に好きなのかと、私は考えてしまう。
愛を伝える言葉に「好き」はいるのかな。
愛を伝えるのなら「愛してる」でいいんじゃないかな。
けどそんなことをみんなに言っても、相手になんかされない
しなくてもいいんだよ。私個人の意見なんだから。
「好き」って言葉は、もちろん恋人に伝えてもいい
だけど、友達に好きって、恋人みたいに言える?
[「男として」「女として」「友達として」]を略して好きって言ってもいいと思うんだ。
愛言葉って、難しいね
<好きな子の かがやくひとみを みつめたら 海辺の景色 ふと思い出す>
<あの日から わすれられない 君の顔 夏きたる日の 今夜告白>
<好きな子の あまいかおりが 波打たす 我が心臓を 突き破るほど >
【書く練習】
緊張の糸が切れて今日はお休み
愛言葉。
愛言葉は
【愛】。
今日は
たくさん
楽しかった。
愛言葉は
青。
青ハートなの。
「愛してるぜ」
ウィンクをしながら言ってみた。
目の前には小さなクマのぬいぐるみ。ぶっちゃけ俺の趣味じゃない。だが、愛しのあの子がきらきらしい笑顔でくれたプレゼントなのだから、大切にしないなんてありえない。
そうとも、これはただのクマじゃない。もはやあの子そのものだ。だからこうして練習に付き合ってもらっているんじゃないか。サンキュークマ吉、恩に着るぜ。
腕組みをしながら、さっきの自分の言動を評価してみる。
今のはちょっとキザ過ぎる気がするな。逆にダサい。
「月が綺麗ですね」
これはどうだ。授業でやった有名なやつだ。ちょっと教養のある知的な男も演出できる。
いや、だが彼女はかなり鈍感だ。純度百パーの笑顔で「ほんとだ! きれーだね!」なんて月を指して返された日にゃ、その意味をどうとっていいのか分からない。九十九パー伝わってないのは確実なのに、わずかな希望を期待して悶々と悩むのは不毛すぎる。
てか、そもそも明日は新月だった。やめよ。
「……君の瞳に乾杯!」
いつかどっかで見た古くさい映像から。これはどうだ。むしろ逆に新しくないか?
なんだか今度こそ行ける気がして、これまたあの子に貰った小さな手鏡にテイクツーをかましてみたら、あまりの自分のキモさに真顔になった。だめだこれ、なし。却下。
「むっずぅ……」
万策尽きてベッドに沈む。枕の上に置いていたクマが、ぽてっと倒れて頭に乗った気配がした。
明日はあの子の十六回目の誕生日だ。
誕生日に告白しようと思い立ってからはや五年。明日がだめならまた来年に持ち越すしかない。
別に誕生日じゃなくても、と思わなくもないが、特別な日にかこつけないと勇気が出ないんだ。どうしても足がすくむ。
ヘタレな自覚はある。でも無理なもんは無理だ。無理。
ああ開き直りだとも。なんとでも言えちくしょう。
誰と言わずに脳内で言い訳を並べ立てては、吐いたため息がシーツに沈む。ちらっと時計を確認すると、もう二十三時だった。嘘だろ、あと一時間で明日じゃねぇか。
いったい何が悪いんだろう。妙に気取るからだめなんだろうか。
だったらなんだ。もっと自然に? むしろ、ありきたりなセリフの方が言いやすいか?
例えば、あなたが好きです、とか?
……そんなの。
「直球すぎて一番恥ずい……」
/『愛言葉』
「愛言葉」
愛を伝えるような相手がいない
愛を伝えるキャラじゃない(という言い訳をするけど、本当は恥ずかしいだけ)
親に伝えようにも、学生時代の反抗期がまだなお続いている、、というか反抗期をきっかけに色々な嫌なことが見えて関わりたくなくなった。
多くの人が愛の言葉を伝える場面といえば結婚式だと思う。親への、育ててくれた感謝や結婚相手への言葉などを伝えるのが定番化されている。しかし私はそういうことはしたくない。理由は最初に述べたことである。
じゃあ私は何を伝えようかと考えて、出した結論は
友達への言葉 70%
結婚相手への言葉 20%
親への言葉 10%
さすがにやりすぎな例であり、常識的に(?)変であることは分かっているし、結婚式をするとなったら本当にここまま言うつもりはない。でも現時点ではこんな感じがいい!という、定番に反抗したい気持ちだ。
本来の合言葉という単語は
特定の団体や関係性の人同士で伝わる言葉
という意味だと思う。
つまり愛言葉とは
特定の関係性の人同士で愛を伝える言葉
となるのではなかろうか。
好きだよ、とか愛してる、とかは愛は伝わるが誰にでも伝わるので愛言葉にはならないのか。
そんな難しいことはともかく
今日は月が綺麗ですね。
おっと。
(愛言葉)
好き。
愛してる。
ずっと一緒にいたい。
そんなことは言えないけど、これだけは言葉にして言わなきゃいけないって思ったの。
「あなたが生きててくれて私は幸せ」
#愛言葉
傍観者に祝福の花束を。
私は何時も見ているだけだった。
誰が何をしようとしても、誰がどんな事を言おうと見ているだけ。
そう、見ているだけだったんだ。
私「……………………………」
クラスでは流石に酷すぎるイジメが起こっていた。
変な格好をさせたり、噂を学年を超えて広げたり、虐められている男の子にとって生き地獄も同然だろう。
だけど、それでも私は何も出来ない。
ただ、見ているだけだった。
そんな時に一つの事件が起こって、私は身震いした。
"此処のクラスから一人ずつ死んでいっている。"
次の日、また次の日と来る度に私の友人やクラスメイトの子は皆、後日死体となっていたのだ。
クラス内ではイジメではなく、次は誰なのかと好奇心が湧いている人や怖がっている人が居たのだ。
だけど、それでも私はクラスメイトを見ているだけ。
そんな事を繰り返していく内に、私が最後の一人だけになっていたのだ。
担任の先生は勿論、他の学年の人も殺されてしまっている人は少なくは無かったのだ。
「やぁっ…と最後だ。俺はずーっとこの日を待ち侘びてたんだ。」
私「……貴方、だったんだね。まぁ何となくは分かってたけど。」
やっぱり犯人はあの時イジメられていた男の子。
男の子は私の姿を見るなり、嬉しそうに表情を緩めていたのだ。
「だろうなぁ??お前は何時も見ているだけだったんだから……、まあそれが一番頭が良いかもしれない。」
私「私を殺すなら早く殺して。もう私は何も失いたく無いのよっ…………」
私は思わず涙を流してしまったのだ。
ずっと、見ているだけだったんだ。
だからこそ、人の死や苦しみを沢山目の当たりにして、でも何も解決が出来ない自分が憎くて。
何回も自殺を選んで、友達のもとに行こうとしてた。
私なんかが天国に行けるわけ無いと思って。
「違う……俺はお前の涙を見に来たわけじゃない。これ、お前に渡したかった。頑張って選んだんだぞ?"スノードロップ"。」
男の子はそう言って、顔を上げた瞬間に私の目の前に花束を差し出して来たのだ。
男の子は私に受け取るように、私の手を握って、花を渡した。
私が受け取ったのを見た男の子は私に微笑み、凶器を上から下にやった。
グシャッ、
その瞬間に私は死んだ。
愛言葉
愛するって、感情以上に意思だし、行動で示すものだとおもう。相手を信じたり、醜いところも受け止めたり、背中を押してあげたり。。。与える力がないと、愛することは難しい。。
愛の表現っていろんな方法があるけど、ことばとふるまい、どっちも成長てきたらなって思います。
愛の言葉
愛の言葉と言えば
美しい人生よ 限りない喜びを
この胸のときめきを あなたに
二人に死が訪れて
星になる日が来ても
あなたと離れはしない… と、歌い上げる訳だが。
神父様の前で
その健やかなる時も、病める時も、喜びの時も、悲しみの時も、貧しきと時も、これを愛し
これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を誓いますか?
アーメン
アーメン
アーメン…とはヘブライ語で起源は「信じる」と言う言葉らしい、転じてキリスト教では一般的に、真に、確かに、そうなりますようにの意味らしい、最後のそうなりますようにが真に的を突いているのでしょう、神様の前で愛の言葉を誓い合う二人の日本では3組に1組実にアメリカでは2組に1組が離婚しているそうで、真似しなくても良いのに肩を並べる勢いです。
確かに、結婚に打算はつきものですが、結婚相談所でも、マッチングアプリでも昔懐かしい近所の世話焼きババアが持って来る縁談でも、打算傾向の強い御婦人は、健やかで富める時は良いけれど、悲しくなったり貧しくなったりすれば、敬うことも慰めることも助けることも出来なくなり、愛の言葉何処へやらな訳ですが、実際長い人生悲しみが押し寄せたり、貧しくなったりすることは誰にでもあり、そこを乗り越えるからこそ、真実の愛は見つかるのではないでしょうかね?
はじまりから、打算づくしで、障害は嫌、貧しさも嫌、悲しみも嫌では、本物になれない気がします。
愛のはじまりも終わりもきっと「無」なのだろうと思います、何も知らない何も分からない者同士が出会い育み、求愛がはじまる。しかし、雨に打たれ風が吹き互いに背中合わせで互いの温もりを何時も感じながら、共に戦い共に生きる、そして最後は相手に何も求めない、ただそこに二人あれることに歓を感じることが出来る、100ある甘い愛の言葉より、相手に何も求めず、相手の悲しみ貧しさ痛み荷物を自分のものの様に感じることが出来たなら、人生勝ったも同然の圧勝の素晴らしい神の祝福を受けた幸せが詰まった愛の言葉なのではないだろうか?
言葉を憎むくせに、言葉を連ねるこんなところに、、悲しいね、そんな人がいたなら実に悲しい。他人に差した人差し指は自分に向けろかな、この人の世で生きる限りみんな誰かを傷つけそして誰かをそれでも愛するものなんだ、だから尊く敬うそれが愛するってことだよ、愛に破れた人よ。とかちょっと付け足し(笑)
はじめから、打算づくしで計算高い人生では
本物には出逢えない…そう子供たちには教えたつもり。
それが、愛の言葉だ(笑)
心幸
─── 愛言葉 ───
言葉はいらない
それでも時々は聞きたい
わがまま
世界にはあなたが思いつく以上に多くの愛言葉があるけれど、
難しく言わないでいい。
自分の思いを言葉にしようとしなくていい。
ただ、
"だいすき"
この4文字だけでいい。
この4文字にものすごい愛の力が詰まってるってこと、知ってるから。
いつも当たり前のように私も、て返すけど、
影でこっそり喜んでますのよ?
愛してる、とも好きだ、とも言えない関係だった。
言えるわけがない、言ってはいけない関係だった。
多くのものを傷付けて、多くのものを失った。
そうして互いしかいなくなって、それでもいいと思ってしまった。
そんな地獄のような関係を、愛だの恋だの甘やかな言葉で飾っていいはずがなかった。
だから愛してる、とも好きだ、とも、言わずに二人で歩き続けた。
それでも互いが必要だと、互いが手放せないのだとどうして確信出来たのか。
「·····」
愛を語る言葉より、互いの全てを受け止める強さを信じたからだ。醜い心も、弱い部分も、全てを受け止める強さがワタシを惹き付けて、決して放さぬと決めさせた。
愛してる、とか好きだ、とか、千回言うよりたった数回腕を伸ばしてくれたことが、ワタシにとっての〝愛言葉〟だった。
END
「愛言葉」