恋物語』の作文集

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恋物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/19/2023, 5:54:13 AM

気づいてしまったキミへの想い。
この想いを、恋物語として綴るか封じ込めるかは自分次第。
必ずハッピーエンドを約束されてはいないから、進めるのは怖いけど、芽生えた想いを消去せず、相手に届けられたら、いつか、ハッピーエンドの恋物語が完成すると信じたい。

5/19/2023, 5:49:11 AM

がっつり恋愛物って読まないし観ないわ。それはあくまで添え物でいい。興味が湧かねーんだわ。本気で。
 政府は少子化対策とか言うけど、生む気が湧かねー以前に他人に興味が無いんだわ。アロマンティックとは、とかそこまでじゃないとも思う。主要性嗜好は異性。でもそれ本当か? って疑問も出る。同性でも好きな顔ってあるじゃん。そのツラした人に本気で絡まれたらどうなるか分からんくらいには結局今持ってる性嗜好なんて“暫定”に過ぎない。大体が、持ち物と恋人の差が分からない。
 飽き性拗らせて多分に恋が愛になったあとに長続きしないだろっていう夢もクソもないところ想定してるからだな。なのに吾輩はロマン派。つまりくそ。

5/19/2023, 5:48:49 AM

桜が散って、風が薫って、まだ梅雨にはならない爽やかな新緑の候の頃のこと。
昼休憩で同級生とお弁当を広げて話しているときに、こんな話が出た。

「宮川って、キスする時目を瞑らなそうじゃない?」

 誰かが言い出した言葉に数名の女子から「あー、わかる」と声があがった。確かに目を瞑らなそう。あとガン見してそう。なんならしかめっ面のままキスしてない。うわありうる。そんな感じでぽんぽんと話が進む。

 大変生々しい話だなあと思いながら、僕はお弁当に入っていたウインナーを箸でつまんだ。まあでも仕方ないだろうとも思う。これは所謂恋ばななので。

 女子というものは、二人以上集まれば恋ばなが発生するというのは世の常である。そもそも彼女らはうらわかき乙女である。恋の話の一つや二つ、聞かないしない話さない、なんてことはないのである。
 なのでグループで集まって弁当を食べながら話をするお昼時は、恋ばなが飛び交うなんてことは、火を見るよりも明らかだろう。実際彼女たちはいつも恋ばなをしていることが多い。

 先週は担任の先生は恋人の尻に敷かれてそうとか言われていたし、その前はクラスで一番イケメンの尾道くんは手を繋ぐのとかわけ無さそうとかそんな感じの話をしていた。他にも隣のクラスの永倉くんは付き合ったら大事にしてくれそうだとか、橋田くんとは気疲れしないで話ができそうとかそんな話も飛び交っていた。
 要するに、今日はたまたま彼、宮川翔吾がターゲットにされただけである。他の人たちよりずいぶんと生々しいなあと思わなくもないが、それでも、別に気にするほどではない。

 ちなみに噂の張本人は現在、担任に呼び出されて不在である。鬼の居ぬ間になんとやらだ。

「で、そのあたりどうなんですか早苗さ~ん」

 隣に座って話を聞いていた女子が肘で僕をつついた。僕と翔吾くんが行動を共にしていることが多いことを彼女たちは知っている。というかクラスの名物になっているらしい。いささか不本意だが破天荒ではた迷惑な奴とお目付役の関係だと担任からも言われている(文面からして僕がはた迷惑な奴ってことじゃないか! 僕はただ面白そうだからと色々やっているだけだぞ!)。

 話を戻して。とにかく誰よりも翔吾くんの近くにいる人間がここにいるのだ。彼女たちは翔吾くんの浮ついた話を聞きたかったのだろう。

 でも、そうだなあ。キスかあ。

 僕は一瞬考え込むように首を捻ると、手に持っていた赤いお弁当箱に目を落とした。

「ショーゴくんがキスしたところ、見たことないから分からないなあ」

 正直、質問に答えられそうにないと言ったところが僕の見解である。まず、確かに僕らは仲良しではある。だが恋人がいるとか好きな奴ができたなんて話はしたことがない。興味がなかった。そして僕は興味がないことにはとことん無頓着な人間である。なので僕は彼に恋人がいるか知る機会は今まで一切なかったのだ。

 そもそも彼は朴念仁なところがあるので、恋愛にうつつを抜かすようなことがあるだろうか。まずそこからじゃないだろうか。

 だが僕のこの返答は、花も恥じらうをすっかり通り越して、興味と欲望と好奇心に突き動かされた乙女たちには大層不服だったらしい。
 見たことがない? と眉根を寄せて異なものを見たと言いたげな顔をしたのだった。

「ないなあ。まず僕、彼に恋人がいるのかどうかもわからないし」

 僕の言葉を最後に教室がしん、と静かになった。周囲を見ると動いたり話をしていたはずの同級生が全員、僕の方に目を向けて固まっている。表情も硬い。なんなら血の気が引いた白い顔を見せているものまでいる。
自分はなんか変なことを言っただろうか。居心地が大変悪い。

「あのさ、キス、したことない?」
「誰と誰が?」
「あんたと宮川」
「それは、ないなあ」
「手とか繋いでいるよね?」
「繋いでいるね」
「この前肩を組んで歩いていたよね?」
「昨日もしたかな」
「お姫様抱っこされてなかった?」
「あれは倒れた僕を運ぼうとしただけだよ?」
「お付き合い、してるんですよね……?」

 お付き合い、その言葉が飛び出てきて僕はそういうことかと納得した。

 要するに、彼らは僕らが付き合っていると思って話をしていたわけだ。だからキスしたところを見たことがないという僕の言葉に付き合ってるのにキスしたことがないの? なんて異なものを見た気分になったし、恋人がいるかわからないという言葉に驚いて静かになったのだ。
 理由がわかってしまえばなんのことはない。僕はすかさず聞かれた質問に答えたのだった。

「君たちは勘違いしているようだけど、僕はショーゴくんと付き合ってないぞ」
「ハァー!?」

 教室内に大声が響く。
「ウソでしょ。あんたたち絶対付き合ってると思ったんだけど」
「むしろアレで付き合ってないのはおかしいでしょ」
「いやいやいや、あんたら絶対付き合ってると思ってたのよ。それなのに付き合ってない? なんで?」

 何故か教室が阿鼻叫喚な状態である。
 一人は頭を抱え、もう一人は机を叩き、隣に座っている女子に至っては、僕の肩をぐらぐらと大きく揺さぶりだした。みんながみんなぶつぶつと独り言や奇声をあげはじめ、誰かがちょっと宮川を呼んで来いと廊下に向かって話しかけていた。
 え、こわ。何。どういうこと。僕は困惑しながら彼らの奇行を見つめていた。クラスの人間がここまでご乱心になったところは今まで見たことがない。そもそも生まれてから十六、七年、一つもない。そしてクラス全員が一斉にご乱心タイムに入るという貴重な体験に僕は乗り遅れてしまったのである。いや、引き金はおそらく僕だろうし、このご乱心タイムもおそらく僕のせいなんだが、そこまで変なことを言っただろうか。というか、これ、もしかして今僕だけが正気なんでは? うわ、何それ面白い。でもとりあえずそろそろどうにかしたほうが良さそう。

「あの──」

 そう僕が彼らの奇行をどうにかしようと声をかけた時、

 ガラリ

 突然教室の扉が開いた。見るとそこには翔吾くんが担任から渡されたプリントだろう紙のたばを持っていて、その姿が見えた瞬間、奇声がピタリとやんで静かになった。そしてみんな自分がしていたことを忘れたかのようにいつも通りに話し始めた。

 僕は周囲の人間を見て面食らった。え、本当にまじで、なんだったの?

***

 と、いうのを今ちょうど思い出していた。放課後の、誰もいない教室のことである。

 今教室にいるのは僕と翔吾くんの二人だけだ。同級生のみんなは早々に部活へといってしまった。そして隣にいる翔吾くんは、いつも通り家から持ってきた本を読んでいるところである。パラ、パラ、とやけにゆっくりとした音を立ててページが捲られているところを見るに、集中しているのだろう。
 横目で彼の顔を見ると、眉間に皺をよせて口を尖らせた状態で固定されていた。あ、この顔でキスしてそう。そんな事をふと思った。というか多分、女子たちが言っていたのはこの事なんじゃないだろうかとさえ思えてきた。

「ショーゴくん、キスをしないか?」

 と、言うわけで、面白そうなら即行動、善は急げがモットーの僕は、翔吾くんにそんな提案をしたわけである。

 しかめ面でもするかなと思ったら、案の定、彼は渋い顔をした。
 読んでいた本をとじて「急になんだよ」と言う低い声は、晴天の黄色い太陽がのぼる爽やかな雰囲気とはひどく対照的で、それなのにどこか彼らしい。僕は質問に答えた。

「いや、なに。少し好奇心がくすぐられたんだよ。君は人にキスをするとき、どんな風にするのかってね」

 そう言って、彼がいなかった昼時の話を僕は聞かせてやる。クラスの人間が僕の言葉で阿鼻叫喚になったところで、彼はどこかいらだたしげに眉をひそめだしてため息をついたので僕は思わず笑ってしまった。僕の声が教室に響く。

「君がキスをするとき本当に目を瞑らないやつなのか知りたくなった」
で、どうだい? してくれる気になったかい?

 そう言うと翔吾くんはしかめ面のまま答えを寄越す。

「……好奇心は猫をも殺すっていうが、それだけはやめとけ」

 どうもあまり気乗りしないらしい。これにはちょっと意外だなと思った。

 正直、今まで僕の理不尽な要求や面白そうだからと始めた不可解な行動を、ため息一つしたあとは、なんだかんだでやってくれていたのだ。いや、どちらかというと手綱を握られていたの方が近いだろう。初めて会ったときに反復横とびをしようとして止められた記憶から(それでも決行したら担任に怒られた)、彼はいつも僕があまりに暴走するようならいさめ、他の道を提案し、面倒を見てくれた。その彼が代案も何も出さずただやめとけと言うだけなのだ。

 だがこれはある意味、仕方ないのかもしれない。だって僕らは付き合っていない。彼は結構真面目で堅物なところがあるから、お付き合いのない人間とのキスは拒むだろう。無理からぬことだ。そして、そこは折り込み済みだった。

「僕らが恋人じゃないからか? それならなんの問題もないよ。今付き合って数時間後に別れた。これでいいだろう? 学生らしいかわいらしい恋愛じゃないか」

 そう。学生というのは無責任にもこんなことができる。それを僕は知っている。同級生の女子たちがそんな話をしていたからね。

 告白して、付き合って、やっぱり合わなかったで元通りになっている人たちは何人もいる。彼女たちにできるのだ。自分だってできるはずだ。

「……」

 それでも翔吾くんはうんと首を縦に頷いてはくれない。黙ってじっ、と、うかがうように僕の瞳を見るだけ。僕はほとほと困り果ててしまった。ただ、彼がどんな風にキスをするのか、知りたいだけなのに。

 僕が弱っているときに手をひいてくれた君。退屈だから何かないかと聞くとお前の心がつまんねえ時は俺が何をしてもつまんねえって言うだろと諭してくれた君。夜の天体観測も答案用紙の紙飛行機もなんだって付き合ってくれて、色々な表情をみせて、誰よりも君の事を僕はよく知っている筈なのに、ただ一点、恋愛というものに関してだけは、僕に見せようとしない。なんだか無性に腹が立った。それだけは僕に見せないと言っているように聞こえるから。

「……早苗」

 見つめ合う僕らの間にいた沈黙を、破ったのは彼からだった。ギシ、と椅子がなる音がして、彼が立ち上がったかと思うと、僕の腕が誰かの手に引っ張られた。彼が僕の手を引っ張ったのだということに気がついたときには、僕は彼の肩口に顔を埋める状態になっていた。

「え」

 思わず声が出る。遠くに聞こえる掛け声。暗い視界。絹ずれの音。やけにあつい自分ではない誰かの体温と、力強く打つ心音。

「え、あの──」

 ドッ、ドッ、と聞こえる音が、軽い衝撃として僕の体に伝わってくる。いつの間にか後頭部と腰の方に彼の腕が回っていて、しかもその腕がやけに力をいれているものだから、僕はそれ以上何も言えなくなってしまった。

 お姫様抱っこをされたことも僕自ら肩を寄せて歩いた事だってある。自分たちはなんだかんだで近い距離にいた筈だ。

 それなのに、それなのに、だ。なんで吐息がかかってくすぐったいとか心音がうるさいとか、今まで感じなかったものを僕は今感じているのだろう。

 僕が静かに大人しくされているのに気がついて、翔吾くんはさらに腕に力をこめる。それから、一度ゆっくり、ため息みたいな息を吐き出して──

「あおるな」

 そう言って、とん、とん、と、二回、僕の髪を掻き分けた指でうなじを叩いた。

 その声が、その指先が、僕が今まで見ていなかった、おそらく彼が隠していた何かを思い知らされたような気がして、いてもたってもいられなかった僕は、彼を突き飛ばしたあとに、奇声を上げて走り出した。



───
思ったより長くなってしまった。

5/19/2023, 5:24:09 AM

恋物語って凄くいい、、、好きな人の恋物語聞くの嫌なんだけどね、、、。私の好きな先生の1人はもうすぐ女の人とデート
なんだって、上手くいって欲しくないなぁ、、、なんて考えてもねw

5/19/2023, 5:16:25 AM

陳腐な言葉の羅列、使い回しのストーリー。

ボーイ・ミーツ・ガール。 反吐が出そう。

 未矯正の黒ずんだガチャ歯をチラつかせ、ネチャネチャ口を鳴らしながら愛を嘯く。

勘違い野郎共のお遊戯に札束が飛び交うイカれた世界。

 究極に不幸な他人が見たい、ハッピーエンドは許さない。

酷い目にあえ、惨たらしく死ね、最後は地球も爆発させろ。

 どうせみんなフィクションだ。

テーマ「恋物語」

5/19/2023, 5:11:32 AM

文学史上、長らく、トルバドール文学の一つとされてきた「恋物語」と題する作品がある[1]。
今では数葉の断片のみが伝わっているとされ、取り分け、偽アリストテレスの『愛について』からの引喩であると見なされてきた「愛は恋と比較して、多くの欠如を含む」なる一節は、後代のひとがアリストテレスに仮託したにせよ、氏らしからぬ不明晰さでしばしば議論の的となってきたことはよく知られている[2]。

ところが、近年、「恋物語」の成立年代は、当初考えられてきたものよりもかなり新しいらしいこと、だとすれば、ロマンス語で綴られた恋の悦びも、全くの偽作であるか、何らかの底本があり、それを翻訳したものであることが暴露されたのである[3]。
18世紀以降、文学者や哲学研究の徒を広く巻き込み、彼等の愛についての考え方や、恋愛体験を雄弁に語らせてきた詩片が出鱈目と判った今、梯子を外された彼等は泉下にあって汗顔の至りとこれを恥じ入るだろうか?

言うまでもなく、偽作を基に語られた彼等の恋愛論は本物である。
さて。ここでは贅言を避け、最後に件の「恋物語」の数少ない断片から、一つを引用して終わろう[4]。

>すべては嘘である
>愛も、恋も、この物語も


1)稲井和洋゠編訳:トルバドール文学選集.無可有書房.1987年.
2)アリストテレスの一連の著作については、『アリストテレス全集』(岩波書店、1988-1994年)及び同新版(岩波書店、2013年~)を参照のこと。また、一連の議論については『出隆著作集』(勁草書房)も参考になるだろう。
3)Abwesen N, et al.:Über Liebesgeshihite. Trou Lit, 2018.
4)稲井:前掲書.

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恋物語

5/19/2023, 4:52:56 AM

【恋物語】

 まるでケルビーノだった頃が懐かしい。こまっしゃくれた制服の、まだ成人にも満たないくせに万能感に浮かされて、脈があろうとなかろうととにかくアタックし続けた。
 クラスの深窓の令嬢と付き合いたい一心で、ピアノ教室の体験入学へ。分かったのは案外才能があったということ、彼女が割と笑う方だということ。なんだか興が削がれてしまって、ピアノの方に打ち込んだ。
 クラスの合唱コンクールでピアノの伴奏に抜擢されて、深窓の令嬢はソプラノパートへ。声も綺麗だと思ったら隣の図書委員だった。そばかすも案外いいもんだなんて図書室に出入りをしてたけど、彼女と来たら読む本読む本経済学で、ちょっと読んだけど着いてけなかった。
 合唱コンクールの練習に、付き合いの良い何人か。中のひとりと仲良くなって、好きあってみたけれど、彼女がこっちの何がすきだか分かんなくて別れてしまった。
 まぁこんな調子で次々想い人を変えて、来る日も来る日も恋をした。でも恋人になってみて、少しするとなんだか飽きる。乞い求める気持ちが薄れていって、なんだか底が知れたなぁと思ってしまうと、自分で恋を畳んでしまった。
 ただ大学に入って気付いたんだ。どうやら僕は、ミステリアスというものに恋をしているようなのだと。

5/19/2023, 4:10:28 AM

私も君の彼女になりたかった

優しい声で触れてほしかった

【恋物語】

5/19/2023, 3:52:09 AM

『Story Telling』
例えば言葉を編むように あなたに伝えたいことがある もし行き場がないのなら もし迷っているのなら 
ここにおいで 星の物語を聞かせてあげる 若草の匂いがするよ あなたがもし恋をする時がきたのなら 
素敵な物語になるように

5/19/2023, 3:51:54 AM

私は最後のページを読み終えると、静かに本を閉じた。集中していた気持ちを切り替えるように深く息をつき、座っていたソファーの背もたれから僅かに背中を浮かす。

「今回のはどうだった?」

 後ろから聞こえてきた声に、私は振り返らずに答えた。

「相も変わらず素敵で意外で幸福な、最高の物語だったわ」

 私の感想に背後に立つ彼が、ふふっと控えめな笑いを漏らす。

「君のコメントも相も変わらずそればかりだなぁ」
「あら、最高でない物語がこの世にあると思って? しかもそれが恋を含めた物語ならば、尚更最高以外に思い浮かぶ賛辞がなくってよ」

 私の目の前にあるテーブルに、彼が紅茶を淹れたティーカップをソーサーごとそっと置いてくれる。彼は空いていた私の隣に何も言わずに腰を掛けると、自分用にも淹れてあったらしい紅茶のカップを口元まで運んでいた。

「それで? 君はいつになったら自分の物語を始めるんだい?」

 彼が口をつけたカップをテーブルへと置く。私は湯気が香り立つカップを持ち上げ一口飲んだあと、こちらを楽しそうに見遣る彼を横目で窺った。

「どういう意味かしら?」
「君の物語をさらに最高にするための配役を僕に務めさせて貰えないかなっていう、あわよくばのお願いも含まれてる」

 私は彼から視線を逸らし、芳しい紅茶をもう一度味わう。ソファーの肘掛けに頬杖をつき、ニコニコとした笑みを崩さぬまま私の反応を観察する彼を、どうにかこのまま黙殺できないかしらと考えながら、少し跳ねた鼓動の音を必死にひた隠した。



【恋物語】

5/19/2023, 3:41:58 AM

恋物語

昔々、ある所に一人の女の子がいました。
その女の子は他の人とは違っていました。
よくはしゃぎ、よく笑って、よく泣いて、よく怒っていました。
それはそれはら子供らしい女の子でした。
しかし、ある1つの点を除けば…ですが。
その女の子はある女の子ととても仲が良く、
いつも一緒にいました。
それが、間違いだったのかもしれません。
2人の女の子は親友と呼べるほど仲が良く、姉妹のようでした。
傍から見たらですけどね。
その女の子は一人の女の子を‪”‬友達として‪”‬大好きです。
しかし、一人の女の子はその女の子のことを‪”‬女の子として‪”‬好きでした。
________ そこだけが他の子とは違った。
しかし、これは報われない思いなのです。
彼女はある女の子が好きでも、その女の子は彼女のことを
一切、意識などしておらず、ただ純粋に友達としてそばに居るだけです。
つまりは、叶わぬ恋なのです。
彼女の心は泣き叫びました。
顔には出してませんが、心は叫んでいます。
親にも相談出来ず、彼女は生きています。
あの女の子の隣で、
ただ、張り裂けそうな心の中で、泣き叫ぶ心の中で、彼女は女の子の”‬親友として‪”‬傍に居ます。

5/19/2023, 3:39:03 AM

「ここはライブラリー。本や書籍、物語と名のつくものなら古今東西何もかも、その全てが納められている場所さ」
「さぁ、君は何を探しに来たんだい?」

「うん? ここにはどんな物語もあるのかって? もちろん! 童話、エッセイ、ノンフィクション、ファンタジーにSFだって、ありとあらゆるものを取り揃えているとも」
「ふむ、恋の物語が読みたいと。もちろんそれも、子供の初恋から思春期の甘酸っぱい恋、大人のドロドロした恋だってある。では、恋の書籍コーナーに案内しよう」



「ここら一帯が恋の書籍コーナーさ。本棚が赤いものだよ」
「どんな本も好きに読んでくれて構わないが、他のコーナーに移動したいときは声をかけてくれ。ここはとても広いからね、迷子になってしまうかもしれない」
「さぁ、近くに机と椅子もあるから、心行くまで楽しんでね」





「そろそろ……おや? あれだけ言ったのに、一人でどこかへ行ってしまったようだね」
「ここにはありとあらゆる本が揃っている。もちろん、魔導書と呼ばれるようなものも」
「だから、僕みたいな案内人と一緒でないと危険なのだけど……」
「まぁ、どこかへ行ってしまったのは仕方がない。それよりも、どこまで行ってしまったのかが問題だね」



「ここかな?」
「そっちかも」
「こんなところにいたりして?」

「うーん……。近くのコーナーは全部探したのだけど、どこにも見当たらないな?」
「ならきっと、呼ばれてしまったのだろうね」



「あぁ、やっぱり」
「本の旅は楽しかったかな? きっと、知りたかったこと、探していたもの、見たかった夢が見られたと思う。さて、君のタイトルは何て言うんだい?」

「『恋に恋する少女の偶像』か、想像でしかないけれど大変なこともあったのだろうね。ここでゆっくりと休むといいよ」

5/19/2023, 3:38:36 AM

――恋物語――


タップしてタップして
良い項目に
一目でチェックをつけていく

話して話して
悪い私は
彼らにブロックされていく

昔から恋に憧れていた。

だからこそ

「見た瞬間、ただただ運命だと思った。」
こんな1文から始まる恋物語をしてみたかったのです。

5/19/2023, 3:28:48 AM

「このアプリ、さてはエモ系と恋愛系と、空とその他サムシングのお題で過半数だな?」
だって先日も「愛があれば」だった。某所在住物書きは過去投稿分の題目を辿りながら、小首をひねる。
「続き物っぽい文章2ヶ月半投稿して思ったけどさ。意外と、『付かず離れずな日常風景の相棒もの』な物語って、ハナシ続けるのラクな気がする」
ベッタリ恋愛ものは続かねぇの。恋愛皆無の仲間ってのは俺の好物なの。
心の距離感便利。物書きはポツリ結び、今日も文章を投稿する。

――――――

昨日の猛暑から一転、今日の東京はいい具合に過ごしやすい気温に戻った。
昨日と一昨日でろんでろんに溶けてた、雪国の田舎出身だっていう先輩も、今日は通常運転。
上司にゴマスリばっかりしてる我らがゴマスリ係長の、押し付けられた仕事をテキパキさばいて、自分の本来の分担もさっさと終わらせてた。

昨日お疲れだった新人ちゃんは、「微熱と喉の痛みにより、念のため自宅待機」。
先輩からのリークで、「事情」は知ってる。
4月1日で左遷されたウチの前係長、名前通りのオツボネ様、尾壺根係長にいじめられた心の傷が酷くて、朝、涙が止まらなくなっちゃったって。
私もオツボネにいじめられたから分かる。こういうときは、職場でも泣きたくなっちゃうから、一旦有休でも欠勤でも何でも使って、家で休んでた方が良い。

今はそっとしておいて、元気になったら、先輩のお宝情報で釣って、お悩み相談会でも。
どこか、おいしいお肉が食べられる個室で。

「私のお宝情報?」
昼休憩、お悩み相談会の話を「リーク元」に渡したら、お弁当のスープジャーの中を突っつく手を止めて、先輩があんぐり口を開けた。
「何故、新人を釣るのに私の情報が要る?」

「だって新人ちゃんゼッタイ恋してるし」
「こい?……だれに?」
「先輩以外いないでしょ。先月4日か5日頃に1回先輩に相談して、昨日も2回目で先輩に相談して、どっちも『オツボネ係長がトラウマで、今すごく弱ってます』って話だったじゃん」
「たまたま係長への密告リスクの低い相談者が私だっただけだ」

「ああいう社会に出たばっかりのバンビちゃんってね。追い詰められてるときに優しくされると、キュンしちゃうんだよ」
「はぁ」
「てことで、交際決まったら呼んで。『ウチの先輩はやらん!』の頑固オヤジ役やりたいから」
「私はお前の何なんだ」

そもそも恋なんてものはだな。
所詮不勉強の付け焼き刃知識でしかないが、
前頭前野の活動鈍化とドーパミンの活発な分泌と、血中コルチゾールの上昇等々による、ただの生理現象であってだな。
照れもせず顔を赤くもせず、ただ淡々と、先輩はいつもの心理学&脳科学講義を、つらつら。

「先輩」
びしっ。私が人差し指を伸ばし、突き立てて、小さく左右に振り、
「恋の前にはね。多分ゼントーゼンヤは無意味なの」
恋愛は学問云々じゃなく、多分ハートから始まるんだよ、って意味でポツリ言うと、
「その通り。前頭前野は無意味だ」
なんか全然違う、ちゃんとした学問の話で意味が通じちゃったらしく、数度頷いてた。
ちがう。そうじゃない。

5/19/2023, 3:22:05 AM

恋物語


彼女はキレイだった。
どんな人間も惚れさせる程の美貌の持ち主だった。
彼女にとって恋愛というのは、一種の娯楽で
水を飲むのと同等のレベル。その為プライドが高かった
ある日、街中で超絶イケメンに出会った。
彼女はいつも通り逆ナンする。清楚系とはよく言ったものだ。だが、今回は断られた。それだけでなく、「ブス帰れ」とも言われた。傷付いた。ものすごく!!
今すぐ奴の喉を掻っ切って、揚げて美味しくいただこうと思った。
プライドの高い彼女は、今まで落とせなかった人間はいなく、彼女の中で「超絶イケメン」から「攻略対象」へと変化していく。
それから毎日、「攻略対象」についての情報を集める。
幸いにも、ハンターには人脈があった。
しかし、情報は集まらなかった。
最終手段に出る。尾行だ。
対象の後ろからバレないように着いていく。
彼女は自分の尾行の才能を感じながら、家(?)は特定出来た。家と言うより施設だった。ここから予測できるのは…奴は訳ありなのかもしれない。
ならば、「私が支えてあげないと!」
意気込むハンター兼ヒーラーの美女は、
施設へと足を運ぶ。名も知らぬ、患者の為に。

5/19/2023, 3:01:42 AM

もう二度と会うことの出来ないバスに乗車して、

窓越しのクラスメイトと手を振り合って、

発車する数十秒の間によって、

ぼくは喉まで出掛かった言葉を無理やり呑み込んだ。

#恋物語

5/19/2023, 2:18:23 AM

恋物語が終わった.

あっけない。でも日に日に濃くなる。思い浮かぶ大切だった日々.

悔しくて悲しくて、でも前を向くって決めて歩き出した。

だからすぐにまた恋物語が始まるなんて思ってけど、私は動く。

そして風に吹かれて、魂の成長でもしていよう。なんて軽ーく思っている.

まだまだ経験が足りない私です。未熟者な私です。だから間違ってもアリなんじゃ無いかな?


そして、私は彼よりもすごく素敵な人を見つけちゃうだろう笑

この恋物語は、幸せな私の素敵な経験だった。

5/19/2023, 1:50:27 AM

放課後の教室の窓からサッカー部の練習風景が見えた
クラスの人気な男子の早実くんの姿が目に止まった
別に彼に恋愛感情がある訳でも、特別仲がいい訳でもない
ただ名前の知ってるクラスメイトの男子…
相変わらずの人気ぶりで、恐怖すら感じる…
私は彼を窓から静かに応援してるただのファン
幼なじみだけど…

練習中毎回教室の窓からこっちを見てる女子が居る
話しかけたいが…迷惑だろう…
俺は、嫌だがファンクラブみたいな感じの集団がいる
そいつらが何するかわかんないから…
「おーい早見どこ見てんだ~!」
「わりぃ!」
「また窓から見てるな」
「あぁ、草間さんだよな、多分」
「早見よく知ってんね!俺の片思いの女子」
「佐田まじか!てか真面目に練習するぞ~」
俺は片思いを終わらせるしかないのだろう…
人気者になりたく無かった…小学から一緒で…
俺のファン第1号とか笑ってた…草間が好きだけど…

迷惑だ!私が佐田くんが好きなんて!
ありえない…噂を広めた奴ら許せん…
でも確かにいつも練習見てるけど佐田くんと早見くん近いからな距離…勘違いされても困るけど…
私は早見くん一択!佐田くんもかっこいいけど!
また昔みたいに話したいな…

「佐田!噂しってるか?」
「噂?どんな?」
「草間が佐田のこと好きって噂だよ、広めた奴小学生かよ」
「その噂まじ?」
「草間が本当に好きかどうかは知らん」
「だよな…試しに告白してみるか!」
「やめとけ振られたらどうすんだ?」
「慰めろ」
俺からしたらその噂がデマであることを願いたい
幼なじみだぞ?好きになるに決まってんだろ?
なのに…ただちょっと勉強頑張っただけなんだよ…
草間に褒めて欲しくて…昔みたいに仲良くなりたくて…

『また素直に好きって言えたら…』

5/19/2023, 1:17:15 AM

あまりにもそれっぽく
意識するだけで安っぽく

真摯に向き合い茶化さなければ
それは何よりも尊い話になり
喜怒哀楽に当てはまり
想い出になっていく


恋物語

5/19/2023, 1:04:46 AM

恋物語。要はラブコメだな。なんかちょっと違う気もしてきた。ラブコメじゃなくてシリアス系のラブロマンスと言ったほうが合ってるのか?

 まぁどっちでもいいだろう。恋愛関係をメインにした作品に関するお題だな。

 考えてみたけど恋愛メインの作品ってあんまり知らないかも。最近の作品って恋愛は当たり前のように入っているおまけみたいなポジションに思える。

 こういうのは女性向けの作品のほうが多い気がする。そういえば少女漫画は恋物語という言葉にぴったりじゃん。

 ナナとかホスト部なんて恋物語なんじゃないか。でも両方とも最後まで読んでないからなぁ。

 最後まで読んでないけど、ということなら少年漫画でも五等分の花嫁やかぐやさまとかあるな。あれも恋物語といっていいだろう。

 ドラマとか映画でもあるんだろうけど今はテレビ見なくなったし映画も見なくなったからよくわからんな。てか今はテレビそのものが家にないわ。

 映画と書いてふっと思い出したけどローマの休日があるじゃん。昔見たけどあれいいよね。ビターエンドだけどさわやかな終わり方だったと記憶してる。

 ローマの休日か。懐かしいな。この懐かしさに包まれて今日は終わりにしよう。

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