『怖がり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
怖々と進む未来は
がらんどう
りんとしている君も 私も
怖がり
君がいれば、君といれば、
怖がりな自分とさよなら出来そうな気がする。
君が隣にいてくれるだけで僕は強くいられるよ。
モンブラコン*
~~~~~~~~~~~~~~『怖がり』
我輩は、高所恐怖症である。だというのに、
現在位置は山頂、木の上である。
どうも、モンスター姉弟の可愛い末っ子です。
事の始まりは1時間程前。テイちゃん(兄)に、
村人三名様から、畑の手伝いの依頼が入り。
「じゃあ洗濯、オレやるよ♪︎」と志願した我輩。
洗濯物を洗濯機に入れる過程で、テイちゃんの
シャツに顔をうずめて、スーハーしていた所、
姉さんに見つかり、今にいたります。
「おみゃあにレコゥダーペロペロ的な趣味が
あるなんて、すらんかったびや…」
「弟(テイちゃん)を直ペロする趣味の人に、
言われたくねぇぇぇ…」
「にゃんだって?はんしぇいしぇ!」
「してますぅっ反省してますぅっ揺らすなてっ」
クリスマスのスターの様に木にくくりつけられておりますが、怖いのは高さだけではなく、
くくりつけている姉さんの尾っぽ、長いとはいえ
体と木の幹を2周半だけで支えるという恐怖。
その時。
ストッと…木を揺らすことなくテイちゃん♡
が来てくれたぁ♡もう安心です♡ま、絶対来てくれるって解ってたからオレ、堪えられた♡
「今日ていぅ今日ば、テイちゃんがなんぼすたって、許さねんじゃが…ら…?……ら…らめ…」
テイちゃんが姉さんに壁(枝)ドンして、顔を近付けていく…のと比例して拘束がほどけていき、
いつの間にかオレの体に巻き付いていたテイちゃんの尾っぽに支えられながら木を降りた。
……帰ろう。帰って薄いバニラの香りを、
もう一度、ゆっくり、堪能しよ………。
書きたい欲が落ち着いたので小休止します。
読んでくださった方、ハートをくださった方、
本当にありがとうございました。
鯖缶
怖がり。ガチ系は無理めだけどホラゲー実況動画とかは見ちゃうな。あれくらいがちょうどいい怖さだ。
ゲームは自分で買うと金がかかるし自分でプレイするとホラゲーって結構怖いだろうし他人がやってるのを見るのが一番だな。
てか最近はどんなゲームでも実況見て終わり。実況がないゲームならまぁいいやで終わり。そんな人が多そう。
誰も彼も金がないからな。娯楽が増えすぎたせいで時間もない。ゲーム業界とか将来大丈夫なのかね。
しかしこの頃はやる気のなさがえげつないくらいない。飯食って寝て働いての繰り返しだ。なんもやる気がしねぇ。
生きる気力がない。体に熱がない。もうなにもかもが嫌でしかたがない。このままじゃやばいな。なんとかしないとな。
明日バイト帰りにちょっと贅沢でもするか。普段買わないようなお高めな食い物でも買ってパーティーをしよう。やる気を充填せねば。
どおぉん、と何かが落ちたような音に目が覚めた。何事かと寝起きのまとまらない頭で考えていれば、少し遅れて光を放つ窓の外と再びの轟音。なるほど、雷が来ていたのか。
寝る前にぼーっと眺めていた天気予報では「明日は小春日和で暖かい」と言っていた様な気がするが、この様子ではどうだろうか。合間に聞こえる雨音に耳を傾けながら何とはなしに考える。まあいいか、どうせ休日は家に引きこもるのだから。窓の向こうの空模様よりも、まず気にすべきは胸元で震える茶色毛玉だ。
「大丈夫、みーちゃん。怖くない怖くない……」
雷が落ちる度に小さく「ひゃあ」と鳴き、擦りついてくる猫の背を何度も何度も優しく撫でる。みーちゃんはとても臆病で怖がりだ。自分のしっぽにびっくりするのは日常茶飯事。ベランダにカラスや鳩がやってくれば一目散に逃げていくし、私がくしゃみしただけでしっぽをタヌキみたいに膨らませていた。
それでいてシャイなのであまり鳴かない。決まってびっくりしたり、今みたいに怖さに耐えられなくなった時に限って小さく自己表現をするのだ。
正直言えば私も雷は得意じゃない。人間は生まれながらに大きな音に恐怖を抱くものらしいが、例には漏れず私も小さい頃はみーちゃんみたいにお母さんの布団に潜り込んで、一緒に寝てもらっていたものだ。花火大会も、見るなら遠くからが良い。
今落ち着いていられるのは、たぶん、みーちゃんのおかげ。怖がりで弱い自分をみーちゃん越しに撫でているのだ。成長して、身体もプライドも大きくなった私の代わりに泣いてくれるみーちゃんが、とても愛しいから。
「……大丈夫、大丈夫だよ」
優しく、口ずさむようにみーちゃんの背を撫でれば、少し心が軽くなった気がした。
【怖がり】
お化け屋敷で
キャーキャー叫ぶ友人
怖がりな人なんだと
ずっと思っていた
今思うと
別に怖がりなわけではなく
その場を楽しむための
キャーだったんだなぁと思う。
「久しぶり。元気?」
わざと笑って見せたけど、だめだ。
彼は叫んでばかり
すりよってか細く鳴きつ君のあと遠く雷鳴そのわけに笑む
怖がらないで、怖がらないで!
ただの人間だよ
同じ人間!
その中身がちょっと違うだけなんだよ!
聞きたい!と言った数分前の私を怒りたい。
異国の怪談話を聞かなければ良かったとぬいぐるみを抱き締めたまま、縫い付けられたように動けない。妖怪とか狸や狐の話の類いかと思っていたら…
梅雨特有のじめじめした不快感にどろっとした愛憎が加わった後味が悪く陰鬱な話だった。今まで流れ落ちる滝みたいと思ってた特徴の木が一役買っていて見方が180度すっかり変わってしまった。まだ彷徨っていると付け加えられて…。もうあの国の柳の下は通りたくない。
「怖かった?って聞くまでもないか」
怪談の発表者である彼は、未だに余韻に捕まっている私を見る。物理的に痛いとか高いところから飛び降りるとか、躊躇いはするけどそれくらいなら怖がることは少なくて
「実体のないものには『怖がり』なの。見えないのは…苦手」
感情もそう。見えないから人とコミュニケーションをとる時はどう思われているか怖い。怨念にでもくっつかれたら対処できずに弱っていきそう…。
「俺も形のないものとは戦えないから嫌なんだ」
「…専門職に頼まずに武力で対抗するつもり?」
撃退方法が物理攻撃だなんて聞いていた話とジャンルが違う。清々しいくらいの彼らしい返しにぬいぐるみが転がっていった。
「戦えるならさ、1度くらい戦ってみたいと思わない?」
「全然…!怖がらせた罰としてミルクティーをいれて隣に来てくれないと…私がお化けになりそう」
「りょーかい。君のために特製のミルクティーをお持ちしよう」
「ミルク多め!飲み頃で、クッキーもあって怖いから早く戻って来てくれると良いなぁ…」
「はいはい」
『怖がり』だからって悪い訳ではない。それを理由にちょっとだけ我が儘になれたりする。
#怖がり
子供の頃は怖がりだったけど
最近は何も気にしなくなった
理解できないことが怖かったんだと思う
大人になればわかることが増えていく
大抵のことは知ってることになるから
アリの行列を見るのが怖かった。
死骸に沸くウジを見るのが怖かった。
怖くて怖くて、目が離せなかった。
そんな様子を見て、周りの子たちは私のことを気味悪がった、助けてほしくてもそんなことは言い出せず、ただ一人その恐怖を堪えていた。
ある時、そんな私の手をとって連れ出してくれる男の子に出会った。
手を差し出して、そんなもの見てないで僕と遊びに行こうよと言う。
今にして思えば、君は私のことに気がついていたんだよね。
あのときの君の声は震えてた、今ならそう気づける。
私は手をとって、君に釣れられて逃げることを選んだ。
君が助けてくれたから、私は今、私でいられるんだよ。
ありがとう。
子供の頃、クラスに一人の女の子がいた。
いつもアリの行列や動物の死骸にたかるウジを見て、薄く薄く笑っていた。
怖い目だった。
みんな怖がる中、僕は彼女にそんな顔をさせたくなくて、勇気を出して手を伸ばした。
もっと楽しいことをしよう、そんなものがいない場所に行こう、そうやって連れ出していたら、いつしかそんな顔はしなくなっていた。
僕は気づいている。
あれは好きなのでも、興味があるのでもない。
いつでも踏み潰せる、好き勝手蹂躙できる、そんな気持ちを押し殺している顔だった。
怖くて怖くて仕方なくて、だからそんなことをさせないように連れ回したんだ。
今君は、僕の隣で僕たちの子供抱えて笑っている。
その子供を見る目が、今は怖い。
怖がり
私は何か挑戦しようとすると、失敗するから恥だと
思い込み、やめてしまうことが多かった。
失敗して何か得ることの大切さを知る。
これからは、失敗してもいいからたくさんの取り組み
経験したいと私は意気込んだ!
私は長い間生きていると、いつの間にか怖がりになってしまったらしい。
知らない間に、大人になっていたみたいだ。
世の理不尽に揉まれ、努力は報われず、人に虐げられ、下向いては転けて、何かが私を弱くしたみたいだ。
人に嫌われるのが、怖くなってしまった。
失敗することが、怖くなってしまった。
最悪を想定して、怖くて動けなくなってしまった。
自分の意思を伝えることが、怖くなってしまった。
私は大人になるにつれて、怖がりになってしまった。
『怖がり』
きみは怖がりだ。
後ろから驚かせばビクつき、
声を掛ければ怒ったように頬を膨らませる。
ぼくはそんなきみが可愛らしく見えて、
驚かせるのが好きだった。
だからかな、きみはそんなぼくに仕返しをしようとしたのだろう。大成功だ。
ぼくはとびきり驚いた。
きみが窓から飛び出したことに。
キミが居なくなると
不安になるんだ
またいつかみたいに
一人にされるんじゃ ないかなんて
キミを信じてない わけじゃないんだ
つけられた傷があまりに 深過ぎたんだ
優しさに触れると 怖くなるのは
その温もりがあまりに 温か過ぎたから
僕の名前を呼んで くれないか?
それだけでまた 歩ける様な気がする
僕の名前を呼んで くれないか?
君が居るから僕は 強くなれる…
怖がり屋さんだね。
私は君を抱き締めて、
ぽんぽんとやさしく背中を撫でながら、
子どものように泣きじゃくる君をあやす。
君は、こわい夢を見たと言う。
私がいなくなってしまう世界。
私がいない世界。
誰に聞いても皆、私はいなくなったと言うんだと。
「大丈夫だよ。」「私はここにいる。」
「私は君を置いて何処にも行きはしない。」
私はただ君を強く抱き締めて、涙を拭い、
そう繰り返す事しか出来ない。
…こちらの世界の方が夢だなんて言ったら、
君はどうなってしまうのだろう。
絶対に言えない。
何故、この夢の中でだけ、
また君に会えるようになったのか。
せっかく一緒に居られるのに、
どうして君と笑い合うことが出来ないのか。
…君を置いて行った罰なのかな。
どうしようもない気持ちになり、
私まで泣きたくなってくる。
「ねぇ、泣かないでよ、--。
私は君の笑った顔が好きなんだ。
だから、君の笑顔が見たいんだ。」
涙を堪えて震える声で、
祈るように君に言葉を掛け続ける。
「…夢の中では一緒に居られなくても、
私はずっと君のそばに居るから。
ずっと、君のことを見ているから。だから。」
他の誰でもない、私の大切な君の毎日を。
幸せに生きて欲しいんだ。
私と、一緒に…。
・・・--そこで目が覚めて、私の現実に帰ってきた。
目元に滲んでいた涙を拭い、身体を起こす。
私は君を置いて行った時、
君は私の事を嫌いになると思った。
嫌われてしまえばいいんだと、思っていた。
なのに。
今の私は、何を恐れている?
いつか君に忘れられてしまうことを。
もう夢の中でも会えなくなってしまうかもしれないことを。
とてもこわいと、思っている。
…怖がりなのは、私の方かも知れないな。
まだ朝の日が登り切らない、
薄暗い部屋で一人、自嘲した。
No.32『春雷』
散文 / 掌編小説
午前9時。わたしは本日二度目の眠りから覚めた。今日は珍しく早起きできたと思っていたのに、いつの間にか寝落ちてしまっていたらしい。
「えっ、うそ!」
手にしたままだった携帯を見て、思わず小さく叫んでしまった。そういえば今日は久しぶりに遠出の予定がある。寝落ちてしまったせいで、家を出なくちゃいけない時間が差し迫っていた。
携帯画面の傘マークを見て、傘を持って家を出た。準備万端。二週間ぶりの逢瀬はきっと上手く行く。そう思っていたその時、
「えっ、うそ!」
今朝と同じ台詞を口にしていたわたしの耳に、ゴロゴロと雷の音が聞こえてきて。
ああ、神様。あなたはなんて無慈悲なの。わたしが何か悪いことをしたとでも言うのでしょうか。
世界で一番雷が苦手なわたしは、足早に恋人のもとへと向かう。恋人に「怖がりだなあ」と笑ってもらう、ただそれだけのために。
お題:怖がり
✨✳️怖がり✳️✨
いつもビクビク怖がりで
誰か来ると
すぐに隠れてしまう
臆病な猫😽
人を見ると喜んで寄ってきて
すぐに膝の上にのる
人懐こい猫😽
様々な子と一緒に暮らしたけど…
怖がりな子はとても慎重で
ケンカもなければ
怪我することもなかった
怖がりは…
自分の身を守り
自分の心を守る
手段かもしれないね✨
✨☘️🩷✨
子供に留守番させて買い物に行くとき、誰がピンポンを押しても絶対に開けてはいけないといい置いて出かけた。
すると、留守中に実家の父が来てしまったのだが、ドアを開けてもらえなかったと、あとで苦笑していた。