『怖がり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
犬が怖い。遊んで欲しいのか威嚇しているのかわからない。
怖がり
恐怖というものは、生存本能だ。
あらゆる死という恐怖に抗うための、人間という種の生存のための力だ。
だから、怖がりだと揶揄されることは、生きる力が強いということでもある。
今はそういうことにしたい。と怖がりな私は自分を肯定して生きるのだ。
怖がり
怒られてばかりだと無気力が育つ
褒められて育つと意欲的で、元気になる
それは育児も新人教育も同じなのではないだろうか
いつも怒られていると物事への意欲がなくなり、興味もやる気もだんだん無くなってくる
なぜあのコは、アイツはそんなこともできないのか、考える事ができないのか
それは貴方が怒るからです
怒りの感情は何も生まない
ネガティブな感情の渦が大きくなるばかり
もっと効率を、生産性をと言うならば褒めて育てなければならない
ずっと昔から知っていたはず
やってみせ、
言って聞かせて、
させてみせ、
ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、
耳を傾け、
承認し、
任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。
これが答えなんだと何かあるたびに学ぶ
怖がりでないひとなどいない
生まれた時は、知らない世界に産み落とされ泣いたではないか
生まれた時は、世界の愛に振れて泣いたではないか
自分がされたら嫌なことはひとにはしてはいけないと教わったではないか
己のおこないを日々、振返り共に成長していきたい。
僕には、怖がりな友達がいた。
ホラーが駄目でお化け屋敷も行かないが、この前あったら平気になっていた。
大人になったのだ。
なら、あの時、一緒にアトラクションに行きたかった。
大人になるのが遅い。
もう遊んでもあの頃のようには楽しくない。
怖がり
自分のことだ
人の目を気にする 結果を気にする
ビクビクオドオドして生きてきたのが自分
この歳になって やっと解放され始めているような気がする
でも まだまだ 気にしている
本当に自分に自信が持てない
これでいいんだ と 出来ない
みんなはみんな 自分は自分
と 簡単に割りきれれば良いのだが
残りの人生 ビクビクオドオドして生きていきたくない
自分の思ったことを 思った通りにやろう
どうせ 誰にもわからず死ぬんだ
自分は自分の人生勝手に生きても 誰も気にもしない
どこの誰かの人生なんて 自分以外はどうでもいいことだからな
ならば 好き勝手に生きよう
怖がらす 自分の残りの人生
楽しかった 頑張ったなぁ と思えるよう
生きてみよう
遮断機の下りた踏切が、私の人生のゴールになることは、残念ながらなかった。電車が通過している間、内から込み上げてくる何かに必死に耐えながら、ただ身体を強張らせただけの自分が、ひどく情けない。
こうして、あの日マグカップごと殺しきれなかった恋心を己ごと抹消する計画も、生粋の怖がりのせいで失敗に終わった。
私の胸の内の恋慕が、ドス黒く醜い呪いになりかけている。これを一体いつまで、君の前で隠していられるだろうか。君の幸せを願っていたはずなのに、君の穏やかな笑顔を見ると、今は苦しくてたまらない。君にそれをさせるのも、君がそれを向けるのも、私ではないという事実が、積み上げてきた10年を一瞬で塵にしたように思えた。こんな風に考えてしまう私の浅はかさを君が知ったら、きっともう私たちは友人でいられない。私は、それがとても怖かった。
/怖がり
怖がりさん、
母はわたしをそう呼ぶのだった。
いつも彼女のあとを歩き、
背中に隠れているわたしのことを。
怖がりさん、いらっしゃい
そう呼ばれると安心して笑った。
わたしは母に、完全に守られているのだった。
怖がりさん……
わたしは怖がりのままでも大きくなり
いつのまにか好きな人を見つけ
その人にくっついて遠い町に来たけれど、
たまに母と会ってあのやさしい声を聞くと
母のうしろに隠れてみたくなる。
わたしを優しくとじこめていた、
今やわたしよりも小さなあの背中に。
同じソファに座りながらテレビを見ていると、虫だったりホラーだったりが流れる時がある。
すると、「やだこわいー」と言いながら俺の背後に隠れるから、「大丈夫、怖くないよ」と優しく抱き締めるんだ。
怖がりな彼女、涙脆い彼女。
どんな彼女も皆好きで、手放す気なんか起きないよ。
俺の彼女は世界一かわいい。
だからこうして手を繋ぐ。彼女がひとりで泣かないように。
#9 怖がり
怖がり
怖がりな私は
いつもきちんと
あなたに気持ちを
伝えられないでいる
言わなくても
わかるでしょ
なんて
言い訳だわ
愛してる
僕は怖がりなので夜に外出するときは懐中電灯を持っていく。右手にひとつ、左手にひとつ。頭にはヘッドライトも付けていく。灯りが煌々と夜道を照らし、恐怖心は影を潜める。これで安心と思っていたら、最近妙な噂を聞いた。近所に人魂が出るというのだ。しかも人魂が目撃されたのは僕がよく通る道なのだ。怖がりな僕は夜に出歩くのをやめた。すると人魂の噂を聞かなくなった。もう大丈夫だろうと思い僕が夜に外出するようになると、また人魂の噂を聞くようになった。まるで人魂は僕を狙っているかのようだ。怖がりな僕は夜は家から一歩も出ないことに決めた。ちなみに、その人魂は三つセットで出現するらしい。
これは、小さい頃のお話
もうすぐ目的地だというのに
私はその道を通れないでいた。
よく吠える犬が居て
どうしても怖くなって通れない。
「大丈夫?俺と一緒に行こうよ。」
そう声をかけてくれたのは
クラスの人気者の君だったね。
手を差し伸べてくれた君
私は怖がりだから震えた手を差し出したけど
笑顔で私の手を取って
私を犬から守るように歩いてくれて
心臓がバクバクした。
みんなに人気なのはそういう所なのかも
なんて思ったりした。
そんな君は今でも私を安心させてくれる。
雷が怖くて停電も怖い
こんなどうしようもない
怖がりの私を君は助けてくれた。
「ごめん。いつも」
「良いよ。助けたいじゃん好きな人のこと。」
なんてドキッとする言葉をかけてきたり
助けてくれたり
怖がりの私を安心させてくれる君が大好きだよ
─────『怖がり』
基本は強がってるけど
実際は怖がり泣き虫
なんだかね。
我慢しなくてもいいのにね。
#怖がり
今日は遊園地に行ってみた。
でも、僕は怖がりでジェットコースターもお化け屋敷も観覧車も乗れない。
そんなに怖がりな自分が嫌いだった。
でも今回は勇気をだして全部乗ってみた。
全部乗り終わって、、、お化け屋敷で泣いてしまった
怖くて怖くて仕方なかった。
そんな時助けてくれたのが君
ありがとう。
「いいんだよ。」
君がささやいた。
私の旦那は、とても怖がりだ。
何かにつけてオーバーなリアクションをする
そんな彼の怖がりエピソードを紹介しようと思う、
説明した通り彼はとても怖がりで、
別の呼び方をするとそうね。「億劫」かしら
億劫な彼は人付き合いが凄く苦手で
私と仲がいいのは幼なじみだから。
所謂“腐れ縁”と言うやつだ、
そんな私たちの間には既に2人の子供がいる
1人目の子供を私が妊娠した時
初産と言うのも訳あって、凄く大変で
何度も悪阻で嘔吐する私を見て彼は
『私が死んでしまうのではないか』
『僕は1人になってしまうのではないか』
そんな事を考え妊婦の私より気を病んでしまう程だ
世間から見ると
「そんな大事な時期に頼りにならない夫なんて」と
批評されてしまうような彼だが
私は凄く大好きだ。
何故なら、そんな怖がりな彼でも
私の為なら怖がりを“克服”してしまうから、
昔…私が義両親と初めて顔合わせをした時
私達の結婚は凄く反対されていたの。
なぜって?彼の実家は古くから由緒正しい家柄で
そんな彼が“平凡な女と結婚”なんてしてしまうと
家に泥を塗ってしまうことになるからよ、
けれど彼は両親にこう言い放ったの笑
『僕は彼女と生涯を共にしたい。
彼女は僕にとって宝であり、これからそんな彼女と
夫婦になり 大切な家庭を築いていきたいと思っている。
だからこの意志は曲げない。』
なんて笑 億劫な彼からは想像も出来ない言葉よ。
この時同様で、私が1人目の子供を出産した日から
彼は億劫な姿を見せなくなったの
「また守りたいと思える大切なものが増えたから」
そう言ってたわ。
なのに彼ったら私より先に逝ってしまったの、
ふと思えば貴方と夫婦になって60年
こんな事が起きても当然かしら
怖がりな貴方が向こうで怯えてしまわぬように
私も今、貴方の元へ向かいます_____
そばにいてほしくて、ずっと自分を装っていたけど、君がいなくても案外生きていける事に気づいたよ。
(怖がり)
私 ヒトが怖い
私と同じ種族! 私のように思考してる!
私が何か考えてる時 何億という人も何か考えてる
虫が溢れ返るような怖さがある
私もその怖い物の一つと考えるとさらに怖く感じる
だけど寝たらこの怖がりな考えも忘れて
いつものように過ごすのだろうね 怖い
『あのさ』
こう自分から切り出したのに
《好きな人いる?》
この言葉が言えなくて、いつも話を逸らしてしまう。
俺は怖がりだ。
…ずっとずっと片想いしてるのに、怖くて告白すらできない。
どうか両想いであってほしい。
ずっと好きなんだ。
「怖がり」
「先輩!」
「なんだ?」
「先輩ってどこの大学志望ですか?」
「なんだ急に?」
「だって、一緒の大学行きたいじゃないですか」
「まぁそうだけど…」
「えっ先輩素直ですね!そんなに私と一緒にいたいんですか?」
「悪いかよ…」
「いや、悪くないですけど…素直すぎて怖いというか…
恥ずかしいというか…素直な先輩も可愛いというか…」
「なんだよそれ、てか一緒の大学は行きたいが、お前のやりたい事とかで大学決めたほうがいいぞ」
「それなら大丈夫です!私のやりたい事をするために一緒の大学行くんで!」
「俺の志望大学知らないのに、そんでお前のやりたい事って何なんだ?」
「それ聞いちゃいます?」
「自分で振っといて、言いたいんだろ?なんだよ?」
「先輩のお嫁さんです!」
「なっお前なぁ…」
「酷いです先輩!私のことは遊びなんですか?」
「いやそうじゃなくてだな、お前と以外考えたこともないしそうなりたいと思ってるけど…それ今言うか?」
「…」
「何照れてんだよ!」
「照れてないですよ!」
「あーそうかよ」
「星が溢れる」
自分の気持ち
それは分かっているようで分からない。
些細なことで揺れ動くし、ましてや恋心となれば尚更だ。
彼女の気持ち、自分の気持ちを素直に受け入れた途端どう彼女と接していいか分からなくなっていた。
お互い同じことを考えていたのか同時に言葉が出た。
公園のベンチに座り彼女のために買っていたジュースを渡した。
彼女の気持ちを…
どうしてこんな俺を?確かめたかった…もう一度…
卑怯だな俺は…
そんな俺には勿体ないくらい彼女は真っ直ぐで素直に自分の気持ちを伝えて来た。
俺はそんな彼女を見ていることができなかった。自分が情けなくて恥ずかしくて…でも同時に嬉しかった…
「ごめん…」
「えっ…そう…ですか…」
彼女から涙が溢れ出す。
「すいません!私…帰りますね…」
立ち上がろうとした彼女の手を俺は慌てて引き止めた。
「あの先輩?離してください…」
「ごめん、いやそういうごめんじゃなくて…」
抑えていた感情が溢れ出した。涙が止まらなかった。
「お前のこと今まで遠ざけてたこと、お前の気持ち薄々知っていたのに…さっきも今も…また…ごめんな…」
「こんな俺でほんとにいいのか?…」
「先輩がいいんです!先輩じゃないと駄目なんです!」
彼女もまた、涙が溢れ出している。
「こんな俺を好きになってくれてありがとな…」
「俺もお前のこと大好きだ…」
「先輩…もう…遅いですよ…」
俺は立ち上がり彼女をおもいっきり抱きしめた。
「俺…相当めんどくさいぞ」
「知ってます」
「女の気持ち全然分からんし」
「それも知ってます」
「コミュ力もゼロだし」
「私が補うから大丈夫です」
「あと…」
「全部全部!先輩の全部が好きだから大丈夫です!」
「変わってるはお前…」
「先輩に言われたくないです…」
陽ももすっかり落ち少し肌寒い公園で
お互い温もりを確かめ合うよう強く抱きしめあった。
頭上には幾千の星が輝いていた…
その一つ一つが幾千の想いであるかのように…
「安らかな瞳」
「俺も…お前が好きだよ…」
無意識に出た言葉だった。
慌てて寝たふりをする…
あいつの泣いている声が微かに聞こえてくる…
誰ももう近づけないと決めたのに…
あいつは…そんなことお構いなしに近づいて来る。
でもあいつはあいつで、不安でいっぱいで怖かったのだと今なら分かる。
近づくことで傷付く自分。
遠ざけることで傷付く相手。
結局俺がやっていたことは自分勝手で、自分も相手も誰も何も得るもののないことだったんだ…
抱きついてきたあいつを俺は、素直に受け入れることができた。
俺はこいつのこと…
どれくらい抱き合っていただろう
暫くして落ち着いた彼女の瞳は、とても優しく安らかなものだった。
…ここ数日、この島は酷い嵐に見舞われた。私は小屋や漂流物を守りきるので精一杯だった。吹き荒れる風は、まるで私を、執拗に外へ誘おうとするようにして、窓を激しく揺すった。波は何度もこちらへ向かって手招きをした。
その様子は、むしろ強い歓喜に狂っているようだった。それに共鳴するように、私は外に躍り出た。そして両手を広げて風を感じた。大いなる恐怖でいっぱいだった。しかし、狂喜がそれにまとわりついていた。
嵐が去った海岸からは、いくつかの漂流物が消えていた。とりわけショックだったのは、空の工具入れ、ポピーの柄のついた洗面器、牛革のブックカバーなど、お気に入りの漂流物の一部が出しっぱなしになっていたために、波に奪われたらしいことだった。
嵐が去った後にも、まだ心臓のドギマギが、海岸に残り続けていた。嵐のおかげで、私のボトルメールは停滞した。それどころではなかった。本能的に、嵐の驚異から夢中で身を守ろうとしていた。
やっと心臓が波打ち際を離れて私の元に落ち着いたとき、私はふと思った。
「私は一体いつまで生き続けるつもりなんだ?」
いや、そもそも、私に寿命の概念があるのだろうか?気づいたらここに居た。名前も出生も何一つ分からない。あるのは僅かな蔵書の知識のみ。
「私は何者だ?」
そう問いかけた瞬間、左腕が焼けるように傷んだ。いや、違う。この痛みは。そう思って、左手の爪の全てを使って、右腕を思い切りつねった。
―やっぱり、この痛みだ。久々に感じた。以前、まだ文章を綴る意思がなかった時代、この痛みは毎日私を苦しめた。反面この痛みこそが「生きている」なのかもしれないとすら思ったことがあった。
不意に、生きているのが怖くなった。嵐を目の前にした時の恐怖が、そのまま私を埋めつくした。やがて重みで立てなくなり、膝をついた。
ふと、壁際の額縁に閉じ込められた手紙が目に入った。私が文章を書くきっかけになった、知らない誰かさんの遺書である。その最後の文言はこうだった。
「せめて、自分の意志で死にたいのです」
私は、死ねるのだろうか?このまま永久に何者かに生かされるのでは無いのだろうか?なぜだかそんな疑問形が脳を回り始めた。
―そして、その回転の渦によって、かつて戯れに立てた仮説の1つが頭の引き出しを飛び出した。
「変化を急かされる人生に疲れた神が、退屈で単調な、ある意味優美な生活を望んで作ったのが、私とこの島なのではないか」という仮説が。
なんだか急に恐ろしくなった。こういう根拠の無い怖がりは、どこから来たのだろう。私の頭のことのようで、知らない誰かの感情のように浮ついている。
こうなってしまっては、もう眠るしかないのだろう。この熱病の時のような頭痛が脳を覆ってしまう前に、しばらく睡眠を取るべきだと思う。これは、時間をスキップし、感情をリセットするには最も有効な方法だ。
あの人が隣にいないだけで
怖くなってしまう
あの人を思い出してしまう
ダメなのに、分かってるのに
怖くて怖くて求めてしまう