Na

Open App

これは、小さい頃のお話

もうすぐ目的地だというのに

私はその道を通れないでいた。

よく吠える犬が居て

どうしても怖くなって通れない。

「大丈夫?俺と一緒に行こうよ。」

そう声をかけてくれたのは

クラスの人気者の君だったね。

手を差し伸べてくれた君

私は怖がりだから震えた手を差し出したけど

笑顔で私の手を取って

私を犬から守るように歩いてくれて

心臓がバクバクした。

みんなに人気なのはそういう所なのかも

なんて思ったりした。

そんな君は今でも私を安心させてくれる。

雷が怖くて停電も怖い

こんなどうしようもない

怖がりの私を君は助けてくれた。

「ごめん。いつも」

「良いよ。助けたいじゃん好きな人のこと。」

なんてドキッとする言葉をかけてきたり

助けてくれたり

怖がりの私を安心させてくれる君が大好きだよ





─────『怖がり』

3/16/2023, 8:41:10 PM