『快晴』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『快晴』
先日、夫婦共々コロナにかかりました。
5日間の出勤停止と自宅療養期間があったのですが、その内の4日間、お互い40℃近い高熱に魘される始末。何とか2人共、入院が必要なほど重症化することは無く軽快して、仕事にも復帰する事が出来ました。
…仕事に行かなくて良いとしても、あの4日間をもう1度体験したくは無いですし、健康って素晴らしいと思う今日この頃。
もう1つ、酷く残念に思っているのは、花見ができなかった事。発症した日に、近くの河川敷に花見がてら散歩に行くはずだったのですが、復帰する頃には半分以上が葉桜に…(泣)
空と桜のコントラストを楽しめなかったのは残念ですが、今度のお休みに散歩に誘ってみようかな。
ぽかぽかした陽気の中で貴方と手を繋いで歩く時間は、いつも至福の時間だから。
今日は一切外に出なかった。外に出ないだけでなく1日中寝ていた。そんな私にとって天気がどうだったかなんてことはまったく関係がない。今日の天気ってどんなだったんだろう…。
快晴なのに僕の気分は晴れない。
いつも不安ばっかし抱えているから。大丈夫。その不安はきっと解消されるさ
快晴の時は海へ行きたい
空の淡い青
海の濃い青
境界の水平線が美しいから
快晴の時は山も行きたい
空を近く感じるし
上に向かって伸びる木々の緑が映える
人間の寿命よりも遥かに長生きな自然
良くも悪くも色んな物を見てきたのだろう
未来は今よりも自然を大事にしているだろうか?
やけに空が綺麗だな、そう思った。何時もは下を向いてばかりだから気づいていなかったのか、そう考えて少し惜しいことをしたなと思った。
そういえば中学の頃だったか、天気について学んだことがある。雲が空の九割を占めていたら曇り、八割から二割が晴れ、一割から零だったら快晴だそうだ。…こういう対した知識じゃないものほど記憶に定着しているのは何故だろうか。他の授業内容だなんて微塵も思い出せやしないのに。
はは、と声を零す。そういえば昔は天気に関心があったなと。夢という程でもないが、夢と言った方が響きは良いだろうか。ただ漠然とした未来像に当時は酔っていた。なれるわけもないのに、馬鹿馬鹿しい。
(でも、あの頃は幸せだった)
ただひたすらに走り続けて、それで良かった。だが、一度立ち止まってしまったら、もう進む気力が無くて、掻き集めた気力でさえ掌から砂時計のようにサラサラと零れ落ちて、そうしたらゴールが見えない未来に怖さを覚えて何時の間にかなんのために生きているのかわからなくなってしまった。
(昔の自分に言ってやりたいな、この景色を見るためだって)
夏の朝六時。雲一つない青空。そんな景色を見たら曇っていた心も今や快晴だ。
(ああ、キレイだな)
そして走馬灯はやけに長かった。最後にそんなことを思いながらグシャリという嫌な音で意識は途切れた。
【題:快晴】
快晴
窓を開けると入ってくる暖かい春風。
桜はもう散ってしまうけど散り際まで美しい。私も散り際まで美しくいたい。
誰かに醜いと思われても貴方だけには美しいと言って貰いたい。あの快晴の日と変わらない笑顔で。
快晴
昨日の土砂降りの雨から一転。
カーテンの隙間から見えた光に吸い寄せられるように窓を開けば、思わず目を細めてしまうほどの青い空だった。
昨日は先輩に告白して振られた。
彼女、やっぱりいたみたい。
そりゃ、そうだよね、かっこいいし。
当たり前かと自分に言い聞かせる。
泣き腫らした瞳に、この青い世界は清々しすぎた。
もう少し感傷に浸りたいのに、どうも世界はそうさせてくれないらしい。
食い気だけはあったらしく、朝ごはんはそれなりに食べた。現金なもんである。
玄関を開けると、タイミング良いのか悪いのか、幼なじみと目があった。
私の赤くなっているであろう目をじっと見て、
『あんぱん食うか?』と言ってきた。
先程、朝ごはんを食べた癖に、手があんぱんを欲しがっていた。
失恋で費えた疲労を回復しようとしているのかもしれない。
久しぶりに幼馴染みと一緒に歩いた気がする。
必要以上に話さない、その優しさがありがたかった。
不意に『オレにしとけば』と言われた。
『オレにしとけば』とは?と喉元から出かかった言葉を飲み込んだ。
唐突な告白に私は混乱したが、それでも幼馴染みだから、何となく好意があることは知っていた。
『……いいかも』
吐息と共に言葉を返した。
透き通った青い空を見ていたら、悪くないと考えたからだ。
快晴_____
背景は大事だね。
桜の木の下、勝手に考えた。
ひらりと舞った花びらと、個体によっては葉が出できた桜並木。
帰路につけばすぐに目に入る。
綺麗に舞った花びらはずっと見つめていたくなる。
そんな桜たちを見つめていた。
でもなんだか少しくすんでみえる。
視線を遠くに変えてみれば広がっている曇天。
このせいでくすんでみえたのかな、なんて。
これがもし快晴だったら。
どれだけ爽やかだっただろう。
どれだけ心地よかっただろう。
どれだけ輝いてみえただろう。
真っ白なキャンバスに、透明感溢れる空色に乗せられた桜色を想像すると幸福感に心を満たされる。
この曇天を晴天に変えるだけでこんなにも幸福感がちがうなんて。
桜に寄り添う快晴。
私に寄り添う曇天。
< my >
2024 4/13(土)
雲が、青色を譲ってくれた今日の空。
そんな快晴の空に唯一、
穏やかに一本の飛行機雲が浮いている。
こんな気持ちのいい日には、ひと夏の恋を探しに行こう。
行き先はまだ決まっていない。
#7 快晴
快晴
快晴ってさ雲一つもないよね
私の心が雲快晴になればいいのにな
櫻の散り際の見事な花吹雪。
この散り際の美しさに敵う花など無いように、私は思う。
それほどまでに、美しい。
そして、その美しさには、晴れ渡る青い空が欠かせない。
晴れ渡る春の空があってこそ、櫻の花吹雪は美しさは際立つように感じた。
快晴の空の色が好きだ。
あの水色は、遥か遠い空の果てがすぐ近くにあるように感じさせる。雲で覆われているよりずっと、空に蓋をされているように見えるのだ。
閉ざされた箱庭が何だか心地良い。
街の喧騒を抜け出して
静かな住宅地を歩く
緩やかな勾配の坂を登り
春にしては暖かすぎる陽気に
じわりと汗が滲む
途中の公園の藤棚の下で
木陰に吹く風の爽やかさを感じながら
慣れない靴で傷ついた踵を気にしてる
約束の時間まではまだもう少し
貴方の家に着いたなら
貴方にあったならば
まずはなんて話そうか
そう考える私の頭上を
熊蜂が飛び交っていく
今日は快晴
桜がまだ少し残る
卯月のころ
お題:快晴
#34【快晴】
初めて見ました。
これが快晴というものなのですね。
……
やっと、やっとこの日が来ました。
……
この淀んだ歴史に、幕を下ろすことが出来るのです
だからマスター
……
……………………………………………………………………………………………………………………………………
応答、してください。
あの日の答えを聞かせてください。
私の心は、いつ晴れますか?
※閲覧注意※
軽率なクロスオーバーとIF歴史。
モブちゃん2号。活きが良い方。
好戦的な野生児。
神様は容量が大きいので、人間2人分に分けたよ。
《快晴》
「見るべきものは、見た―――。」
退去と覚悟が決まった、その合図。
水面を揺らして、海底へと堕ちていく体躯。
沈むための細工を施したのは、絢爛な死装束。
「あんな派手な死装束じゃ、地獄の門番も黙ってないよな。」
黄泉路でも、きっと華々しく大立ち回りして、獄卒たちと喧嘩三昧だろうなぁと、苦笑いする。
「さぁて。こちらも、お役御免かな。」
元現代っ子としては、切腹とか自害とか怖すぎるので、海には入るけど!
「ドザエモンも、ホントはヤなんだけどなぁ…。」
他人を傷付けるのも、苦しいのも痛いのも本当はイヤでイヤで堪らなかった。
でも、生きる為には仕方がないと、ストンと納得してしまった。
「グレちまったなぁ…。ちゃんと生きて行けるのかね、あっちで。」
真っ当に生きる自信がなくなった、なんて家族がひっくり返る未来しか浮かばない。
「うへぇ、何でこのタイミングで思い至るワケ?だー!何が何でも帰ってやるぞ、コンチクショウ!」
手当たり次第、近くにいた可哀想な敵方の雑兵の首根っこを掴んで、海の中に飛び込んだ。
まだ生きていたい雑兵達は、自分を足蹴にして海面へ戻って行った。
(これで、ホントに戻れんの?)
沈んでいくのを感じながら、一抹の不安が過ぎる。
(おーい、龍神様やー?ちょ、マジで死ぬんだが??)
死ぬ判定が必要なやつか?これは。
『ふぁあ、おはよう。世話になった。ありがとう。私は、空へ還ろう。息災でな。』
のんびりとした声が響いて、鈴の音が鳴り響いた。
美しいせせらぎの音から、水面を藻搔く繁雑な五月蝿い音に変わり、溺れる様な感覚から、陸へ打ち上げられた魚の様に意識が衝撃を以て浮上した。
「大丈夫ですか?聴こえますか?」
救出されたばかりの溺れかかった体が、酸素を欲しがってはくはくと口元を揺らす。
(溺れ死んだかと思った。…生きてる?)
声にならない声。周りが思ったよりも五月蝿くて、掻き消されそうだ。
「どうしました?声が聴こえますか?」
こくりと頷くと、乾いてベタつく口腔内を無理矢理動かして、鈍い声帯を無理矢理震わせて、絞り出す。
「すいません、寝てたみたいで。」
か細い蚊の鳴くような声が、ひよひよと出てきた。
周りを忙しなく動いていた女性たちが、どっと笑う。
「うん、寝ちゃってたのね?起きられて、良かったです!良かった、良かった!」
バイタル?が落ち着くまでの処置が終わって、まだ少し血圧が低いのと、同じ様な事があると手狭だから、部屋が変わると説明されて、ベッドに寝かされたまま、何処かへ移動した。
取り敢えずは、戻って来れたらしい。
快晴の眩しさには、大抵コテンパンにやられる。眼の疲れから頭痛になり、肩も凝ってきたりする。
昔、ホームセンターで買い物していて目に入ったサングラスを買った。「日本競歩協会推奨」などというシールが付いていた、スポーツタイプのものだ。紫外線アルファもベータも99%カットなんてシールも付いてた。これでだいぶ楽に過ごせるだろうか…と思いながら、眩しい快晴の日に、そのサングラスをかけて外を歩き、まだまだ元気だった祖父母の家に用事で行った。
「あらあらあらあらあらあら…」
サングラスをかけていた私を見た祖父母の第一声である。…かなり堪えた。…えっ、どんな形のサングラスなのかって? スポーツタイプだってば。顔の形に沿う曲線フレームに、外側から目が全く見えないミラーグラス(樹脂製)で、目に光が入らないようにフルカバーするフレームの形から、横に長い印象の全体像になる。
とりあえず、私がそのサングラスをかけると、「あらあらあらあらあらあら」なんて言われちゃう印象らしい。「そんなに変かな」と聞いてみても、「あらー…」だけ。気になってしまって、きょうだいにもサングラスをかけて「これどう思う?」と聞いてみた。曰く、「お前それはやめとけ。だいたい何処で買ったんだそんなの」ときた。私は静かに答えた。「お前の店だ」と。
結局、どう見えるのか明確なコメントは誰からも得られなかった。ただただ、「うわー…」という雰囲気だけ。快晴の日の、「うわー…」「あらあらあらあらあらあら…」
ほんっと、どう見えてるんだ?
快晴
パシャッ…パシャッ。シャッターの気持ちのいい音が屋上に広がる。
「今日も綺麗だな〜。」そんなことを呟きながら、僕は空の写真を撮る。シャッターを切るのに夢中になっていたら、同じクラスの女の子が泣きながら屋上に入ってきた。僕はびっくりしたがその顔に馴染みがあった。僕は、その子に近寄り
「だっ…大丈夫?なんかあったの?」とハンカチを差し出しながら聞いた。すると女の子は、驚きながらも僕のハンカチを受け取り涙を拭いながら
「大丈夫…大丈夫。ごめん。ありがとう。」と素っ気ない返事ではあったが、僕にお礼を言って去っていった。僕は気がつくと、何か彼女にあったのではないかと心配になった。だって彼女はいつも、笑顔で明るい人だから。
次の日
僕が学校に登校し、教室に入ると彼女は教室の窓側の席隅っこで俯いていた。僕は、不思議に思った。あれ?いつも一緒にいる子達がいない。なぜだろうと教室を見渡すと、廊下側の机に固まって彼女の悪口を言っていた。何かあったんだな…そう思った。
授業が終わり、僕はいつもの屋上に行った。屋上に着くと、カメラを準備し空を撮り始める。僕にとってこの時間は癒やしの時間でもあり、学校生活で唯一上を向ける時間だから僕はこの時間が大好きだ。今日も空に夢中になっていると、彼女が来た。服が汚れていた。僕は、彼女に駆け寄り
「ど…どうしたの?服が汚れてるよ?何かあったの?」そう聞くと、彼女は俯きながら泣き出した。僕はどうしていいかわからず、とりあえず彼女を抱きしめ
「ここは僕しかいないから、たくさん泣いていいよ。」そう言うと、彼女は僕の背中を掴みより一層大声で泣き出した。彼女が泣き止むと、ぽつりぽつりと僕に話だした。
「あの子達にいじめられてるんだ。いつも、私はあの子達に合わせてた。私、友達がいなかったから…」と彼女は、あの子達と今日に至るまでの話をしてくれた。しばらくして僕は、うつむいている彼女に話始めた。
「僕も中学生の時クラスの子からいじめられてたんだ。。だけど…ある女の子が僕をいじめるやつに仕返しをしてくれて、それから常に僕の側にいてくれるようになってね。ある日その子が"ねぇ!空をみて!綺麗だよ!"って言って僕も見上げたときの空に感動したんだ。雲一つない快晴の空がオレンジ色にグラデーションされていて。それが印象的でずっと、上を向いてあの子と見た空をもう一度見れるように、毎日、上を向いてシャッターを切ってるんだ…」そこまで言うと彼女は僕の方を見て目を丸くしていた。
「あのときのお返しだね。次は、僕が君を守るよ。」
そう言うと、彼女の表情は緩み微笑んでいた。
「ねぇ、空をみて!綺麗だよ。」と僕が言うと、彼女は上を向き
「私の真似しないでよ。」と笑いながら言ってきた。その時の彼女の表情と雲一つない快晴の空にオレンジ色にグラデーションされていて…
僕は思わずシャッターを切っていた。
空で輝く、眩しい明るい球。
イカロスは、あの球の熱で羽が溶け死んでしまった。
人を恋焦がれさせ、やまない、あの球。
私は、あの球になりたい。
私に?
そう、私になりたいのね。
綺麗だものね、私。
人は私を見て目をしばたかせるわ。私の美しさと言ったら、筆舌に尽くし難いものなんだもの。
ある学者は私をこう表したわ。「太陽」って。おかしな名前よね、笑っちゃう。
私に恋する生き物はたくさんいるのよ、今だって多いけれど、前はもっと凄かったんだから。本当よ。
私に近付きたいあまり、一億と五千キロメートルも離れているのにやって来た人もいたわね。その人は目いっぱいに私の姿を映して、私に近付いたわ。でも、私に触れた途端、破裂しちゃったの。あの時、私とても驚いたわ。
私の体はサラマンダーみたいに熱いの。私に触れて生きていられる人なんか、まずいないのよ。あの人はそれを知らなかったから…。いえ、知っていたのかも知れないけれど、私があんまり素晴らしかったから…。哀れよね。
ああ、私、つまらないわ。
そりゃあ、私は美しいけれど、ただそれだけだわ。それが何になるって言うの。この退屈を埋めてはくれないわ。
それにね、私、ほんとは自分の顔なんか、一度たりとも見たことないの。こんなに大きい私を映せるくらいの鏡なんかないんですもの。
ねえ、私になりたい?
なっても良いのよ
私はもう飽きちゃったわ
お題『快晴』
朝、目が覚める。
カーテンの隙間から、陽光が差し込む。
あぁ、朝だ。1日が始まったのだ。
今日は何をしよう。
目を細めるくらいに眩しい日差し。
青空に消える伸ばした手。
ここにあるすべてのものが、自分の心とは反対で。
*快晴*