『忘れられない、いつまでも。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
影陰かげ 追いかけっこ
境界線を超えてくる彼女
#厄介
一瞬一瞬が煌めく
君との時間 ココロに焼きつける
#忘れられない、いつまでも
分かたれた夜でないて
肺胞が憶えていて苛立たしい
きみの名前を呼ぶ時の息の使い方
消えたくて、それでも
荒廃した、砂漠で、砂金のひと粒
ありえないって分かっていて
それでもこのよにしがみつく
射幸心がだらだら
まて、をされて永遠解かれないね
無窮狂うバケモノになっちまうよ
#58『忘れられない、いつまでも。』
忘れられない、
いつまでも。
いつも 忘れているようで
曲がかかると
思い出す
アンパンマンのマーチ
わからないままおわる
そんなのはいやだ!🎵
の ところで
必ず泣きそうになる
自分の幸せって何か
何をしたら喜ぶのか
つい諦めそうになる
自分がいるから
この強力なワードに
背すじが伸びる
2026/5/10 「忘れられない、いつまでも。」
今日の夜寝てからしばらくすると、
頻尿、喉の痛みから少し声枯れと咳、呼吸がしづらい、喉が渇いた感覚、熱っぽさ、少し頭がぼんやりして意識が遠くなる感じがした。
30分に1回くらい、トイレに行ってしまう。
そういえば今夜の夕食でラムネを飲んでから、頻繁にトイレに行くようになったっけ。
一人だけ夜間に起きてこのようなネガティブな身体症状に悩まされる時、いつも「今日死ぬんじゃないか」という思考が頭をよぎってしまう。
このまま眠りに落ちてしまってはいけないと、無意識が言っているのだろうか。
熱を測ったけど発熱は無かった。
安心して眠れるかと思ったが、全く眠れない。
最近、ベッドに入って約30分後に一度か二度トイレに起きることはあったが、それにしても今回の症状はひどすぎる。
こういう時は一度起きて、症状の原因を調べるか文章を書いて心を落ち着かせるようにしている。
えっと、尿崩症か糖尿病?なのかな?
尿崩症の場合、脱水による死亡リスクがあるらしい。
それから、今日はランチのデザートにジュレ、おやつに雪の宿4枚、夕食後にシューアイス半分とシュークリーム1つ食べている。
あながち間違いではないのかも。
3時59分。文章を書きながら、気づいたことが2つある。
起きていると、症状が和らいだのでは?
これが1つ目。
眠りにつけず横になっていた時は、周りのかすかな音(ラップ音?)が気になって怖くなっていた。
あらゆる感覚が敏感になるようなイメージ。
でも文章を書いていると、そのことだけに意識を集中させられて、心が落ち着いていくように感じた。
これが、2つ目。
4時6分。そろそろ寝ないと。
今度こそ眠れると良いな。
おやすみなさい。
ママへ
いつもありがとう💗
いろんな物買ってくれたりやりたい事はできるだけ挑戦させてくれでありがとう!!ままのおかげで色々楽しいよ!!
たまに喧嘩する時とか言い合いする時とか言う事聞かない時とかこれからたくさん増えると思うけどままのこと大好きだからね!!
ままのおかげでここまで育ったよ!!本当にありがとう!!
お仕事も頑張って👍🏾💞
産んでくれてありがとう🫶🏼💗
だいすきだよ!
ゆうあとあんなより。
子供の頃に、何かあれば怒鳴られて平手打ちされ、今日は機嫌が悪いからと母親に知らされると細心の注意を払わなければいけなかった。車庫に鍵を掛けて閉じ込められて"もうしないから許してください"と泣きながら懇願する。将来の道標を示すこともなく、相談できるような相手でもなく、盛大に進路を間違えた。そんな中でも必死になって一日中勉強し続けた。何も遊ばず、友達も出来ず、闇雲に努力して優秀な成績を取った。だが学生時代に勉強を頑張りましたというのは社会的に何のアピールにもならなかった。それによって何を成したかに繋げなければ意味がないと気づいた時には遅かった。もう幸福列車への切符は手に入らない。今のボクにあるのは、食事をする事で失神して痙攣して白目をむき吐き出す恐怖と救急車で搬送される未来だけだ。これも全て努力不足、根性不足なのだろうか。いまだに叩かれた時の状況や怒鳴られた内容を逐語的に覚えている。当人はとっくに忘れているだろうけど忘れられない、いつまでも。
題『忘れられない、いつまでも。』
マカロン。
著作.佐原言葉
〜That shop is a well-known sweets shop in town. Its name, Dorlerha, is a bit unusual and could be considered its defining feature.…〜。
(通訳:__その店は街の中でも、有名な甘味店。店名はドルレルハという少し変わった名前で特徴ともいえる。)
夏のはじめ、みんなが忙しそうに夏に向けてのイベントや仕事に打ち込んでいる真っ盛りだった。
楽器を奏でる音がそこら中に響き、人々のハツラツとした声や行きゆく馬車の音が協和する。十五歳の少女、アーメルは、そんな街中でただ一つの甘味店の前にいた。
少女は目の前の扉に貼ってあるお菓子の貼り紙をただ見つめる。胸がバクバクとしながら、目で貼り紙の文字を追った。少女はようやく通行人とぶつかりかけたことで息を取り戻したかのように周りを見た。
また扉に目がいき、胸のドキドキの次は喉が絡んできたような感覚になった。すると少女の喉の緊張を解そうと自分の首を軽く撫でる。
「落ち着いて…私、…大丈夫…大丈夫…私…」
だが、首を撫でる少女の手は強くなって緊張は解けることを知らないかのように心臓の鼓動は更にうるさくなった。
「お、アーメルじゃないか。」
「?!」
後ろから自転車の来る音と近所のおじさんの声がした。少女はとっさにお上品に口角を上げた。おじさんはゲタな笑い方で少女を笑うと言葉を続ける。
「おいおい、こんな昼間から外に出てるなんて珍しいな。さては両親に内緒で来てるのか?」
おじさんの言葉は笑いながらも鋭い。
「…そんな事ないよ!」
少女はさらに身を強張らせたが、微笑みは絶えさなかった。ただおじさんの質問にいつもより少し声が出た。
おじさんは自転車のハンドルから手を離し、金袋から銅貨を出し、少女に渡した。
「へったな嘘つくなって。お前は昔からお菓子作りも食べるのも大好きだったもんな!両親には黙っといてやるからよぉ」
おじさんの言葉に少女は恥ずかしそうにして、頷いた。
「ありがとう…言わないでいてくれて…あとお小遣い?も…」
おじさんはゲタにまた笑うと少女の様子を見たあと、甘味店の扉に視線を移して言う。
「ここの店長はしばらく帰ってきてないんだろう?今はオーストリアでレッスンがあるとかなんとかで…」
「…今日でちょうど2ヶ月だもん!、帰ってきてるはずだよ…そうじゃなきゃ…」
少女は銅貨を握りながら、言葉を返した。だがそう言いながらも甘味店の扉を見つめ、灯りがついてないことには、肩は落ちるしかなかった。
〜!あとでかく
???:「やぁ、お嬢さん!…そうだよ!そこの君だよ!その手に持ってるパン…僕にくれないかい?!!」
「えぇ?!、」
アーメルに這いつくばりながら声をかけてきたのは、亜朱色の髪に厚香しい夕暮れの瞳をした。声色も顔立ちも背格好も中性的な変な人でした。
アーメルは周りを見渡しますが、他に人はいません。こんないきなり変な人にパンを恵んでもいいのか…そんな善意か保守かで考えがグルグルします。
変な人:「頼むよぉ、死んじゃうかもしれないよぉ…!」
アーメル;「あの…大丈夫ですか?」
変な人:「パンを…ぐはっ!」
アーメル:「ぇっえ?!、パンはい!、」
変な人:(がぶ!)(もぐもぐ)
変な人:「ああ、助かったよ。ありがとうお嬢さん。」
アーメル:「いえいえ…もう大丈夫なんですか?」
変な人:「ああ、大丈夫さ。迷惑をかけたね」
アーメル:「それなら、よかったです…」
変な人:「ここで出会ったのも何かの縁!名前教えてよ。」
アーメル;「?えっ…私のですか…いえ結構ですよ。」
変な人:「謙虚すぎるよ君、せっかく人の恩人になったのに名前を売らないなんてさ」
アーメル;「そう言われても…」
変な人:「…先に名乗らせてもらおう。僕の名はロバン」
アーメル;「…えっと…私の名前はアーメルです。」
ロバン:「よろしくね。アーメル。あれ?握手は嫌いかい?じゃあ代わりにウィンクな」
アーメル;(変な人っていうか変なテンションの人だな…)
ロバン;「それを変な人って言うんだと思うけど、まぁいいよ。」
アーメル;「え?」
ロバン;「ん?」
アーメル;「いや、へ?」
ロバン:「へ?うん?」
4月
胸の高鳴りを感じながら、桜並木の道を歩く
期待と、不安でどうしたらいいかわからなくなる
歩いていると、目の前に小柄なショートヘアの女の子が歩いていた。
同じ高校に入る1年生だろうか?
(あの子、モテそうだなあ…)
後ろ姿しか見ていないけれど、ぼんやりそう思って学校へ急いだ。
入学式が終わって、教室へ向かう。
わたしはA組だ。
教室に入ると、見覚えのある小柄な人影。
わたしの席とは離れた席に、ショートヘアの子が座っていた。2人くらいの女の子に囲まれて、にこにこ微笑んでいた
(わたしも友達作らなきゃなあ。)
地元からは離れた高校にきたので知り合いが一人もいない。
ひとりぼっちにはなりたくないし、隣の席の人にちょっとした挨拶をした。
3週間後。
学校にも慣れはじめてきたころ。
部活は吹奏楽部に入ると決めているので、どの楽器をしようかぼんやり考えていた。
今日は席替えをした。
わたしは窓際の前から2番目の席。
あのショートヘアの子は真ん中らへんに机を移動しているのを見た。
5月
部活も少しずつ慣れ始めた。
吹奏楽部に入って、フルートになった。難しいけれど、先輩たちも優しいし頑張る。
風の噂だが、あのショートヘアの子はバスケ部に入ったらしい。小柄だから意外だと思ったけど小学校からバスケをやっていたらしい。
やっぱりあの子はすぐに人気者になった。可愛くて愛嬌もあって人間臭いところもある。
特に先輩たちから可愛がられてるみたい。
6月
6月は演奏会が多い。
まだ1年生だからほとんど吹かないけれどね。
そういえば、最近あの子をよく見つめている気がする。
なんでだろう、まともに話したこともないのに。
梅雨がうっとおしいな、雨は好きだけれど濡れるのは嫌いだ。
7月
だんだん、暑くなってきた。
運動部のあの子は大変だろうな。水分補給しっかりしないと。
いつか、あの子に話しかけてみようかな?
8月
あの子に話しかけてみた。
やっぱり、思った通りいい子だった
感情がすぐ表情に出る子で、素直で甘え上手
会話が聞こえてしまったが、部活の3年の先輩が、気になっているらしい。
もうすぐ引退だから、告白してみるんだと。
いいなあ。
9月
告白は、無事成功したらしい。
羨ましいな。私も恋人がほしい
あの子は人気者だから、あまり話せない。
きっとすぐ私の事なんて忘れるんだろうな。
10月
部活に専念しよう
へんなこと、考えていられない。
認めない。
11月
苦しい
認めた方が楽なのだろうか。
もう、11月になってしまっているのに?
あまり、あの子とも話せていない。
羨ましい。羨ましいなあ。
12月
忘れてしまおう
あんなの全部水に流そう。
なにもなかった、そういうことにしよう。
1月
疲れた
もう、いっそ認めてしまおう。
あの子が好きなんだ、わたし。
だからどうした?女同士だし、あの子には恋人もいるし。
咲かないまま終わる恋なのに、今更だ。
2月
あの子に話しかけたい
あの子を私のものにしたい
気持ち悪い願望に毎日吐きそうだ
どうみても、ふさわしくない。
あの子にはあの子に相応しい恋人がいる。
諦めたら楽になる?
3月
春休みが恋しいし、来て欲しいくないとも思う。
あの子を忘れたいし、あの子の視界と思考を独り占めしたい
いかないで
はなれないで
4月
春休みは終わった
あの子とはクラスが離れた。
後輩ができた。
それでも、あの子が頭から離れない。
⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
3年生になった今も、あの子が忘れられない。
いつまで経っても、忘れられない。
ねえ
最初から出会わなきゃ良かったね
こんな中途半端に関わらなければよかった。
あの子は、どこの大学に行くんだろう。
あの子の名前、なんていうんだろう。
なにも知らないのに気持ちだけ大きくなって、願望だけ気持ち悪くなっていくよ。
こんな自分知らなきゃ良かった。
人間は、忘れようとするほど強く記憶に残してしまう生き物らしい。嫌な思い出、恥ずかしい記憶、好きだったあの人。
だが、逆に覚えておこうと努めたら忘れられるのか。
まあ、不可能だろう。時間が経てば経つほど後悔に苛まれる。
あの時ああしていたら、こう言っていれば、
あなたは今私の隣にいたのだろうか。
「忘れられない、いつまでも」
愉しい思い出
忘れたくない、いつまでも。
悲しい思い出
忘れられない、いつまでも。
愉しい思い出ほど
色褪せていき
悲しい思い出ほど
色濃く残る
忘れないようにすればするほど
忘れていき
忘れようとすればするほど
忘れることができなくなる
残すことに執着すると
手放しを余儀なくされ
残さないことに拘ると
手放しが困難となるのは
なぜ?
〖忘れられない、いつまでも〗
好き、嫌い、好き、嫌い。
マーガレットの花びらをちぎる
最後が「好き」で終わったの
こんなの忘れられるわけない
もしもこの気持ちを忘れたとしたら
マーガレットだって悲しんでしまう
占って「好き」にたどり着いたけど
本当はずっと前から好きだったの
だから忘れないでいるからね。
これからの花占いは…そうねえ
好き、大好き、好き、大好き。
『忘れられない、いつまでも』
忘れられない、いつまでも。
——だって、あなたが笑っていたから。
○○○
記憶の忘却。
人が忘れるのには、理由が大きく二つあると思っている。
それは、多忙と傷だ。
一つは多忙。
人生には色々な事がある。ずっと長く人は色々な事を覚えてはいられない。誰が一年前の夕食の内容を覚えていられるだろうか。様々な事があればあるだけ、人は些事を忘れていくのだ。
もう一つは傷。
人々は忘れたい記憶を、覚えていたくない傷を、防衛本能として忘れてしまうのだ。
……だが、傷にはもう一つある。
傷ついたからこそ、忘れられない。そんな事がある。
「ねぇ、笑っていてね」
そう言ったのち、彼女は肉塊になった。
とうてい人の形を成しては、いなかった。
連続殺人事件。
彼女は、その被害者だ。
悪趣味な犯人は、被害者から最期の遺言の動画を撮って、遺族へ渡すという下劣極まりない趣味があった。
そんな事件から、もう二十年は経ったか。
既に犯人は捕まった。
裁判も終わり処刑が決まっていたが、その前に牢獄の中で自死したらしい。
どこか虚しい気持ちが広がっていた。
結局、彼女は“かえってこない”のだ。
それでも、それでも……。
忘れられない、いつまでも。
——だって、あなたが笑っていたから。
「ねぇ、お父さん。どうして、お母さんが亡くなったあと、再び結婚しなかったの? 一人で子供を育てるのは大変だったでしょ。お父さん、イケメンだし再婚出来たんじゃない?」
結婚式会場。
花嫁姿の嫁に行く娘が、そう問いかけてきた。
私は新婦に付き添う父として、タキシードのネクタイを気にしながら、曖昧に笑ってみせる。
たしかに、子育ては大変だった。
でも、ここまで育ってくれて本当に嬉しい。
再婚などは、全然考えられなかった。
だって、
「お母さんを、愛していたから、ね」
「……そっか。そうなんだぁ」
娘はどこか納得したように頷くと、私に満面の笑みをみせて、こう言った。
——じゃあ、私。そう言って貰えるような奥さんになる!!
おわり
忘れられない、いつまでも
心の中にずっとある
ふと思い出す
全部全部忘れないように抱きしめて
歩いていく
一発勝負のトーナメント戦。
限界まで声を張り、選手を応援する。
後押しが足りなかったと後悔したく無い。
勝負の世界に引き分けはない。
無情にも時間は流れ、コートに響くブザー音。
出し切ったなら、それが実力。
目の前の光景を、目に焼き付けろ。
目を閉じても、忘れられないほど。
次は必ず。
忘れられない、いつまでも。
私は忘れられない人がいる
2つ年上の先輩。
卒業してしまい会えない先輩
忘れられない。
気持ちがわからない。
忘れられない。
卒業から約2ヶ月。
想わなかった日はないよ。
いつまでも。
忘れたいのに忘れられない
忘れようとしても浮かんでくる
いつまでも。
『忘れられない、いつまでも』
「人生で1番幸せだったこと??」
ただいまー!!と言う元気な跳ねた声と玄関の扉が勢いよく開く音は同時だった。オーブンへ型抜きも終わり均等に並べた生地を入れダイヤルを回せば軽く手を拭いて洗面所へと駆けて行く足音を追い覗けば台に乗り手を洗う小さな背中が見える。
「おかえり、もうすぐクッキーできるよ。今日はどうだった?」
「あ、ママ!えっとね!今日は鬼ごっこしてきた!!僕3回も鬼になったけどすぐに捕まえて逃げる方になったんだ!」
「ふふ、足が早いものね?」
「うん!あとゆうくんがなかなか誰も捕まえられないからわざと捕まってあげた!」
「あら、そんなこともできるようになったのね?ふふ、でもゆうくん嫌がってなかった?」
「どうして?…あ、僕わざとってわからないように捕まってあげたんだよ」
きょとりとしながら手を拭けば台を戻しつつも途中で私の言葉の意図に気づいて息子はドヤ顔をしている。いつの間にかさりげなく人を気遣える子になっているようだ。
「やるじゃない。そうか、しゅんともお兄ちゃんになってきたのね?」
「えへへ。…あ、そう言えばさ?ママって忘れられないことってある??ユキちゃんがこの間家族旅行でパリに行ったんだって言うんだけど、なんか…なんだっけ?何かが綺麗で忘れられないって言ってて…そういうの」
私の手を取りぎゅっと繋ぎながら丸い目をぱちぱちしながら一生懸命話す息子に思わず笑みがこぼれる
「忘れられないこと。ねぇ?ふふ、あるわよ」
「何?!」
「あなたに出会ってからの毎日よ」
「……え?」
「ふふ、毎日毎日全部が忘れられない。しゅんとに会ってから…全部がキラキラしてて幸せ」
「えー…もっとなんかないの?嬉しかったこととか?」
「しゅんとは?」
「えー??あ、ママのクッキー初めて食べた日!!」
「ふふ、本当に好きね」
食いしん坊の息子は屈託なく笑う。その笑顔が滲んでしまうのを堪えながらあえて明るい声でテーブルへと促す
「さぁ、もうすぐ焼き上がるわ。それまでミルクでも飲んで。あと、これも」
テーブルにミルクと共に薬を持っていけばうわ…と表情は曇る。心が痛むがどうしようもないのだ。飲まなければ命の期限はさらに短いのだから。
「ほら。頑張って飲めたらクッキーいつもより3枚多めにあげる」
「ほんと?!」
少しの逡巡のあと意を決して一息に飲む息子を抱きしめればちょうど焼きあがったクッキーを皿に並べ持っていく
「お待たせ、どうぞ」
「やったー!!!」
チンっと音がしてハッとした。オーブンを開ければ今日もクッキーは完璧な焼き色だ。けれど部屋の中はとても静かなまま。クッキーを半分皿に並べればしゅんとの写真の隣に置く。見えないけれど…食べてくれていることを願って
「…ん。今日も完璧ね」
あの日あの子が聞いた忘れられないこと。を今だに思い出す。君がそれなんだと答えた私の言葉をあの子は理解できていただろうか。その時風と共にテーブルに花びらが一枚入り込み落ちた。
「しゅんと?」
なんとなく…気づけば名前を呼んでいた。ハッとする、まさか。けれど何気なく見たあの子の写真の横のクッキーが一枚分なくなっていた。気づけば涙が止まらなかった。机に突っ伏した時、確かに背中が暖かくて…
「ごめんね、ごめんね。…心配しないで、ママは大丈夫だから」
これでは行けないじゃないと自分の弱さを恨めしく思えば
「僕も、ママとパパにあえてからの毎日が忘れられない。あの日言えなくてごめんね。また会えるから、泣かないで」
耳元であの子の声がして驚きに顔をあげたがそこには姿も気配ももうなかった。それから何度も季節は巡り、今お腹に赤ん坊がいる。…まさかとお腹をさすりながら笑えば風が吹いた。…あの日と同じ花びらだった。
「おかえりなさい」
声をかければ赤ん坊が腹を蹴った。
【忘れられない、いつまでも。】
風の匂いみたいな声で。
忘れられない、いつまでも。
澄んだ夏の貝殻。
沈みやゆく夕日を見て今日が終わる時間が近づいてきたのだと気付く。
家族は岩海の辺りで遊んでいるみたいで自分もそちらに行こうか、
連れられて海に来て暇を感じるけど嫌いじゃない
二枚貝のピンクの貝を拾う。一枚だけ、
もう片方は海の藻屑かな。
波が引いては押してを繰り返し全てが混ざり一つになっている。
自分もこのまま溶けて海の藻屑となれば自分という人生に意義はあるんだろうか。
そんなポエムみたいな事を考えてても仕方がない。
家族が読んでいる。なんてことないちょっとしたドライブ。
❋忘れられない、いつまでも❋
いつだって、思い出すのは貴方のことで。
それは、貴方がいた時も
いなくなってからも同じで…。
きっと、これからも変わらなくて。
何よりも大切だったからこそ
貴方のことが忘れられない、いつまでも…。
忘れられない、いつまでも
忘れられない
それはもう、手もとにはない。
懐かしいとは思えても、その記憶は更新されない。
心のアルバムは色褪せて、なんともいえぬ哀愁を放つ。
棚の奥にしまったつもり。でも毎日めくってしまう。
そっか。それだけ大切だったのね。