子供の頃に、何かあれば怒鳴られて平手打ちされ、今日は機嫌が悪いからと母親に知らされると細心の注意を払わなければいけなかった。車庫に鍵を掛けて閉じ込められて"もうしないから許してください"と泣きながら懇願する。将来の道標を示すこともなく、相談できるような相手でもなく、盛大に進路を間違えた。そんな中でも必死になって一日中勉強し続けた。何も遊ばず、友達も出来ず、闇雲に努力して優秀な成績を取った。だが学生時代に勉強を頑張りましたというのは社会的に何のアピールにもならなかった。それによって何を成したかに繋げなければ意味がないと気づいた時には遅かった。もう幸福列車への切符は手に入らない。今のボクにあるのは、食事をする事で失神して痙攣して白目をむき吐き出す恐怖と救急車で搬送される未来だけだ。これも全て努力不足、根性不足なのだろうか。いまだに叩かれた時の状況や怒鳴られた内容を逐語的に覚えている。当人はとっくに忘れているだろうけど忘れられない、いつまでも。
題『忘れられない、いつまでも。』
5/9/2026, 6:36:21 PM