『忘れられない、いつまでも。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小さかった子らの顔。
毎日毎日いろんな子どもたちの顔を目にする度に、小さかった子らの顔を思い出す。
大人の都合ばかりを押し付けて来た。
子らの笑顔を見たいという思いとは裏腹な生活を、
我が子たちは一生懸命生きて来てくれた。
今、目の前に居る子らは立派な一体の大人で、
あの頃の愛くるしい子どもじゃない。
同じ人間なのに、あの頃の子どもたちはどこへ行ってしまったんだろうって切なくなる。
大人になった子どもたちは。
彼らなりにできることをし、
自分たちの世界を持ち、
好きに暮らして生活してくれている。
それなりに自立した人間になってくれた子どもたちに、
私はありがとうしか出てこない。
あの頃の子らの顔を
私は最後の時まで忘れない。
嬉しさと寂しさと
悲しさとありがとうと…
そういうたくさんの氣持ちをいっぺんに湧かせてくれるあの顔は、
心に大きく大きく飾ってある。
私の中の宝物。
音がする。
世界を濡らす慈雨の音ーーー外は雨。
音はただ柔らかに夜を埋め、私の落とす息が時々埋められた夜を掻き乱す。
優しい雨と絡みつく夜にうずもれて、このままここで微睡んでいたいと思うけど、やがてきらきらと弾む朝がやってくるのも知っている。
柔らかな夜も、もうすぐ浮かび上がる朝も、悪くないと思ってる。
教えてくれたのは明けの空。
夜も昼も知らず、息も出来ずにもがくばかりだった私に注がれた光を、見返したのはいつだったか。
重く絡みつく塵芥ばかりではなく、柔らかな、慈雨から成る温かな、その包むような静かな音も、ちゃんと世界にあるのだと。明けの空が教えてくれた。
払うような激しさではなく、ただそっと届けるような、それでも真っ直ぐな一条の光のようなそれでもって、夜も雨もやがてさやかに晴れるだろう。
今はまだ夜に揺蕩っていても。
確かに届いたあの瞳を、ずっとずっと憶えてる。
忘れない。
忘れられない…いつまでも。
“忘れられない、いつまでも。”
「忘れられない、いつまでも。」
あの日、おばあちゃんにあんなこと言わなければ...。
小さい頃に、おばあちゃんを言葉のナイフで傷つけたことがある。
それは、とてもとても尖っていて、人を悲しませるには簡単に切れてしまう、切れ味のいいナイフだ。
その時の記憶だけは今でも鮮明に覚えている。
自分への戒めなのか、「忘れられない、いつまでも。」
おばあちゃん、傷つけてごめん。
幼少期から今に至るまでの人生なんだけどね
たわいもない出来事でさえ
未だに忘れることができないんだ( >̶̥̥̥᷄ᜊ<̶̥̥̥᷅ )
必ず辛い過去から始まるの…
母…いや、マザーの手料理は何故か…
思い出せない(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ナンデナンデ
過去は消えない
でも終わった事すぎた事(ノ・ω・)ノ⌒過去ポイッ
学べた事はとてつもなく多いもん(o^o^)o ウンウン♪
だから、どんな過去があろうと気にしちゃダメ!
終わったこと気にする暇あったら
今を楽しく生きよう(◜ᴗ◝ )ね〜
忘れられない、いつまでも。
最期に伝えようとして
伝える力が残ってなくて
聞くことが出来なかった言葉
誰もレシピを知らなくて
もう二度と
食べることが出来なくなった料理
それが最後になると知らなくて
飴を食べながら
病室で笑って話した時間
病気を抱えながら
クヨクヨしててもしょうがないじゃん!
と笑ってた
元気だったあなた
最後の日も
それまで一緒にいた時間
話した言葉
何度も思い出す
誰もが私の中に生きている
これから先も、きっと、ずっと
忘れられない、いつまでも。
あなたの吐息の熱さ、首に触れる指先、僕を見つめる榛色の瞳。
良い香水の香り、薄暗い部屋、うっすら上がった口角。
燃える暖炉、並んだ本、知らないクラシック。
それから、僕を呼ぶあなたの声。
忘れられない、いつまでも。
君の眉間に寄った皺、安物のローション、黒縁眼鏡。
くしゃくしゃのシャツ、犬の毛、揺れる巻き毛。
美しい瞳、私の腕を掴む手、歪んだ微笑み。
そして、君がついに進化を終えた歓び。
忘れられたなら、どんなに楽だろうか。
侵食するあなたが恐ろしい。
僕は目を閉じて耳を塞いだ。
忘れないように、記憶を抱きしめる。
君に侵食していくことを喜ばしく思う。
私は目を開けて耳を澄ませた。
思い出すことなんてしない。
そもそも忘れていないのなら思い出すなどできようがない。
そうだ。一度も忘れたことなどない。いつだってその姿を思い描いていた。
いつまでも。いついつまでも。
だけど再び君を見た時にぶり返すように恋に落ちていた。
忘れられない、いつまでも
『心残り』
夕焼けこやけ アップルパイ半分 丁度良いカットソー 新品のノートの匂い お風呂あがりに観るアニメ
心に残って取りきれないや なんだかくすぐったい
くすぐったくって心地良い
【忘れられない、いつまでも】
もう別に好きじゃないけどね、
初めて本当の恋を知った瞬間だったから
忘れられないよ
あなたも私も今は別々に新しい恋をしているだろうけど
ふとあなたと同じ名前を見たり、
あなたと似た匂いがしたり、
あなたとの思い出の場所を通ったりすると
ああ、忘れられないな
って思う
つらい記憶は嬉しいことで塗りつぶしてけたら少しは楽になるのかな?
嬉しい、楽しい記憶、
いつまでも、忘れたくない、
忘れないよ。
忘れられない、いつまでも。
折角のいい天気の休日なのに、
何だか、外に出掛ける気にはなれなくて。
最近嵌っている、紅茶でも淹れて、
偶には、ゆっくり読書でもしようかな。
そんな事を思って、何気なく手にとった本。
お気に入りの本だったけど、
もう長い間、開いてなかったな。
そう思って、パラパラとページを捲る。
本のページとページの間に、
一枚のメモが、挟まってた。
メモには、懐かしい彼の書いた文字。
それを見た途端、
私の胸はズキッと痛んだ。
私のお気に入りの本。
彼にも、貸した事があったな。
それは。
まだ、彼と私が恋人だった頃…。
彼はいつも私の隣で、
優しく微笑んでくれていた。
そんな、優しく、あたたかい記憶。
私が、どんなに戻りたいと願っても、
もう…戻れない、懐かしい日々。
彼は、二度と。
私を見てはくれないだろうけど。
だけど、彼への想いは、
忘れられない、いつまでも。
斃れ、積み重なった亡骸の山々の前に跪いて、真摯に、真剣に「死者のゆくさきに幸福があるように」と祈る人を見たことがあった。
空は曇り、煙と砂塵にまみれ、まるで色彩が無くなったかのような世界で。その人のまわりだけは光っているように見えたことを今でも覚えている。
あの頃、戦乱の中で人々は疲弊しきって、己のことだけでも手一杯だった。混迷の中でわたし達に余裕なぞなく、傷つけ合い奪い合い、そうして生きていた。そうするほか、道はないのだと。
神に祈ったところで、救いなどなく。絶望のまま息絶えた修道女、母の腕の中で道連れにされた赤子、錯乱して自らに火をつけ苦しみのうちに死んだ老人、親を失い、餓死した子ども。ああそうだ、そこは此岸の地獄だったとも。
既に一人ひとり丁寧に埋葬することなど不可能だった。しかし死体はいずれ腐り病を振りまく。だから人々は、わたし達は、浅く掘った穴に積み上げて名ばかりの「火葬」をしていた。誰であるかなんて分からない。ただ炎の中で縮んで丸く小さくなってゆく「死体」という薪を無感動に見ていた。
そこに、その人は現れたのだ。わたし達と同じようにガリガリに痩せてボロを着ているというのに、背筋はぴんと天に伸びて、この地獄の中で未だ真っ当な精神を保っていた。ひと目でわかる高潔な魂は、煌々と輝く太陽のように既に地獄に染ったわたし達の目を焼いた。
そしてその人は、薪ではなく人であると、彼らのゆくさきに幸あれと、彼らのために祈っていた。
眩しかった。そのあまりにも強い光はわたし達の幽鬼のような昏い目を、麻痺した心を、曇った魂を焼いた。あの光は、あの時あの場所あの地獄では、直視するには眩しすぎて、痛くて、苦しかった。
結局あの人はその命脈を絶たれることとなった。あの光に耐えきれずに飛び出してきたあの場所では普通の、そして今ここでは狂人と呼ばれるような人間にあっさりと殺されてしまった。わたしは、わたし達はそれをただ見ているだけだった。
長い時間が経って、混迷の時は過ぎ去り、忘れ去られようとしている。ああ、それでも忘れられぬものはあるものだ。きっと、わたしは忘れない。忘れられない。凍った心が雪解けの時を迎えた時に覚えた痛み、後悔の味と共に。かの光を、彼岸の地獄へゆく時まで。いや、その後でさえ忘れないだろう。そう、いつまでも。
「忘れられない、いつまでも。」
『忘れられない、いつまでも』
街へ買い物にやって来た悪役令嬢とベッキー。
「お給金で母ちゃんにお洒落な
帽子を買ってあげたいんです」
「ベッキーはいい子ですわね」
街を歩いていると、
馴染み深いメロディーが聞こえてきた。
ポポーポポポポ♪
ポポーポポポポ♪
ポポポポポーポポーポポー♪
安いよ、安いよ、新鮮なお肉を
たくさん取り揃えているよ!
『大衆食堂 ハッセン・ハンテン』と
書かれた看板を掲げる肉屋兼食堂。
店内を覗くと客がひしめき合い、
なかなかに繁盛している様子だ。
「わあ、お肉が安い!」
「あら本当!最近は物価が上がって
お肉も高くなってますのに」
悪役令嬢とベッキーがショーケースを
眺めていると、脂ぎった顔の店員が
出てきて二人にニヤリと笑いかけた。
「いらっしゃい。見てってくれよ~」
「ここは肉まんが名物みたいですね、お嬢様!」
「帰ってお茶と一緒にいただきましょうか」
悪役令嬢とベッキーは三人分の肉まんを
注文して、胸を弾ませながら屋敷へ帰った。
「おかえりなさい。主、ベッキー」
「ただいま帰りましたですわ」
「セバスチャンさん!肉まん買ってきましたよ!」
セバスチャンは鼻をくんと鳴らし、
ベッキーから差し出された袋を覗く。
「すみません。少しいただいてもよろしいですか」
「?どうぞ」
セバスチャンが取り出した肉まんを
一口齧ると、彼の表情は途端に険しくなり
饅頭の中身を凝視した。
「これ、食べない方がいいです」
「えっ」
「な、なぜですか。虫でも混入していましたか?」
「いえ、それよりも……」
後日、
あの肉屋の店員が逮捕されたという記事が
新聞に掲載された。
男は肉屋の店主と金銭関係で揉めた後、
店主と店の二階に暮らす彼の家族を惨殺。
その肉を客に提供していたらしい。
悪役令嬢とベッキーは
その後しばらくお肉を食べなかった。
彼女達はこの出来事をいつまでも忘れないだろう。
今でもあの肉屋の記憶が呼び込み君の
音楽と共に二人の頭の中に蘇ってくるのであった。
「忘れられない、いつまでも」
自分でも、相手でも、どこかの誰かのことでも、ある時、忘れられない瞬間を目撃する。
その瞬間を味わうと、それを体感した人も、それを目撃した人も、この先、人生でどんな苦しいことがあっても、その瞬間を思い出して、前へ進むことができる。
題名『プロポーズ』
(裏テーマ・忘れられない、いつまでも。)
六畳一間のアパートで小さなキッチンにバス・トイレ付き。
西陽が射し込む二階で風呂はとても小さかった。
家賃は五万で、それに管理費と車の駐車代も取られた。
それでも僕にはお城だった。
住めば都だった。
隣には母子家庭の母娘が住んでいて、保育園に通ってる女の子はお転婆で可愛かった。夜中にかんしゃくをおこして泣き叫ぶのは正直に言うと困ったけれど、イライラは不思議に無かった。お母さんも親切で優しくて応援したくなる母娘だったから、かな。
反対の隣には高齢のお婆さんが一人で住んでた。
何年か前までは夫婦で住んでたらしいが夫の方が病気で亡くなり一人暮らしになったらしい。それ以来、少し気難しいうるさい性格になり、僕もテレビの音量を少し大きくしただけで壁をドン!と鳴らされた。
そこで彼女と同棲を始めたのは1年前。
すぐに隣の母娘とも仲良くなり、隣のお婆さんにも気に入られて、お惣菜なんかを貰っていた。
とても明るくて人付き合いが上手くて、人見知りの僕はそういう所も好きになった理由かもしれない。
「いつ、結婚されるんですか?」
半年も立たないうちにそんなふうによく聞かれるようになった。もちろん僕も結婚は意識していたけど、彼女はそれを望んではいないようだったので黙っていた。
ある深夜に彼女のスマホがうるさく鳴った。
彼女のお父さんが倒れて救急車で病院へ運ばれて手術をしているとのお母さんからの電話だった。
僕の運転で二人で病院に駆けつけた。
病名は心筋梗塞だった。
手術はうまくいき助かったけれど、彼女もお母さんも不安そうだったので僕はその日の仕事を休んで二人に付き添った。
「忘れられない、いつまでも。…そんなふうに言ってたから、それが理由かもしれない」
僕が彼女のお母さんにさり気なく結婚のことを相談したら、そんなふうに呟いて、それから黙り込んでしまった。これ以上は絶対に言えないという雰囲気があった。
僕は彼女の誕生日にプロポーズをした。
彼女は泣いていた。でも、うん…とは言わなかった。
「せめて、理由を聞かせて?」
僕はつい問い詰めるように強くそう言ってしまった。
「ごめんね、私が悪いの」
そう言って、辛そうだけど、すべて話してくれた。
お母さんが言ってた『忘れられない、いつまでも。』のことも分かった。
それは、高校時代の話だった。
彼女は高校時代、友達だった先輩に強姦されたらしい。
それだけじゃなく、妊娠もして堕胎もしてる
だから、僕と付き合うまでは男性が怖くて友達として一緒に食事をするだけでも過呼吸になることがあったらしい。
僕と出会って、好きになり、一生懸命変わろうとして努力してきたらしい。
そういえば、セックスはあまり好きじゃないって言うし、隣が気になるって言うからほとんどしてない。
僕のことは大好きだから、同棲して変われたらって思ってきたけどやっぱり、夜は拒んでしまうと思うと言った。
「大変だったことは分かる。理由も分かった。でも、僕としてはそんなことはどうでもいいよ」
僕は泣いていた。なんか、めちゃくちゃ泣いて、彼女に
叫んでいた。
「僕はセックスがしたいんじゃない。君と生きたいんだ。生活して、一緒に爺ちゃん婆ちゃんになれたら最高の人生なんだ。もういちど考えてくれ、僕と結婚してくださーい!」
「……………うん」
翌朝、隣のお母さんにゴミ出しで出会った。そしたら近づいてきて耳元で、
「結婚、おめでとう」
そう言われてしまった。顔が真っ赤になった。
空を見上げたら、晴天だった。
「今日は暑くなりそうね」
それはあきらかに僕をからかう意味も含まれていた。
「そうですね」
そうつれなく答えたが、僕の胸は幸せでいっぱいだった。
『来世では、結ばれるかな?』
これは何度も見てきた夢だ。内容は【ロミオとジュリエット】のようだ。恋が叶うように来世を願う彼女。その相手が何て言ったかは分からない。ただ、彼女は泣いていた。
「呼び出してごめん。」
俺は幼馴染の彼女に言う。彼女はからかうように言う。
「もしかして、告白ー?」
彼女の言う通り。俺は今から、5年間の片思いに蹴りをつける。彼女への思いが爆発する前に。
「好きです。5年前からずっと好きだ。」
ついに言えた。彼女の顔を見る。何かに怒っているように見えた。
「忘れたんだね。思い上がった私が馬鹿みたい。」
俺は何を忘れているのだろう。戸惑う俺の様子が、更に彼女を苛立たせたようだ。彼女は俺に近づき、キスをした。感情と行動が全然違う。俺は動揺を隠せなかったが、同時に頭に鋭い痛みが走った。そして思い出した。昔の事を。
俺らは前世、結ばれなかった恋人同士だった。しかし、お互いを諦めきれなかった。度々、二人で会っていた。俺のあの夢は俺らの前世だったのだ。全て思い出した。彼女はこれを覚えていたんだ。だから、俺の〝5年前〟という言葉に苛立ったのだ。
「思い出した?」
彼女は俺の顔を覗き込む。
「最初に君に会った時は驚いたよ。約束覚えててくれたんだって。」
そうだ。俺は約束したんだ。それも忘れてしまっていた。
「ごめん。今思い出した。」
「いいよ。現世では結ばれたんだし。」
彼女はお茶目に笑う。昔と今の彼女が重なる。僕らはもう一度、キスをした。
あれから数十年後。俺はもうすぐ寿命が来る。でも、不思議と恐怖はない。彼女が居るから。俺は彼女に前世と同じ言葉を言った。
「来世で君がどんなに変わっていても、探し出すよ。」
そして、俺は息を引き取った。来世では覚えておこう。この忘れられない約束をいつまでも。
思い出すことは減ったけれど
ふとした時に頭をよぎって
少し虚しくなって
忘れはしない君のこと
君の声も仕草も言葉も
最後の
忘れられない、いつまでも。
権力者がいなくなった。
死んでしまったのか、それともどこかに連れ去られたのか、僕には皆目見当もつかない。
僕というのはこの世界でそれなりに強いとは思う。迷い子を元の世界に返せるという能力を持っているんだから。
でも、同時に僕はとてつもなく弱い。この世界について何も知らない、ただの一介の住人なのだ。
だから僕は結局彼女がいなくなった理由も知らない。そっちの方が良かった。
次の日、彼女が付けていたリボンが見つかった。
手に取ってよく見て、そして気づいてしまった。
元々赤かったそのリボン、端の方が少しだけ違う赤色をしていた。そう、例えるなら血の色。
そういうことなのかもしれない。
そんなことは思いたくないけれども。
もう彼女はこの世界にも、どこを探しても見つからないのかもしれない。
僕は彼女にとって何か特別な人間じゃあない。だから悲しむ権利も惜しむ権利もありゃしない。
ただ、彼女と同じ世界で生きていたというその証を忘れたくない、いつまでも。
それくらいは許してくれてもいいんじゃないだろうか。
そんなことを思いながら、僕は彼女のリボンを腕に巻き付けた。
忘れられない、いつまでも
思い出せないだけで
私の無意識の痛み止め
忘れられない、いつまでも。
この気持ちが消えるまでは。