紅型

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小さかった子らの顔。


毎日毎日いろんな子どもたちの顔を目にする度に、小さかった子らの顔を思い出す。


大人の都合ばかりを押し付けて来た。
子らの笑顔を見たいという思いとは裏腹な生活を、
我が子たちは一生懸命生きて来てくれた。

今、目の前に居る子らは立派な一体の大人で、
あの頃の愛くるしい子どもじゃない。
同じ人間なのに、あの頃の子どもたちはどこへ行ってしまったんだろうって切なくなる。

大人になった子どもたちは。
彼らなりにできることをし、
自分たちの世界を持ち、
好きに暮らして生活してくれている。

それなりに自立した人間になってくれた子どもたちに、
私はありがとうしか出てこない。


あの頃の子らの顔を
私は最後の時まで忘れない。
嬉しさと寂しさと
悲しさとありがとうと…
そういうたくさんの氣持ちをいっぺんに湧かせてくれるあの顔は、
心に大きく大きく飾ってある。

私の中の宝物。


5/9/2024, 6:29:39 PM