忘れられない、いつまでも。』の作文集

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忘れられない、いつまでも。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/9/2024, 10:05:23 AM

忘れられないの。貴方のことが。
どうしてかな。忘れなきゃいけないのに。
早く記憶から消さないと。怒られる。
殴られる。叩かれる。蹴られる。
殺される。
はやく、はやく、はやく忘れないと。
だけど寝る時、貴方の顔が頭を掠める。
好きって思うけど、悲しくなる。
こんなことになるなら…
会わなきゃ、よかった…

5/9/2024, 10:04:47 AM

覚えていること。

一緒に桜を見たこと。

君のスピーチを撮影したこと。

君にビンタされたこと。

プロポーズしたこと。

5/9/2024, 10:04:19 AM

忘れられない、いつまでも

忘れてはいけない

この心に空いた穴の事

貴方が持ち去ってしまった

私というパズルのピース

返してもらうわ

今すぐにでも

5/9/2024, 10:03:48 AM

# 忘れられない いつまでも
そうねー、具体な内容とか覚えてないけど、
小学校低学年位の時に仲良くいつも遊んでた友達が、めっちゃ嘘つきだった事が発覚した時のショックは今でも忘れられないんだよなー。
その嘘を全部ふつーに信じてて、それがほぼ全て嘘だった事を知った時から、あまり人の発言が信じられなくなって、人の行動を見るようになったかもなー。
つまらん話や。

5/9/2024, 10:03:38 AM

“忘れられない、いつまでも。”

“忘れられない” 事は、ないかも…。

モヤモヤと “忘れられず” にいた
  “何か” は、あって
思い出すと嫌な気分になるコト。
でも
 いつかは、“それ”も「忘れている」

 私には 幼少期の記憶が ほぼ無い。
 「思い出」も
  そこそこ大きく成長してからのコト。

ただ
 “忘れられない” コトは、ないけれど
 “覚えている” コトは、ある。

数少ない幼少期の記憶で
  今でも鮮明に 思い出す…

 “家の近くの路地で
  灰色に近い青色の2頭のシジミチョウが
  戯れながら 飛んでいる
  その蝶たち を目で追っている 私”

 “鮮明な色をもつ 数少ない記憶”

5/9/2024, 10:03:22 AM

忘れられない、いつまでも。
140万円の詐欺にあったこと。
警察に馬鹿にされたこと。
忘れられない、いつまでも。

5/9/2024, 10:01:57 AM

忘れられない、いつまでも


私は君のことが忘れられません。
一緒にオーバードーズをしちゃって精神的に追い詰められた君は、トー横界隈になったよね。
自傷行為も悪化したよね。
私のせいだね、ごめんね。
一生忘れないよ、罪として。

5/8/2024, 11:32:47 AM

忘れられない、いつまでも。

何年、何十年、何百年経っても。
生ある限り、忘却されることはないのだろう。
燃やしても、千切っても、ぺちゃんこにしても。
きっとそれは私の海馬からは離れようとせず、
無形な傷として刻み込まれるのだろう。

憂鬱だ。

意味がないと思考を切り替えても
無意識にまた振り出しへ戻ってしまう。

非常に憂鬱だ。

それ故に、私は死を望むのだろう。

5/10/2023, 11:58:04 AM

#忘れられない、いつまでも

悔しい思いが、忘れられない。
強い思いが、「忘れられない」
に繋がっているのではないか

嬉しい 楽しいという いい事は、
その時は、感じているものの
よっぽどの感動でないと 
忘れられないことはない
大概のいい事は、すぐ忘れる

5/10/2023, 10:25:55 AM

あなたの笑い声や、少し抜けてるところ。
友達想いなところや、たまに真剣な顔をするところ。

頑張った時、たくさん褒めてくれて
落ち込んでいる時は、何も聞かずそばにいてくれた

寝れない夜は必ずと言っていいほど電話を繋げてくれる

そんな日常は突然終わりを告げた

「好きな人が出来た。」

頭の整理が追いつかなかった。

「嫌いになった?」

絶対に君が「うん。」って言えないことが分かっていて聞いた私はきっとずるいんだろうな

最後の電話。
別れ話が終わっても電話を切らない君。
「なんで切らないの?」
口にしてしまったら、この電話を切ってしまったらもう二度と話すこともない。

あぁ、しんどいな。終わらせなきゃ。

「切らないの…?」

「あ、ごめん。切らなきゃだよね。」

「じゃないと、私がしんどいから…」

「じゃあまたね。」

またねなんてないのに期待させないでよ。



君と別れて2年が経過しました。

未だに君との思い出に浸ってしまう。

これから先も君のことは忘れられないんだろうな。

いつまでもずっと…。

#忘れられない、いつまでも

5/10/2023, 10:18:40 AM

忘れられない、いつまでも


二十歳のときに、父がくも膜下出血でなくなった。
体調が悪かった父は、自宅で休んでいた。布団に寝ていた父が、苦しそうにしていることに母が気付き、救急車を呼んだ。炬燵に転がっていた私は、父のもとへとんでいった。呼吸の仕方がわからないのか、ちゃんと息を吸えていなかった。口元が歪み、表情も歪んでいった。父をコチラへ呼び戻さなくてはと思い、脳に響くように『お父さん』と何度も呼んだ。救急車が到着する前に、一度コチラに戻って来た。
救急車には母が乗り、私はもうすぐ帰ってくる姉を待って、病院にかけつけた。
心拍数が0と表示されていた。
父の急変時に外出していた姉は、『お父さん』と何度も呼んだが、父の苦しそうな顔を 見ていた私は、また苦しめたくなくて呼ばなかった。現実逃避していたのか、人はこうして亡くなるのかと、変に冷静な私がいた。
当たり前にそばにいた人でも、目の前からいなくなることを思い知った。

5/10/2023, 10:15:03 AM

グラスの中で、ストローの触れたところからいびつに溶けていく氷のようだ。

思い出は何度も繰り返し触れてなぞるほど、あっさり擦り減っていってしまう。キラキラした貴石のようだった記憶はいつの間にか、角を失いどこにでも落ちている小石に変わってしまう。

あれは何かとても大切な瞬間だったのだと、ただそんな感覚だけは今もあるのに。あの日の自分がなぜそう感じたのかは、もう何もわからない。

************
忘れられない、いつまでも。

************
所感:
覚えているけれど、もはや全てが遠い。
そんな感覚を悲しみもなく受け入れている、その事実が少し寂しいとは思うのです。

5/10/2023, 10:08:17 AM

私は忘れない。貴方の存在を…
あれは小学校6年生の時、私は男子とドッジボールをするのが好きだった。私は女子とも遊ぶけど大半は男子と朝から夕方までの休み時間を男子全員と女子3人であそんでいた。
やっぱり女子。リーダーの男子がじゃんけんで、欲しい人材を取っていく。残るは女子のみ…じゃんけんで私ははすというあだ名の男子に取られた。
はすがお前は肩がいいし、よく男子のボールを取るから外野ではなく、今日は内野な。と言われた。私は、はすは私の事よくみているなあと感心していたらもうドッジボールは始まっていた。
今回のチームは強い。私達のチームの男子女子は外野に出てしまい私とはすだけになってしまった。
私はこれはやばい絶対当てられる…と思っていたら、はすがひとこと私に、お前は俺の後にいろ❗️絶対に自分からボール取りに行くなよと…私に言った。私はわかった❗️と言ってはすの後に隠れていた。そしてはすは一言
俺はお前の事絶対守るからな心配すんなよと顔を横にして言ってくれた。私ははすは将来頼りになる存在になるなぁ〜と思った…結局は時間切れになり私達が負けた
でも私ははすという男子の女子に優しい事を私は忘れない優しい貴方の存在を…
今でも覚えているよ。貴方の優しい声と、大きく見えた背中を

5/10/2023, 9:59:34 AM

23 忘れられない、いつまでも

子供のころ、近所にあった小さなタコ焼き屋に通っていた。味はよくないけど、三個150円という安さにつられて、よくたまり場にしていた。店主はまあやる気のないおじさんで、鉄板にタコ焼きを放置したまま競馬の実況を聞いていた。万馬券を当てたらこんな店はすぐにでも畳んでやる、というのが口ぐせで、しかし当たる気配もなく、ぶつぶつ言いながらタコ焼きを焼いていた。
ある日店から「いーーよっしゃーーー」という声が聞こえ、それは本当に歓喜というかなんというか、ただ事ではない叫び声で、おっちゃんついに万馬券当てたんか!と思って店に駆け込んだら、店主はお客を無視して高笑いで踊り狂っていた。本当にすごい馬券を当てたんだ、この店なくなっちゃうのかな、と子供たちはしょんぼりした。
結論から言えばその競走は騎手の走行違反で無効競走になり、タコ焼き屋は二十年たった今も営業している。相変わらず、特には旨くない。最近は200円に値上げもした。ただあの「いーーよっしゃーーー」という叫びだけは、今も何故か忘れられず、子供だった僕らの胸に焼き付いているのだった。

5/10/2023, 9:57:27 AM

お題 忘れられない いつまでも。


『この人は、◯◯さん。俺と同い年。』
弟の後ろで軽く会釈して、感じの良い挨拶をしながら菓子折りを手渡される。
170センチ前後だったはずの弟より、少しだけ背が高い。
『気使わなくて良いのに。早く上がって。お茶入れるわ。
◯◯さん、生まれは?』母の機嫌の良い声が玄関からリビングへ移動していく。

可もなく不可もなく、今どきの若い子。
あぁ、関西の人なんだ。

それが第一印象だった。





弟が付き合って5年目になる恋人を家に連れて来たとき
最初は友達か、会社の同僚だと思い込んでいた母のよそ行きの顔が、
弟と弟の恋人の話を聞くにつれ、どんどん顔面蒼白になり、
最後は弟が『会社を今月いっぱいで辞めて、俺も大阪に行くことにした。もう大阪で次の仕事も決めてある』と言ったときには、
既に怒りで顔を真っ赤にした母が、自分の言いたい事だけを捲し立て、弟も弟の恋人の人格も否定し、
『ちょっと言い過ぎだよ』と宥めた私にまで矛先が向けられ、その場にいる全員を無差別に傷付けた。


今だに母は思い出したように、弟は成長する過程でおかしくなってしまった、大学へ行かせて、あんなのと知り合わなければ、と嘆いている。


性的指向が男だとはっきりしてる弟と、
性嗜好が歪んでる姉と、一体どっちが異常なのか。
そもそも、どこもおかしい所がない人間なんて、この世にいるのか。


母のヒステリックでその場にいた各々がそれぞれ傷つき、今度はしくしく泣き始めた母を、いや、こっちが泣きたいよ、とただ黙って眺める地獄の時間を過ごした後、母は無言で自室へ閉じこもった。


『いやー、逆に諦めがついたわ』と、さっぱりした顔で家を出ていく弟に、
逆ってなんだよ、と思いつつ、なるべく重くならないように
『あんたが誰を好きだろうが、べつにいいから。
体だけは大事にして。健康は財産だから。ね、それだけ。心配しないで、安心して暮らして。』
軽い口調で声を掛ける。

『そういうの、当たり前だと思ってないから。
ありがとね。
俺を受け入れられない人も、俺は受け入れてくよ』
弟はしっかりした口調で笑いながら答えた。


その顔が本当にいい顔で、キラキラしていて、
眩しかった。
あんな弟の顔、忘れようにも、忘れられない。


2人が乗った車が見えなくなるまで見送りながら、
私は1人だけ、ここに置き去りにされたような気分になる。
父が出て行った日のこと、弟が大阪に行ってしまうこと。
嵐のような性格の母と1番近い距離で、娘であり続けなければいけないこと。
弟だけじゃなく、私も、母に孫を抱かせることが出来ないこと。


『そっくりな姉弟でも、好きになる男の系統は違うな』
自分は部外者だからと、この日ずっと黙ったままだった彼がしようもない事を言い始める。

『でも、弟もJAYPARK好きだって言ってたよ』
私も、本当にしようもない。


そうだ、自分で決めたのだ。
何もかも自分で決めて、ここにいる。
煩わしさも、疎ましさも、愛しさも切なさも、
あらゆる全てをここで、全うする。


もう1度あのキラキラした弟の顔を思い出す。
月並みだけど、1度しかない人生だ。後悔するな。
どうか自由に生きてくれ。私もそうする。

5/10/2023, 9:55:57 AM

転校することになった去年の夏、

アニメでいう新しい恋のはじまり、だとか。そういうキラキラしたものではない、

今までの環境に慣れていた分、別れの悲しさを覚える。

不安よりも悲しさ、

わくわくよりも、悲しさ、

今まで、たくさんの言葉を交わしてきたけど、別れるときはあっという間で、

「ばいばい」の4文字で終わる。

出会いも別れも一瞬に過ぎない、

時間がかかった友情ほど、ほつれやすいものはない、

そんなトラウマは僕の心をかき乱し忘れられない遺物として残った。




忘れられない、いつまでも

5/10/2023, 9:49:30 AM

「あ、あったー!!」
私はお菓子コーナーの棚に一目散に駆け寄る。
手に取ったのは、昔ながらの大きな飴玉だ。
今なら喉に詰まらせそうと子どもには食べさせないだろう大きな飴玉。
私は早速レジを通して、外に出る。
ガサガサと音を立てて開けた袋から、一つ取り出し口に放り入れた。
懐かしい甘さがじんわり広がる。
「そうそう、これこれ」
嬉しい時も悲しい時も、思い出はこの飴と一緒に作ってきた。
私は懐かしさに浸りながら、口の中で飴玉を転がすのだった。

「あめだま」/忘れられない、いつまでも

5/10/2023, 9:47:01 AM

私は過去に、不審者が自宅に侵入する被害に遭いました。当時自宅に居合わせた私は、恐怖のあまり110番通報することしか出来ませんでした。その時に駆けつけた警察官は、恐怖で混乱している私を落ち着かせるように親身に対応し、その後の近隣のパトロールも行ってくれました。地域住民の安全を守り、治安を維持するために活躍する警察官の姿を目の当たりにし、警察官は人々の安全を守り、人に安心感を与えられる素晴らしい仕事だと感じました。お世話になった警察官の人を犯罪から守り抜くという強い使命感に満ちた姿は今でも忘れることができません。そして、私もその警察官のように強い使命感を持ち、犯罪と対峙して人々に安心感を与えられる警察官になりたいと強く思いました。私はいつまでもこの想いを忘れずに、私のように犯罪被害にあって怖い思いをする人を1人でも減らすため、警察の職務に尽力したいです。頑張ってこの就活期間を乗り越えて立派な警察官になりたいと思います。

5/10/2023, 9:43:50 AM

思い出すと、いつも後悔の念に悩まされる。

ああ、あの時どうしてあんなことをしたのだろう。
もっと別のやり方があったのではないだろうか。

ああ、あの時どうしてあんなことを言ったのだろう。
もっと別の言葉があったのに。

後悔しても消えない過去。後悔しても変わらない。

ならばせめて、あの瞬間を忘れないようにしよう。

二度と同じ過ちを犯さぬよう、戒めとして心に残そう。

忘れられない、いつまでも。

5/10/2023, 9:34:40 AM

出会いは偶然。ふと、遠くへ行きたくなって。本来乗るべき方向とは真逆の電車に乗った。
 繰り返される日常に疲れていた。数字に追われるばかりの毎日に嫌気がさしていた。高速で過ぎ去っていく景色をぼんやり眺めて、追いかけてくる現実から目を逸らし、逃げる。
 そうしてたどり着いた、知らない街。
 駅を出る人は自分以外誰もない。閑散としたアーケード街をふらふら歩く。きっと昔はこの場所にも人が溢れ、笑顔と活気に満ちていたのだろう。今はただ、落書きに塗れたシャッターが無言で並んでいるだけ。吹き抜けた風にガタガタ揺れる音がやけに響いて、物悲しさを際立たせる。
 ……帰ろうか。
 とぼとぼと、背中を丸める。
 やるべきことを放ったらかしにしてまで、こんなところで気分を鬱屈させているのも馬鹿らしい。

 そうして踵を返そうとした時、真っ赤な色が目についた。
 商店街を抜けた先、場違いなほど鮮やかな色彩。軒先に出されていた暖簾がゆらゆらと風に揺れていた。
 なんとなく無視できなくて、吸い込まれるように歩く。近づいてみると、暖簾にはなんの文字も書かれていない。何かの店かと思ったが、看板のようなものも見当たらないし、勘違いかも知れない。と、思うと。木製の引き戸にぶら下る「商い中」の文字。

 少しだけ迷って、思い切って扉を開けた。
 こじんまりとした店内。どこか懐かしい風景が飛び込む。壁面にずらりとならぶ、味わいのある手書きのメニューでここが飲食店なのだと知る。5席分のカウンターとテーブルが
3つ。自分以外の人はいない。
「あら、いらっしゃい」
 厨房の奥からひょっこり、小さなお婆さんが姿を現した。「お客さんかい? 珍しいねえ」
 皺だらけの顔をさらにくしゃくしゃにして、にこにこと微笑んでいる。
 まだ昼時には遠い。それほど腹は減っていなかったが、その笑顔を見たら何も頼まずに帰るわけにはいかない。とりあえずカウンター席について、据え置かれたメニュー表を眺めた。
 焼き肉定食、焼き魚定食……。定食系のメニューが多い。腹具合のせいもあり、なかなか決められない。眉間に皺を寄せつつ、メニューと睨み合っていると。
「今日のおすすめはね。オムライスだよ」
 奥からお婆さんが声をかけてくる。オムライス。素朴な店の雰囲気とは似つかわしい洋風メニューだが、よくみるとメニュー表に記載があった。
「じゃあ、それで」
 勧められるがまま答えると、お婆さんは満足げに「あいよ」とだけ言って、テキパキと調理をし始めた。
 
「おまちどうさま」
 しばらくして、お婆さんが料理を運んできた。
 薄く焼かれた卵の黄色と、ケチャップのコントラスト。添えられたパセリの緑が鮮やかな、昔ながらのオムライスだ。
 小洒落た洋食店の、トロトロの半熟卵のそれとは違う。シンプルかつ、オーソドックス。それゆえにあたたかく、ほっとする。
 思わず口元が綻んだ。昔、母が作ってくれたオムライスもこんな感じだったっけ。
「いただきます」
 一口。口元へ運ぶ。どこか懐かしいチキンライスの味わいを、しっとりとした卵が優しく包み込む。そこに、ケチャップの甘みと酸味が溶け合って。優しく、ほっとする味わいが広がる。
 一口、また一口。運ぶ手が止まらない。
 なせだろう。どうしてこんなにも美味しいのだろう。
 至って普通のオムライス。ありふれているし、なんら特別なことはない。だというのに。
 お婆さんが、穏やかに語る。
「昔はね。ここにも沢山の人が来て。このオムライスを美味しいって言って食べてくれたんだ。けど、今はすっかり人もいなくなって、この辺も廃れてしまったね。お客もめっきり減ってしまった。だけど、こんなふうに、幸せそうに食べてくれる人がいるのなら。あたしがここにいる意味もあるのかなって。そう思うさね」
 気付いたらとめどなく涙が溢れていて。あっという間に半分になったオムライスが、滲んで見えなくなった。スプーンを運ぶ手は止めずに、ぼろぼろ、ぼろぼろ。漫画みたいに涙が出てくる。
 優しい声が、染み渡る美味しさが、もうずっと連絡すらとっていない母親のことを思い出させた。在りし日の光景。食卓に並んだオムライス。思いっきり頬張る僕を、嬉しそうに見つめる笑顔。
 久しぶりに会いたくなった。無性に帰りたくなった。小さなテーブルを彩る、母の作った手料理。とりとめない会話と笑い声が行き交う、あの空間が恋しくなった。
 泣きじゃくる僕を、お婆さんはにこやかな笑顔で見守ってくれていた。今日初めて出会った、名前も知らないお婆さん。だというのに、ずっと前から知っているような。本当のお婆さんのような、不思議な安心感があった。

 それから、すぐ。しばらく仕事を休んで実家に帰った。暖かく出迎えてくれた母と、懐かしいオムライスが待っていてくれた。
 僕が僕のまま、僕らしく生きる。それだけで、こんなにも喜んでくれる人の存在を思い出せた。もう一度、生きる力を取り戻せた。

 数ヶ月の時が過ぎ、久しぶりに商店街に訪れた時。赤い暖簾はどこにも見つからなかった。街並みはそれほど変わっていないはずなのに、どうしてか、あの建物が見つからない。
 明るくない土地だ。道を間違えた可能性もある。地図をネットで調べようとして、店の名前を知らなかったことを思い出す。キーワードになりそうな、赤い暖簾で調べてみても。一件もヒットしない。
 ため息をついて。スマートフォンをポケットに戻した。店の名前くらい覚えておくべきだった。そんな後悔を抱くと同時に、あの日のことはもしかしたら夢か幻、そんな類のものだったのかもしれない。という考えが浮かんだ。
 あの日の偶然はまるで魔法のようだった。
 優しいオムライスと、お婆さんの柔らかな笑顔。現実に縛られて、がんじがらめだった僕に。泣くことを思い出させてくれた。大切なことを、帰るべき場所があることを教えてくれた。
 あの出来事が魔法だったとしても、そうでなかったとしても。僕の心に深く残る。消えることのない感謝の思いが、あの時間が確かに在った、なによりの証拠だ。

 お婆さんが今でもきっと、どこか別の場所で、誰かの笑顔を眺めていますように。そんな幸福を願いながら。
 またいつか、あの笑顔とオムライスの魔法に出会える日をひそやかな楽しみとして。
 僕は僕のこれからを続けていく。


【忘れられない、いつまでも】

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