『忘れられない、いつまでも。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
人は誰しも いずれ忘れ去る。
記憶の中に埋もれる日常や 鮮やかな夕焼け
青春を駆けた学校 思い出の遊び場 読み終えた本
もちろん 埋もれる日常も。
「ねぇ 何かあったの」
茜に焼けた桜を遠目に見ながら 感傷的な思考に
君の声がかかった。
「いつか 君を 忘れてしまいそうで。
いつか 君が 忘れてしまいそうで。」
答えるつもりはなかった が うっかり口が滑った
お互い この場所以外には行けない けど
"離れ離れになるんじゃないかって
もう逢えない日が来るような気がして
ただ これが君の夢で 俺が空想で
君の目が覚めてしまえば..."
「忘れないよ。絶対に。」
そういった君は 真っ直ぐな眼だった
彼女は出来ない約束事は言わない
だから いつもなら"絶対"なんて使わないんだ
君は俺の手を握って
「忘れても 君は覚えてくれるから。」
だから大丈夫。
って君は笑った。
その後は 指切りげんまんをした 馬鹿らしいけど。
例えこの本に結末が来ても 忘れないって。
彼女は俺に会う為に身を捨て
俺は彼女と伴に過ごす為に身を捧げた。
そんな関係だから多分忘れないだろう。
忘れたくても 忘れられない。
忘れらない、いつまでも。
三つ葉の群集の隣に咲いた青い花は、どんな香りだったか。花の中心からまっすぐと伸びる藍の色は はっきりと目の奥に焼き付いているというのに、記憶の中の嗅覚は意味を成さないようだ。
先日の事になるが、久しぶりに里帰りをして、ふらりと家の裏手にある野草の群生地へと足を運んだ事があった。記憶のそれよりも随分と狭く思えた思い出の場所は、何ら変わらない様子でそこに残っている。それが随分と懐かしく思えて、三つ葉の辺りをちらりと見てみれば、名も知らぬ青い花が一輪、風に吹かれて揺れた。
何十年ぶりに見たその花は、かつてよりも繊細な色持ちで可愛らしくその花弁を風に遊ばせていた。何気なしにじっと見つめていれば、どうやら青と一言に括りつけるには惜しい色をしていると感じる。透き通った藍の色を、雪の上に流した様な淡い色。その様が何となくカワセミの羽に似ているような気がして、この花の色をかわせみ色と名付けてみた。
風に乗って届いた香りは、幼き日の故郷の匂いによく似ていた。
僕はさっきまで隣にいた君と
これから会うことはないのだろう
いつもにこにこしていた君、
僕は何年経っても忘れることはないだろう
いつまでも
【忘れられない、いつまでも】
#14
「忘れられない、いつまでも。」
忘れられない、君のことが。
みんなから嫌われている君のことが。
忘れたくても忘れられない。
ごめんね。
でも私はす…って言ったら嘘になっちゃうか、。
私だって前みたいに好きって思いたかった。
でも…それはどうやら今の私には無理そう。
毎日毎日君に対してくだらないこと思ってごめんね。
君のせいじゃないのにね。
君だって苦しいよね。
ごめんね。
でもね、私も辛いんだ。
あそこで笑ってるやつらのせいで、ね。
「今日もまたあいつ学校に向かってなんか言ってんだけどwきもww」
_
そんなことを言っても仕方が無いんだけど、うじうじ考えてしまう。あの時、ああしとけばとか、こうしとけばとか。後悔先に立たず、負けたものは仕方ない。そして私には何もできない。ラジオから流れて来る、贔屓チームの負けの報。
忘れられない、いつまでも。
私のことをいじめた人たち。
私の幸せを潰した。
今もまだ私は病気だ。
でも殺したいとは思わない。
ただ私より何百倍も不幸になれとは思う。
午後9時55分
酒と眠剤を胃に流し込む。
あと少し経てばこの後の記憶は残らないはず。
酒を一口。はぁーーーーーと深く息を吐く。
今日も昨日も一昨日もその前も、この繰り返し。
そして毎日ここから先の記憶が無い。
気がつくと朝。
始まりは1週間前。
眠剤を飲んだあとにジュースと間違えて缶チューハイを飲んでしまったあの日。
スマホ片手に朝起きると、2時間会話をした記録が。相手は非通知。
枕元にはレシートの裏に殴り書きの私の字で「明日も同じ時間に電話してくれるって!!!!!!!!!」とあるが、もちろん記憶にない。
記憶になくても記録には残ってるから知っている、午後10時の非通知の電話。
「もしもし、どちら様でしょうか。」
明日には相手は誰か忘れてしまうけれども、
それでも、朝起きて枕元にある、楽しそうな私の字が羨ましくて。
楽しそうな私の字が忘れられなくて、最初に電話が来た日と同じことを繰り返す。
記憶にない夜の私に嫉妬しながら、私は今日も電話に出る。
#忘れられない、いつまでも。
ひとに疲れて
ひとに傷ついて
ひとりがいい と思っても
ひとに支えられ
ひとっていいな と思う
美しい想い出も
悲しい出来事も
全て自分の糧になる
糧にするんだ
『忘れられない、いつまでも』
この夏独特の、くぐもったような、低い、と言うような匂い。
この匂いを嗅ぐと、いつも思い出す。
目の前で落ちていく少女の姿を。
手を伸ばしたところで届かなかった。
あれから何年経っただろうか。
私は今も思い出す。
『忘れられない、いつまでも』
ある日の学校の放課後。
いつものように部活動を終えて家に帰ろうとした時
「舜翼君!」っと女子に名前を呼ばれた。
何用かと思い声がする方を見てみると、
莉桜さんがいた。
彼女はクラスのマドンナ的存在で、明るく元気な性格だ。僕は彼女の笑顔がとても好きだ。
「あのぉ、良かったらこれっ」
彼女が何か渡してきた。
ぬいぐるみのキーホルダーだった。
「プ、プレゼント!」
!!僕はようやく気づいた。
今日は僕の誕生日。
そのプレゼントを莉桜さんは渡してくれたんだ。
「あ、ありがとう。よく覚えてたね」
彼女がなにやらバックから取り出す。
「えへへ、お揃いだね。」
彼女が笑顔で何かを差し出した。
僕にくれたキーホルダーと同じ…
「嬉しいな!」
そうだその顔だ。僕が大好きなその顔。
これは宝物にしよう。
こんな幸せな誕生日なんてきっとないから。
忘れない。今日の出来事もこのプレゼントも君の笑顔も。
忘れない、いつまでも。
いつまでも。
忘れられない想い出ばかりを与えて。
私を置いていってしまった、あなた。
ああ、なんて残酷で。なんて無慈悲なの。
あなたの優しそうな笑顔ばかりが脳裏に浮かぶ。
忘れられないほど、たくさん貴方が私に笑いかけてくれたせいで。
まるで呪いみたいに。
いつまでもあなたが私を蝕んでいってるの。
【忘れられない、いつまでも。】
よろしくね
おはよう
また明日ね、バイバイ
ありがとう。
わっ、ごめん!
あっつい…。ねぇ?
寒いねぇ。
涼し〜!
あったかい〜!
眠…
面倒くさぁ…
がんばんなきゃ
すごいじゃん!!
凄いでしょ!
ねぇねぇ、
あのさあのさ、
す、好きです。
大好きだよ。
愛してる。
ありがとう。
嬉しい。
私、すっごい幸せ。
見て、桜が綺麗。
今までありがとう。
いくら私のことが好きだからって
さっさと私のところに来るのは禁止だからね。
ずっと覚えてる。
あいつの声を。
「忘れられない、いつまでも」
【忘れられない、いつまでも】
俺はずっと、幼少の時から雇われて人を殺して来た
雇われてからもう15年も経つ
今年でたしか22歳だったと思う
俺の誕生日なんて1度も祝われたことが無い
そもそも自分の誕生日がいつなのかすら知らない
ただ、俺にとって1番大切な人はあの人だけだって事
俺とあの人…師匠が出会ったのは寒い寒い冬の時期だった。
俺の母親は7歳の時まで幸せの時間を過ごしていた
俺は父親の顔を見た事が無い
母に聞いても何も答えてくれない言ったとしても〚あの人はもう死んだ〛としか答えない
思えば、はじめから母は俺の事なんてどうでもよかったのかもしれない。名前なんて呼ばれた事が無いし、世話も最低限しかしていなかった
ある日、母いや、あの女の話を聞いてしまった
〚「はぁ、あの子いつまでここにいるのかしら、もう、本当うるさくて仕方ない、いっそ外に投げ出して仕舞おうかしら」〛
は?
意味が分からなかった
なぜ追い出そうとしてるのか
今そこにいるのは母ではなく誰なのか
もう何が何だか訳が分からなかった
気がつくとあたり一面が赤黒く、鉄臭い匂いがした
目の前にいる女はもう息をしていない
俺は外に飛び出した
裸足で触れるその雪はとても冷たく自身の体温を奪って行く
家が見えなくなったところで等々俺の足が動かなくなってうつ伏せで倒れてしまった
嗚呼、死ぬのかと思った
しばらくすると、パチパチと何かが燃える音がした
暖かい
目が覚めた
知らない家にいた
どうやら眠ってしまったらしい
そこに誰かが来て俺をたまたま助けてくれたのだろう
〖「目が覚めたか」〗
知らない人の声だった
「なんだ、おまっゴホッ...ヴ...ゲホッ」
久しぶりに声を出した所為か咳き込んだ
〖「おらよ」〗
と言って水が注がれたコップを手渡してくれた
「……ありがとう、ごさい、ます」
それが師匠と出会った日だった
その日から師匠は俺に物の使い方、学術、それから…師匠の職業について、沢山のことを教えてくれた
それから3年の月日が経った
ふと、師匠がこんな事を言ってきた
「おい、お前、誕生日は?」
俺が答えられなくて困っていると
「そうか、なら今日がお前の誕生日だ、のぞむ」
と笑顔で言った
ん?のぞむ?と思い
「なあ、師匠、のぞむって、誰?」
と聞いた
「っはは、お前の名前だよ」
「僕の名前、のぞむ…」
「ああ、今決めた、俺からお前の誕生日プレゼントだ、希望の[希]に生きるの[生]で希生だ」
希生…俺の名前、師匠がくれた大切なもの
だから、師匠、今までありがとう
俺にとってあの日がいつまでも、忘れられない最高の思い出だよ
今日も俺は依頼を受けて人を殺している
だって、アイツらは裁かれるべき人
自分が一番幼いときの最初の記憶が、その後の人生において指針になるという。
私にとってそれは、泣き叫びながら何かの紙を破く母の姿だった。怒っていたのたか、父がその横で必死に慰めていたのを覚えている。なにを言っていたのかまではわからないが、それとなく母と距離を置くようになった理由かもしれない。
母は大切なことを私が大人になっても、教えてくれなかった。そのせいで、学生時代は多くの苦労をした。先生からは忘れ物が多いと怒られて。周囲からは空気が読めないと言われて。自分では時間管理ができないことに困った。それは社会人になってからも続いた。事務職として雇われた会社で、淡々とした作業はこなせるものの、途中で話しかけられたり、新しい仕事を渡されたりすると、さっきまでなにをやっていたのかわからなくなる。何度も上司に怒られてついに社長に呼び出された。クビになるんだと覚悟をしていたが、社長は真剣な面持ちで発達障害の検査を受けてみないかと勧めた。自分は健常者だと信じたかった反面、周囲の人と同じことができない原因があるのならそれを知りたいと思った。
幼い頃からのかかりつけの病院に行ってみると、見覚えのある医者がいた。久しぶりだねと声を掛けてくれて嬉しかった。そのまま社長からの話を伝えた。すると、医者は訝しげな表情をしてカルテを読み返した。
「君にはADHDの診断がとっくの昔に出ているよ。お母さんから聞いたことない?」
その言葉に目を見開いた。長らく帰っていなかった実家に寄って母にその話をした。すると、母はひどく怒って水の入ったコップを投げつけた。
「あんなの嘘に決まってるでしょ! 私が生んだんだから障害者のわけがない。あなたは健常者よ。二度とその話をしないで」
この人とは話にならないと即座に思った。ここで思い出したのが、最初の記憶だ。あの時、母が破っていたのは診断書だったのではないだろうか。あの記憶は忘れられない、いつまでも。
これから障害を自覚して生きていかなければならない。今まで感情のコントロールができなくて、爆発してしまうことが何度もあった。だけど、あの時の母のようになってしまって、現実から目を背けた人生を歩んではいけない。
これからは、たくさんの人に助けてもらいながら生きていこう。そうすれば、きっともっと息がしやすくなる。
あなたの手の温度も、あなたの声もあなたとの会話もきっといつまでも忘れないと思ってた。
でも人間の記憶なんて曖昧なもので、いつの間にか忘れないと思っていたものもぼろぼろとこぼれ落ちていく。
大事に大事に仕舞っていたのに、仕舞い込みすぎてわすれてしまったのかもしれない。そしていつか大事に仕舞っていたことも忘れるのかもしれない。
大事なことも、そうじゃないことも、少しずつ少しずつ遠ざかって鮮やかな思い出も、色褪せて。
きらきらした残滓だけが残る。
きっと私の記憶の中にあるあなたの声と、本当の声は違うのだろう。ぬくもりももう覚えていない。
それでも、頭の中に響く私の名前を呼ぶあなたの声は、こんなにも愛おしい。
忘れられないと言うより忘れたくなくても人は忘れてしまうものなんだなと思った。別に忘れたいなんて思ってるわけじゃなくて知らない間に頭から消えている、人って不思議です
正しい選択をした
当時を思うなら
選択肢なんてない程に追い込まれていた
もしも拒んでいたら
今の私はなかっただろう
同じ状況なら誰でもそうしたと思う
でも
どんなに望みが薄くても
どんなに堅実な判断でも
自分を信じてあげられなかったことに
涙を抑えきれなかった
~忘れられない、いつまでも。~
美しい天使は、地上にエーデルワイスを残して空へと飛び立っていった。天使に恋をしてしまった登山家の、叶わぬ想いに応えるために。
だから、エーデルワイスの花言葉は『大切な思い出』なのだという。
私は天使でもないし、美しくもない。でもそろそろ天にいかなければならないというところだけは、奇しくも一緒なのだ。
それだから、そうね。私も何か、あの人に残せるのだろうか。残してもいいのだろうかと思ってしまった。天使のそれが、すごくナイスアイデアに思えたのだ。
あの人は、多分私のことなんて忘れてしまう。だって私たち、出逢ってまだひと月も経っていなかったんだもの。でも、それでいいのだ。
あの人はこれからも、いろんなことを経験して、恋をして、私の存在があの人の心の片隅にもいられるスペースなんてないのだ。私がいなくても、あの人の世界は回り続けるのだから。私の知らない幸せの世界を、あの人は生きていく。
だから私のことなんて、思い出してくれなくていい。
でも、やっぱり、忘れないでほしい。
形に残るものだと重いかな。お菓子だと余りにもあっけない。
だから、花の種を植えた。
花なら、咲くまでの間だけ、私はあの人の中に生きていてもいいでしょう。枯れてしまえばそのまま捨てて、何も残らない。
種は、まだ身体が自由に動かせた頃にお花屋さんで買ってきた。可愛らしくて、どこかせつなげで、昔から好きな花だった。いつか自分で育ててみようと思っていたそれを、あの人に託すのも悪くない。いいえ、本望といってもいい。
「ここにね、花の種を植えたの。来年には咲くと思うから、待っててね。」
ほら、やっぱりあなたは不思議そうな顔をしている。ちょっと気難しそうで、何かじっと考えている。私、あなたのそういう顔が好きだった。
「私だと思って、待っててね。何の花が咲くかはお楽しみ!」
エーデルワイスではないんだけれど、きっと綺麗な花が咲くのよ。星の涙のような、深い海の色をした小さな花が。
願わくば。あなたにとって『大切な思い出』になってくれたのなら。
これで忘れられない、いつまでも。
~勿忘草~
『私を忘れないで』
「今日は楽しかったねー!」
遊びに行った帰り道、午前中はまだ時間があると思ってたのに
あっという間に夕方、夜を迎えてしまった。
「何から乗る?」
そんな会話をしていたのがはるか昔のように感じる。
ああ、つい数時間前のことだって、
もうはっきりとは覚えてないんだな。
どこに行ったって結局、お喋りして、笑って、
非日常のようで日常だった。
「ねぇ、」
「何?どうした?」
「また、みんなで遊ぼうね」
「うん!」
忘れるんだろうな、きっと。今日の詳細なんて。
忘れても良いよ。だって君たちとの幸せな時間は忘れないから。
ぼんやりとでも楽しかったことはいつまでも覚えられるから。
#忘れられない、いつまでも
忘れた事なんて1日たりとも無い
あなたと過ごした日々
いつしか想い出では無くて
忘れたくないから、口に出して言う
それくらいあなたのことが好き
忘れたくない
離れていても忘れたくない
別れたとしても忘れたくない
歳を重ねても忘れたくない
そのくらい私は…あなたの事忘れたくなかった…