『心の灯火』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「どうしたの? 暗い顔して」
目の前にいるのは、3年前に別れて久々に再会した女性。復縁を断った後もしつこく食事に誘ってきたので、根負けして会うことにした。
「別に、何でもないよ」
「嘘つき〜。私に言えないことなんてないでしょ? あ、好きな人とやらに振られたとか」
なぜこうも鋭いのか、この人は。いや、単に私がわかりやすいのか。
「あら、図星? 奢ってあげるから元気出しなさい。ていうか私と付き合いなさい」
「それは無理」
「即答〜? つれないなぁ」
あっけらかんとしている彼女を見て、不思議に思う。私にしつこくしてくる割に、断られても平気な顔。好きなのか好きじゃないのか、よくわからない人だ。
「とにかく飲も!」
昔はこの明るさに支えられていたことを思い出す。どうしようもなく惹かれていた。
「君はなぜ彼氏と別れたの?」
「お、やっと本音が出たねぇ。うーん……運命的なものを感じなかったからかな」
「運命、ね。私には感じるとでも?」
「あの頃はお互い子どもだったでしょ。今なら確かめられるかなって」
「私はお試しですか」
「あはっ、試しちゃう?」
彼女が私の手を取る。ボーッとする。
「安心して、今夜とは言わないから。気が向いたらLINEして?」
彼女はそう言うと、メインディッシュを頬張りながら大学の話を始めた。
「おい頼広、お前美女とデートしてたんだって?」
声の大きい大学の同期が、勢いよく肩に手を回して尋ねてきた。周りも「え?」「マジで?」「彼女できたの?」と囃し立ててくる。まさか知り合いに見られていたとは思わなかった。
「違うよ。ただの高校の同級生」
なんだ〜とガッカリした様子で離れていく同期たち。他人の色恋より学問に励むべきだ。
「ねえ」
全員離れていったと思っていたら、ひとりだけ近づいてきた者がいた。
「ちょっと話せる? 後でいいから」
講義後、彼女は私を人通りの少ない場所へ連れて行った。
「話って?」
「高遠くん、今落ち込んでるでしょ」
私はそんなにわかりやすいか?
「引かないでほしいんだけど、私占いができるの。勝手ながらあなたを占ったら、2つの星に惑わされるって出たわ」
「へ、へぇ」
煌時くんと元カノのことだろうか。
「そしてこうも出た。2つのうち、ひとつは偽物の星。相手にするな。もうひとつは本物だけど、あなたには合わない星。静かに離れろ」
「つまり2つとも、失うってこと?」
「そうね。でも安心して、救いはある」
「救い?」
「3つめよ。今は鈍い色をしてるけど、将来燦然と輝く星。決して放すなって」
「はぁ」
また別の人と出会うのか、知り合いの誰かと付き合うという暗示か。
じゃあね、と言って彼女は去って行った。
「先生、どうかした?」
ここは嗣永家。颯人くんの指導日だ。彼にまで心配されるとは、まったく私ときたら。
「いえ、問題ありません。ただちょっと、友人から気になることを言われただけです」
「気になることって?」
「君が気にすることではありませんよ」
颯人くんは「ちぇっ」と呟いて再び机に向かった。
と思いきやすぐに振り返った。
「もしかして告られたとか?」
「颯人くん、集中してください」
「先生の気になることが気になりすぎて無理っす」
まったく……
「ただの占いですよ。どうやら2つの星を失うかわりに、1つの輝く星を得られるようです。その星が何の隠喩なのかわからなくて」
「へぇ〜。2つと1つ……」
彼は顎に手を当てて考える素振りをする。
「難しいっすね」
「でしょう? さぁ、自分の課題に戻ってください」
大人しく課題に取り組み始めた颯人くんは、指導が終わるまでもうこの話には触れなかった。
翌々日、外を歩いているとLINEの通知音が鳴った。
煌時くんからだった。
あの日以来やり取りしていなかったので驚いたが、とりあえず開いてみる。
『先生、その後どうですか』
『他の人と付き合いたくなったら、私に遠慮はいりませんからね』
どういう心境でこれを送ってきたのだろうか。
『気遣いありがとうございます』
『でもしばらくはひとりでいようと思っていますので』
『でも、女の人とランチしてたって噂聞きました』
噂とは恐ろしいものだ。いったいどこからどうやって彼にまで伝わったのか。
私は渋々、例の元カノがしつこいので根負けしたと説明した。ランチだけで、復縁するつもりはないことも、一応。
『どうして復縁しないのですか?
先生のことだから、きっと心から好きだった人なのでしょう』
『もう終わった恋ですから』
『そうですか……』
『私とのことも、すぐに忘れられそうですか』
『忘れてほしいですか?』
滞りなくきていた返信が途絶えた。どう答えるべきか、迷っているのだろう。
『残念ながら、私はかなり引きずるタイプです。彼女と別れたときも、忘れるためにどれだけ泣いたか』
『だから覚悟しておいてください。君のことも、そう簡単には忘れてあげられません』
既読がついて数秒、見慣れたポップアップ。着信音が鳴る。
『グスッ、せんせぇ……』
「はい。どうしました?」
『うっ、ぐ……せんせぇ』
「はい」
『うぅ……すき。せんせぇすき。ほかのひとと、でーとしないで……!』
「はい。もうしません」
『うぐっ、うぅ……せんせぇ。せんせぇ……』
「はい」
『あいたいです……』
「……今夜は月が綺麗ですね。窓の外を見てください」
『へ……?』
2階の窓を見上げると、閉じられたカーテンに近づく人影が見えた。その素直な性格が、たまらなく好きですよ、煌時くん。
ふわりとカーテンが開かれる。続いて、大きく見開かれた目。次の瞬間には手で口元を覆い、細めた目から煌めく雫を溢れさせた。
「せんせぇ!!」
ドタドタと階段を駆け下りてくる音がして、玄関ドアがバンッと開かれたと思うやいなや、私は愛しい人を抱きしめていた。
静かな夜だ。近所の人が驚いて顔を出さないことを願う。このひとときを、誰にも邪魔されたくなかった。
「え? 颯人くんに?」
「はい。占いの話も、教えてくれました」
ひとしきり泣いた後、ケロッとした顔でメロンパンをかじる煌時くん。私についての噂はもうひとりの教え子から得たと話してくれた。
「意外とおしゃべりなんですね、彼」
「そんなことありません。先生のことが心配で、私にだけ話してくれたのです」
まあ他の人に話したところで何のことやらですしね。
「先輩のことは置いといて、私たちの話をしましょう。私が例の、3つめの星になれるように頑張ります。燦然と輝く光を、あなたに」
そう言って私の手を取る。体中の理性を総動員しながらそっと握り返した。
「はい。私もそうなってほしいです」
「せんせぇ……」
彼は恥ずかしそうに俯いて、意を決したように顔を上げた。少々潤んだ上目遣い。
「今夜は、父が出張でいないんですけど……一緒にいてくれませんか?」
小さな灯火にすぎなかった星が、手放せないほど燦然と輝くことになる日は、もうすぐかもしれない。
テーマ「心の灯火」
両親はよく私の事を否定してくる
綺麗好きな両親を持っているのに、部屋の片付けができない私を「ありえない」と言った。
優秀な両親を持っているのに、才能がない私を「ありえない」と言った。
他にもいっぱい言われた。私は笑って、うんごめん。ってやり過ごしてるけど、本当は全然笑えてない。悔しくて泣いてばっかり
こんな不出来な子供になってしまってごめんなさい。
私の心の灯火がもう燃え尽きてもいい。
もう楽になりたい
気づけば知らない場所の床で、横たわっていた。
痛む体を無理矢理起こす。狭い室内は調度品など何一つなく、やはり見覚えはない。
「目覚めたか、娘」
背後からかけられた声に振り返る。
「神様」
怒っているような、哀しんでいるような不思議な顔をした神が、音もなく近づき眼を覗き込まれる。
金に揺らめく瞳に映る自分は表情が抜け落ちて、まるで人形の様だ。
「望みを言え。お前が真に望むものは何だ?」
「彩《さい》が救われればそれでいい」
「救われるとは何を意味する?」
重ねて問われ、困惑する。
何を考えているのかが分からない。救いはそれ以上でもそれ以下でもないはずだ。
妖と成った彼女と、その一部でありながら人として生きている彼女。妖と人の間で繋がったままの糸を切り、それでいて人の方の彼女がそのまま人として生きられる事。それは救いではないのだろうか。
「娘が救いたいと望むものは人の方か?あの狂骨は救わぬのか?」
「狂骨は喰らうよ。一緒にいる」
「それは救いになるのか?」
その言葉に、考える。
一緒にいる事。それが救いになるのか否か。妖の彼女にとっての救いとは何であるのか。
考えて、悩んで。出てきた答えは否だった。
「ならない。きっとそれは救いではなく私の自己満足だ。けれどそれ以外の選択肢を、私は持っていない」
「なれば静観せよ。あれは人が作り上げたモノだ。作りし人が救うのが道理であろう…娘、改めて問う。娘の望みしものは何だ?」
改めて望みを問われ、同じ答えを返そうとして。揺らぐ金に口を閉ざす。
きっとそれは求めている答えではない。私自身の望みは他にあるのかもしれない。
他人事のように思いながら、答えを探し記憶を辿る。
過去の私は何を望んでいたのだろう。何を思い、感じて生きてきたのだったか。
金の中にいる今の私はまだ人形のままだ。
「分からない。思い出せない。今は彩が人として生きてくれればそれでいいと望んでいるだけ。それでは足りない?」
「あれが人として生きるとして、娘はそれからどうする?」
「どうしようか…でも彩にさようならはいいたい、かな」
その理由はうまく思い出せないけれど。
昔の記憶は擦り切れ過ぎて、思い出せない事の方が多い。
家族。仲間。寺。呪。
数珠のない今、留めておけなくなった記憶が溢れ落ちて、呪を施された意味すらも思い出せなくなってきた。もう少しすれば文字通りの存在のないものになるのかもしれない。
「我ではなく、椿なれば何を願う?」
「椿に?椿は願うものではないよ」
「願ったであろう。共に祈った子の、最期の時に願ったものがあるはずだ」
記憶を辿る。擦り切れた記憶の断片を掻き分けて、共に祈ったあの子との記憶を探す。
椿に意味を持たせた子。母と逸れ、幼い弟を連れて辿りついた強い子。母と弟を亡くし、泣き方を忘れてしまった悲しい子。
思い出を巡る。共に椿に祈り、あの子だけが成長し大人になって。妻になり母となっても、私を友と呼んで側にいた。最期の時も一緒にいて、狭間まで共をして。そして、すべてが終わった後。椿の所に行って。
あの子が眠れるように祈って。それから。
「願った。二度と心を傾けるような、そんな大切な人と出会いませんように、って」
「それは何故だ?」
金の中にいる私が、ようやく表情を崩す。泣くのを堪えるように顔を歪め、唇を噛みしめて。
胸の奥が痛くて、熱い。人形から迷子の子供になったみたいだ。
「何故そんな哀しい願いを口にした?」
「だって、嫌だったから。置いていかれるのは…一人になるのは嫌だった」
「そうか。よく言えたな」
ふわり、と優しく微笑んで、頭を撫でられた。
幼い子供にするように、いい子と繰り返し褒められる。
もう片方の手が目尻をなぞって涙を拭われ、そこで初めて泣いている事に気づいた。
「俺が共にいてやろう。お前の望む通りにあれを人として生かす術を与えてやる。だがそれだけだ。動くのは他に任せ、ただ見届けろ」
「でも、」
「他に動くものがいる。問題ない…すべて見届けたら、俺の眷属になれ」
眷属。神の。彼の。
泣いてぼんやりとする思考では、その言葉の意味が正しく理解出来ない。
「名を新しく与える事で、過去はなくなる。お前を構築してきたすべてがなくなる代わりに、お前の望む事、願う事すべてに応えよう。俺と共に生きろ。いいな」
頷いてはいけない。心の冷静な思考が警鐘を鳴らす。
頷いてしまえ。心の奥底の自分自身が叫びを上げた。
相反する二つに迷う私を、目の前の金はただ強く見据えている。
「どうして?」
「お前が他の誰よりも人であるからだ。誰かのために祈る事の出来るお前が、人として生きられぬ事を俺は認められない」
「祈る?」
首を傾げる。そんな事、きっと誰しもが出来るはずなのに。
何故それだけで、こんなにも優しくされているのか分からない。
「おいで」
促されて立ち上がる。涙で曇る視界に迷わぬよう、手を引かれ歩き出す。
部屋の奥。小さな扉を潜り抜けて、その先のさらに小さな部屋に入った。
「これ、って」
「俺だ。神体というやつだな」
奥にあるのは古い木箱。幾重にも縄で巻かれ、中の何かが外に出ないようにと封じている。
御神体だといった。神自身だとも。
涙を拭い、箱へと近づく。そっと触れた箱は、木だというのに酷く冷たい感じがした。
「昔、俺が生きていた頃、都の圧政に苦しむ国が多かった。俺の仕えていた男は郡司でな。民が苦しむ事を許せず、民のためにと兵を起こしたんだ。だがやはり地方の軍と都の軍とでは兵力差があり、結局は仕えた男も俺も討死にした。だがな死んだ俺の眼を惜しんだ都のやつらが首を持ち帰り、眼を扱うために術師に細工させたのさ。まあ扱いきれず、最終的にはここで奉るという名の封印をほどこされているわけだがな」
箱を撫でる。
酷い話だと思った。けれどそれを酷いと言葉にするのは、きっと彼にとってとても失礼な気がして口を噤む。
箱の中の人だった彼は、何を思って今もここに閉じ込められているのか。憎んでいるのか。それとも悲しんでいるのか。
どんな思いであれ、死後も無理矢理ここに留められているのは、苦しいはずだ。眠る事が出来ないのはつらい事を知っているから。
だから、せめて。少しでも安らげるように。
歌を口遊む。夜の歌を。帰れず迷う手を引く子守歌を。
箱の中の彼が刹那でも眠れるように。一人悲しい思いをしないように。
祈り、ただ歌う。
「やはりお前は優しい子だな。だからこそお前は人であるべきだ」
いつの間にか背後に来ていた彼が、優しく頭を撫でる。
「その心を殺してしまうな。お前の繊細な感情の、柔い思いの灯火が潰えてしまうのが俺は何より恐ろしい」
「恐いの?神様」
「そうだな。恐いさ。いつだって失う事は恐ろしいものだ。だから俺のために眷属として共にいてくれ」
振り返り、彼を見る。
その表情からは何を考えているのかを察する事が出来ない。
けれど頭を撫でる手は優しいから。微笑む金が綺麗だとそう思ったから。
理由なんて、それだけでいいはずだ。
「いいよ。一緒にいる。彼女にさよならを言えたら、眷属になってあげる」
「そうか」
「お別れはちゃんと言わせて。前は言葉を間違ってしまったから」
望みを口にし、思い出す。
そうだ。言葉を間違えたのだった。最後だと分かっていたのに、あの時は間違って「行ってきます」と言ったのだった。
帰れはしないのにその言葉はおかしいと、しばらくして気づいて落ち込んだのを思い出す。
今度は本当に最後になるのだろうから、間違えないようにしなければ。
「分かっている。お前の望みはすべて応えてやろう。約束だ」
手を差し出され、迷いなく手を重ね。
手を引かれるままに歩き出す。
どこに行くのか、あえて尋ねはしない。どこであれ、彼女は人として生きられる結果にきっと変わりはない。
胸の奥の熱はまだ引かない。
けれど今は、その熱が何よりも尊いものに思えていた。
20240903 『心の灯火』
「心の灯火」
「心の灯火」という言葉を見て思い浮かんだ曲が2つあります。
「ガラスの巨人」そして「ひとりでお帰り」、どちらも谷山浩子さんの歌です。
「ガラスの巨人」「ひとりでお帰り」この2曲に関連性はおそらくないと思いますが、少なくとも私は片方を聴くともう片方を聴かなきゃ気が済みません(ふしぎ)。
「ガラスの巨人」ですが、この曲には2パターンあるんです。
ひとつはいろんな楽器を使った、夜の遊園地のような伴奏の、もうひとつはピアノとサクソフォンだけの美術館の入り口のような伴奏の歌です。
夜の遊園地の方は、「悲しみが攻めてくるよ もっと大きくならなければ」という焦った歌詞に対して、それでもまだ「夢の終わりを信じない」(これは「ひとりでお帰り」の歌詞の一部です)、まだ希望を抱き続けているような、無邪気なイメージがあります。
対して美術館の入り口の方は、どこか諦観のような、逆に全てを受け入れているような、果ててしまった夢を見ていた頃を静かに思い出しているような、いい歳のとり方をした(?)イメージです。
ぱっとネットを見る限りでは、美術館の入り口バージョンの方が人気のようですが、私はどちらも大好きです。
「ひとりでお帰り」は、第一印象だと仄暗いというか、もの寂しいのですが、「ガラスの巨人」を聞いた後だと大分印象が変わって、私としてはむしろ応援ソングに聞こえます。
「いつまでそこにいるの 周りにはもう誰もいない」
→「もっと大きくなった」結果、近くの大切な人たちが見えなくなってしまった あるいは、大きい存在になったからこそ支えてくれる人がいなくなってしまった
「きみの今のその淋しさが 遠い街の見知らぬ人の 孤独な夜を照らす ささやかな灯に変わるだろう」
→今は淋しく辛いかもしれないけれど、あなたは知らず知らずのうちに誰かを救うことが出来ているんだよ
私がここで見ているからたとえ「ひとり」でも「孤独」ではないんです。存在しているだけで、誰かを救うことができるんです。無理をしなくたって、夢が失われたって、そこにいるだけでいいんです。と、そう言ってくれているような気がします。
こういう解釈をしているので、個人的には遊園地→ひとりでお帰り→美術館 の順に聴くのが好きです。
「心の灯火」のイメージとはかけ離れているかもしれませんが、もしよければ聞いてみてください。
私は今まで、氷水をばしゃばしゃ掛けられたり、わざと強い風に晒されたりして、心の灯火が絶え絶えになっていました。我ながら少々辛い時もありましたが、本と音楽とぬいぐるみが私を助けてくれたので、今でもなんとか生きています。
誰かに助けてもらった分、また別の誰かに還元したい。願わくば誰かの心の灯火を守れるような、あるいはささやかな灯になれるような存在になりたい。そう思って今日もここで文章を書いています。
「もっと読みたい!」と思ってくださる皆様、読んでくださる皆様、この場をお借りしてお礼を申し上げます。いつも本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。
皆様の❤︎のおかげで私の心の灯火が元気になっています(❤︎稼ぎなどではなく本当にそう思っております)。「読みたいと思ってもらえた!」と思うだけでとても幸せです(✿︎´ ꒳ ` )♡︎
本当にありがとうございます!
今日の皆様の心が、暖かく平穏でありますように୧⃛(๑⃙⃘⁼̴̀꒳⁼̴́๑⃙⃘)୨⃛
「お前っていつも明るいよな...」
遠い昔、少し気だるげに知り合いから問われた言葉を
今も時々思い出す
夏の暑い日差しが肌を射る
少しヒリヒリとするような...そんな暑さが続く夏
その問われた言葉の答えを、今なら胸を張って言える
太陽なんかよりも暖かくて氷よりも涼しくて心地いい......
隣に居ると自然に楽しくなる人
「そんな素敵な人と友達になれたから」
恋心という名の心の灯火は、まだ燃え続けている。
お題「心の灯火」
今日はいつもより短め
心の灯火
あなたは知らない。
全力で生きているあなたが、
くたびれた心に火を灯してくれる。
涙が滲む。
胸が熱くなる。
私はずっとあなたの言葉に縋りついている。
たったの一言を大切に大切に抱えて生きている。
あなたの言葉がどれだけ優しくあたたかい灯火になっているか、きっとあなたは知らないね。
(心の灯火)
ふと、僕は、本当にこれでよかったのか、自分をなぞってみるときがある。
分からなくなる。僕がここに居た証や、その答え方を。
夢や理想を立派に掲げて、負けず嫌いだと自覚して、悔しいと涙を流すくせに。
いつだって目の前のことだけで精一杯で、自分の理想になれたことが一度もない。
時おり向けられる羨望の眼差しが後悔と嫉妬を融解して、どろどろになった世界で息をしている。
吹き荒れる荒波が織りなす雨音に心が擦り減って。
僕と同じ船を造ったはずなのに、静かな波音で海を拓くあいつがずっと羨ましかった。
こんなにも、醜い感情に溺れながら、どうして僕は今日を生きるのか。
朝食が自分の好物で美味しかった。
いつもよりも余裕をもって家を出れた。
食堂のおばさんが唐揚げを一つおまけしてくれた。
午後四時の夕日が灯火の色みたいで綺麗だった。
見上げた夜空で煌めく光に言葉を奪われた。
何気のない、一つ一つの優しい出来事に答えがあるのかもしれない。
置き去りの答え。止まらない鼓動の音、その意味が。
僕のしてきたことは消せない。過去は、変えられない。
でも、理想になれない僕が僕としてやってきたことも、消えないんだ。
間違ってもいいから叫びたい。
僕の胸の残り火がこの掌に灯るまで。
迷ったっていいから探しに行こう。
僕の手に宿る灯火の私上命題を。
湧き上がる感情が勇気だと
震える拳が興奮だと
正義と秩序を謳い立つ君の背に
それは恐怖であり
それは憎悪であり
紛う事なき危険信号であることを
告げるには
少し
情を掛け過ぎてしまった
‹心の灯火›
私にとって心の灯火は、
根拠はなくても「大丈夫!」だと
言い切ってくれる『推し』がいることです
一生推します!
『心の灯火』
大切に点けた火は
大切に心の奥に
わたしだけがわかる明るさだけど
何気ない言葉でも
吹き付けられて消えるのが怖いから
わたしの中に灯る火があることは
誰にも悟られないように
不規則に揺らぐ火を
両手でそっと包むように
秋のそよ風が聴こえたこの夜になりそうな頃に静かな雲に隠れた夕日を見ていた♪
心の灯火になってくれた、好きなものが、好きだったもの。になってしまった。
鬱になってしまってから。
何で好きだったんだろう?どこが好きだったんだろう?
わからなくなってしまった。
灯火に育つ前の、種火すら見つけられない。
取り敢えず自分を甘やかして、優しくして、心の中の種火を作るところから始めてみよう
生きていく中で、心が暗く冷たく塞ぎ込んでしまうことがある。
そういう時、読んでいた本の文章であったり、聴いていた誰かの言葉にはっとさせられ、その文章や言葉を反芻するうちに、
ぽっと心にあかりが灯る、そんな経験を何度かしてきた。
言葉は心の栄養であり、私にとっては三度の食事と同様に大切なものだ。
#心の灯火
心に火がつくというのは、こういう感じを言うのだろうか。
否、少し違うだろう。わたしが彼女と向き合ったときに感じたのは、例えるなら滝に打たれるだとか、大樹の前に立つだとか、そういったときに身を貫くような感情に近しいものだろう。
しかし、以後、わたしの心は彼女らとの再会を望むように生にしがみつき始めた。
これを火がつくと例えるのも妥当と思える。
近いうちに必ずまた会える。
わたしはそう確信している。
『心の灯火』
・心の灯火
あなたにとってはなんて事ない言葉だったなかもしれない。
それでも私にとっては唯一の希望で救いだった。
だから今まで頑張って来れたのに。
今はあなたのその言葉が絶望に感じるほど苦しくなってしまった。
駄目ね。やっぱ燃料は慎重に選ばないと。
じゃなきゃあなたごと燃やす羽目になっちゃったから。
・2『心の灯火』
実家に逃げた。
夫とはもう会いたくない。
実家の母は何も事情を聞かず「いつまでもいていい」と言ってくれた。
その日の夕飯はお刺身や揚げ物、明太子や浅漬や豚汁など私の好きなものばかりが並んだ。
母はもう歳だからあまり作れないけどと言っていたけど嬉しかった。食べながら泣きそうになるのをこらえるのがやっとだった。
食べ終わると自分を少し取り戻せた気がした。
【続く】
君の今にも消えそうなその火を
僕は消えない様に消されない様に
大事に大事に包み込む
この火が消えた時
きっと君も一緒に消えてしまうから
あの日の君が僕にしてくれた様に
大事に大事に包み込む
君はどう思ってるんだろう
まだ一緒に居たいと思うのは
ただの僕のわがままかな
ー心の灯火ー
はぁ〜 落ち着かない
ゆらゆら ゆらゆら 揺れている
消えないようにと心配しながら
いっそ消えてしまえと考える
燃え尽きることはない”心の灯火”
手足に力が入らない。声も出せない。心はどうしようもなく打ち拉がれている。
けれど、目だけは、見えている。空を睨む。疲れ果てた心で、それでも。まだ諦めたくないと、叫んでいるんだ。
テーマ「心の灯火」