心の灯火』の作文集

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心の灯火』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

9/3/2023, 2:39:25 PM

心の灯火

あなたと居れば
風が吹いても大丈夫だと思える

9/3/2023, 10:33:21 AM

久々に書いてみようと思ったら全然書けなくて途中でぶった切られてます。南無三。


題 心の灯火

「ア"ハアハアハ⋯⋯ ハ、ハァハハ」
木下はひっくり返って笑った。
死んだはずの親友が目の前に現れたからだ。やーこれはいかん、いかんと思いながらも、頭の上半分がない親友の姿を見て、気分を良くしていたのである。
いやしかしなぜ今になって現れたのだろう、と木下は斜め上、何も無い自室の天井を見た。笑いが収まらないまま⋯⋯ 。
親友の真名部(まなべ)とは中学時代からの縁である。平生無口な彼に、騒がしい性分の木下は存外懐いていた。何となく彼の傍は安心して、スリスリ擦り寄っては拒否されることは無かった。
それから高校、大学と同じ学校に進学した。人文社会科学部なんて言う何となく名前の格好良いトコロに何となく入った。
しかし仕事ばっかりは違う会社に勤めた。こと俺に至ってはそれまでの勉学なんぞ無縁の職に就いた。
つまり俺たちの関係はそれで終わった。単純接触の効果が無くなればそんなもんである。
大学を卒業してから5年、真名部が交通事故で死んだとの連絡を受けた。ああ懐かしい名前を聞いたなと思ったその時、真名部はおそらく三途の川を渡っていただろう。
葬式には行かなかった。仕事のプロジェクトが大詰めだったからだ。
さてもう一度目の前の霊と顔を合わせてみる、顔の上半分がないので目は合わないが。顎が外れているかのように口を開けて、ちょこんと礼儀正しく床に正座している。腹からはとめどなく血が溢れ、フローリングを赤で汚し⋯⋯てはいなかった。真名部の周辺に落ちる血は、滲みが乾いていくようにス、ゥと消えていった。因みに、何故このバケモノが真名部だとわかったかと言うと、彼はちょっと特殊な舌ピアスをしていたので。中学時代からのお気に入り、真名部曰く、この法治社会へのちょっとした反発らしい。無口でボソホゾ喋る彼はついに卒業までバレなかった。実に中学生らしい。
「ナァおい久しいな。俺に会いにわざわざ三途の川を戻ってきてくれたのか⋯⋯ おい、返事をし。その口はなんのために残されたんだ、恨み言でも言いに来たのか」
「⋯⋯」
「昔話でもするか、それとも冥土の土産話(笑)でも聞かしてくれるのか。⋯⋯ オーイ生きてる?グーテンアーベント!」
「⋯⋯」
「⋯⋯ キノキノキノコ!」
「⋯⋯」
学生時代の持ちネタでもダメらしい。マ本来キノキノキノコはチョップまでやるのだが、こいつに触れられなかったらと考えるとちょっと恐ろしくてやめた。
「⋯⋯ァ」
ここでやっと、真名部が喉をふるわせた。ふるわせたと思ったら、
「ァア"、アァ"アァァ⋯⋯、」
とヘタな牡羊の鳴き声のような音を出した。
木下はアホな顔して、なるほどと思った。こいつ多分地獄に落ちたんだな、と。そこで脳髄も取られちまったんだろうな、と。真名部は悪さをするタイプではなかったが、いいやつでもなかったので。
「⋯⋯ なんか食ってく?酒とつまみしかないけど」
「⋯⋯」
「お前缶ビールだと何好きだったっけ」
キッチンを覗きに行けば、真名部もそろそろと立ち上がって着いてきた。小さな冷蔵庫の中身(ビールと冷食しかない)を見せてやるが、物色する素振りがないので、勝手にスプ×ングバレーを2本取って閉めた。ちょっといいやつにしたのは、親友が会いに来てくれたので。
「カンパーイ!!」
「⋯⋯」
「乾杯」
勝手に開けて勝手にカンパイした。2回目のやつは真名部が正座して動かないのでカシュッと開けてやった時に言ったただの名詞である。ウチにソファなんてものはないが、人をダメにするもちもちはあるので俺だけそいつに腰を沈めた。
「飲まネーノォ?せっかくコッチに戻ってきたんだからパーとやろう、な、ハイ、ごっくん」
「⋯⋯」
「ア"ハハハハハハハハ」
「⋯⋯」
「ハイ、ギョウザ、もぐもぐしまちょうねー」
「⋯⋯」
「ア"ッハァハハハ⋯⋯ハァハハハッ」
木下は酔っていた。真名部の開いた口にものを入れては腹から出てくるのを面白おかしく思ったのだ。ギョウザなんてそのままの形してベチャッと出てコロコロしたものだからもうダメだった。
そのうちに、木下は涙を流してひーひー言いながら笑い疲れて寝た。頭のどこかで「アァ俺殺されるかもな」とか思いながら。
真名部は木下を見ていた。いや目玉は無いのだが、舌に通った小さいアクセサリがジィっと木下を見ていた。ただそれだけだった。

「エきも」
木下は嫌な顔をした。親友が、クラスメイトに見えないように手で隠しながらベーっと舌ピアスを見せてきたからだ。
「なにそれ反抗期か、生意気め」
「ルールに抗ってみたくなった」
「ァイケメン」
真名部はニコニコ(真名部をよく知らない者からはニヤニヤして見える)しながらカッコイイことを言う。彼はあまり笑う方ではないが今日は気分がいいらしい。
秋も深まり、窓際の席でぬくぬく夢野久作を読んでいた真名部に吸い寄せられたのは今日も木下だった。学ランのよく似合う真名部は一見優等生だが、こいつは社会的に良くない思想を持っている。それが木下には新鮮で、カッコよくて、何となく心安らぐのだ。
「かっこい?」
「かっこい」
「同じのつける?」
「いやぁ⋯⋯」
正直憧れはある。だが目玉の舌ピアスとは俺にはハードルが高いな、と木下は思ったので、「痛そうだから」と最もらしい言い訳で断った。

アラームの音で目を開けた木下はちょっと驚いた。真名部が包丁を手にして自分を見下ろしていたからだ。「アー寝てる間に殺してくれないのね」なんて思いながら、それを真名部らしいなと感じると微笑ましかった。
「おあよ(おはよう)」
「⋯⋯」
「そういや眠剤飲まずに寝れたの久しぶりなんだよね、昨日は楽しかったなァ。殺してくれ」
「⋯⋯」
「⋯⋯」
⋯⋯ マいっか。そう思ったので木下は昨日作った悲惨な現場を片して、急いでシャワーを浴びた。融和的なのだ、この男は。
スーツを着て髪を整え、サ今日も張り切っていきましょう!みたいな顔で家を出た。
「なんだこの数字は。売上落ちてんじゃねぇか」
「スミマセン」
「すみませんじゃねぇよ。どうすんだよ、ナァ。なんでお前は何を任せてもろくな成果が出ないんだよ、おい、給料泥棒かお前は」
「スミマセン」
「お前みたいな無能はなァ、いるだけでみんな迷惑してんだよ、仕事しねぇなら辞めちまえ」
「スミマセン」
死ねばいいのに。木下はカーペットを見つめながら思った。なんでこのハゲ死なないんだろう、とも。このハゲが声を荒らげるのはいつもの事なので、みんな何事もなく仕事をしている。席に戻れば誰かしらから心配の声をかけられるが、「だったら助けてくれよ」と思うだけで終わるのがいつものパターンである。
が、今日はちょっと違った。真名部がいたからだ。朝、真名部は支度をする木下を部屋の隅でジ、ィと見つめて、一緒にマンションを出てそろそろ着いてきたのだ、右手に包丁を持ったまま。
いやそれはマズイのでは、と木下も思ったが、マいっか、と結論をつけたので良しとした。そもそもコイツの存在がマズイので。
ついに会社までついてきたが、木下以外のニンゲンに真名部は見えていないようだった。電車でも気づかれないので、ぎゅうぎゅうに詰められて羽虫のようにジタバタしていた真名部は見ていて愉快だった。
そして今も、木下の後ろにぽ、つんと立って⋯⋯
「⋯⋯ギャォ」
と幻のポ×モンのような音を出した。ふらふら歩き出した真名部は右手だけゆらと上げて、真っ直ぐに下ろした。
「ア"──────ァア」
何度も何度も、上げて下げてを繰り返し、ハゲを抉っては、右脳だとか左脳だとか、そういったものを乱暴にしていた。
「おい聞いてんのか」
「聞いてます、スミマセン」
「聞いてねぇだろ、ゴミが。本っ当に無能だな、なんで生きてんだよ」
「スミマセ⋯⋯ フっ⋯⋯」
木下は、頭の上半分が無くなったハゲが、普通に言葉を喋っているのを面白おかしく思った。笑ったらもっと怒られるので下を向いて我慢していたが、ハゲにはそれが、怒られて泣いているように見えたらしい。木下は心の底から笑うと涙が出るタイプだった。
普段マイナスなリアクションの少ない部下が泣いたので、流石にバツが悪くなったハゲはいつもより早い目に説教を終わらせ、
「マァ、次頑張れよ⋯⋯」
と、フォローまで入れた、すでに木下にはハゲのハゲは見えていないが。
「お前、俺の嫌いな奴全員殺してくれるの、」
「⋯⋯」
木下は残業を終わらせ、夜風に吹かれながら帰路についていた。真名部はやはり木下の後ろを、口を開けながらひたひた着いてくる、その手に3人分の血をつけた包丁を持って。あの後、クズとボケも、ハゲと同じ目にあったのだ。
助かった、と木下は思った。もし、
「いいよ、殺してやる」
なんて言ってくれたら、多分、みんな殺してくれって頼んだだろうから。

「お、お⋯⋯ 」
木下は感心した。世間では仕事終わり(笑)と呼ばれる金曜日、上司の顔の上半分が、ことごとく無くなっていたからだ。

あれから真名部は、沢山刺した。
真名部の腹部の傷は治らない。


木下は通り魔に刺された。はずだった。病院に運ばれた木下の腹に傷はなかった。
木下が刺されたのは真名部の腹の傷と同じ場所だった。真名部は消えた。
退院後、真名部の墓参りに行ってみた。しかし地元駅に降り立った時点で墓の場所なぞ知らないことに気づいた。うっかり。
真名部の実家に行ってみた。インターホンを押すか押さないかで2時間躊躇した。だって最後に真名部の実家に顔を出したのは確か高3の時だ。しかも友達だったくせに葬式に顔を出さなかった無礼者なのだ自分は。2時間後、ままよと思いながらインターホンを押した。押したあと逃げ出したい衝動に駆られた。
真名部の母親は心良く木下を迎え入れた。少し話をして、真名部の遺品をひとつくれた。
教えてもらった真名部の墓に行ってみた。墓石は家族が手入れしているのか綺麗だった。ここに来てやっと分かった。真名部の反社会的思想は、木下の心を支えていたのだと。


復帰後、ハゲにはハゲが戻ってきていた。色々文句を言われる前に辞表を叩きつけてやった。最後にあっかんべと変顔をして出ていった。
その舌には、目玉のピアスがあった。

9/3/2023, 10:04:50 AM

「どうして」
「もうついていけない」
「おかしいよ」

何が悪いのか、正直わからない。
オレはオレができる精一杯を生きているだけだけれど、それすら人と違うらしい。
泣いているばかりの彼女たちの背中を見送って、けれどやっぱり生き方を変えることはできなかった。

「でもそれがおまえの生き方なんだろ?」

―生死の境目を細い車輪でクルクルこいで、ボロボロになった身体でたった一つを追い求める。目の前にしか目を向けられないおまえに振り向く機能なんかついてないよ。

「ひどいなあ」
「酷いと思ってないだろ」
「振り向きますよ、確認に」
「確認だけな、頭だけ」

クスクス笑うその人は、オレの方を見ないまま菜箸を振る。
オレは一人暮らし用の小さなテーブルに頬杖をついてそれをジッと見つめる。
平均より少し細い身体は、たよりなさそうに見えて頑固な芯が通っている。

「あなたは」
「ん?」
「あなたは一度だってオレの生き方を否定したことないよね」
「………否定しねーよ」
「どうして?真っ先に怒りそうなのに」

身体があげる悲鳴で生を謳歌するオレに、誰だって顔をしかめるのに。この人だけは、いつだって。

「おつかれって、それだけ」

だってさ。
できあがった肉野菜炒めが乗った大皿をテーブルに置いて、オレの目の前に座る。

「無理して、死にそうになって、実際何度か死にかけて、でもおまえ笑ってんだぜ。こんな日はもう二度と訪れないみたいな顔して、一瞬一瞬、たまらなく楽しそうでさ。そういうの見てると、否定なんて考え浮かばねえよ」

パチリ。目を瞬いた。

食器棚から取り出したおそろいの茶碗。
つやつやの白米と、これまたおそろいのガラスコップ。
そそがれた手作りの麦茶は市販のものより少し薄味で。
差し出された箸を反射で受け取れば、全然気にしていないこの人は手を合わせて食べ始めた。

「…ねえ」
「ん?」
「ねえ」
「だからなんだよ」
「オレの灯火になって」
「………………ハァ?」
「どこにいたって帰ってくるから。あなたのところに、戻ってくるから。おかえりって、おつかれって、オレを出迎えて」
「………」
「………」
「え、ヤだけど」
「なんでっ!」
「待ってるとかイヤだね。オレから行ってやるわ」
「…………ッ」

あぁ、やだな。敵わない。

「あとそれ言うなら灯台だと思うぞ」
「?」
「まじかあ」

間違ってないよ。
だってこんなに、オレの心の中心で小さな灯火が存在を主張している。
あなたに触れて育った光を抱いて、ただいまを言うから。


お題「心の灯火」

9/3/2023, 9:59:29 AM

「心の灯火」

目の前に崖があった。
これから飛び込むのだと思うと、嬉しくなった。
目を細める。崖下にある海に日差しが反射して、眩しい。
君に合いたかっただけだった。


死にたかった。

何も、楽しくなかった。
何も、嬉しくなかった。
全てが、嫌になった。

だから、探した。
死ぬことのできる場所を。
死ぬことのできる道具を。

楽しかった。死ぬという目標に向けて遊んでいるようだった。
心が軽くなった。

だが。
軽くなっただけだった。
心は癒えてくれなかった。
傷ついたままだった。

君が死んだ。そう聞かされたのは、二年前だ。
首をかっ切って死んだそうだ。
死体は見なかった。見れなかった。
見たくなかった。

あの日から僕は、何も、したくなくなった。
誰とも話したくない。
誰とも笑い合いたくない。
そんな感情と、君の笑顔が、心を渦巻いていた。


でも、やっとそんな日々が終わる。
これで、君と一緒になれる。

そう思いながら、海に飛び込んだ。

──はずだった。


誰かに腕を掴まれた。
驚いて、後ろを振り向く。


「君」がいた。

どうして、君がいるの?
なんで? 生きてたの?

思考が停止する。

君はそのまま、力ずくに僕の体を引き寄せる。
一瞬、体は中を舞って。君のどこにそんな力があったのだろう。なんて思いながら。

そして、二人で倒れ込んだ。

しばらくは、無が空気を包んでいた。
なにも、考えられなかった。

「良かった」
君がその言葉を発したとたん、止まっていた脳が覚醒する。
そのまま、君の顔、腕、手、体、足と緩やかに、視線が動いた。
そして、愕然した。体が固まった。

君の体は、透けていた。

生きて、いなかった。

「死んでるよ」
嘲るように、それが普通も言うように、君は言いきった。

「二年も前に、死んじゃったよ」
そのまま、透けた部分は広がるように。
侵食するように。
なにも、言えなかった。
言おうと思っても、唇が震えた。

そうだよな。君が死んだことは分かっている。でも。だけど。

君は僕の唇に、人差し指を当てる。
不思議と、そこから暖かさが伝わってくるようだった。
「じゃあね」
そういって、君は立つ。
そのまま、後ろを向いて。

風が吹いた。

一瞬だった。
瞬きする間に君は消えてしまった。

しばらく、呆然としていた。
ボーッと先の出来事を考えていた。

僕は、君に助けられた。
それは、今起きた出来事が本当だからで。

『良かった』

君は死んでしまった。それは事実であり、変わらない話で。終わった話で。

でも。

君は僕を助けてくれた。
さっきまですくんで動けなかった足を、無理矢理立たせる。

太陽に手をかざした。その手はきちんと太陽を隠して。

死ねなかった。それに、後悔の想いはなくて。
ただ、君逢えたこと、それが嘘か本当か。

もう、死のうとは思えなかった。死ぬ気にはなれなかった。

ただ、君を思って、生きていきたいと、体は叫んでいた。

君を心の灯火にして、生きたかった。

9/3/2023, 9:59:22 AM

【心の灯火】

月曜から金曜まで午前2時から3時間、生放送でお届けしている『ミッドナイトレインボー 真夜中の虹』通称まよにじ。本日もたくさんのメッセージをいただいております。どうもありがとう。

で、その中で気になる1通がありまして…いつもの放送でお届けしているのとは違う雰囲気の内容なんですけれど、ちょっとここで紹介させてください。

「はじめまして、僕は高校1年の男子です」とメッセージをくれたのはラジオネーム『まよにじの信者』くん。おぉっ、とうとうこの番組にも信者さんがつくようになったんだ。嬉しいかぎりですねぇ。

「僕は今、「まよにじ」を聴くのが唯一の楽しみです。学校では、毎日のようにクラスメイトにしつこくからかわれたり、持ち物が隠されたりしています。本当は行きたくないけど、親がうるさくて毎朝追い立てられるようにして登校しています」

「家では、いつも楽しそうにしている家族とうまく話せなくてずっと自分の部屋にこもってます。正直、生きてるのが辛いです。でも、「まよにじ」が聴きたいから生きてます。でも、辛いです。どうすればいいですか?」

…うん。

まず『まよにじの信者』くん、メッセージありがとう。きっと、君にとってとても勇気のいることだったと思います。それでも、一歩踏み出してくれたことに僕は心を揺さぶられました。本当に、どうもありがとう。

きっと、この番組を聴いてくれてるリスナーさんの中にも『まよにじの信者』くんと同じように生きづらさを抱えたり、過酷な状況に身を置いたりしている人がいると思うんです。

僕が『まよにじの信者』くんの代わりになったり、物理的に何かアプローチをしたりすることはできません。ただ、できることがあるとしたら何だろうって、このメッセージが届いてからずっと考えていました。

今から少し思い上がったことを言うけど、どうしても『まよにじの信者』くんに、そしてこれを聴いてる全ての人に伝えたいことがあるんだ。

できれば明日も明後日も、月曜から金曜までず〜っと、この番組を聴くために生きていてほしい。君が生きるためにここが大切な場所であるなら、僕はそういう場所で在り続ける
ように精一杯努力していく。君には、その道程を見届けて、いや聴き届けてほしいんだ。

『まよにじの信者』くんのメッセージは、僕が番組を続けていく上で大切なことを考えさせてくれました。何度も何度も読み返すうちに、心の中にポォっと灯りがともった感じがしました。きっとそれは今の僕らの足下を照らす灯りであり、これからの僕らが歩む道程を照らす灯りでもあると思っています。

ありがとね、みんな。
聴いててくれて、ホントありがとね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さて、そろそろお別れの時間ですが…あっ、さっき『まよにじの信者』くんが新たにメッセージ送ってくれまして。

「こちらこそ、僕の拙いメッセージを受け止めてくれてありがとうございます。明日も明後日もずっと『まよにじ』聴くために生きていきます。真っ暗だった僕の心に灯った火、これから大事に大事にします!」

うん、これからも聴いてて。また、メッセージも待ってるよ。それでは、また明日!

9/3/2023, 9:53:44 AM

故郷を出るまで、俺はずっと這いつくばるようにして生きてきた。先ほどまでは物理的に這いつくばっていた。そして今は仰向けに寝そべっていた。
 ――今日もずいぶん派手にやられたな。
 首に手を当てると、先ほどまで食い込んでいた帯の跡が残っている。そしてどこがとは言わないが、とにかく痛くて身動きがとれない。寝返りをうとうとして失敗し、小さくうめくと、テーブルで酒肴を楽しんでいたそのひとがちらりとこちらを見たが、すぐにこちらへの興味を失ったようだった。
 俺がしたいのは、復讐でも破壊でもない。俺が求めるのは自分の納得だ。故郷を出るために老人たちに並べたことは方便、嘘八百。彼らが喜びそうなことを適当に並べただけだ。もっとも、彼らとて俺を全面的に信じて送り出したわけではないし、こちらの状況も実は筒抜けだったりするから、どこかのタイミングで彼らからの接触は覚悟しなければならないだろう。故郷は場所が場所だし、こちらも常に移動しているからそうそう捕まることもないと思うが、その時にどう対処するか考えておかなくてはならないのが少し憂鬱だ。
 ただ――思った以上に、この人のそばの居心地がよかった。俺はこの人のところ、この人のいるところに逃げてきたのだが、それで俺の世界がこれだけ劇的に変わることまでは期待していなかった。のらりくらりと故郷から離れる口実にしただけ――“だけ”と言い切ることに違和感はあるし、そのわりに支払うものも多かったが――のつもりだった。それが、あの人の前に出て、よく分からないうちにああいうことになって、結局あの人とあの人のそばにいることにのめり込んでしまっていた。それは半分望んでいたことだし、ある部分で期待していたことですらあったのだが、それでもこれだけとは想像外だった。
“そんなこと”で俺の問題が解決するとも思っていないが、それでも、今が心地よいのはどうしようもないのだ。
 この人の側にいることで――
 俺はそっと酒を注ぎ足している彼女を見た。
 ――俺は俺の納得する生き方ができるようになるのだろうか。
 場合によっては故郷の老人たちをどうにかしたら、故郷以外のいくつかのものも俺は捨てることになるだろうが、それを選ぶ力を俺は得たい。
 うっすらと涙が浮かぶ。憎く、疎ましく、忌々しいと考えてきた故郷を捨てることを切望してきたから、自分でも涙の理由は分からなかったのだが、俺はそれを拭おうとは思わなかった。
「どうした、まだ痛むか?」
 そんなに痛かったのか、とそれに気づいた彼女がグラスを手にしたままやって来る。
「いえ、――」
 彼女に話すべきなのかと、俺は少し考える。
「その酒、飲ませてくれませんか。口移しで。あのときのように」
「はぁ?」
 珍しく驚いた声を彼女はあげた。俺はそれが面白くて、思ってもいないことを、できるだけふてぶてしい態度で訴えた。
「まだ動けないんですよ。あなたに滅茶苦茶にされたから。少しは加減してください」
「――、本当に生意気になったな。うんざりするほど飲ませてやろうか」
「ええ。でもそのときは、あなたが介抱してくださいね」
 眉をつり上げてこちらを見下ろす彼女に、俺は笑いかけた。

9/3/2023, 9:50:23 AM

心に灯火をともしたのなら、
それは心の内側のずっと奥を照らしてくれるのか。
それとも周囲を照らしてくれるのか。

願わくば、
暗闇を切り裂いて、
ずっと遠くまで光を届け、
人々がその光を目印に進む。
そんな灯台のように輝きたいものだ。


// 心の灯火

9/3/2023, 9:40:17 AM

心の灯火?
なんだ、それ…。

心の灯火を消さないで…

とかよく言うけど、はっ?みたいな感じ。

心の灯火ってなんだ?と思って
グーグル先生に聞く。

夢?目標?

そんなもの、私は持っていない。
生きるので精一杯。
子どもが元気にいてくれれば十分だ。

Kindle本も参考にする。

【まとめ】
・やりたいことは一生なくてもかまわない
・「今の自分のままで一生が終わってもいいや」と肩の荷を下ろす
・そうすることで本当にやりたいことが見つかる
・あなたは生まれてきただけで価値がある
・そして真価は『あなた』というオリジナルのフィルターをとおした人生の中に集約されている
・その希少な知恵や感性は、発信するだけで、創造するだけで、生きているだけで、固有の価値を生産する

心の灯火とは自分の命だ。
心の灯火を消さない = 生きること

9/3/2023, 9:37:30 AM

明日は何時に起きようか。
明後日は何をしようか。
その次は何を食べて、その次はどこに行こうか。
暗い場所で、小さな蝋燭の灯火が灯る。
希望とは、生きているということ。
光の見えない心の中で、ぽつぽつと灯火が灯るということ。

9/3/2023, 9:34:04 AM

心の灯火

もうダメなんだって俯いた
全部無駄だったのかもしれないと涙を溢した

ああ、それでもあの時
この心を貫いた感動を、衝動を忘れることはできない
前を見る強さを、涙を拭う気力を
与えてくれたのは、この心に宿る灯火だった

9/3/2023, 9:31:24 AM

8/29,30更新済み。休みには書けるらしい。
枠だけ置いとく。書けたら編集する。

9/3/2023, 9:24:13 AM

心の灯火

人にとって
それは、淡い恋心
それは、世に知らしめたい野心
また、それは大切な人を想う気持ち

人それぞれに灯す内容が違い
また、勝手に灯るものもある

その人の内に秘めたる熱いものに見え
その人から感じる微かな炎にも見え

決して大火というわけでもないが
ふと気がつくとそこに感じられる
その人の存在ともいうべきか

生きている限り続くであろう
様々な灯火

私は一生灯し続け
また、感じ取っていきたい

9/3/2023, 9:21:59 AM

何かに熱くなるのを避け始めたのは、さていつからだったろう。なけなしのプライドが負け戦を厭うお陰で、無駄に傷付くことも無くなりはしたけれど。意識は高くも低くもなく、宙ぶらりんを漂っている。
 しかし、心の片隅で燃え続ける小さな炎を、消すことなんて出来やしない。どうせ、今度は燻り続けることが明白であるからだ。
 だけど、それでいい。抱く灯火は、猛火となり得ないかもしれないが、心が冷たくなるよりは良いはずだ。


――――――――――――――――
心の灯火

9/3/2023, 9:21:51 AM

心の灯火


祈りにも似た小さな火。
それを頼りに暗く遠い道を歩く。
誰かの手助けはあっても、代わってもらうことはできない道を。

歩き疲れて動けなくなった時も、その火は消えていなかった。
見えなくても、灰の中の埋み火のように確かにそこにあった。

大丈夫、焦らなくていい。
灰を払う風を静かに待てばいい。
また必ず火は灯るから。
その心の灯火とともに、
きっと最後まで歩き続けることができるから。

9/3/2023, 9:13:45 AM

心の灯火

私には、人がどれだけ将来に対して励んでいるか、目視することが出来る。
上手く伝えることはできないけど、相手の胸のあたりをじっと見つめると、だんだんロウソクみたいな炎が見える。
最初見えた時はその人が後どれだけ生きられるのか。みたいなのかなと思ったが、話をしていくうちに、段々違うことがわかった。将来なりたいものがハッキリしていて、努力している人は炎の勢いが強くて、大きい。逆に将来に対して、夢は決まっているけど不安を持っている人達は、勢いが弱くて小さい。
クラスの子と進路の事を話している時に、この能力が理解できた。
……でも、私は、炎があるだけいいと思う。
小さくても、大きくても、どちらにせよその人達は夢を持てている人。
私には、将来なりたいものなんて考えていない。
何がしたいのか、何を目的とするか。そんな事が全く思いつかない。
そんな私の心の中は伽藍堂。炎なんて以ての外。生み出される不安も、何も無い。
どうすれば、いいんだろう。これといって趣味も無いし、特技もないから何も思いつかない。心の中が何も無い現状を、鏡の中の私が無情に映し出した。小さく項垂れた。

進路が決まっていない。そう親に相談した。もしかしたら文句を言われるかもしれないが、この現状を少しでも変えたい。それに私より長く生きている親なら何か分かるかもしれない。そんな僅かな思いと共に悩みを打ち明けた。
すると、色々な事に全力で挑戦してみたらどうだ。と言われた。そこで興味の持ったものを、将来なりたいものとすればいいのではないかと。そういえば、私は何かに全力で取り組んだ事あったっけ……。過去の私を少し恨んだ。もし全力で取り組んでいたら、今ごろ決まっていたかもしれないのに。
いや、もう後悔したってしょうがない。この街にはいろいろ産業が発達している。
色々な体験に、望んでみよう。
最初に体験したのは、料理。専門学校の料理体験へ行ってきた。そこの学校はホテルで出るようなメニューもあって、私はコースを一通り作ってみた。
結果、初めてにしては中々上手に出来たし、ご飯も美味しかった。でも、それを毎回作るとなると大変できっと疲れるだろうと思った。
次に、服飾関係の事。服を縫ってみたり、その人にあった衣装を選んだり、ウェディングドレスや着物を着させたりする体験をした。
結果、少しガタガタしているが、服は一応着れるまでにはできたし、アドバイス通りにおすすめすると、思った通りその人に似合っていた。
でも、これは慣れもあるけど持ち前のセンスも必要なんだな、と実感した。ウェディングドレスや着物はまず着たことがあまりないから大変で、凄く手こずった。
そのあと、医療関係にも頑張ってみた。
患者さんと向き合うのはとても緊張したし、頭が真っ白になった。薬の分量も誤差は許されない。そう思うと手が震えた。
建築やエンジニアは、高いところは苦手だし、設計書の記号を理解するだけで頭が回る。
芸能関係も、自信を持って舞台に立つことができなかったし。
学校の先生も、伝えたい事が上手く言語化できなくてひとつの事を理解してもらうのに、時間がかかった。
他にも色々手を出してみたが、どれも違う。そりゃ時間と回数重ねれば楽しくなると思うが。どれも私にはピンと来なかった。このままじゃ、私は何にもなれない。焦りと不安が頭を占めた。
疲れきった私が鏡に映る。何も灯されていない。やつれた私が。しかし、私は胸のあたりを見て驚いた。
炎はついていた。
それは、小さく、ゆらゆらと揺れていた。
どうして、私はまだ夢なんて決まってないのに。ぐるぐると頭を捻る。
やがて、私はとある予想がよぎった。
今の私の夢は、「夢を見つけること」なのでは無いか。
私は夢を見つけるために、こうして、色々な体験をしている。
それも、夢を見つけるための努力だ。
そうか、人とは違うけど、私には確かに、夢はあったんだ。
そして、いつか私の本当の夢が決まったら。
それに向けて、また同じように積み重ねていけばいい。
胸に手を当てる。ポカポカと、心の灯火が照らしてくれている気がした。

9/3/2023, 9:10:32 AM

星の光を心に灯せ
夜の加護があれば
闇に立ち向かえる

#心の灯火

9/3/2023, 9:06:30 AM

僕は生まれた時から目が見えなかった。
 世界の輪郭も色も、誰かの表情も僕にはわからない。
 人生について不便なことは確かにあるけど、僕は不幸ではなかった。
 顔の分からない友人や家族が僕にいつも寄り添ってくれていたし、何より世界が優しいことを僕は知っていたからだ。

 ある日、僕が通う学校のクラスに転校生がやってきた。遠くの地から来たという彼にみんな仲良くするようにと先生が告げた。
 僕には彼の顔が見えないから、周りの友達にどんな子なのかを聞いた。
 友達は何だか無愛想だよ。態度が怖いよ。あまり関わらないほうがいいかもと告げていった。

 そうなのか。怖い人なのか。
 僕は不思議でならなかった。

 ある日、僕が職員室に呼ばれてから教室に戻ると、「おい」っと後ろから声を掛けられた。あまりよく知らない声だったので「ごめん。誰かな?」と僕が尋ねると、転校生の彼だった。

「次の授業、移動になった」
「そうなんだ。ありがとう、教えてくれて」

 僕がお礼を述べると彼は「ん」と小さな声を出した。その時に僕は気付いたのだ。

「もしかして、待っていてくれたの?」
「・・・・・・いや、ただ俺、まだ他の教室の場所わかんねぇから、他の人の後について行ってて、それで大体最後のほうに移動してるから」

 あんたが教室出てから戻ってないの知ってたからさ。そう言った彼の声から彼の優しさが伝わってきた。

「それじゃあ、一緒に行こう」

 僕が手を差し出すと、しばらく彼は沈黙した後、僕の手を取った。

「ん」

 僕は彼と話せたことが嬉しくて、自然と笑ってしまった。

 僕は生まれた時から目が見えなかった。
 けど、不幸ではない。
 何故なら僕の視界は光で溢れている。温かな灯火がたくさん僕の周りにともっている。
 僕は生まれた時からこの灯火に囲まれていた。これが誰かの心の灯火だと気付いたのは、大きくなってしばらく経ってからのことだ。

 僕は生まれた時から目が見えなかった。
 世界の輪郭も色も、誰かの表情も僕にはわからないけれど。
 僕は世界が優しいことを知っている。



【心の灯火】

9/3/2023, 8:36:53 AM

【心の灯火】


深い深い森

迷い込むのは得意なんだけど、出ていくのは苦手なんだ

暗闇は怖くないけど、ちょっとだけ寂しい

引っ張り出してくんなくていい

一緒に焚き火でも囲んでくれたら

9/3/2023, 8:30:44 AM

『神心、懐かしの恋を燃ゆ(しんしん、なつかしのこいをもゆ)』

九月始まり、夏の期限切れした空気が肺に柔らかく流れ込む。
毎年この頃に、僕は訪れる場所がある。
北陸、石川にある小島の「弁天島」

ここには、ある伝説があった。

ーはるか昔。

弁天島には、ある漁師の若者と天女がいた。
二人は夫婦であり、毎日幸せに満ちた暮らしをしていた。
しかし、そんな日々に曇りが浮き上がり始める。

「ごほっ…た、たすけ…」
「あ、あなた!!」

急な嵐。一つの災難。

「がっはっ…ぅ…」
「た、助けなきゃ、助けなきゃ……」

ドボン

ー天女は落ちた。荒れ狂う嵐に、もう助けれないと察し、誰よりも強い願いを込め、
たったひとつ。

「''私の命と引き換えに、どうかあの人を助けてください''」

そして、若者は目を覚ます。一人残され、嘆き悲しむ。
ただし、その後の人生は好景気。財産がぞくぞくと出てくる。

ーそれがために「弁天島」と言う名前がつけられた。

島の入り口の看板には、弁天島に関する悲しい伝説が残されている。
海は穏やか、本当に嵐などあったのかと思うほどの優しい潮の匂い。
髪を揺らす風が、サッと吹き抜け、目の前の木々の木葉に染み込んでゆく。

何も感じぬ冷たい木葉に、ただただ不肖の思いを抱き撫でる。

嗚呼、本当に、なんて僕は愚かなんだろう。
今さらここに戻ってきたって君には会えないというのに。
あの後、僕はすぐに君を探した。
君のあの声が聞きたくて、君のあの笑顔にもう一度触れてみたくて、
でも、触れれなかった。
自暴自棄にもなったんだ。もう君が居ないのなら、僕が生きてる意味なんかないと。
そんな時、神様に諭されたんだ。

「君が、もしあの子を想い続け輪廻から解脱出来たのならもう一度あの子に会えるよ」

そう言われて、何度も何度も生を繰り返したんだ。
でも、いつになっても解脱できない。
もしかしたら神様は僕をからかったのかな。

正直、もう君を想い続けるのも辛い。
本当に、辛いんだ。

ポツ

頭上から少し雨水が垂れる。
額に垂れた雨水も、太陽の暖かな日差しで包まれる。
それが頬に伝い、一滴の涙と同化する。

あぁ、もう死んでもいいかな。

足元の砂利が心臓の音より小さく聞こえる。生を実感する。

もう、いってもいいよね。

ドボン

_刹那、隣から何かが海に落ちる音が聞こえた。

「 」

女の子が落ちていた。薄い桃色の髪をした女の子が。
僕は驚いた。驚いたんだ。
何せ落ちていた女の子が君に''そっくり''だったから。

…ねぇ、神様。これは試練なのですか?

ドボン

海に、落ちた。
あの日の僕と君を重ねた。
君のあの声を思い出す。

「''神様どうか___''」

溺れた海は美しい。周りの小魚が僕の肌から酸素を奪う。
澄んだ空が僕を見つめる。
君は、いや、君ではないかもしれないけれど、助かったかな。

「あぁ、やっと会えたわ。ずっと待っていたのよ」

君の声かな。昔より少し高いんだね。

ちゅっ

静かなリップ音。これはきっと僕の妄想。
波に揺られて、僕の髪が誰かにそっと掬い上げられる。

ぽたっ

あれ、どうしてだろう。雨は降っていないはずなのに。
いやに懐かしい淑やかな水が頬に馴染み一体化する。
何故だか心が潤っていくような。

彼の心の灯火に、再度あの日が瞬いた。


お題『心の灯火』
※不肖(ふしょう)=未熟で劣る様子。愚か。
※淑やか(しとやか)=上品で落ち着いているさま。

あとがき
今回は、実在する石川県の弁天島の伝説をベースに書かせていただきました。実際の弁天島にも看板があり、そこに伝説が残されています。穏やかで温かく、何もかもを受け入れてくれるような優しさのある小島です。お休みの日に是非観光などされてはいかがでしょうか。行くなら午後に行くのがおすすめですよ。午前に行くと逆行で写真がいい感じにならないので。学生のお方々は夏休みも終わった頃ですね。社会人のお方々もお仕事お疲れ様です。今月は確か連休がありましたね。その時にでも、ゆっくりお休みくださいませ。では、日々精進してまいりましょう。

9/3/2023, 8:13:05 AM

心の灯火が
ふっと 消えた夏

ひんやりとした机
床を擦る椅子の脚
全ての音を反射して吸い込む廊下
よく風邪を通すスカート
中庭の 緑の眩しさ

喧騒
笑顔
足音


暗い場所から眺めるものは
すべて明るくて 光り わたしを刺した

世界がいちばん
きらめいて見えた夏

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