心と心』の作文集

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心と心』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/12/2024, 8:07:24 PM

⚠ 血の描写があります。苦手な方はフィールドバックをおすすめ致します


【お題:心と心】

 心というものは、いつか変わるものだとは言うし、どんなに、悲惨なモノもいつか見慣れるものだとは言うけれど。

 髪や服から滴る雫、手に持つのは血に染った黒光りする鎌。
 雨も上がり、雲一つない空は、この状況を皮肉っているようで。

 踏み出せば、肉と血が混ざった独特の感触。自分でも、この場にある死体が何人で、そして誰なのか。知る由がない。
 手に持っていた鎌を、背後に背い、その場を歩く。

 また、特殊警察に通報されることだろう。雨ざらしの死神が出た……と。
 神出鬼没、雨の日にしか出ない殺人鬼。レークスロワという、この大陸中で話題になる話の一つ。

 魔法も能力も、力のある異種族だって叶わない、犯人不明の事件。

「憖? どうしたのさ、何時になく雰囲気が暗いね?」
「誰のせいだと……」

 背後からの声に、呆れと怒気混じりの返事をすれば、人型であれば、肩を竦めたのだろうなとわかる声色で、さぁ? と返ってくる。
 このやり取りももう何度目か、この声の主、鎌……自分は黒羽(こくう)と呼ぶことにしているが、こいつとの付き合いも長い。
 長いが、その心はわからない。

 精霊も、妖も、天使や悪魔も、異種族や人外と呼ばれ者達は、心と心を通わし、理解し合えるという。長く付き合えば、自ずとわかるものだと。
 黒羽とも数十年の付き合いのはずだが、全く意思疎通ができていない。会話が噛み合わないのだ。考え方の違いとも言うかもしれない。

「いい加減、殺戮にも飽きたんじゃないか? というより、なぜ俺の体を使う?」
「何度も言ってるけど、憖を守るためだよ? それから、僕は憖で憖は僕なんだから、体を使うのは当たり前でしょ」

 うん、わからん。元から理解できるとも思っていないが。
 雨の日にのみ、自分の体を乗っ取れる鎌。そして、通りがかりの人間を殺していく。
 雨ざらしの死神が何時までも犯人不明であるのは、見た者は全員死んでいるからだ。

 そして、自分が黒羽を消す方法を探す限り、移動し続けるためである。

 心はいつか変わるというけれど、きっと、黒羽も自分も変わらないのだろうなと、晴れた空を見てため息をついた。

ーあとがきー

 今回のお題は心と心。
 はぁん?そんな繊細な心の持ち主いませんがぁ!と、ありがとう、ごめんねの時と同じように叫びました。誰を語り部にすれってんだ!と。
 結果、心と心って言ったら、通わせるとか人と人外の話だなぁとなり、語り部が憖さんに決定。
 前回の、何もないフリで、Sugar Blood、柘榴さんを語ったので、そろそろ雨ざらしの死神ご本人も語りましょうか!ってノリです。
 憖さんは、仲間の語り部、サラさんのご先輩。ペアを組んでいた方ですね。
 今までの短編、語り部同士が話す場面とかないので、そろそろ語り部同士の関係とかも出したいなぁと思いつつ、書く時代を変えるのもなぁと思いつつ。結局お題次第ですが。
 では、本日はこの辺りで。
 それでは、またどこかで。
エルルカ

12/12/2024, 7:08:51 PM

人の顔色を伺って、自分を殺して
個性なんてない空っぽの自分

本当の自分なんて誰も知らない
他人の理想を演じて、自分でも数え切れない自分がいる

人は勝手に 理想 を 創り上げて
勝手に 期待 して
勝手に 失望 する

自分だけが本当の自分を知っている
それでいい。

12/12/2024, 6:52:10 PM

逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい。
笑われたくない、笑われたくない、笑われたくない。

「これだからお前みたいなやつは」。投げ捨てられたくない。投げ捨てられないような優秀にもなれない。

逃げたい、逃げたい、ガタンゴトン、ガタンゴトン。
繋がらない、繋がらない、繋がらない、繋がらない。

心と心繋がらない。繋がらない、ぷっぷーぷぷぷ。
心と心、泣いてるみたい、しょぼしょぼおめめ。

心臓と首が。首と頭が。心と心。切断面。
頂きます、頂きます、頂きます、いただきません。

逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい、逃げたい。
ぱらりらぱらりらりらりらら、ぷっぷーぷぷぷ。

12/12/2024, 6:38:05 PM

アボカドに骨の名残をみつけても、そお、と掬ってしまえば、ばれない

12/12/2024, 6:17:08 PM

言葉より手を 手より心を
繋げるのは難しくて
況してや僕ら 術を持たない
だからせめてこうして側に居る

12/12/2024, 5:03:09 PM

好きな人がいて、いつもその人を考えている。
叶わない恋でも、その人を考えてる時間にだけは一つになれている気がする。
話をしても、身体を重ねても決して一つの存在にはなれないけど私たちは違う。
私の心の中に、頭の中に入り込んでいるから。
恋に落ちた瞬間は私と同じだと感じた時。
幸せな瞬間は、私の中で貴方と一つになっている時。
一つになる瞬間、私たちはいつも紙を挟んで時代を越える。
貴方の心を覗く瞬間と、私の頭に貴方が入ってくる瞬間。
指に触れる薄く乾いた感触。
逢瀬はいつも物語の中で。

『心と心』

12/12/2024, 5:00:08 PM

2024年

「お願いします。助けてください」

頬が痩せこけ、目の下に黒い影を落とした男が
弱々しい声で言った。

目の前に座る僧侶は、男の顔をじっと
見つめた後、彼の背後に視線を移す。

そこには長い髪で顔を隠した女が、男の肩に
しがみつきながら、ボソボソと何か呟いている。

彼女から発せられる負のオーラが、
部屋全体をまるで黒い霧のように覆い尽くしていた。

「……」

僧侶は静かに首を横に振る。
それは諦めろと告げているかのようだった。

――

2023年

深夜

ベッドに横たわっていた男は、
胸の上に重い圧迫感を覚え、目を覚ました。

長い黒髪が顔の上に垂れ下がり、髪の隙間から
のぞくのは、ひどく歪んだ女の形相。

『どうして…どうして…』

耳元で繰り返される言葉とともに、冷たく細い指が
首に絡みつき、ぎりぎりと締め上げる。

「やめろ…やめてくれ…!」

男は苦しさに額から脂汗を浮かべ、
必死にもがく。

毎晩続くこの悪夢のような出来事。
翌朝、鏡を覗き込むと、首元にはっきりと
赤黒い指の跡が残されていた。

――

2022年

「彼女、まだ見つからないのか?」

会社の飲み会の席で、
ビールジョッキを手にした同僚が言った。

「…ああ。まあ、正直ほっとしてるけどな」

そう零しながら、乾いた笑みを浮かべる男。

ピコン

突然スマホが通知音を鳴らした。

(あれ?通知は切ってたはずだが…)

スマホの画面を開くと、
一件のメッセージが届いていた。

『どうして』

(は?…誰だ?)

胸に嫌な冷たさが広がる。
そのメッセージは、失踪したはずの彼女の
アカウントから送られてきていた。

(…ありえない。死んだはずだ…)

男は慌てて彼女のアカウントをブロックし、
削除した。

――

2021年

「ねえ、どうして?」

スマホを握りしめた彼女が、
震える声で男を問い詰める。

画面には、男が他の女と親しげに交わす
LINEのやりとりが映し出されていた。

それだけではない。
男が女とホテルに入る決定的な写真もあった。

「…おい、勝手にスマホ見るなよ」

「だって…」

彼女は涙をこらえながら必死に訴えた。

「どうして?好きって言ったじゃん…。
心から愛してるって…ねえ、どうして?」

ぽた…ぽた…
涙がポタリと落ちて、服に染みを作る。

「…はあ、うぜぇんだよ。毎回被害者ヅラすんな!」

縋り付いてくる腕を振り払うと、その反動で彼女は
体勢を崩し、家具の角に頭を強く打ちつけた。

ゴッ…

「……キヨ?」

返事はない。

震える手で彼女の後頭部を触ると、
ぬるりとした感触がした。

指先に付着した赤い血が、
じわりと手の平に広がっていく。

「……まずい」

男の頭の中で、何かが冷静に動き出した。

(どうする…?見つかるのはまずい…)

(いや、待て。祖父母が残した家にある
古い農具小屋…あそこなら…)

男はすぐに実行に移した。

彼女の体をスーツケースに押し込み、
車で農具小屋まで運び、
小屋の奥のドラム缶の中に彼女を隠した。

――

2020年

「でさ、彼女が超メンヘラでさ~」

会社の飲み会で、男は後輩の女に愚痴を語っていた。

「えー、先輩かわいそうw」

「だろ?ああいうのめんどくさくて」

アルコールが回り、いい気分になった男は、
後輩の肩にふざけて頭を乗せる。

「ちょっと、やめてくださいよ~」

後輩もまんざらでもなさそうだ。
男は調子に乗り、そのまま二人で二次会を
抜け出してホテルへ向かった。

――

2019年

クリスマスの夜

公園の広場にはイルミネーションが輝き、
カップルたちが笑い合いながら歩いている。

その中に、一組の男女が
大きなクリスマスツリーの前に立っていた。

「俺、お前のこと本気で好きかも」

男が彼女の頬に手を添え、
そっと長い黒髪を耳にかける。

「本当…?」

「本当だよ。絶対お前を幸せにする」

彼女の目元の雫がイルミネーションの光に
反射して煌めいた。

「心から愛してるよ。キヨ」

「……私も、心から大好きだよ。シン」

お題「心と心」

12/12/2024, 4:57:23 PM

心と心。
触れ合ったら爆発しちゃいそう。
どっくん、どっくん。
石を投げられた池の水面みたいに
激しく動いて。
どっくん、どっくん。

12/12/2024, 4:54:46 PM

寒さで手足がかじかむ
 寒空の下

 白い息を吐きながら
 自販機の前

 あたたかいココアの
 ボタンを押した

 取り出した缶は
 熱くてつい
 宙に浮かしてしまう

 あの人の分の
 ココアも買った
 
 言葉をかわさずとも
 落ち着ける
 あの人と一緒に

【心と心】

12/12/2024, 4:30:13 PM

心と心

こころってなんだろう
からだのどこから来るのだろう
頭なのか
心臓なのか
お腹なのか

いったいどこにあるんだろう

あなたのこころはどこにありますか?

あなたの心と私の心
つなげることはできますか?

見えないけれど
当たり前のようにみんなにある

つながる瞬間を知ることはできますか?

心とこころは
いつも孤独

だから繋がりたいと思うんです

12/12/2024, 4:30:01 PM

貴女は、心と心をつなげることの幸福を、きっとご存知だったのでしょう。

 俺は、生まれて初めて心を通わせた相手が貴女だったことを、心底嬉しく、誇らしく思います。そして、あの時いただいた、あの温かさ、心地よさ、幸福を、今の貴女に差し上げることができたなら、とも願っています。

12/12/2024, 4:29:11 PM

『サングリアの夢』
こころとからだが別を行く 事情を抱えて歩いてく
砂漠と月が出会うよに 西にお日様のぞくよに
ロマンチックの向こう側 孤独がより孤独になったとき きっと二人は出会うだろう 久方ぶりの言葉を交わして 祝杯は二人だけのものになるだろう

12/12/2024, 4:19:23 PM

点と点を合わせて

離れない関係を築いて

目と目を合わせて

一瞬の内に瓦解して

顔と顔を合わせて

消えない後悔を残して

人と人を合わせて

もう一度繋ぐの

――サメの言うことにゃ、

心と心

12/12/2024, 4:14:28 PM

14

薄暗闇の中で見るその寝顔が好きだ。

普段は言動がとにかく煩すぎるのも相まってそこまで気持ちが行き届かない事も多いのだが、そもそもこの男は客観的視点で言えば結構な男前の分類である。

はっきりとした男らしい顔立ちで、すっとした目は所謂大人の色気がある。それでいて、これは本人には言いたくないのだが、笑った顔は見ているこちらまで明るい気分にさせる魅力がある。

だが、この男は何も考えていないように見え、実は寸分の隙も無い聡い男である。

それはかつての仕事がそうさせるのか―――

時折ごく稀に、この男はその煤竹色の瞳に鋭い眼光を宿す。
その瞬間は、いつもうるさく叫び笑っているこの男とは全くの別人かの如く、冷徹な顔を覗かせる。

俺は、それが大嫌いだ。

俺の知らない世界を視ているから。
突然遠くに突き放されたような感覚を覚えるから。

カーテンから差し込む月光を背に眠る男の顔をそっと覗き込む。
柔らかな表情。普段の笑顔ともあの冷たい顔とも違う、とても穏やかで優しい顔。


数々の表情、与えられた言葉、何気ない仕草―――それら無数の乗法から人間は、互いに想い合っているという確証を得る為の"心と心の証明"を得たがる。


心と心の証明。不安定且つ限りなく不明瞭なものである。だが、そんなものに安心感と幸福を覚え縋り付く俺は、己が思っているよりもこの男に依存しているのかもしれなかった。

12/12/2024, 4:07:40 PM

可愛いのに可愛くないと言う。
好きなのに嫌いと言う。
みんなが想像する「あまのじゃく」とは
この事だろう。
しかし民間説話の妖怪でもある「天邪鬼」。
人に逆らう鬼だ。
今日はそんな天邪鬼の
ある少女のお話を。
その子は普通の人間の少女だった。
進んで村の手伝いをして
頼まれたら全てやり遂げ、
太陽のような笑顔を持つ
村の中心的存在。
しかし少女は
自分の気持ちを隠していた。
やりたくないと思ってもやり、
無理して笑う。
村の人々は少女の本当の気持ちを知らずに
毎日手伝いをお願いした。
この村を明るくしたい思いと
普通に暮らしたい思い。
心と心がぶつかり合ったある日、
少女の額に薄紅色のツノが生えた。
鋭く尖っていて
みな気持ち悪がった。
少女にあれだけ助けてもらったのに、だ。
少女は酷く落ち込んだ。
自分が我慢までしてやってきたことは
無駄だったのだと。
そして逃げたのだ。
深い森の奥へ。
そこは静かで誰もおらず
案外こんなもんなのだと
肩の荷が降りた。
それからというもの、
少女は人間の言うことを
聞かないようになった。
食べ物を盗み
森で暮らした。
何度か村の教会を襲ったので
天の邪魔をする鬼、
天邪鬼と名付けられた。
妖怪はそう長くは
人間の目が届く所にはいられない。
反抗者だったので
はぐれ者の妖怪だけが住む路地裏に
追いやられた。
蔦路地というここには
狐や狼、河童など
有名な妖怪から
マイナーな妖怪まで居た。
ここから出たいと思う者が多いらしいが
少女はちっとも出たくなかった。
自分で村をめちゃくちゃにしたくせに
化け物を見るような目で見られるのが
嫌だったのだ。
"Good Midnight!"
ここでは夜しか出歩かないという
暗黙のルールがある。
提灯などがぶら下がり
祭りのように賑やかになる夜のお供が
"Good Midnight!"
妖狐にこの賑やかな騒ぎっぷりは
居心地がいいどすなぁ?と言われ、
少女は首を振る。
しかし本心は
ここが私が私であれる最後の居場所だと
よくわかっていた。
前から吹く強い風は
止むことなくまだ吹き続ける。

12/12/2024, 4:03:13 PM

→短編・絵心と心太

 友人と交換日記を始めることになった。何となくのノリで絵日記に決定。
 一番手は友人。週末の家族旅行の様子を絵に描いてくれたみたいなんだけど……、絵がなかなかにエキセントリックだ。
 鉛筆画なので白と黒の世界。食べ物かな? 器に細長い針のようなものがたくさん入ってる絵。なんだろう? 麺系? 日記をヒントにするなら、香川県に行ったと書いてある。
「うどん??」
 まるでクイズを答えるような私の疑問符付きの言葉に、彼女は肩を落とした。
「……ところてん」
 心太、とな? なるほど、ところてん??
「黒蜜たっぷりで美味しかったから描いてみたけど、全然上手く描けないの。自分の絵心のなさに萎えた」
 そっか、それでもチャレンジしてくれたのか、良いヤツだなぁ。
 その日の日記に、私も心太を描いてみた。彼女と同じようなうどんみたいな絵になった。透明なだけにムズいな、心太。
 早く明日にならないかな、彼女と一緒にお互いの絵を笑い合いたいな。

テーマ; 心と心

12/12/2024, 3:57:09 PM

心と心のやり取りをしっかりとできること、それは安心と信頼の証
メンタルがブレると、そこが疎かになる
何に信頼を置いて、何に安心を覚えるかは、自分しか知らないから
それが生きてきた印でもあるし、これからの生きてく指標にもなる。

あぁ、誰かとまっすぐ、そんなやり取りができたのなら…読んでくれて、ありがとう!!

12/12/2024, 3:48:46 PM

今日のお題は心と心…

やぁ久しぶりだね、私は今年受験なのだから

だいぶ手を抜いてしまったよ。

今日は実体験とは掛け離れた少し、おかしな話をしていこう。

是非お菓子でも食べながら…。







今日 〇〇日 。

君 が 「 五分だけ遅れる」とLINEが、

ごめんね、っと可愛い笑顔で言うから、
 … まぁなんでも良いや 。 ぁ、 来た。

さて、動物園にでも行こう。

電車に乗り、ホームで君が 「 ごめん、トイレ行ってくるぅ 」と行っては 御手洗の方へ行き。

暇になったので 僕 は スマホを出し、適当に 見ていたら。

ぴこん、 ッと、通知が…

‪”‬ 今日は 流れ星 が 沢山見れる日 ‪”‬ … 。

「 ごめんお待たせぇ ~ !! 」

『 大丈夫だよ、 』と僕は一言。 そしてまた電車に乗り

目的の動物園へ。

園内を周り、時は夕暮れ。

ディナーを食べに行くことに。

レストランに空いては、お互い好きなものを頼み、食べて、

雑談をしている中、


ポケット に 手をいれ、ある物を出し…。

『 あの、 あきら、 良ければ 、 俺と結婚前提に付き合って欲しい。 』

「 ぇ、? … ‪”‬ おれ ‪”‬ と、? 」

そう僕は 男の子 に 恋をしてしまいました 。

彼は 少し泣きそうな、でも何処か嬉しそうな顔を浮かべ



「 … もちろん ! 」 と 返事を。


その後も会話をしてレストランを後にして、

最後に流れ星が見える場所へ 行き、

『 … 綺麗だね、 笑 』

「 ね~ 、 笑 ぁ、あの星こっちに来るよ! 」

『 ほんとだ 、笑 … ほん、 ぁ、 ま、って!! 』


次の瞬間、 この街に、 1つの光るものが ___ 。


この時から正直記憶が無い 。 多分 死んだんだろう。

走馬灯も見え始めたな、 … この調子じゃ あきら も だな、 笑











ーーーーーー 数百年後 ーーーーーー




俺 は 奏多 。 中学三年生 。

今日 は 体験入学 で、学校にいく。


『 … やっぱ私立でけぇな … 。 』


そう呟いては、席に座り、 大人しく待ち。

… トイレ行きたい。

『 ぇ … ッと、 どっかに先生 。 』

当たりをキョロキョロとすると、

ひとり、男の先生を見付け、 話し掛け。

『 あの、 と … 』

「 …ん? きみ は、 … ぁれ、 」





『 「 あの、以前どこかで 会いました? 」 』( 題 心 と 心 )

12/12/2024, 3:43:06 PM

心と心が通じ合ったような気分になった。
流れ星に手紙を乗せて、遠くの人と文通した。
文通相手は女性だった。同性。それも同年代。学タブ上の、イケナイ関係。ネッ友という関係。

悩みを相談したのがきっかけだった。
最近親に怒られたの。そう呟いたのがきっかけ。
誰も観ていないと思っていた。
でも、来た。それがファーストコンタクト。
ネット上だとしても、肯定してもらえたことがとても嬉しかった。
こんな日が、ずっと続けばいいと思っていた。
現実よりもネット上ばかりを気にするようになった。
いつしか学校は二の次になり、徐々に休みが多くなって、そして不登校になった。

でも、それでも……、ネッ友はそれを肯定してくれた。
休んでいいんだよ。学校なんか、無理に行かなくていい。それよりもさぁ、といって。現実の時間を、チャットサイトで無限に溶かした。
小中学生の関係なんてその期間だけのものだ。卒業したら縁が切れる。
でも、ネッ友なら、ネットが存在する限り、ずっと一緒。

日に日に、ネッ友に依存するようになった。
でも、ネッ友の方は、嫌がったらしい。
それはそう。
不登校なのは自分。一方その頃のネッ友は学校に行っている。平日の昼間は自由だと思っていたけど、実際は義務教育に行かなかったから得た自由なのだ。

夜なら良いだろう、夜更かしすれば良いだろうと勝手に思っていた。送った。送った、連鎖して送った。
送ったコメントに、いつまでも反応してこない。
翌日の朝とかに返ってくる。そうじゃないんだよ、って束縛しようとした。

優先順位が狂ってる。学校よりも私じゃないの?
あなたが、あなたが学校にいかなくて良い、といったから、私は不登校になったの。
そうやって、いつからか責任転嫁して、ネッ友をネッ友じゃないようにしていた。
それって矛盾してるよ。ネッ友なのに、無責任なアドバイスしてこないでよ!
指先は激しいノックで学タブ画面を叩いた。
学校に行かないから、誰も注意しなかった。


「それが犯行の動機ですか?」
目の前が暗くなった。
目を伏せるように、頭を下げたからだ。
床しか見えない、取調室の部屋。
机を挟んで対面する警察の人は、どこか胡乱げだ。

「私はただ、理由が知りたかっただけなんです。傷つけるなんてとても……、はい。返す言葉もありません」

相手の親は、私が行ったネット上の粘着行為に開示請求を行った。
相手はトラウマで不登校になったのだ。その報復として、被害届を出した。
せっかく中学受験に合格したのに。
わたしとネッ友になったばかりに、その努力をふいにしてしまったのだ。
粘着していたのは、年末年始に追い込みの時だった。最も忙しい時だったのに……私は。

警察の、人として見ていない目が、私のすさんだ心を射抜いた。不登校のくせに、被害者づらするなよ、という。
こんな風に現実世界に理解者なんていない。
それがわかってるのに、どうしてネッ友を壊したのか。
学タブの画面で、反省の色がうっすら反射する。手遅れの嗚咽も反射する。

12/12/2024, 3:31:54 PM

『心と心』
人間は誰しも心を持っている。そして、誰とでも心と心を通わせることができる。世間一般ではそう言われているが、俺は嘘だと思う。この世界で心を持っているのは俺と俺の彼女だけだ。そして他の奴らはロボットのようにプログラムされた動きをしているだけだ。だから俺と彼女は心と心を通わせられるし、他の奴らとは心を通わせられないのだ。
今日はそんな彼女から「大事な話がある」と公園に呼び出されていた。もう何年も付き合ってきたので、プロポーズでもされるのだろうかと思っていると、
「ごめん、待った?」と彼女が現れた。
「いや。で、話って?」と俺が聞くと、彼女は
「あのね……」と口ごもる。「何だよ。早く言えよ」と俺が急かすと、彼女は「私と別れて欲しいの」と言った。俺が唖然としていると、「貴方、私以外の人を全く人間扱いしないんだもの。ロボットだとでも考えてるみたいで怖いのよ」と言われる。俺は反論しようとしたが、口から出てきたのは言葉にならない言葉だけだ。「じゃ、そういうことだから。バイバイ」そう言って彼女は去っていく。この瞬間、通っていたはずの心はガラス細工のように砕け散った。
あぁ、所詮こいつもロボットだったのだろう。
心と心を通わせるなんてただの幻想だ。
俺はこの世でただ一人の孤独な人間だ。

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