『後悔』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『後悔』
あの日のことを、いつまでも、いつまでも、
覚えている。
それも、ものすごく、鮮明に。
何度も、何度も、その映像が脳内で再生される。
何度も、何度も、その声が脳内で再生される。
僕には姉がいた。
僕は当時、反抗期で姉ちゃんとはあまり一緒にいたくなかった。
優しくしてくれる姉ちゃんと話すのが、なんとなく恥ずかしかった。
とある日、僕と姉ちゃんは母さんから買い物を頼まれた。
なんとなく、嫌だったけど、一緒に行くことにした。
普通に買い物をして、なんだか幼い頃に戻ったみたいだった。
でも、その帰り、事件は起きた。
誰かに、後をつけられている気がした。
そう横を見た瞬間、
姉ちゃんが、刺されて、倒れた。
その胸には刃渡り15cmくらいの、包丁が突き刺さされた。
そのすぐ横には、走る男の姿が見えた。
僕は、怖くて逃げようとした、その時
「たす…けて」
姉の、かすれた声が聞こえた。
でも、僕は逃げ出してしまった。
急いで家に戻り、母に起きたことをすべて話した。
───もう、手遅れだった。
だから僕は、
今日のことを、いつまでも、いつまでも、
覚えている。
それも、ものすごく、鮮明に。
何度も、何度も、その映像が脳内で再生される。
何度も、何度も、その声が脳内で再生される。
たすけて、と。
姉は僕に助けを求めた。
それでも僕は逃げ出した。
後悔。
人生最大の、後悔をしている。
僕がもしあのとき、助けられていたのならば、姉は助かっていたのかもしれない。
姉ちゃんは、今も生きていたかもしれない。
後悔。
後悔。
また、あの夢を見た。
どこか見覚えのある真っ暗な街を、目の前から忽然と、姿を消してしまった君を探して走り回る夢。
――まだ探すんですか。
何処からか響き渡る君の声を頼りに、誰もいない建物の中を探す。
息が上がるのも構わず、重たい足を持ち上げて階段を駆け上がる。
長い長い階段の先に君が居る気がして、上がるにつれてキツイ螺旋状になっていく階段を身をくねらせながら登っていった。
――見つかりっこないですよ。
階段の終わり、丸い小さな穴に頭をねじ込み、中を見渡した。
狭い一室、不気味な程大きな月に照らされた窓辺に人が居る。
こちらに背を向けてはいたが、君だと直感した。
両腕に力を込めてズルリと足先を抜き部屋に入ると、君のすぐ後ろまで近寄り。
「 」
君の名前を呼ぼうとして口を開いたが、どうしても出てこなかった。
いつも側に居るのに、愛しているのに。
――なんで、どうして?
縋るように見つめた背がゆっくりと動いていき、君が振り向いた。
――だって、きみ。
振り向いた君の顔は真っ黒に塗り潰されていた。
――わたしのこと、なにもしらないんだから。
一度も聞いたことのない君の嘲笑。
暗く狭い室内に反響したソレは、目が醒めた後も暫く、耳にこびりついて離れなかった。
テーマ「後悔」
今日のお題「後悔」
塩ラーメンにすれば良かった…
なんで今ここにいるんだろう。
なんでこの道を来たんだろう。
日々後悔して、この道を行くんだって決意して、
やっぱり間違ってるかもって後悔して。
戻れない過去を思い返すたび
この道の正しさを問いたくなることが
私にとっての後悔の意味。
でもこれでいいんだってまた眠る。
[僕だけの君]
ずっと、大学の入学式のときに見つけてから君に恋をしていた。気づいたら、君の全部が知りたくて日常のルーティーンや友情関係まで把握していた。
君には悟らせないように友達にもなった。
僕を見つめる瞳はあまりにも無垢で純粋で汚せない雰囲気があった。
その瞳をその声を僕だけに欲しい。狂おしいほど君を愛してしまった僕は君を家に誘った。
何も知らない君は紅茶を飲んで、今はもう色白な肌が更に白くて冷たくなって座っている。
「これで、僕とずっーと一緒だね」
思わず、返事が無くても微笑んでしまう。
僕が後悔してるのはその笑顔と声が2度と聞けなくなったことだ。
後悔はたくさんある。
君に感謝を届けられなかったこと、好きも、ありがとうも、ごめんねも足りてなかったこと。
もっと好きだと伝えていれば。
もっとありがとうって言っていれば。
もっと悪いところを認めて謝っていれば。
どれだけ願っても結局たらればで。
もう、君に直接届ける方法はないけど。もう、君とは二度と会えないけど。
声に出しても返事があるわけじゃない。私の声は空に消える。空には君がいるのかな。
1年半以上ありがとね。2年目のお祝いだって考えてたのに、ほんとにこれからだったのに。君と将来を考えていたのに。
でも、ありがとう。傷つけたし、傷つけられたよね。
素直になれなかったよね。ごめんね。
君がいたから生きてこられたんだよ。私を好きだと言ってくれたから。ちゃんとしてない私も愛してくれたから。
ほんとにありがとう。
大好きだったよ。間違えた。
今も好きだよ。
《後悔》
やらないより、やってから後悔した方がいい。
そんな巫山戯たことを言ったのは誰だったか、今ではもう、忘れてしまった。
「気が付かなければ良かった? いや、それを指摘しなければ良かった?」
やってしまったこと、過ぎた時間はどうすることも出来ない。
だから、後悔するくらいなら。
「……反抗しなければ良かったんだよな、なあ」
地面に伏したまま数十分間、一度も身動ぎすらしていない父に声を掛ける。
返事は無い。
「でも、まあ、」
力で支配を好む父は、それでも、父だった。
唯一の肉親で、育ててくれた人だったのだ。
「後悔なんて……しないと思ったんだよ」
殺してしまったからには、法的に罰は下るだろう。
けれど、精神的には、ある種何も響かない。
喪った。
そう感じる心に違和感を覚える時点で、何か、どこかで道を間違えていたんだろうから。
後悔
私の人生の中にも後悔はある
取り返せないこと、もう戻れないもの
そんなので溢れている
向き合うなんて大層なこともできず
ずっと心に飼い慣らしている
どうしても後悔は消えないけど
そんな中途半端なままでもいい
どうせいつか終わりが来るのだから
いま、幸せだったら、
過去に後悔することはない
いまが不幸だとしたら、
過去を後悔するかもしれない
いま私は幸せだと思う
何も後悔していないから
10年前の私へ
元気でやっていますか?
やっていませんね?
何か新しいことを始める時に
「でも…」「どうせ…」「それよりも…」
なんて考えて
進めずにいることが多いですね?
アホになるのです。
ごちゃごちゃ考えずにアホになるのです。
メリットがゼロでも
マイナスでないなら行動するのです。
それでは楽しい未来で待っています。
10年後の私より
◼️後悔
後悔は後になって悔やむと書くが、その時の自分にできる最善の選択をしていたのなら後悔なんて言葉は人生にないんじゃないかと僕は思う。
傷つけられても、傷つけられても、
人格者でいられますか?
自分なら出来ると思っていても、あまりの処遇に思考は壊れていきます。
これ以上の苦しみは要りませんと思えば思うほど、地獄はこちらにやってくる。
何故、と思えば思うほど、人格者では居られなくなります。
手を伸ばしても、誰も助けてくれない。
そう勘違いして、背中を支えてくれている手に気づかない。
殻の中に閉じこもって、もう誰も信じないと耳を塞ぎます。
だけど、唯一の盾であるこの殻はとても壊れやすい。外からの攻撃に、簡単に壊れてしまうでしょう。
それが壊れない理由を、考えてみる。
壊れた時は、そのまま踏み潰されて、この世を去っているでしょう。
今生きている現実に目を向ける。
そうすれば、殻の外で、何かが守ってくれていることを知るのです。
生きている感覚がなくても、大丈夫。
それは私たちの本来の姿。
手を伸ばしたあの時、本当に誰もその手を取ってくれていなければ。そのまま土に還るでしょう。
だけど、もし、届かなかっただけの可能性があるなら。
閉じこもっている殻の脆さを思い出して。
もしかしたら、外と誰かが居るかもしれない。
出ていくのが怖いなら、守られている感覚を覚えるまで、殻の中に閉じこもっていて。
きっといつか、殻は自然に割れて、世界があなたの誕生を祝福するでしょう。
傷ついた分だけ、殻は脆く、壊れやすい。
だからこそ、誰かに守られなければ、簡単に潰れているはずなのです。
誰かとは、
あなたの心の強さと、優しさに気づいてくれる誰か。
自ら殻の外に出れば、喜んでくれるような。
まだ覚悟の決まらないうちに殻からでてしまった時は、大丈夫だよと抱きしめてくれるような。
きっと、そんな人。
後悔をしたって何も変わらないんだから
前を向いてみてもいいんじゃない?
後悔してたことをまた後悔するよ
また君は自分をきらいになっちゃうよ
『後悔』
今日は木曜日、いつも行くスーパーまるきの特売日だ。木曜市では多数の商品が90円均一なのと、まるきオリジナルのバックの持参で更に割り引きになるので、店はいつも以上に混んでいた。私は手早く買い物が済む様に買い物リストを手に店を回った。
他の客もかごいっぱいに買い物をしている。会計は長蛇の列、しかも1人に掛かる時間も長い。やっと自分の番になったのは昼近くだった。
「ポイントカードはございますか?」
そう聞かれカードを出そうするが、いくら探しても財布が無い。どうして‥と焦る頭で考える。家で財布の中身を確認し、それをまるきバックに入れた。その後トイレに行って‥ああ、トイレか‥。
その行動が流れを止めたのだと思うと、悔やまれてならない。私はレジの店員さんに、また来ますと言うと店を後にした。
ああしとけば良かった
こうしておけば良かった
結果を見てはいつもそう思う
自分で選択したのに、結果的にはいつも後悔してる
そんな自分が、嫌だなぁ
お題〚後悔〛
後悔
もっといろいろトライすればよかった、
という後悔を少ししている。
年をとるほど、やってしまった後悔より、
もっとやっとけばよかった、という気持ちが増える。失敗は笑い話のネタになるし。
娘には、自分の力を見くびらないで、望みを高くしていいんだよと伝えたい。
そして、私ももう一度、ほんの少しでも背伸びをしてみようかな。
『アンタが死んで…かなりの月日が経つな、今日はようやく覚悟が着いたんだ、だから、アンタに向けて手紙を書こうと思う。』
ここまで書いて俺はペンを止めた、
セイヤ「すまない、これが最初で最後の嘘だと誓おう」
本当は覚悟なんて、気持ちの整理なんて着いていなかった。今もどこかで、アンタが生きていて、ひょこっと帰ってくるんじゃないかと考えてしまう
セイヤ「アンタが死んだなんて、今でも信じられないな…俺の前で、死んで、もう既に葬儀もして、骨になったって言うのにな…」
小さなうさぎのペンダントを握りしめた
ワンダラーに突然襲われたな、あの時俺は言ったぞ?これは危険だ、1度準備を整えてから、って
連戦で既にボロボロだったアンタは、それでも戦うって言って、それで…
セイヤ「…わかった、俺はこっちをやる、だからアンタは…!危ないっ!」
一瞬のことだった、アンタの体が、貫かれた
セイヤ「おいっ!息をしろ、ゆっくりでいい、今から撤退して、俺のEVOLで病院まで、!」
主人公「けほっ、もぉ、むりらよ、あなが、ぽかんって、あいちゃっら、」
セイヤ「まだ間に合うかもしれないだろ!」
主人公「たとへ、いきたとしへも、わたひはもうだめらよ、だから、せいや、なかないで、?ごぽっ、いつもは、あんなにむひょーじょーなのに、そんなに、ないたら、かおがかたまっひゃうよ、」
セイヤ「それでも、いきててほしいんだ、!だから、そんな、そんな事言わないでくれ!」
主人公「せいや、あいしてるよ、元気でね…」
セイヤ「主人公、?なぁ、起きてくれ、!」
あのことからかなりの月日が経った今でも、思い出すと正直眠れない、いつもなら、いくらでも、アンタが寝すぎて体固まらないの?って心配するぐらいには寝れるんだがな…アンタのせいだぞ?
そこまで考えて、俺はまたペンを持った、これを書き終えたら、俺はこの手紙を持って、アンタの所にいこうと思う、死ぬ訳じゃない、届けに行くんだ
『アンタが死んでから、もう既に色々変わったぞ、アンタの席はもう無くなってしまったし、アンタが集めてたあのコレクション達は、今は俺の部屋に飾ってある、色々増やしたぞ。アンタのソファは俺の部屋でくつろいでる、アンタの事を忘れることなんて、俺には絶対に出来なかった。
それで、アンタは言うんだろうな?結構元気にしてたね、悲しまなくてよかった!って、そんなわけないだろう、アンタが居ないと、俺は顔が一つも動かない、近所じゃ偏屈じいさんとでも言われてそうだ、アンタと植えたりんごの苗木は、もう立派な大樹だ、近所の子供たちやお年寄りまで、勝手にもいでいく、まぁそれはいいんだが、次の季節は一緒に食べよう、甘い林檎だ。それじゃあ、今から俺はこの手紙をアンタに届けに行く。』
ここまで書いて、ようやく書き終えた
セイヤ「けほっ、はぁ、最後ぐらい、迎えに来て欲しかったが、まぁ、俺から行こう、待っててくれてないとか、そんな事言うなよ?」
そう言って、俺は最期の眠りにつく
𝑒𝑛𝑑
手紙を届けに、永遠の眠りへ
「幸せにする」
その言葉通り、貴方と居る時の私は
すごく幸せですごく穏やか。
毎日笑顔をくれる。
そんな貴方が素っ気なくなると悲しくなる。
凄くわがままで、こんな自分が嫌だ
手にしていたはずのスマホが膝の上へと滑り落ちる。自分の肩に寄りかかって居眠りとは、この人にしては珍しい。横目に様子を窺うも、ここからでは頭しか見えない。空いている方の手でそっと撫でてみる。無防備なことだ。眠るこの人に、あるいはこの人の持つ何かに悪事を働くのもきっと容易いだろう。そしてそんな不埒な考えを真っ先に思いついてしまう自分のことを、果たしてこの人は好きになって本当に良かったのか。心の奥底で澱んだものが不意に浮上する。あなたが思うほどできた人間ではないから、せめて今は距離を取らせてほしい。そう思って腰を浮かせると、いきなり強く腕を掴まれ引き寄せられた。どこへ行くのか、と至近距離で問う目が不敵に細まる。まさか起きていたとは、というかこれはマズイのでは。机上の空論はあっけなく覆された。
(題:後悔)
あんな顔させるつもりじゃなかったの。
本当に今さらだけど、
もう何言っても許されないかもだけど。
ごめん。
本当は大好きだったよ。
あんなの嘘だよ。
心にもないこと言ったって自分でも分かってる。
反省してる。
悪かったと思ってる。
やっぱりもう、私たち無理かな。
もとに戻ろうだなんて虫が良すぎるよね。
ごめんね、最後まで迷惑ばっかりかけて。
もう何も言わないから。
あなたのこと、思い出にするから。
だからどうか、幸せになってね。
1日でも早くこの後悔の気持ちが、あなたへの感謝に変わるようにするからね。
今までありがとう。
さようなら。