『安心と不安』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
題:安心と不安
1日の
時間の長さを
感じると
もやもやほっこり
どちらもイーブン
安心と不安
私がずっと欲しいもの。
私がたくさん持っているもの。
最近は付き合い方がわかってきたし、
なんで不安に支配されるのかもわかってきた、
特に悩みの原因、
「人間関係」に関しては、見捨てられるという強い恐怖からそれを持つ事が多かった。
だんだんと自分の中でもう悩み切ったでしょというやり切った感?諦め?みたいな折り合いがついてきて、
伝え方の配慮はあれど、自分の素直な気持ちを伝えた時に離れていくなら仕方がない。
利用されてるんだなと分かったら距離を離す。
他人の為に自分を騙さない。惨めになるから。
当たり前のことだけど少しずつ理解して行動してる自分が嬉しい。
すっごくシンプルな事なのに、フアンは癖付くと手強い
何よりも先に出て、我が物顔で出しゃばってくる。
そして、ナヤミというやつを連れてくる。
そいつ達に、よしよし。気持ちはわかるが、今はお前たちの出番じゃないぞ。
と、カンガエルというやつを連れてきて、
それならどうしたい?と思考する。
その後にコウドウというやつを呼んで、
じゃあやってみますか〜。と動いてみる。
すると不安たちは頭の奥の方でくつろいでくれて、
代わりに安心が来てくれる。
自分を安心させると人は動きやすくなる。
そんな発見を最近出来ました。
『愛におやすみ』
遠江
気がついたら汽車の中だった。
深紅のヴェルベットの椅子の上でからだが跳ねる。暖かな車内と、汽車特有の匂い。煙や油、木の床やニスの匂い、そんなものの中に今いる。窓の隙間からの風がすこし足元を冷やす。
『私は…』と膝のお皿を見る。自分の意思でこの汽車に乗ったのだろうか。指輪が台座にはまったような居心地のよさに、連れ去られてきたとは思えない。しかし切符を買ったりだとか、どこそこへ行こうと駅へ向かった記憶はない。
ただ《急行》と汽車のツヤツヤの黒い鼻先へ掲げられているはず。それを何故か、私は、知っている。やはり『どこへ向かうのか』はぼんやりとしている。けれどそれを不安には思わない。例えるなら、お気に入りの本のページがまだまだ残っているからあと何ページで読み終わってしまう、と気にしなくていいような、満たされた落ち着き。こんなときに私は世界一の贅沢者になった心地がする。
揺れが滑らかになりカーテンを開けると、海の上を走っていた。満月の明かりが太いいっぽんの線となり、煌めく水の上に横たわっている。月の筋道を線路にして汽車は走る。
どこか前の車両から、オペラが細く流れ込んでくる。トゥーランドット、第一幕。ここからでは姿は見えないが、演奏会が開かれているのかもしれない。この汽車は上等のようだから、きっと趣味のいい人が走らせているのだろう。
ふと隣を見ると、白く美しい馬がすやすやと眠っていた。いや、違う。馬の背には純白の二対のおおきな翼が生えている。
ペガサスだ。驚きを抑え、息をゆっくり吐きながら様子をうかがう。椅子がギッと鳴って、慌てて前傾しかけた姿勢を止める。起きた気配はない。首を傾けてまじまじ見ると、それは器用にヴェルヴェットのソファに胴体を預け、テーブルに前脚と頭を乗せ、眠りながらときおり、ぴくっ、と動く。耳を震わせ、またとろりと眠りに戻る。
まつ毛はススキのように長く、白い毛並みからは氷の彫像のような儚い印象を受ける。だが、当たり前に私よりも大きな体。
息をするたびに波打つその胴が、暖かく柔らかいことを知っている。私はこのペガサスを以前より知っている。美しく尊大で、……その自由が羨ましい。
オペラの曲調が変わった。王子のテノールの歌声がトゥーランドットの姫君へ釘付けになっている。歌声に共鳴するように天井から吊り下がるランプが細かく揺れる。物語は進む。景色は流れ、私たちはどこかへ運ばれていく。
だんだんと思い出してきた。この汽車に乗るまで私は悲しんでいた。
なぜだったろうか。何かを、失った気がする。けれど、今はその悲しみがない。私の悲しみはこの列車に乗るとすぅっと抜き去られた。理由は多分、私が半分になったから。感情の私を残して、思考をする私だけが汽車に乗った。だから私の白魚のような手は、今本当に半透明にキラキラ透けている。
そっか。私は今ちょっと幽体離脱中らしい。
窓に映る自分を見やる。まつ毛が煌めく。小さな星のかけらを乗せて化粧しているのだ。
胸元にかかる黒髪は揺れてその中を魚の影が泳いでいく。着ているのは紺色のドレス。バクの夢で織った柔らかな布。この汽車に乗ったときから着ていたらしい。何故それがそうであるとはわからないけれど、知っている。
遠くの方で楽団が、第二幕を弾いている。悲しげなソプラノ。
誰かが近づいて来た。座る頭上に気配を感じる。
目線をあげると駅員さんだった。旧い駅員の格好をし、顔の部分は黒煙になっている。白い手袋が、金色のシュワシュワする飲み物を細いグラスにとぷとぷ注いでくれる。何某ですよ、と煙のなかから教えてくれた。柱時計のような優しい声はおぼろに聞き取れなかった。飲んでもいいか迷って唇を湿らすだけ口をつける。華やかなシードルの香り。
これを、と言われて封のされた手紙を受け取る。
見覚えがある。昔書いた手紙だった。幼少の時分、十年後の自分に書けといわれた夏休みの宿題。何を書いたのだっけ。実家近くのファンシーショップで買った星柄の封筒を開ける。
《あなたは幸せですか?》
小さな私は問いかけてきた。
白紙に落とした一滴の墨のように、暗いトンネルから遠くに見える光のフレアのように、シンプルな問いは波紋を広げる。
ちんまりした彼女は体いっぱい悩んでいるようだった。幸せになりたい。でも、なり方がわからない。ビー玉の瞳が揺れるのが見える。どうなればゴールなのかも、どう進めばいいかも分からないと。惑う少女の真っすぐ見つめる先に、私がいる。
手紙を、膝に伏せた。外は夜になりつつあった。いつの間に日が昇っていたのだろう。まるで舞台美術のように美しい。アッパーホリゾントとロアーホリゾントが混ざりあって、赤と青が夕暮れ色をつくる。太陽が今日にお別れを言っている。私も窓の外へゆうるり手を振った。
耳に第三幕を弾き始めた管弦楽団の音色が流れ込んでくる。
窓のサッシを指でなぞる。手紙を夕陽の残り香に透かす。幸せへの地図は、少しずつ詳細になりつつある、と思う。その過程で出会った人は何人もいて、今でも共にいる人は手で数えられるほどにいる。
それを思い出せば、ぼんやりとしていた周りが見えてきた。例えば、前の席で眠る画家の格好をした少女。後ろの席で突っ伏しているヴァイオリン弾きらしい姿の青年。ふたりともかけがえのない仲間だ。彼らは私が汽車を降りたあとも、さらに先の駅にゆくのかもしれない。きっとどこかの町か、よく晴れた平原にでも降りて、元の姿になって生きていくのだろう。
その先でもどうか幸せであって欲しいと思う。なにかに傷つけられそうな時に逃げる足と、助けを呼ぶ声を神様が彼らから奪わないことを祈る。
でも、と隣を見る。羽を折りたたみ眠りこけている能天気なペガサス。
彼には私と同じ景色を見て欲しかった。ほら、窓の外。ペガスス座流星群だ。あなたの星座じゃないか。どうして起きないの。……これだけ眠りが深いのだ。私と同じ駅で降りることはできないだろう。
指先で彼のたてがみを撫でる。蚕の糸のように艶やかな毛は震えて美しいラの音を奏でた。指を滑らせ彼の全身を弾くように撫でる。幻獣のわななきは不思議な音色をしていた。ハープとパイプオルガンとお鈴を混ぜたような、祈りと陶酔を誘う響き。魂のいちばん気持ちいいところを撫でられた心地に瞼を閉じる。
頬を寄せたたてがみはガラスを含んでつやつやして、ちょっと硬い。これを丁寧に三つ編みにしてあげたっけ。
人のいない綺麗な湖の近くで果物を食んでいるような彼だから、はじめは嫌がりはしないかと思ってそろそろと触れた。純白の生き物はゆっくり瞬きをしながら、そのまま林檎を食んで、編みやすいように寝そべった。許されたと感じて、笑みがこぼれた。
髪が編み上がると彼は不思議そうに何度も湖面で自分の姿を見ていた。それを愛おしく思った。
遠い彼方の記憶だ。首に手を添え、白い鼻先にキスをする。鼻がつん、として震える唇で微笑んだ。
思い出してしまった。彼は美しい獣。私の大きな弦楽器。そして、旧い恋人。
汽車の魔法が溶けた彼は青年の姿をしていた。月の光に穏やかな寝顔を照らされて。
頬骨に触れる。あたたかい。彼は今はまだここにいる。ただ眠っている。明日私に、おはようというみたいに。
沈んだ太陽は二度と同じようには昇らない。ひとつひとつのおはようと、おやすみは口に出した時に生まれては死んでいく。それをあなたと繰り返したかった。おやすみは祈りで、愛だから。おはようが生まれないのなら、おやすみを言いたくなくって私は汽車へ飛び乗ったのだ。
サラサラとした髪、長い下まつげ、色づいた林檎色の唇。泣きたいほどに可愛くて愛おしい。あなたをスプーンですくって、丸く固めて飴玉にしたい。
もう一度、朝も夜も、上も下もわからなくなる鼻濁音のあたたかさに身を委ねたい。凍っていた心は溶けだして、その濁流に飲まれそう。涙がスカートを濡らして、ぽつぽつと花を咲かせた。
同じ毛布にくるまって違う夢を見ていたとしても、あたたかさをわけあっていたかった。
私はまだ汽車を降りられない。
ゴトゴト揺られる。路面の悪い道を走っているようだった。やがて揺れが眠気を呼んで瞼が降りてきた。どれくらい経ったろうか。音楽はいつの間にか終わり、揺れが収まっている。
頭上から『おやすみ』という声がそっと降ってきた。
聞こえないふりして、目を瞑った。おやすみなんて返してあげない。いい夢を、なんて祈ってやらない。毛布をぎゅうっと握る。窓の外では有明の月が白く輝いていた。
『春の嵐は雪の朝を見ない』
遠江
夢を見ていた。
自分がペガサスになる夢。
いつもは小高い丘で退屈に楽しく日がな一日を過ごす。ただ、その日は湖の橋の辺りまで行ってみた。
すると春の嵐がやってきた。気づいた時には巻き込まれたあとだった。吹き荒れる嵐が数える程しか広げたことのない羽を揺り動かして、羽ばたかせる。上へ、上へ。轟音の風の中、柔らかな手が伸びてきて横面を撫でられた。なんだか心地よかった。
静けさを取り戻すと、山の頂上にいた。空にとても近くて、静かだけれど豊かで贅沢だった。見たことのない鳥に、鮮やかな木々、いい香りのする土。自分の目に涙が浮かんだ。
少し遠くにいた嵐はしゅるしゅると自分より小さくなって近づいてきた。様子を見ているとそっと手を差し伸べられ、ダンスに誘われた。なんだか滑稽な春の陽気に誘われ手を取った。
春嵐と踊る。楽しかった。疲れて、たてがみも気に入った草原もめちゃくちゃになった。でも、ひとりではできなかったこと。だから、憎めない春の嵐。
「ん……」
瞼の中で目が動いたのを感じ、目を開けると夢で見た春の嵐が隣にいた。ふかふかの椅子の上で風が渦を巻いている。桜の香りを撒き散らし、カーテンがバサバサ揺れる。突っ伏した頭をもたげ、首をバキ、と鳴らした。頭を振り、知った名前を呟くと嵐は女の形になった。
やはりその名前をもつ女の人だった。鼻の頭が赤い。辺りを見回すと荷棚に毛布がある。漆塗りのテーブルに手をついて立ち上がり、毛布を取り、眠る彼女のこりんとした肩にかけてあげた。
空気の速度が緩まる。汽車が止まるのだ。
タマゴとパン、朝食の匂い。朝の気配がする。
重いカーテンをめくると丸い窓の外は雪の降る丘だった。真新しい雪の結晶が、ぱたぱた音を立てて北の土地を覆う。あそこに足を下ろせば積もった雪の暖かな無音が自分を包むだろう。嵐も、汽笛も聞こえない真っ白な空間。ここが降りる場所だ、と直感した。窓際のフックからカバンを持って立ち上がる。
座席を振り返る。
仄かに花の香りのする黒檀の髪がトロトロと手すりから零れて床へつきそうだった。
彼女はどこまで行くのだろうか。きっとどこへでも行って、気まぐれにどんなに高い山の上からでも手紙をよこすのだろう、『良かったらおいで』と。
咳をするみたいに息で笑った。自分に翼はないから行けないし、行かない。けれど、彼女がこれからも素敵なものを見続けられればいいと思う。それが海を越えてゆく嵐のあるべき姿だから。
いつかその話を聞けたら楽しい。どこか都会のカフェだろうか。披露宴のテーブル? ランプの下の寝物語かもしれない。
もし、……そんな日が来たとしたら、自分たちはどんな顔で、どんな言葉を交わすのだろうか。未来は分からない。今を確かにするのが、自分の誠実だ。
汽車が完全に止まった。彼女は起きない。
「おやすみ」
呟いて柱に手をかけ、降りた。
朝日が眩しい。強く目を閉じる。目を開けると汽車はすでに見えなくなっていた。銀世界は全ての五感と感情とを吸い込み、その白さを増していく。
ふと、朝食くらい一緒に食べても良かったかな、と思った。
安心と不安は常に隣合わせ
時間に余裕がない時は不安になり
イライラして八つ当たりしそうになる
気持ちに余裕がある時は落ち着き
少し寛容になれる気がする
不安になるときは
余裕がなく焦っているからと自覚し
少しだけでも自分を甘やかして
落ち着くようにする
温かい 彼に抱かれて 夢の中
目覚めは一人 冷たい布団
手の震えが止まらない。
僕は書斎の上にある1枚の紙と向き合っている。この紙を提出する事はどれだけ勇気がいるのだろう。現在は1月10日。僕の年齢は15歳だ。そう。受験生。僕が今向き合っている紙とは志願理由書のとこだ。この紙に僕の未来がかかっている。そう思うと震えが止まらなくて、夜も眠れないのだ。
おはよう。振り向くと担任がこちらに挨拶をしていた。
「志願書。できたか?」そう、担任が僕に優しく声をかける。僕は、震える手をグッと抑え提出した。「ありがとう。しっかりお前の意思を預かった。あとは面接練習だ。お前ならできるよ。」
その言葉に、僕は救われた気がした。
受験頑張れ。
光は自分を全てを見透かされているようで不安になる。暗闇は自分を全て隠してくれるみたいで不安になる。
ずっと暗闇で生きていけたらいいのに。
title「安心と不安」 2026-01-25
(安心と不安)
くっついている。。安心の数だけ。。
私に笑いかけてくれた安心と
無理していないかという不安
テーマ:「安心と不安」
勝手に 出たり入ったりしないでよ
わたしは 瞼の裏で
あの人との未来を 想像しているだけ
心の中に押しかけて
お互いにふんぞりかえるのも
居座って喧嘩するのも
やめて
勝手に出たり入ったりするなら
小さなカップケーキでも 用意して
それから あがり込んでよ
言っとくけど
土足は駄目、
次やったら出禁
-安心と不安
男女が向かい合うシルエットが見えますでしょうか?
女性側が腕を伸ばしていますね
影ぼうしの恋人の背中を
捕まえようと
したのでしょうか
それとも
これから走って
逃げるつもりなのでしょうか
光の名のもとに
すべてをあきらかにしても
誰も幸せにならないと
思いませんか
-逆光
安心と不安
安心と不安はいつも正反対のようで似た場所にいる。不安は自由の証拠であり、安心は不自由に対する期待感である。私は不安を飼い慣らすより、安心に寄りかかる方が性に合っているのかもしれない。
安心と不安
私は、私は、私は…、母が。母が嫌いだ。
と、とても、とても嫌いだ!。
ああーーー!、あー、あーーー!!!。
うわぁーー!!、あー!ごめんなさい、どうか、どうかどうか許して。許して許して、どうか許して。
ちがうんです、違う、私はぁ…あー、悪くない…うぅー…。
正気に、正気、正気に戻らなきゃっ、ければ。
……いち、いち〜……にぃー、さん、さん、さん……。
…………〜〜〜〜っ、…………。
…………お風呂を。出たら、母親が料理をしていて、それで、今晩食べる料理は何がいいかと聞かれて…、それに私は、母の作る料理を今日も食べることに嫌気がさしながらも、「どうでもいい」と答えて、だから、それで、私の部屋は2階だから水筒にお茶を入れた時、水筒が結構な重さになってしまって、それで、「思い切り、これを振りおろせば、あの母を殺せるのでは」と思って、思った。その考えに、自分でびっくりして、なのに、その場から離れることができなくて、頭がわんわん呻いて、うるさくなって、目も閉じれなくなって、息が浅くなって、必死に、必死に、いろいろ考えて、かんがえて、かん、かん、考え、て。私は、わたしは。
何もせずに部屋に戻った。
………しょう、正気に、なってしまっ、た。
……なんで、なんで、私の嫌いな人たちは、ことごとく、ことごとく、悪人じゃないのでしょうか。
あああ。早く、早く母親が私を殺しにくればいいのに。
『安心と不安』
返信まだかな。何してるかな。
…勉強中か。
私のあのLINEの内容どう思うかな。
なんか間違えちゃってないかな。
2時間も、3時間も考えて、
振動音が鳴った。
新着メッセージ3件。
なんて素敵な響き。
数時間前の不安なんて吹き飛んで、
脳内はあなたで埋め尽くされる。
続いて送られてきた4件目。
それだけで私の心は満たされる。安心できる。
まだ暫く会えないけど、
1日数十分のLINEの時間が日々の心の癒し。
勉強頑張ってね。
連絡が来て安心して、
繋がりが絶えて不安になって、
言葉行動ひとつひとつに
過剰に反応してしまう関係はとても苦しい。
まだアンタのことよくわかってないからさ。
もっとよく教えてくれよ。
アンタがどうしようもないクズだってこと。
だれかの気持ちを踏みにじってばかりいること。
だれかの大切な人には一生なれないような、クズ。
そういうことしか知らないからさ。
もっとよく教えてくれ。
アンタのこと、知り直したいから。
「リセットすればよかった。
君のとなりで、君が慣れたあの寒さに僕は晒された。
君のとなりで、君が慣れたあの人々を僕は……
ギターの音が聞きたかった。
陽の光でも良かった。僕は安心したかった。
でもどうせ、君にとってみれば、ただの言い訳だろうね。
大好きな音楽、映画……
君のそれはこの場所にある。
君に僕は理解できない」クズとしか。
「一方で、君は頑固でわからず屋に違いない」
抽象的な話はキライだ。
「具体的な話ができるほど大人じゃない」
子供扱いする義理はない。
「君の弟を殺したのは僕だ」
理由なんてどうでもいい。
オレはできる限りのことをした。
無下にしたのはおまえだ。
「気持ち悪い。
どうしようもなかったじゃないか僕は。
ここまで責められることなの?
君の弟は僕を傷つけて、僕を殺そうとしている人達に明け渡そうとした」
それは現実じゃない。
この全てはおまえにとって現実じゃない。
「話を現実的にしたのは君だ。
僕には“クリア”の課題があった」
第一それは課題じゃない。おまえはクリアしなくても生きていられる。
弟はどうだ。
アイツはオレにとって現実だった。
「でも、僕には現実じゃない。
だから、話がおかしくなる。君が知りすぎている。
君は少なくとも、君の世界を現実だと信じたい状態でいなければいけない。
君は誰なの」
よく見ろよ。
カギカッコがついてないから、誰でもない。
君がくれた安心、呆れた軽蔑の目。
私の事なんて一生思い出さずに生きてね。
君がくれた不安、薄っぺらい優しさ。
条件反射のように当たり前に差し伸べられた手は、私にとって眩しすぎたの。
そこは、薄暗い部屋だった。
かちかちと照明が瞬きをし、灰色の鉄で作られた壁と床の上には、様々な書類が散らばっている。
「おい、本当にここなのか?」
黒髪に少しばかりの白髪を混ぜた、40代程の男性が、隣にいる女性に話しかけた。
「そのはずですけど…ニキ、ほんとに探してます?」
「こちとら警察だぞなめんな」
「うーん、他の部屋は調べ尽くしましたしね。」
女性はそう言いながら、ため息をつく。
ベージュの髪を肩下まで伸ばし、カーキのコートを羽織っている。
20代ほどの、少し大人び、かつ可愛げのある顔だった。
その会話から数分後。会話のない空気を切り捨てたのは
「あ!あった!」
という、女性の言葉だった。
やっとか、と男性も側に駆け寄り、女性が手にした一枚の紙を見つめる。
それは、手書きの文字がびっしりと書かれた、手記のようなものだった。
イラストや写真がはいる余地などなく、無機質に一番上には『生物兵器 最終調整』とタイトルが書かれていた。
「おいこれ…」
「まぁ、全部読んでからにしましょうよ。」
二人は文字を読むスピードを合わせ、読み進めた。
内容は、人をゾンビ化させてしまうウイルスや、規制主を洗脳してしまう虫、人骨を貪る猿の開発など。
様々な人類を危機に貶める方法への、アプローチが記載されていた。
しかし、どれも材料や金銭、実験段階で失敗が連続したことにより、開発は中止となっていた。
二人は、安堵のため息をついた。
更に、二人は文字を読み進めた。
その文字の後に続いた、"しかし"の文字が気になったからだ。
『しかし、ついに、やっと見つけた。転機が訪れた。
彼と出会ってから、このアプローチが可能になった。
嬉しくて死んでしまいそうだ。これで、あの憎き警察どもを滅ぼせる。
実行日は1/26。さぁ、無様に人骨を晒しやがれ。』
二人が、最悪なため息をついた。
「やばいですね。」
「あぁ、明日だ。」
「流石に手伝いますよ。この感じ、相手も私のような存在を味方につけているだろうし。」
「ふーー対価はなんだ?」
ギロリと、男性が睨む。
「えへへ。ちょっとばかし北に用事がありまして、警部の口利きで、お宿を取って欲しいんですよ〜」
警部と呼ばれた男性は、長いため息をつく。
「わかった…いいぞ」
安心と不安の空気が、部屋の中で混じり合った。
お題『安心と不安』×『生物兵器』
安心と共に不安が訪れる
自分に安寧が訪れる事はなかなか難しい
「 安心と不安 」
【安心と不安】
あなたといるとわたしは安心感に包まれる。
優しくされるしぐさと、温かな声、触れる手はとても心地よくて、あなたに愛されている実感がわくの。
でもね、ときおりそんなあなたに不安も抱くの。
だってあなたはこんなに素敵で魅力的な人なのだもの、きっと他の人が放っておかないでしょう。
そんなことを話すたびにあなたはわたしの頭を撫でて、慰めてくれるけれど、不安感はなくならない。
あなたがそこまでわたしを愛してくれる理由がわからない。わたしは特別可愛くもなく、性格も人見知りの引っ込み思案だわ。あなた以外の異性を知らない。
あなたはそれを喜んでもくれたけれど、だからこそわたしの不安はなくならないままなの。
愛される理由をください。きっとそれは愛する人のいるすべての人に共通する想いでしょう。
目に見えないものだからこそ確かなものが欲しくて、目に見えないものだからこそ確かなものがない。
そんなあなたと一緒にいる自信がわたしにはなかった。だからわたしはあなたに愛されたままの時で自分を止めた。あなたがこの先、ほかの誰かに惹かれていくくらいならば、わたしは今のわたしを留める。
だからわたしはあなたのその手で時を止めてもらったのです。ごめんなさい、あなた。
わたしはあなたとこれからも一緒に過ごす日々がとても怖くつらいものだったのです。
どうかそんなわがままを赦してください。
………わたしを愛してくれるのなら。
安心と不安
付き合ってる人。相手に対して安心と不安を抱く。
将来に関して。安心と不安。
いろんな安心と不安がある。
一つでも安心できる場所を作ってれば人は助けられる事がある。不安を乗り越えられる。
だから、悪い物ではないのかもしれない。