彼には辛かった

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まだアンタのことよくわかってないからさ。
もっとよく教えてくれよ。

アンタがどうしようもないクズだってこと。
だれかの気持ちを踏みにじってばかりいること。
だれかの大切な人には一生なれないような、クズ。

そういうことしか知らないからさ。
もっとよく教えてくれ。
アンタのこと、知り直したいから。

「リセットすればよかった。

君のとなりで、君が慣れたあの寒さに僕は晒された。
君のとなりで、君が慣れたあの人々を僕は……
ギターの音が聞きたかった。
陽の光でも良かった。僕は安心したかった。

でもどうせ、君にとってみれば、ただの言い訳だろうね。
大好きな音楽、映画……
君のそれはこの場所にある。

君に僕は理解できない」クズとしか。

「一方で、君は頑固でわからず屋に違いない」

抽象的な話はキライだ。

「具体的な話ができるほど大人じゃない」

子供扱いする義理はない。

「君の弟を殺したのは僕だ」

理由なんてどうでもいい。
オレはできる限りのことをした。
無下にしたのはおまえだ。

「気持ち悪い。
どうしようもなかったじゃないか僕は。
ここまで責められることなの?
君の弟は僕を傷つけて、僕を殺そうとしている人達に明け渡そうとした」

それは現実じゃない。
この全てはおまえにとって現実じゃない。

「話を現実的にしたのは君だ。
僕には“クリア”の課題があった」

第一それは課題じゃない。おまえはクリアしなくても生きていられる。
弟はどうだ。
アイツはオレにとって現実だった。

「でも、僕には現実じゃない。
だから、話がおかしくなる。君が知りすぎている。
君は少なくとも、君の世界を現実だと信じたい状態でいなければいけない。
君は誰なの」

よく見ろよ。
カギカッコがついてないから、誰でもない。

1/25/2026, 12:47:54 PM