『安心と不安』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
Theme:安心と不安
不安なことがひとつ片付いて安心に変わると、また新たな不安が生まれてしまう。
私の人生には常に不安が纏わりついていた。
どうやら私の不安は「予期不安」というらしい。
予期不安とは、何も起こっていないときでも「悪いことが起こるのではないか」「失敗するのではないか」と過剰に心配してしまうことらしい。
なるほど、それならいつまで経っても不安が消えないわけだ。
納得する一方で、また新たな予期不安が訪れた。
「じゃあ、私は一生安心することはできないのか?」
私だけではないと思うが、不安を抱えているとそれだけでも疲弊してしまう。
この無駄な疲弊と付き合っていかなければならないとするなら、私にとっては凶報だ。
一方、友人の考えは少し違うらしい。
「それってリスクを認識できてるってことじゃない?生物としてはその方が生存に有利に働くんじゃないかな。私は行き当たりばったりだからトラブルの予想なんて出来ないし、予想が出来ないからそれに対する備えもできないよ」
予期や準備はできるが、常に不安に付きまとわれること。
安心した状態ではあるが、常に予想外に振り回されること。
どちらがより幸せなのだろうか。正解は恐らくないのだろう。
ただ、持っている性質を変えることは、難しいことだが出来ないことではない。
私と友人が互いの姿勢を学び合えば、きっとちょうどいい塩梅になるのではないだろうか。
あなたと
一緒にいると
安心して
よく眠れるし
ごはんだって
美味しく感じられるし
出かけるのも
楽しみになるし
気持ちが
穏やかになる。
でも
たまに
ほんとに
わたしで
いいのかなぁ
とか
今のわたし
可愛くなかったなぁ
とか
怒らせたり
嫌がられたり
してないかなぁ
って
不安にもなる。
あなたと
一緒だからこそ
味わえる
この気持ち。
#安心と不安
ずっと、ずっと、ずっと…
そんな風に思ってるから
真反対の気持ちが
心を支配する。
なんでわざわざ自分を苦しめるのか、
自分から辛い気持ちになるのか
よくわからないけど。
安寧を望んでいるならなぜ
こんなに心が怯えるのか
–安心と不安–
安心と不安
「安心と不安」は、天界独自の諺(ことわざ)です。
昔々、ある神様は地上の生物から不安を取り除いてあげようとしました。結果、生物たちは死や危険に対する不安感を失くし、積極的に滅亡に向かおうとしました。
見かねた神様は生物に不安を戻して、代わりに安心を取り除きました。すると生物たちは常に落ち着かなくなって、食事を取らず子も成さず、やはり滅びに向かいました。
そこで神様は、生物から安心と不安の両方を取り除きました。すると不思議なことに、彼らは再び安心も不安も抱くようになりました。そして生物は安定して繁栄を続けました。
安心が崩れれば不安になり、不安が無くなると安心する。両者は対を成すものでありながら、共存してこそ安定することができたのです。
このことから、「たとえ善意であっても安定状態に手を加えると良いことにならない」という例えに用いられます。最近は「対立しているように見えるものも共存させておくのが最善である」という意味でも使われるようになりました。
いずれにしても、優秀な神様になるために最も大事な考え方の一つです。頭の片隅に入れて、何か決断をする際はこの言葉を思い出してください。
何が間違っていたんだろう
これ以上失いたくないし、思い出にするにはまだ早い
やると決めたら最後までやる、頑張ったって誰も見てくれないし 平気で目の前で嫌だとか、行きたくないとか、、、なんでこんなに頑張ってるのに、笑
勘違いだったんだね、。いつまで我慢できるかな。
この世に絶対なんてことあるのかな、ないならあって欲しい。嘘がない世界に。
安心と不安
自分がそこにいていいと思わせてくれる居場所があると安心する。
自分がなにか役割を演じなければいけないと思って自分が空白になると不安になる。
『不安と緊張』
人生で初めて好きになった人とのデート。こんなに緊張するとは思っていなかった。
いつもは気にしない服にメイク。鏡の中の人と何度もにらめっこしてやっと決まったと思ったのに、今度は髪型が気に食わないらしい。
応援している私がこんなに緊張しているのだから当事者の娘はどれだけ緊張していることだろう。
お母さんはずっと、あなたの事を応援しているからね。
ほら、笑顔笑顔!
行ってらっしゃい!
安心なこと。
食べていける仕事があること。
帰る家があること。
愛する人がそばにいてくれること。
でも、もしも、
突然職場が倒産したらどうしよう。
家が火事に巻き込まれたらどうしよう。
あの人に別の好きな人ができたらどうしよう。
安心材料だったものは、ふとした時に不安なものへと化ける。
何だってそう。
些細なものでも、安心と不安が隣り合わせにある。
だからこそ。
“安心”なものを、当たり前に思わないように。
“不安”の虚像を、勝手に創り出して塞ぎ込まないように。
一歩一歩踏みしめて、安心を与えてくれるものに感謝して、不安にさせるものに打ち負かされないように生きてゆきたいよね。
私は、自分のメンタルが少し病んでいると自覚している。人に嫌われるのが怖い。
昔は、特に子供頃は悩んだり後先考えず好きなように行動ができた。
だけど、大人になった今、予測しえる障害にいつも怯え、常に先を考えなれば不安になる毎日。
そんな私は不安に耐えきれなくなると時々、暗くて狭い場所…今は電源を切った炬燵の下に引きこもっている。
「大丈夫か。」
炬燵の布団を持ち上げながら声をかけてきたのは、最近付き合う事になった恋人だ。
(そっか、私のこの悪癖を彼は知らないだったな。)
(正直に言えば……、今は閉じこもっていたい。でもどうしよう……、心配してくれる彼に迷惑をかけたくない。)
「大丈夫。正直に言ってくれ。告白の時もそうだが、俺はあなたの都合の良い人になりたいんだ。」
彼の言葉に、さっきまで炬燵の下であれこれ考えていた私は、無言で彼が捲った炬燵の布団を再び下ろして引きこもった。
彼は変わり者だ。半年前から何度も告白してきて、私は根負けして付き合い始めた。
(私の都合の良いようにしてくれるなら………。)
私は利き腕だけ炬燵から出して彼の手を握った。炬燵の布団ごしで彼の表情が見えない。けど彼は私の手を握り返してくれた。
不安は無くならないが少し安心する。
《安心と不安》
お題「安心と不安」
待ち合わせって楽しみでもあり不安でもあります
相手が来るとやっと安心できます
相手を信頼しているはずなのに
そんな人としか会う約束なんてしないのに
来ないかもしれないと思ってしまうんです
来なかったら…
とりあえずお腹を満たしてそのあとどうしよう…
なんて仮の予定を立ててしまいます
何年か前にひどいすっぽかしにあったからかもしれません
その人とはもうあってませんし
そんな人とはもう待ち合わせはしませんけど
この機会に不安な気持ちで待ち合わせなんて考えるのはよそう
せっかくの待ち合わせだもの
思う存分楽しまないとね
「うわぁ!!!」
バネでもついたように、とっさに持っていた写真を手放した。口から心臓が飛び出しそうな程跳ねている。
守山はスーツが皺になるのも厭わずに左胸の辺りを掴んだ。
「こういった怪異現象ははじめてかい?」
宥めるように背中を摩るが、にやけ顔を隠せていない目黒が、守山の背中に回していない方の右手で写真を取り上げつつ言った。
連続不審水死事件。不可解な事件が怪異の仕業ではないかと鑑識官の守山と検視官の鳶田が頼ったのがこの目黒探偵事務所だった。
事件に関わりがあるとして出された写真には、背筋も凍るような異形の姿が写し出されていたのである。
「まあ、安心してくれ!海神様は噂を聞いたり、この手の怪異に触れても呪われるわけじゃないから!」
相変わらず喜劇を演じるように大袈裟に手を振り上げて、目黒は守山を覗き込む。
「…これだけSNSで騒がれているんだ。それくらい知ってますよ。」
ネクタイを軽く弛めながら、吐き出すように言う。
「まあ、わかる。最初はそうなる。」
うんうんと頷く鳶田に、守山は頭がクリアになるのを感じた。つい口調が乱れたが、上司と一緒だったのだ。
「すみません、鳶田さん。動転してしまって…」
「いや、お前はそれくらい崩した方が良い。それよりも、この写真見てどう思った?」
鳶田が真っ黒な暗闇が不敵な笑顔を浮かべる写真を指先で持ち上げて、ひらひらとさせる。
「なにって……気持ち悪いなとしか…」
「おい。突然アホになったのかお前は。」
この写真が撮られた前に“海神様の呪い”とやらをしたんじゃないのか
鳶田の言葉に守山は現実に引き戻された気がした。この写真が撮られたのは、封筒にも記載されてるが、今年の5月。水死体が上がったのが、9月はじめ。
「呪いがかけられてから、4ヶ月も経ってる…」
「少なくともな。」
「呪ってからタイムラグがあるものって、まあ、少なくはないんだけど、これは特殊だよね。」
肩を竦めた目黒が続ける。
「海神様の噂が出てから、もう半年は経ってる。けど、死体が揚がりだしたのが9月に入ってから。」
「9月がミソってことか。」
「…これから水死体がさらに出てくる?」
「おそらくね。ただ、海神様にお願いした全てがそうなるとは思えない。問題は、どのお願いを海神様が叶えているかだ。」
にやにやとしていた目黒が、すっと表情を正す。真面目な顔をすると、随分整った顔立ちなのだと、現実から少し離れたがっている脳ミソは思った。
「お願いを調べるつったって。噂はかなり広まってんぞ。」
「うん。まあ、全部拾えるとは思ってないよ。少しでも拾えたら良いかなって。」
「拾う…?」
まさか…と肩を強ばらせた鳶田と守山を、目黒はにっこりと奈落に突き落とす。
「噂の海神様が出る海。行ってみようか。」
友達がいると安心するけれど、裏切られるわけがないとは言えないから
こんくらい勉強しとけば大丈夫だろ
いつもより時間かけたし…
安心は命取り
漢字が書けなくって、泣きそうになった
かげゆし…勘○由使???あれ???
綜○種智院???あれ??
わかるのに、できてたのに、言えたのに
書けなくて
おぼつかない足取り
あーあ過去最低点
このままで大丈夫なのかな?不安に追われる木曜日
やんなっちゃうな
毎週こうだ
また勉強法考えなくちゃ
安心は命取り
不安の方が安心かも
気を取り直して、もう一回
【安心と不安】
頭と体はほどほどに忙しい方が良い。
暇だとあれこれ考えて不安が募る。
ポジティブな性格なら良いけど私は真逆。
何でも悪い方へと思いを巡らせてしまう。
とても不安なことが起きて、どうにか乗り越えてホッとして安心する。
でもまたすぐに別の不安がわき上がる。
コップに水がまだ半分ある
コップに水がもう半分しかない
私は後者の性格
それなら憂いがないよう準備万端すれば良いのに、それはしない。
全く矛盾だらけの人間なのだ。
環境など外的要因で 不安があるならわかるがそんな大変な状況でもないのに常に不安がつきまとっている。
つまり私の心の中の問題なのだ。
大腸に善玉菌と悪玉菌がいるように私の心の中には安心菌と不安菌がいて、たぶん安心菌が少ないのだろう。
不安菌を殺す薬か安心菌を増やす食べ物なんて、どこかにありませんかね?
安心と不安。
不安になると、落ち着かない。
そういう時、誰か居てくれると安心する。
1人で不安なことを抱えてるとしんどくなる。
1人にして欲しいけど、誰か居て欲しいって
わがままだけど、安心できて落ち着く。
不安なことは、抱え込まずに誰かに話してみたり
独り言でも声に出してみると少し楽になる。
今日も一日お疲れさまです。
何かしてないと落ち着かないです
何かをやってると安心します
誰かに否定されると余計不安になってきます
そして、否定されるたびに心が弱くなってしまいガチです
いつまで生きてられるかな
簡単には無理だよね
〇〇様へ。
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やぁ、こんにちは私は君を生き返らせた人物だよ。
君を異世界転生させたよ。君は、"もう一度生きたい"
と願ったね。その強い志に惹かれて君をもう一度蘇らせたんだよ。
多分今、君がいる所はお城に居ると思う。令嬢に転生させ
たんだけど……ただ1つ問題があってね…、あ、そろそろ
行かないと行けないから、その"問題"とやらを自分で探し
て見てね☆
ご武運を願っているよ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
キミを生き返らせた者より。
安心と不安
夜中、隣で寝ていた彼氏がこっそりとベッドから降りて家を出て行った。
「気づいてないとでも思ってるのかな。」
もう今となっては毎日この調子だ。夜中に抜け出し、またしばらくしてら明け方帰ってくる。
「やっぱり浮気かな、、、。」
私が気づいてると分かったら、彼はきっと謝罪して別れるだろう。
けど、そんなこと私は望んでない。今でも彼のことは大好きだ。
でも、不安で涙が溢れてくる。私は声を押し殺して泣き続けた。
「ごめん起こしちゃった?、、、どうして泣いてるの?」
私は涙を拭って言う。
「怖い夢見ちゃって。」
彼はベッドにのり、優しく私を抱きしめる。
「大丈夫だよ。俺がついてる。大好きだよ。」
私も彼にぎゅっと抱きつく。
大好き、その言葉だけで安心してしまう。
試験の日、「どんな問題が出るのだろう」「面接ではどのようなことを聞かれるのだろう」という不安に襲われた。しかし、「自分なら大丈夫」と、思うことで自信を、持つことが出来た。テストでは、難しい問題もあり少し落ち込んだ場面もあったが、最後まで諦めずに解き続けた。面接では、練習していたこと以外のことを聞かれ、一気に緊張と不安に追い込まれた。詰まりながらも、自分の思っていることを伝えれたと思う。そんな、不安を乗り越え、試験は終了した。門の外に出た。その途端安心する気持ちに包まれた。
「フゥ、自分お疲れ様😊」
#安心と不安
茶色いねずみと、灰色のねずみは、一緒に旅行する約束をしました。
一ヶ月前になると、茶色いねずみは旅先のくわしい地図を手に入れました。
ぜったいに見るべき建物に丸をつけたり、おいしい食べ物やら定番のおみやげやらをリサーチしたり、準備に余念がありません。
二週間前になると、茶色いねずみは旅の日程表をノートに書き上げました。
美術館のひらく時間、チーズ工房見学ツアーの出発時間、バスや鉄道の時刻もびっしり書きこんであります。何度も、何度も、頭のなかで試行錯誤した、いちばん欲張りで、いちばん効率のいいルートです。だれが見ても、完璧です。
一方、灰色のねずみも旅行先のガイドブックを手に入れました。ベッドに寝ころんでページをめくりながら、おいしそうなご飯やきれいな街並みにうっとりして、約束の日をワクワクしながら待っています。
一週間前になると、茶色いねずみは荷造りをはじめました。もっと早くはじめる予定だったのですが、旅行のために新調したスーツケースが、なかなか届かなかったのです。
部屋の真ん中にスーツケースをひろげ、着替えを詰めて、タオルと毛づくろい用ブラシを詰めて、靴下と、靴下の予備も詰めました。
もしかしたら、むこうは寒いかもしれない。上着とひざ掛けを、もう一枚ずつ詰めます。もし、食べものが口に合わなかったら。お気に入りのチーズミックスを二袋、ひざ掛けの横に詰めます。転んでケガをしたら、どうしよう。ちいさな救急箱を、チーズミックスの横に詰めます。むこうで友だちができたりして。こちらの街のおいしいブドウジュースを三缶、救急箱の上に詰めます。灰色のねずみが、忘れものをするかも。予備の着替えと、靴下と、タオルを、ブドウジュースの下に詰めます。
あんなに大きく見えたスーツケースは、もうパンパンです。忘れているものが本当にないか、茶色いねずみは旅行の前日の夜遅くまで部屋をウロウロして、何度も、何度も、確認しました。
とうとう、約束の日が来ました。
朝、駅に集まった二匹は、お互いを見てびっくり
しました。
「スーツケースはどうしたの?まさか、その
ちっちゃなカバンだけなんて、言わないよね?」
「キミこそ!そんな大荷物で、夜逃げでもするの?たったの二泊三日だよ?」
列車に乗りこんでからも、お互い、驚くこと
ばかりです。
「日程表だって?うわぁ、すごく細かい!こんなによく調べたねぇ!」
「キミこそ、なにも調べてないの?うそでしょ!二週間もまえに作戦会議したのに!」
「たぶん、行けばわかるよ」
「入り口まで行って、休館日だったら困る。ムダ足
はごめんだよ」
「べつの場所を探せばいいよ」
「そこも閉まってたら?チケットが売り切れだったら?バスがちっとも来なかったら?」
「まあ、なるようになるさ」
「テキトウだなぁ!」
しばらくおしゃべりしていた二匹は、おかしなことに気づきました。
列車が出発しないのです。出発時刻を、もう20分も過ぎています。
ザーザーと、車内アナウンスが流れました。
すこし先の踏切を、羊の群れが渡っているようです。かなり大きな群れのようです。
茶色いねずみはソワソワしながら、日程表を確認
しました。
この列車が到着したら、まずはホテルに荷物を預けて、街を一周する遊覧ボートに乗る予定になっています。「12時から、40分」そう書いてあります。もう間に合いそうにありません。次のボートは13時です。でも、13時にはお昼ごはんを食べる予定なのです。さもないと、14時からの地下道探検ツアーには腹ぺこで参加することになってしまいます。
列車が出発する気配は、ちっともありません。
「羊の通過に時間がかかっています」と、車内アナウンスが繰り返しています。
茶色いねずみはソワソワしながら、時計と日程表を何度も、何度も、何度も、確認しました。
「まあ、落ち着けって」
「でも予定が!計画が!楽しみにしてたのに!」
灰色のねずみは、茶色いねずみを見つめました。
茶色いねずみが握りしめている日程表と、荷物置き場を占拠している大きなスーツケースに目をやって、小さくため息をつきました。
「ねえ、キミ。完璧な計画なんて、存在しないよ。完璧な準備も必要ない。ボクたちは遊びに行くんだよ。大事なのは、ハプニングすら楽しむ気持ちさ」
「だけど、遠くまで出かけるのに!取りこぼしがあったら、困るよ!ぜんぶ見て帰らなきゃ、じゃなきゃ、もったいない。だって、せっかく行くのに!」
「ボクが思うに、キミの日程表に詰まっているのは、キミの不安だよ。ボクたちがどんなにスカスカの旅行をしたって、価値があるかどうか、決めるのはボクたちだ。他のヤツらに口出しされる筋合い
なんて、あるもんか」
茶色いねずみはびっくりして、灰色のねずみを
見つめました。
子ねずみだった頃、よく、お母さんねずみに言われた言葉を思い出しました。
『あらまあ、こんな石ころを拾ってきたの?もったいない、せっかく森へ行ったのに』
心の奥にずっと刺さっていたトゲが、とけていくのを感じました。
とけたトゲが、目からポロポロ、流れだして
きました。
となりに座った灰色のねずみは、泣いている友だちを、みじかい腕で、ぎゅうっと抱きしめてやりま
した。