Theme:安心と不安
不安なことがひとつ片付いて安心に変わると、また新たな不安が生まれてしまう。
私の人生には常に不安が纏わりついていた。
どうやら私の不安は「予期不安」というらしい。
予期不安とは、何も起こっていないときでも「悪いことが起こるのではないか」「失敗するのではないか」と過剰に心配してしまうことらしい。
なるほど、それならいつまで経っても不安が消えないわけだ。
納得する一方で、また新たな予期不安が訪れた。
「じゃあ、私は一生安心することはできないのか?」
私だけではないと思うが、不安を抱えているとそれだけでも疲弊してしまう。
この無駄な疲弊と付き合っていかなければならないとするなら、私にとっては凶報だ。
一方、友人の考えは少し違うらしい。
「それってリスクを認識できてるってことじゃない?生物としてはその方が生存に有利に働くんじゃないかな。私は行き当たりばったりだからトラブルの予想なんて出来ないし、予想が出来ないからそれに対する備えもできないよ」
予期や準備はできるが、常に不安に付きまとわれること。
安心した状態ではあるが、常に予想外に振り回されること。
どちらがより幸せなのだろうか。正解は恐らくないのだろう。
ただ、持っている性質を変えることは、難しいことだが出来ないことではない。
私と友人が互いの姿勢を学び合えば、きっとちょうどいい塩梅になるのではないだろうか。
1/26/2024, 9:43:45 AM