私は、自分のメンタルが少し病んでいると自覚している。人に嫌われるのが怖い。
昔は、特に子供頃は悩んだり後先考えず好きなように行動ができた。
だけど、大人になった今、予測しえる障害にいつも怯え、常に先を考えなれば不安になる毎日。
そんな私は不安に耐えきれなくなると時々、暗くて狭い場所…今は電源を切った炬燵の下に引きこもっている。
「大丈夫か。」
炬燵の布団を持ち上げながら声をかけてきたのは、最近付き合う事になった恋人だ。
(そっか、私のこの悪癖を彼は知らないだったな。)
(正直に言えば……、今は閉じこもっていたい。でもどうしよう……、心配してくれる彼に迷惑をかけたくない。)
「大丈夫。正直に言ってくれ。告白の時もそうだが、俺はあなたの都合の良い人になりたいんだ。」
彼の言葉に、さっきまで炬燵の下であれこれ考えていた私は、無言で彼が捲った炬燵の布団を再び下ろして引きこもった。
彼は変わり者だ。半年前から何度も告白してきて、私は根負けして付き合い始めた。
(私の都合の良いようにしてくれるなら………。)
私は利き腕だけ炬燵から出して彼の手を握った。炬燵の布団ごしで彼の表情が見えない。けど彼は私の手を握り返してくれた。
不安は無くならないが少し安心する。
《安心と不安》
1/26/2024, 8:56:32 AM