『安らかな瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ようやくの思いで気持ちを伝えた。
いや、情けないことに事故に近いんだけどさ。
引くに引けなくなって、彼女に「好きなんだよ」って伝えられた。
驚いた顔をしていたし、白い肌が真っ赤になっていて。俺にはそれも可愛いって思っちゃったよ。
俺の真剣な気持ちを受け止めてくれたあと、穏やかな瞳が俺をじっと見つめてくれた。
穏やかな瞳だったけれど、なんて答えてくれるか分からないから不安が押し寄せる。
そして、開いたくちびるから伝えられた言葉。
聞き間違いかと思ったんだ。
でも彼女は輝くような笑顔を向けてくれる。
これって……聞き間違いじゃない。
「ありがとうございます、好きになってくれて!」
「俺こそありがとう!!」
おわり
六六七、安らかな瞳
【安らかな瞳】
君の瞳に映る
私はどんな風に見えてる?
その安らかな瞳で
見る景色はどんな感じに
映っているんだろうか?
君にしか見えない景色を
自分も見てみたいと思うのは
わがままだろうか?
安らかな瞳(オリジナル)(秘密の手紙続編)
俺は最期の手紙配達員をしている幽霊だ。
心残りがあって成仏できない人の手紙を相手に届ける仕事をしている。
今日の依頼人はセーラー服の女子高生だった。
スタイルが良く、美人の類に入ると思う。
最期の手紙を渡す相手は父親だそうだ。
この年頃にしては珍しい。
彼女はひどく真剣な顔をして、
「お願いね」
と言った。
俺は少し気圧されながら、
「おまかせください」
と、胸を叩いた。
専用スマホが示した宛名人の居場所は、病院だった。
今は真夜中。
壁を通り抜けて、目的の病室まで直行する。
(おっとっと)
先客がいて、思わずカーテンの後ろに隠れた。
幽霊なので彼らに見られる心配はないのだが、人だった頃の癖が抜けないのと、いつ配達員の任務が開始扱いになって実体化するかわからなかったからだ。
宛名人はベッドの中の人物だ。
彼は眠っているようだった。
包帯だらけで、顔が半分見えない。
人工呼吸器をつけている。
ベッドの横には先客の、制服姿の男性2名。
(警察??)
不穏な空気を感じて、思わず息を潜めた。
実体化しなければバレやしないのだけれど。
彼らは二人でしばらく何か話していたが、医者に呼ばれて病室を出て行った。
人の気配が遠ざかり、音が止んで、俺はようやくカーテンの後ろから出た。
とたん、実体化する。
ベッドの側まで行き、一瞬の躊躇の後、彼の肩を軽く叩いた。ベッドのネームプレートを見て声をかける。
「あの、志木さん、起きてください」
しかし、全く目覚める気配がない。
俺は困って、耳元に口を寄せた。
「お父さん、娘さんからのお手紙、届けに来ましたよ」
するとどうだろう。いきなりパチリと目が開いた。
「わ!」
頭が動き、彼の片目と目が合う。
言葉はない。
人工呼吸器がついているので、喋れないようだった。
俺は白い封筒の宛名「お父さんへ」を見せ、裏の「美琴より」を見せた。
彼の目から、涙が溢れる。
布団の中から、震える手が伸びた。
片手が動かないようで、封を破れない。
俺は開封を介助した。
幽霊と宛名人にしか聞こえない、彼女の音声が流れ出す。
「お父さん、ありがとう」
その声に、彼は目を見張った。
「男手一つでこれまで私を育ててくれたこと。すごく大事に想ってくれてたこと。沢山喧嘩もしたけれど、楽しかった。ありがとう。それと…」
そこで、少し間があった。
声のトーンが少し落ちる。
「仇を、取ってくれてありがとう」
俺は警察がなぜこの病室にいたのかを悟った。
「アイツら人間じゃない。きっと大した罪にも問われない。この先きっと同じような犠牲者が出たと思う。お父さんがした事は世間からは人殺しと非難を受ける行為だろうけど、私は嬉しかったよ。ヤツらを呪い殺したくて悪霊になろうとしたんだけど、そんな力得られなくて途方にくれてたところだったから。お父さんが復讐を果たしてくれたから、私も満足して成仏できます。お父さん、本当にありがとう。お父さんの子供で良かった。私はお父さんが大好きです」
彼は滂沱の涙をこぼしていた。
興奮からか、心電図が変な動きを見せる。
「お、おい?!」
ヤバいのでは?と思ったところで、バタバタと人の気配が近づいてきた。俺はとっさに飛び上がる。
任務を終えて無事幽霊に戻っていたので、天井に張り付く事ができた。そこに、医者が飛び込んでくる。
「志木さん!?」
脈をとり、指示を飛ばし、心臓マッサージが始まった。
俺は内心オロオロしながら、その様子を見守っていた。
娘の仇を取った父親は、娘から感謝の手紙をもらい、憎しみや罪悪感が消え去ったのだろう。
安らかな瞳をしていた。
その瞳の輝きが、徐々に生気を失っていき。
心電図が、直線を描いた。
4 「安らかな瞳」
君は、今まで生きてきた中でたくさんの瞳を見てきたことだろう。
瞳には、輝いた瞳、悲しげな瞳、鋭い瞳など、たくさんの種類がある。
では、「安らかな瞳」とは何だろう。
私は、穏やかで、落ち着いた印象を与える目だと思う。
だが、そんな瞳をあなたは見たことがあるだろうか。
見たことがあるという人は少ないだろう。
実際、私もそんな瞳は今まで一度も見たことがない。
この世界住んでいる人が「安らかな瞳」を見たことがないのは、
この世界の誰もが一度は、必ず一度は、
人に対して怒りや憎しみの感情が湧いた経験があるからだ。
私だってそうだ。
正直、一番仲のよいと思っていた友達が、
他の友達と楽しそうに笑っていたのを見たときは、ショックだった。
自分が“友達という存在に値しない人間なのか”と初めて思ったから。
だって、その笑顔は私に見せたことのない“何か別の笑顔”だったから。
私の話は一旦終わりにしよう。
さっきの話の続きだが、
人に怒りや憎しみの感情が湧くようになっている限り、
「安らかな瞳」は決して見ることのできない貴重な物なのかもしれない。
もし、君が「安らかな瞳」を見ることができたなら、
その人は本当に信じても良い人だろう。。。
2026.3.14.Sat.
新生児の瞳は安らかだと思う。
シワシワになって、最期の直前も、あんな目をしていられたら。
祖父に…怒られた時に…
祖父が涙目で…
切ないような…
悔しいような顔してた…
遠い記憶…
遠慮する子供だった
遠慮する孫だった
過渡を超えた遠慮をしたと思う…
きっと祖父は耐えられなくて
怒ったのだと思う
その後に頭をめーいっぱい撫でられた記憶が…
祖父は欲のない人だと認識してる
なので孫から見て他人と思える人に
カモられてた
祖父が大切にする人と祖父を大切にしてきた人と
カモられた事で溝が出来ていった
祖父は祖父を大切にしてくれた人達が
カモられるきっかけを自ら作ってしまった
悪気はなくて…
お人好しだった
そんな祖父も戦争を兵隊として経験してた
私は知らなかった…
祖父が他界して何年も…
祖父は自分の家族に1言も
戦争の経験を話さなかったそうだ
祖父の家族は女系で子供も全員女の人
私からは叔母達…
叔母の旦那さん達には全員に話してた
私は2番手の孫で初男孫で…
私の医療過誤で長期リハビリしてたので
祖父が話すチャンスが無かっかと…
私はリハビリ明けして数年間
若い頃みたいに呑み歩く生活をしていた
きっとオヤジもオフクロも怒ってたと思う…
ある日午前様を当然として帰宅し
居間でNHKで録画放送してる
メージャーリーグの試合をオヤジが見てた
オヤジはダルビッシュ選手が好きで…
黙って部屋に入るのも逃げてる気がしてきて…
一緒に暫く見てた
ダルビッシュ選手の放送が終わり
太平戦争の特集の再放送がテレビに流れてきて…
何となく祖父の戦争の事を聞いた
私が軽口を叩くと…
オヤジが仕事の時と同じ厳しい眼つきになり
あの人はなぁ…
そう言って祖父の戦時下の悲惨な経験を話始めた
その夜から祖父が他界して5年は過ぎてたと思う
オヤジからしたら嫁のオヤジ…
何でそんなにと思ったけど…
部屋に戻ろうとして祖父との最後に記憶が…
二階の自部屋に上がるのに階段の上り…
オヤジが気になり…振り向いて下を見て…
私がリハビリ中で満足に歩けない時に…
満足に歩けない祖父が訪ねてきた事を思い出した…
忘れていたわけでなくて…
悔しくて苦しい記憶になってて…
祖父は駅から数kmある我が家にタクシーで
運転手と迷う事数時間してきた
俺は動きの悪い体を見られのが怖くて…
気が付かないふりをした…
私は…
祖父が脚を悪くしてるの知らずにいた
私は祖父が来た時に部屋の扉を少し換気で開けてた
祖父は聞こえて来た
『お!!来たぞ!!』
その声は確かに知ってた声よりも歳を重ねていた
でも元気いっぱいな祖父の声だった
それが祖父の最後の記憶
リハビリ明けて社会でまた闘い始めて…
時々…あの日の訪ねてきた時の
『お!!来たぞ!!』は
どんな顔していたのか思うと辛くなってった…
私が知識不足で悪い医療者に騙され
要らない苦労させたまま向こうに逝ったから
最後の最後まで祖父への負い目が…
その痛みがリハビリして寛解して…
人がとうてい超えれない事をしたのに…
その得た強さは祖父への痛みを消せなくて
あの日ダルビッシュ選手の試合中継の後で
オヤジから聞いた
祖父の強さを…
祖父にオヤジも俺も愛されてた事を…
自部屋への階段を上がり振り返り玄関を見下ろす
俺の頭を撫でてた祖父の顔が浮かぶ…
愛されてた記憶
祖父は尋常で無い距離を戦時下で歩き
船に乗り舞鶴の港に帰還した
俺も酷い環境に堕ちて…
帰って来た
祖父の様な強さを持って
私には子供が居ないが祖父やオヤジの様に生きて
社会に愛情を持ち社会に返して行こうとしてる
カモられたふりも生きてく強さの証カモ…(笑)🍀
……
もしもピアノが弾けたなら
思いのすべてを歌にして
君に聞かせる事だろう
雨が降る日は雨の様に
風吹く夜には風の様に
晴れた朝には晴やかに
だけど僕にはピアノが無い
君に聞かせるウデも無い
心はカラカラ空回り
伝える言葉が残される
あぁ残される……
もしもピアノが弾けたなら 西田敏行
君は今眠っている
ぼくは君の安らかな瞳をみてそのことに気づく
まぁ無理もないつい先程まで外出をしていて、
帰りも遅かったのだから、時計を見たらもう日を超えて深夜の2時そろそろ寝ないとなと思いながら君が寝ているベッドに飛び込む。こんな日が毎日続くことを願いながら今日も朝日を拝むために眠りにつく
安らかな瞳
彼女は眠っている僕の腕のなかで
彼女の表情は無機質で硬くなっていた
安らかな瞳は僕を見つめているようでいなくて
口元は微笑みが浮かんでいるのに
その安らかな瞳にはつよい光は見られなかった
彼女は延々と眠る僕の腕のなかで
どんどん消えていく貴方の安らかな瞳から
強く清らかな未来の光が…
あいつはいつも安らかな瞳であった
高熱に浮かされても
翻っても
餡子とバターを挟まれた時だって
あなたの瞳にうつる私の姿。
あなたには、どんなふうに映っているの?
私はあなたをみるとなぜか、ここがキュッと痛くなる。
でもね、自然と笑顔になるの。
あなたは、私の心に魔法をかけた。
優しくなれる素敵な魔法。
あなたと出会えてよかった。
あなたをみると私の瞳はいつも安らかに。
あなたの瞳はまだわからない。
いつか私もあなたに魔法をかけるから。
#安らかな瞳
―――
澄んだ青空
照りつける太陽
柔く頬を撫でる風
そうして、己に視線を突き刺しているこの男
どう言う訳なんだか説明が欲しい
...確かに、俺はこの男を拒絶した筈なのだ
しかも、両手で数えるのが億劫な程に
大抵の奴は、まだ数えられる範囲内で俺の視界から消えていった
だと言うのに、どうだろうか
この男は今「屋上でサボるって、やっぱり漫画とかと考える事は同じなんだな」とか呑気な事を言っている
此奴と居ると、胸がモヤモヤする
なんなのだ、この男は
「なぁ、俺の話聞いてる?」
「聞いてねぇよ失せろ馬鹿」
「少なくともお前よりかはオツムあると思うぞ」
「......ッチ」
「はい舌打ちカウンター十二〜、なんだ?チョコ持ち歩くくれぇ好きなのに糖分不足か?」
なんだそのカウンターは。
つか糖分不足じゃねぇよ、お前のせいだわ
なんて聞けばまだ突っかかられそうな気がしたから辞めた
「...つーか、センコーがこんな所で油売ってて良いのかよ」
「俺担任でもねーし、オメーの指導っていう大義名分があるから良いの」
「指導じゃなくてウザ絡みにしか見えねぇんだが」
「素直に指導して聞くタマなのか?」
欠伸混じりに言われたが、俺は黙ってしまった
下手に言い返せば揶揄わられるし
肯定したとて同じこと
ムカつく事だが、段々この男の事が分かってきたような気がした
「黙っとるつーことはイエスつーことだな」
...嗚呼、やはり憎まれ口の1つでも叩くべきだったか
何処かで聞いたことのある台詞を聴き、そんな事を思った
「.........なんで俺に構う」
色々言いたい事を引っ込めていたら、そんな疑問を吐いていた。
中学校からこんな調子を拗らせて
目を掛ける、と言う名の点数稼ぎも減ってきて
静かになった、と思えてきた所だったのに
花粉のウザイ季節にやって来た此奴が来てから、何もかも狂った
ここ数ヶ月毎日、此奴は俺の元に来た
他のセンコーのように諭される事がない代わり、根掘り葉掘り質問攻めを受け。
何だといつもの様に凄めど、何処吹く風とかわされる
点数稼ぎにしては随分だなと言えば、「今のとこテスト0点野郎に言われたかねぇ」と言われるし
三十路手前のおっさんが、一体なんなんだ
普通嫌だろう、こんな面倒くさい生徒なんざ
嫌になるだろう、あんだけ拒絶したんだから
...嫌になれよ、俺は一人で良いんだよ
なんて、そんな事を何度思っただろうか
「花粉って辛いよな、俺も嫌なんだよ」
「は?」
「んで、俺まだおっさんではないから」
「っ」
心の中だけと思っていたが、どうやら此奴に聞こえるように喋ってしまったらしい
「...だから」
「お前に構う理由なんざに 、大層な理由はなぇよ」
勢いをつけ身体を起こし、彼奴は向かい合うように胡座をかいた
「悪くいやぁ自己満だ。俺も別に、時間削ってお前の相手に足を向けてる訳じゃねぇしな」
嘘つけ、学校に来なけりゃ施設にまで来るくせに
態々、俺用ノートとか言うのを持ってくる癖に
「それと、同情なんて生易しいもんとは一緒にされたかねぇな。俺ァただ」
そこで一度区切ると、ジッと俺の顔を覗き込んだ
その目は死んだ魚みてぇなのに、何故だな芯があるように感じた
「お前が本気で拒絶しない限り、俺はお前に会いに行くからな」
パチッと、心に火花が散った
本気じゃない?そんな馬鹿な
なんて言葉は直ぐに彼方へ飛んでいった
『なぁお前、んでそんな隅っこに居んの?好きなの?』
『...んだおっさん、うるせぇぞ』
『うわ、腑抜けた面ってはよく言われてるけどさ、初対面でおっさんはねぇだろ』
ふいに、昔の事が頭を過ぎった
嗚呼、そう言えば。
最初に俺を見つけてくれたの、この男だったか
そう至った所で
少し前から感じていたモヤに名前をつける事ができた
嗚呼、何を小さいことで悩んでいたのだろう
「あ、やっぱこう言うのウザイって言っちゃう?だが俺は諦めが悪――」
「好きだ」
「......えなに、急に愛を叫びたくなったのか?地球にラブユーってか?」
何とかちゃかそうとする男の両肩を掴み、今度は俺から顔を近付ける
珍しく大きく見開かれた彼奴の目に太陽が映り、少し輝いて見えたのは錯覚だろうか
まぁ、今はどうでもいい
「お前が好きだ」
茶化しタイムが始まる前に、伝えてしまいたかった
「なぁ、笠霧」
俺はここで初めて、こいつの名前を呼んだ様な気がした
この時の俺は、どんな顔をしていたのだろうか
『安らかな瞳』
「死ぬって、中身が居なくなるだけなんだね」
次男が言う。長男は泣きじゃくっている。
ポチが家に来たのは11年前の一月。正月セールで、20,005円。念願のダックスフンドを迎い入れたいうちとしては、絶好の機会だった。それからは忙しくなり、ゲージ、給水ボトル、トイレトレーなど買い揃え、環境を整えていく。ワクワクが止まらない。
家に来て一週間は全く吠えたり鳴いたりすることがなく心配したが、何がきっかけだったのか、一度吠えた時に家族皆で手を叩き喜んで以来、「ワンッ、ワンッ、アゥ〜」尻尾を振りながら、いつも得意げに吠えるようになった。でも、差し出された手はだれのものでもペロペロと嬉しそうに舐め、番犬失格ではあるが人懐っこい性格だった。
甘えん坊で、散歩中に出会う自分より何倍も大きなハスキー犬が大好きで、学校から帰ってきた子供たちが脱いだ靴下をゲージに咥えていき尻尾をフリフリ戯れて遊ぶ。その無邪気な姿が、家族を明るい気持ちにさせた。
長く長く一緒に居て、大事な家族の一員だった。
長男はよく、ポチに話しかけた。初めて九九を間違えずに言い切れた日、自信のあった徒競走が二着で悔しい思いをした日。手を舐めて、慰め、元気を与えた。
一年が経ち、三年が経ち、五年、六年、七年……十年が過ぎた頃、ポチは散歩に行くと息を切らすようになった。それでも、相変わらず家族を明るく照らし続けてくれている。
八月。妻と長男がポチと散歩に出かけて間も無く、長男が息を切らし、乱暴に玄関の戸を開けた。
「ポチがっーー」
市内の獣医に電話をかけていく。
「本日の営業時間は終了しています……」三件目も留守電に切り替わる。今日は祝日、、、スマートフォンを取り出し、救急対応できる動物病院を探す。
「はい、」やっと繋がったーー急いで事情を伝える。
「そちらの街から当院に到着するのは一時間はかかります。おそらく間に合わないと思います。」
ポチを見る。もう息は……妻、長男と順番に目を合わせてから、
「もう、このまま眠らせてあげよう、、、」弱々しく伝える。
賑やかなポチは動きを止めた。
色は失われているのに、優しいままのポチの瞳。
ゆっくり、手の平で閉じてあげる。
抱きしめて、離そうとしない長男。
葬儀でのお別れの時間。好きなおもちゃ、おやつと花に囲まれるポチ。ただ、眠っているだけで、「ワン、ワン、アゥ〜」今にも飛び起きてきそうだ。耳にはポチの鳴き声がまだ響いている。
ありがとう、ポチ。寂しいよ、ポチ。君はひとりで大丈夫かい?あぁ、抱きしめてやりたい。
【安らかな瞳】
あの頃のキミは
鋭い瞳をしていた
孤独を好み
誰も寄せ付けず
だけどわたしは
キミの中にある
悲しさに気付いてしまった
何も言わずに
ただキミという存在を
受け入れる
わたしにとっては
特別なことではなく
当たり前のこととして
キミの願いはただ
キミという存在を
認めてほしかっただけなんだ
キミの悲しさに
そっと触れてみる
戸惑うキミをよそに
今のキミの瞳は
とても安らかだ
安らかな瞳
安らかな瞳で思い出されるのは、祖母の瞳だろう。私は祖母に溺愛されていたと思う。物心ついた時には、祖母と一緒に寝ていたし、病院に行く時も祖母が付き添ってくれた。
祖母の優しい眼差しは、私の心に安らぎを与えてくれたと思う。無償の愛を注いでくれたことに、私は感謝している。
最近、父の目を見ると、祖母の目に似てきたと思う。特に安らかな瞳が祖母にそっくりだ。いずれ私も似てくるのだろうか。心が安らかになれば、祖母のような安らかな瞳になれるのだろうか。
心がざわつくような人生をここ数年送っていた。そういう生活に疲れた自分がいた。本来の自分とは乖離しているから、心がざわつくのだろう。
穏やかな人生を送りたいとは思っている。子供の頃は、物静かでおっとりとしていたと思う。最近は時間に追われるだけで、生きがいを感じることも少なくなっていた。
親の面倒を見ているとき、よく笑顔を見ることが増えた。その時、自分の心も安らいでいくのを感じた。笑顔を見ることが、安らかな瞳になれる方法なのかもしれない。
(やすらかな瞳。)🦜
あのね
僕の瞳を見て、・・時々
つぶらな瞳。言われる事が
有るんだね。
其れは 僕が未だ幼さが
残って居るから
なんだね。🦜
「でも 娘すずめ、しゃん。は
年下なのに 時々、菩薩。の
様な やすらかな瞳。に成り
有りの儘を見詰め、全てを
包み込む様な[半眼。]で
僕を見る事が有るんだよ。」
❞確かに 頭脳明晰、聡明。で
賢いけれど やすらかな瞳。を
持つ眷属は少ないんだね。❝
「僕は 慈母観世音菩薩。が
娘すずめ、しゃん。の姿を
借りて 許婚者。として
僕達の関係が上手く
進んで居るか 心配して
見に来て居るんじゃ無いか
と思い始めて居るんだよ。」
❣もしも、そうなら
白眼視、しながら
阿呆う。呼ばわりする事を
止めて昏れる様。
告げ口するけど
思い違いかも知れ無いから
今は我慢んして居るんだよ。🦜
🦜🦜🦜
安らかな瞳
声が聞こえる
どこかで聞いたことがある声
優しい声
好きだった声
透き通った声
でも
今はよく聞こえない
くぐもった声
水の中に居るような
大きな壁が間にあるような
聞き取りにくい声
ねぇなんて言ってるの
泣いてるの
どうして
悲しいことがあったの
大丈夫
大丈夫だよ
わたしはここにいるよ
元気だして
わたしがそばに居るからね
思い出した
わたしは君の大切な家族
いつも一緒だったよね
かなしいこともたのしかったことも
全部一緒に体験してきたよね
あなたが嬉しい時はわたしも嬉しくて
あなたが悲しい時はわたしも悲しかった
今まではあなたの涙を拭うことができたけど
今のわたしにはもう無理みたい
拭ってあげたいのに身体が動かないや
ごめんね
でもねあなたと居れて
たのしかったよ
しあわせだったよ
だから
もう泣かないで
あなたの私を見る安らかな瞳
だいすきだったから
そのだいすきな瞳でこれからもわたしのこと見守って
そのだいすきな声で名前をまた呼んで
わたしもお空から見守ってるから
わたしも沢山名前を呼ぶから
あなたがこっちに来るその日までちゃんとおすわりしてまってるね
拝啓
今日は朝から、やわらかな光が窓辺に満ちておりました。昨日の手紙を書き終えてからまださほど時も経っておりませんのに、こうして筆を執っている自分が、どこか可笑しくもあり、けれど少し嬉しくもございます。貴方を慕う想いをまた綴れるのですから。
私の想い人へ
不思議なものですね。
幾度となくお目にかかっておりますのに、別れてからしばらくも経たぬうちに、すぐ貴方にお会いしたくなってしまいます。
先日まで確かに貴方のそばにいたはずなのに、
ふとした折に、その面影が恋しくなるのです。
とりわけ胸に浮かぶのは、貴方のあの安らかな瞳でございます。
微笑みながらこちらを見つめるその眼差しは、言葉に尽くせぬやさしさを宿し、私の胸の奥にある不安や寂しさを、そっと和らげてくれるように思われます。
もしも心が深い闇に沈み、行く先を見失うような折があったとしても、私はきっと貴方の瞳を思い出すのでしょう。
その面影は、暗がりの中に見いだされる一筋の光明のように、かすかでありながら確かな希望となって、私の胸を静かに照らしてくれるのでございます。
だからなのでしょうか。
何度お会いしても、またすぐに貴方に会いたくなってしまうのは。
こうして今日もまた、同じ面影を頼りに筆を進めてしまいました。もしこの拙い手紙をお読みになり、少しでも微笑んでくださるなら、それだけで私の胸は満たされるのでございます。
次にお目にかかる日が、一刻でも早く巡ってまいりますように。そしてどうか今日も、穏やかな一日が貴方のもとへ訪れますように。
敬具
追伸
今日ボロネーゼをいただいておりますと、不意にこの前貴方とご一緒した日の情景が胸に蘇りました。
ささやかな出来事でさえ、いつの間にか貴方の思い出へと繋がってしまうのですから、不思議なものでございますね。
安らかな瞳
ひとしずくの光が
朝の気配をそっと撫でるころ
あなたの瞳は
風よりも静かに 世界を受けとめていた
争いの影がよぎる日も
胸の奥がざわめく夜も
そのまなざしは
波紋ひとつ立てずに 私を映してくれる
言葉よりも確かなものが
そこには宿っていて
触れればほどけてしまいそうな
やわらかな強さが息づいている
どうかその瞳が
これからも曇りませんように
あなたが見つめる世界が
安らぎで満たされますように
眞白あげは
「安らかな瞳」 #306
一緒のおふとんで
あたたまって
私の腕のなかで
安心して
すぐに眠ってしまいそうな
瞳をしたあなた
とってもとってもかわいいよ。
「安らかな瞳」
母よ。
昔は気づかなかった
貴方に守られていたこと
あなたの安らかな瞳。