子供のままで』の作文集

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子供のままで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/13/2023, 9:54:30 AM

「子供のままで」


子供のままで「いられたら」?
だけどあなたは「早く大人になりたい」と思っていたでしょう?

子供のままで「いてくれたら」?
だけどあなたは「大人は信用できない」と大人になっていったでしょう?

そうねぇ…「好奇心は」子供のままでいたいものね。

5/13/2023, 9:49:32 AM

●オニノスミカ●

この街がまだ“村”だった遠い昔の時、

村を襲う様々な厄災から
神様に守ってもらおうと、

私はイケニエに選ばれた。

経緯は色々あったけど、
簡単に言うと、

フラッと立ち寄った旅人が、
当時、村を治めていたおばばに
何かを吹き込んだらしい。

当時の村には神様だとか
宗教だとかの概念は無くて、

村人は信じたいもの好きに信じ、
願いは夜空に願う…そういう感じだった。

ただその行為に宗教や神様という
存在がなかっただけなのだ。

旅人の進言で、
村には一斉に神様と宗教という
概念が生まれ、

夜空はただの夜空になり、
そこに願う者も消えた。

子どもの私が何故イケニエニに
選ばれたのには覚えがある、

旅人がまだ村に来てすぐの時、
たまたま近くに居た私に
道案内をしてほしいと
言ってきたので、
道案内をしていたら

あいつは人目の無い所で
変な事をしようとしたのだ。

私は必死に抵抗して逃げだした。

旅人がやってきて、
道案内の一件から、しばらく経った頃、

この村に降りかかる
厄災から村を守るために
カミサマのイケニエとして
私達は埋められた。

旅人に変な事をされて、
黙って我慢してた子もイケニエの中にいた。

大人の女の人、子どもがイケニエニの主だった。


私だけならよかったのに…。
と、思った。
私は少し“変わった子”だったらしく
村人からも一線を引かれていた。

両親は愛してくれてはいたと思うが、
私のせいで辛そうだった。

それでも、私はこの村の自然、
特に海は大好きだった。

それを守るためなら
怖くても我慢した。

恐らく旅人に変な事をされた方が、
怖かったんだろうなと想像する。

この儀式に
これは、私の使命なんだと。
子どもながらに思い、事切れた。


…と、思ったが
私はまた目が覚めたのだ。

最初は何だか分からなかった。
他のイケニエにされた人もいない。

そして、
村人に話しかけど話しかけど、
誰も私の声が聞こえなかった。
姿が見えないようだった。

これでどうやって
村を守れるんだろう?

まだ子どもの私に
何が出来るんだろう。

他の人は先にどこかに
行ってしまったんだろうか?

これじゃ、イケニエニなった意味が
無いなと途方にくれた。

それから、
私はこの姿のまま
何もする事も無く、
年も取る事も無く、
数年、村を見守りながら過ごした。

唯一嬉しかった事は、
私の両親に新しい家族が出来た事だ。

私の弟、生きていれば、
私は、あの子のお姉ちゃん。

そして、時が経ち
あの旅人はいつの間にか
この村を乗っ取っていた。

自分を神の化身と名乗り、
いつの間にかこの村に
そいつの宗教が根付きつつあった。

それでも、
私はどうする事も出来なかった。

ほかのイケニエだった人は何を
しているんだろう?
苛立ちばかりが募る。

ある日のこと、
弟が私の秘密の場所だった付近で、
明らかに迷っていた。

しかし、本人には迷ってる自覚は無く、
楽しそうに探検していた。

私は見守る事しか出来ず、
ただ側にいるだけだった。

秘密の場所。

そこは、海の近くにある洞穴で、
洞窟までとは言わないが
中はそこそこ広い。

そこから見える海がキレイで、
一人になれる大切な場所だった。


そして、昔、
あの旅人に襲われそうになった場の近くで、

この姿になってもあまり近寄らなかった。

…私は嫌な予感がした。

もう、六、七になる年の頃か、
弟は軽快な足取りで、同じ場所を
ぐるぐるまわっていた。

そして、後ろには、
あの旅人がいた。

あいつ…女、子どもだけでなく…。

幾年も経って私は、
あいつの正体も厄災の原因も知っていた。

簡単に説明するならば
あいつこそが厄災の原因で正体だったのだ。

弟を救わなければ、
でも、どうしたら。

陽が傾き、一番星が見えた時、
私は空に願った。

弟を助けて。と。

その時…。

『お姉ちゃん、誰?』

立ち止まった弟がそう言った。

「え?私がみえるの?」

『?』

弟は私が何を言っているか
分からない様だったが、
どうやら、私が見えるらしい。

私はとっさに

「…鬼が来るよ」

と、いった。
鬼ならば、子どもは怖くて逃げ出すだろう。

どうか、鬼よりも恐ろしいあいつに
襲われる前に立ち去って。

『お、おに?』

弟は思いのほか怖がって、
足がうごかないようだった。

「この先に洞穴があるの。
鬼が去るまで隠れて!さぁ、走って!」

『う、うん』

弟は私の必死の言葉に走り出し、

後ろから付いてきていたあいつは
急に走り出した弟の姿をみて
舌打ちをしていた。

どうやら、あいつには
私の姿はみえなかったらしい。

何とか弟を助ける事が出来た。

しばらくして、
私の秘密の場所で
言いつけ通り隠れていた弟を
迎えに行き家まで送っていった。

そして…。

「あの場所には二度と行っては
行けないよ。鬼の住処だからね。
…約束」

『うん』

小指を交わし約束をした。


それから、
ぼーと家の前に立っている
弟の姿をみつけた両親は
その子を抱きしめ、泣いていた。

私の時も泣いてくれたかな。
そんな事を思った。


のちに、
私の秘密の場所付近は
鬼が出る恐ろしい場所と噂が立ち、
誰も近寄らなくなった。


そんな、誰かの昔話し。



fin,




#今回のお題は
【子どものままで】でした。

5/13/2023, 9:47:30 AM

『大きくなったら何になりたい?』

自分の気持ちに素直に答えられなくなったのはいつからだろう

「仮面ライダーになりたい!」
「アイドルになりたい!」

思ったことを口に出せてたのはきっと自分のやりたい事に素直に直感的に生きていたからなのかもしれない。

進路希望調査
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
高校3年間白紙のまま埋まらなかった

やりたいことしたいことはたくさんあった。
でも、将来までは見えなかった。
どうしてもこのままでいいのか、ほんとにやっていけるのか
頭の中を駆け回る不安で何も書くことが出来なかった

子どものままの好奇心でこのアプリを入れてみた
純粋に文章を書くことを楽しんでる自分がいる
もう少しこのまま楽しんでみようかな


#子どものままで

5/13/2023, 9:47:00 AM

子供のままで

貴方とただただがむしゃらに

はしゃぎ、あそび、甘えたい

夫よ、こんな妻でもいいですか?

5/13/2023, 9:43:58 AM

【子供のままで】

突然の事故で両親を失ったとき、周りの親族は自分の都合ばかりを主張して、誰一人として僕を引き取ると言わなかった。

たまたまその場に居合わせた早苗さんは、大学時代からの両親の友人だった。彼女は、互いに責任を押し付け合う親族から僕のことを遠ざけ、こう言った。 

「あのね、子どもが子どものままでいられる時間って、本当に短いの。だから、今は思いっきり「子どものまま」でいて欲しい。私たち、ちゃんとあなたが大人になるまで見守るから」

そして、未だ罵り合っていた親族に「彼は私が家族として養育します。どうぞご心配なく!」と言い放ち、僕の手を引いてその場を後にした。

その後の僕は、周りの大人たちに遠慮することなく「子どものまま」でいられた。それは、早苗さんがあのときの言葉どおり僕を見守り続けてくれたからだ。

今日、僕は成人年齢にあたる18歳の誕生日を迎えた。早苗さんに手を引かれた日から、干支が一回りした。

「いよいよ大人の仲間入りね。おめでとう」

笑顔でそう言ってくれる早苗さんに、僕は内緒で用意していた小さな花束を差し出した。そして、この日初めて彼女を名前以外で呼んだ。

「今まで本当にありがとう。これからも変わらずよろしくね、母さん」

母の目から大粒の涙がこぼれるのを見るのは、この日が初めてだった。いつまでもいつまでも、母は泣きながら僕を抱きしめ離さなかった。

明日は母の日。上手くできるかわからないけど、母の大好きなオムライスを作って祝おうと思っている。

5/13/2023, 9:42:48 AM

#84 大人になって...

子供のままでいられたら
と思っていたこともあったけど

どこからどう見ても「大人」になって思うのは
子供の頃に思っていた「大人」は
実はさほど「大人」ではない。

ある意味みんなずっと子供のまま。

お題「子供のままで」

5/13/2023, 9:41:42 AM

子どものままでいられたら
よかったのか
限られた自由と、限られた空間と
果てしのない愛情の中で
右も左もわからずに
守られていることも知らずに
ただ毎日が新しく毎日が楽しい
それがどんなに尊いことなのか
脆くて儚いことなのか
気づいた時には
僕はもう大人になっていた
自由は限りないものになり
世界は広がり続ける
その中で少しの愛情を糧に
いつも何かを選択しながら
誰かを守っている
その誰かの中には
僕自身も含まれている
物語は章を重ねるごとに膨らんで
やがて小さな宇宙になった
ときどき宇宙でひとりぼっちな気分になる
どうして僕は生まれてきたのか、と
ふと思う
僕はこのままでいいのかと考える
僕はこのままでいいのか

5/13/2023, 9:37:54 AM

「子供のままでいれば良かったね。」

隣で笑う友人に、そうだなと頷く。いつも通り補習になった俺に、友人は気まずそうに笑った。

「ホントにそう思ってんの?」
「ああ。」

補習プリントに目を通し一問ずつ丁寧に問題を解く俺に、珍しく友人は文句を言わなかった。
普段なら遅いとかこんなのもわかんないのかとか馬鹿か?という罵倒が飛んでくるが、何か心変わりがあったのだろうか。
少し気になって友人の方に顔を向けると、じっとこちらを見つめていた黒い瞳と目が合う。そのことに気づいた奴はにんまりとした笑みを浮かべて

「第3問、不正解。」

と呟いた。補習監督としてここに居座る生徒会員の友人は性格が悪いことに間違っている公式を使って計算しようが、ケアレスミスをしていようが関係なしにプリントを全部終わった瞬間に報告してくる。これがマジで苛立ちを倍増させるのだ。たとえ全問不正解だったとしても奴は何も言わず、終わった瞬間にウンウンと頷きながら新しく同じ問題の書かれたプリントを目の前に出し、

「え?終わったと思った?」

と本当に思ってるように首を傾げる。演劇部にでも入ればいいと何度思ったことか。

「ッチ。」
「コラ舌打ちしない。」
「あ?…てか子供のままでってなんで急にそんな話出したんだよ。」

思わず出てしまった舌打ちに友人は笑いながら俺を宥める。それにも苛立ちを感じるが、それよりも疑問に答えて欲しかった。

「君は子供のままでいることに多少こだわるのかなって。」
「……。」

その質問の答えは是だ。俺は、子供のままでいたかったと何度も願ったことがある。そうすれば、今より少しはマシな未来があったはずだから。

「お前はこだわらねぇの?」
「僕?…子供のままは嫌かな。」

瞳を隠すように笑みを深めた友人に、そうかとプリントの第3問に目を移した。こういう笑い方をする時、奴は大抵何かを隠すか嘘をつく。前に目は一番感情がわかりやすい。だから目は口ほどに物を言うと言われるんだよね。と話していたことがきっかけでわかったことだ。
友人の子供時代は、あまり良い思い出では無い。
聞く限り育児放棄のようなものだろう。親戚に良い人がいるんだと話す時以外はいつも話そうとしない。

「そうか。なら早く大人になれ。」
「んーそれもヤダ。」

めんどくせぇな。と漏らした声に友人は瞳を薄く開いて笑った。元に戻ったと安堵すると共にやはり昔話はお互いしない方がいいなと改めて感じる。

「大人になったらさ、一緒にお酒でも飲んで色んな話しようよ。」
「生徒会員でも酒が飲みたくなんだな。」
「そりゃあ憧れるだろ。」

窓から差し込む夕陽が沈み、補習部屋が暗くなる。
電気に照らされて明るいこの部屋には、俺と友人の2人しかいない。ここで話す関係がいつもちょうど良かった。
また話せる。そう思って大事なことを先延ばしにするのは馬鹿な事だと、その時なぜ気づかなかったんだろう。


「やっぱ、子供のままでいたかったな。」

手元にある一本の菊の花が、ビニールのラベルに包まれながらも生き生きとした白を持つ。ふわりと香る優しい菊の匂いが鼻を刺激しては、目じりが熱くなった。

「酒、飲むんじゃなかったのかよ。」

冷たい墓石への問いかけに、友人は応じなかった。

【子供のままで】

5/13/2023, 9:33:44 AM

#子どものままで

 いつも通りに目が覚めて、いつも通りにランニングに行こうと廊下を歩いていると、何やら声が聞こえて来た。どこの部屋で騒いでんだ? こんな早朝から?
 疑問に思いながらも、何か面倒ごとに巻き込まれても厄介だ。そう思って早々に外に出ちまおうと歩みを早めた直後。ガチャガチャと間近の部屋のノブが騒がしく音を立てた。
 びくりと思わず身を竦める。足を止めると同時にそのドアが開いた。
「すまない……! あ、漣か」
「あ、おはようございます……」
 反射的に挨拶の言葉を発し、オレの視線は自然とその足元へと落ちた。
 そこには小さな子供がいたから……。
「あ、ええと、守沢先輩……誘拐は、不味いっすよ……」
「ち、違うんだ!」

 慌てた様子の守沢先輩と乙狩さんに引き摺り込まれて部屋の中に入る。部屋のソファに案内され、例の小さな子もどこか無感動な表情をしたままオレの横に座っていた。巻き込まれたくなくて早く出ようとしたのに結局面倒ごとに巻き込まれてんじゃねえか……。
 そこでふとオレは気が付いた。
「遊木さんはいないんですか?」
 オレの問いに守沢先輩と乙狩さんは顔を見合わせる。そして、それに応えるべく代表して守沢先輩が口を開いた。
「それが、遊木のベッドにこの子が寝ていてな……。何事かと思って慌てて乙狩を起こしたのだが」
「……ゆうきまことです。いつもおせわになっております」
 突然ロボットのように子供が挨拶の言葉を発する。その内容が理解出来なかったけれど。
「遊木さん?」
「はい。ぼくはゆうきまことです。いっしょうけんめいがんばります」
「え、何を?」
 オレの問いかけがわからない、と言いたげに首を傾げて、きゅっと小さな手でオレの指を握った。その様子を見ていた二人はまた顔を見合わせる。
「さっきもその子供はそう言っていた。あまり信じたくはないが、その子供は遊木なのではないだろうか」
「まさか、とは思うんだがなぁ。俺もその可能性に行き当たるんだよな。名前を出すと、まるでそうプログラムされているみたいに名乗るんだよ」
 弱りきった様子で二人は何故かオレの指を握ってにこにこと笑みを浮かべている『ゆうきまこと』へと視線を向けた。
「『ゆうき』さん」
「はい」
 笑顔のまま首をこてりと傾げてオレを見上げる。可愛すぎないだろうか……? よくよく見てみると、遊木さんの面影しか見当たらない。確かにあまりにも非現実的過ぎて信じたくはないが、遊木さんのような気がして来る。
「今日遊木さんは仕事あるんですかねぇ? ご存知です?」
 問えば、守沢先輩が「予定はない、と昨日言っていた」と返してくれた。
 オレが名前を出したからなのか、きょとんとした丸い目がずっとこちらを向いている。自分のことを話しているのはわかるのだろう。そっと片腕で小さな『ゆうき』さんを持ち上げてオレの膝の上に乗せた。「わぁ」と小さな歓声をあげたのが聞こえて何だか胸の内側がむずむずとしてしまう。
「オレも今日は空いてるんですよ。この子が本当に遊木さんでも、親戚の子でも、面倒見ますよぉ」
「いや、しかし……」
「それは助かるが……」
 やはり二人は渋る。どちらも責任感が強いことは知っているから、ただ通りすがりのオレに任せるのは申し訳ないと思っているのだろうから。でも。
「寂しいっていう感情がわかんねぇ子供の気持ちはわかるんです。自分がそうだったんで」
 だから子どもの頃の自分を慰めたくなったのかもしれない。わからないけれど、不安な色を浮かべた『ゆうき』さんを放っておけなかった。
 見下ろしたオレの視線と小さな『ゆうき』さんの視線が合った。その目からちょっとだけ不安が薄まったような気がした。

5/13/2023, 9:33:26 AM

「ぬーさん! 来たで~!」
 思わぬ来客にぬーさんは目を丸くした。最近会っていなかったけれど、少しやつれた気がする。やっぱり、かっちのこと、堪えてるんやろな。
「たけぽん……どうして、仕事は……」
「そんなのええから。ほい、お土産。京都の美味しい抹茶屋さんで買ってきたんやで!」
 戸惑う彼にお土産を押しつけ、家に上がりこむ。抵抗するでもなく、ツッコミの1つもなく、彼は黙ってそれを見ていた。
「来るとは言ってたけど、まさかほんとに来るなんて」
「僕がそないな嘘つくと思うたん? もー、付き合い長いんならわかるやろ、そのくらいー」
「だって君今度行くのは海外だって」
「友達が大変な時ならこのくらい当然やろ」
 そう言うと、ぬーさんは何か言いかけていた口を噤んだ。やっぱりそやろなぁ。
「だって、明らか元気ないやん、ぬーさん。……アカン状態なのはわかるけど、ずっと家の中引きこもってても栓ないで」
 分かってるけど、と反論する声もどこか覇気がない。
「だー、もう、ほな行くで! 支度しいな!」
「行くって……どこへ?」
「どこでもええやろ、遊べるとこなら。こーゆー時こそ楽しまんとアカンで」
 無理矢理ぬーさんを連れ出した。とりあえず近くの映画館に連れていって、映画を見せる。分かりやすくて楽しいアクション映画。ぬーさんの好みっていうよりかはかっちの好みっぽいけど……まぁええか。今はこのくらいがええやろ。

「楽しかった?」
「え、うん。まぁ……。ありがとね、たけぽん」
「そんなのええて。困った時はお互い様やろ」
 街灯に照らされてその顔に少し笑みがさした。良かった。ちょっとは元気出たかな。
「ごめんね。元気出さないといけないのは分かってるんだけど……。たけぽんは本当、いつも明るいね。君だけはずっと、昔のままだ」
「そやね。だって僕は多分一生子どものまんまなんや」
「そうかな? 全部そうだとは思わないけど」
「というかそういうようにしてるんや」
 ぬーさんが顔を上げてこちらを見た。
「辛いことも生きてると沢山あるし、純粋に目の前のことに感動したり、喜んだりすることって、どうしても少なくなるやん」
 かっちがいなくなって辛くないといったら、もちろん嘘や。幼馴染と失ったんやから、今もすっごく辛い。
「でも子どもみたいに、生きること、目の前にあることを楽しみたいんや。そうやって生きてる人から生み出したものならきっとおもろいものになるやろ? そう信じてるんや」
 心で泣いてても、顔は笑っていたい。どこかに楽しいことを持ったままでいたい。それなら明日も歩いて行ける。そう信じてるんや。
「君は強いね」
「そんなことないで。皆できることや」
 ぬーさんも、ね。
「ありがとう」
「今は無理でも、ちょっとずつ笑ってってくれな、ぬーさん」
 そうやって、少しずつでええから。

5/13/2023, 9:31:10 AM

大人になって気づいた。
世界は嘘だらけで、他人は無条件に優しいなんてことはない。
信じてたものに裏切られるのは日常茶飯事で、いつだって、謂れのない嫉妬と妬みを受け続ける。

「こんなの、知りたくなったなぁ」

草木も眠る静かな夜に、積み重なった書類とともに、明るい液晶を睨みながら、ぽつりとつぶやいた。

どんなに体が大きくなろうと、僕は、まだ────。

〈子供のままで〉

5/13/2023, 9:27:53 AM

男っていつまでも
なんたら

子どものままで
いられたらと
思ったことはなかった

子どもままで
いられるのは
体は大人でも
子どもの頃に持った
夢を見続けることかもね

5/13/2023, 9:25:13 AM

子供のままで
子供の時のように簡単に
好き
って言えたらな

5/13/2023, 9:21:05 AM

子供のままで


うちの夫は、保育園で同じクラスだった頃から、卍みたいな寝相で寝ていた。お昼寝のたびに律儀に卍の形になるのが不思議だった。30年たっても相変わらず卍で、生まれた子供も卍だ。卍の遺伝子が強くてびっくりした。「親子三人川の字」で寝ても、朝起きてそこにあるのはいつも怪文書みたいな有り様だ。まぁ、これはこれで悪くはないのだけれど。

5/13/2023, 9:16:50 AM

#子供のままで

10代の頃は、いつまでも子供扱いしないで欲しいと願っていた。

いざ、大人と呼ばれる年齢になると
親となり、後輩ができ

あゝ子供のままでいたかった。

と、思っている人が多いのではないか?

【子供】って
守られる存在
未熟な存在

大人と呼ばれる年齢でも、
守られても未熟でもいい
そのうち、少しづつ進んでいくよ

『遊びごころ』は、子供っぽい言葉
だけど、これがある大人は
周囲から好感をもたれやすい

自分には、遊びごころが足りない。
そう面白みの無い 真面目過ぎる自分が
本当に嫌だ

5/13/2023, 9:03:38 AM

ひーが密かに皮膚科で水虫治してた
もし子ども出来たときにうつらないようにって
ホッコリ

5/13/2023, 8:53:17 AM

子供のままでいたかった。
その言葉は、子供を過ぎて大人になってから初めて思うことが多い。
結局、私たちは今を抜け出したいだけなのだ。

5/13/2023, 8:45:53 AM

【子供のままで】

ずっと子供のままでいたい

そんな密かな思いからだった
僕の歳が変わらなくなったのは…

ある日の事僕は親にバレないように森に遊びに行った

初めて来た森の中は暗くて少し怖かったけど何が待ち受けているのだろうという好奇心に満ち溢れていた

奥へ奥へ進んでいくうちに段々と日が沈んでいった

僕は道に迷ってしまった

どうしようと困っていると一人の女性が目の前に現れた

「坊や、道に迷ってしまったかい?私が森の外まで案内してやるから着いてきなさい」

と女性が言った

女性は黒い服を着ていて帽子を深く被っていて表情がよく分からなかった
けど、ここから出られるならと思った

「う、うん、おばさんはここによく来るの?」

「ああ、勿論来るさ、薬草やらを摂りに行かないと生きてけないからねぇ」

「薬草?おばさん、お医者さんなの?」

「いや、まあ、そんなところかね」

お医者さんじゃないのになんで薬草なんか集めてるのだろうと思った

「ねえ、坊や、坊やには願いや想いはあるかい?」

願いや想い

だったら!

「うん!僕ずっとこのままでいたい!ずっと子供のままで生きていたい!」

と言うと突然視界が暗くなった

〖そうかい、坊や、素敵な願いだねぇ、私が叶えてやるよ、……………で…る……を〗

と女性が最後に言った気がした



目が覚めると父と母の心配そうな顔が初めに見えた

「父さん、母さん?僕、勝手に…」

「よかった、生きてた…」
と母さんが言った

その時僕は決意したもう森には行かないって


その日から1000年の月日が経った

僕は子供のまま思考は大人になった
今の僕には、家族も友達もいない



僕は…

ずっと独りだ

5/13/2023, 8:25:41 AM

🕊️『 汲む 』
   茨木のり子

 
大人になるというのは
すれっからしになることだと
思い込んでいた少女の頃

 
立ち居振舞の美しい
発音の正確な
素敵な女のひとと会いました

 
そのひとは
私の背のびを見すかしたように
なにげない話に言いました

 
初々しさが大切なの
人に対しても世の中に対しても

 
人を人とも思わなくなったとき
堕落が始まるのね

 
堕ちてゆくのを
隠そうとしても 
隠せなくなった人を
何人も見ました

 
私はどきんとし
そして深く悟りました

 
大人になっても
どぎまぎしたって 
いいんだな

 
ぎこちない挨拶 
醜く赤くなる

 
失語症 
なめらかでないしぐさ

 
子供の悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性

 
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな

 
老いても咲きたての薔薇 
柔らかく

 
外にむかってひらかれるのこそ 難しい

 
あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には

 
震える弱いアンテナが隠されている きっと

 
わたくしも
かつてのあの人と同じくらいの年になりました

 
たちかえり
今もときどきその意味を
ひっそりと汲むことがあるのです

5/13/2023, 8:02:53 AM

つらい、きつい、ずっと子供のままでいい。
そう思って生きていた。
そんな私も結婚し、出産を経験しママになった。
可愛く愛おしい我が子。
泣き言ばかりも言ってられない。
胸を張って言えるように生きていかなきゃ。
この子供のママですってね。

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