大人になって気づいた。世界は嘘だらけで、他人は無条件に優しいなんてことはない。信じてたものに裏切られるのは日常茶飯事で、いつだって、謂れのない嫉妬と妬みを受け続ける。「こんなの、知りたくなったなぁ」草木も眠る静かな夜に、積み重なった書類とともに、明るい液晶を睨みながら、ぽつりとつぶやいた。どんなに体が大きくなろうと、僕は、まだ────。〈子供のままで〉
5/13/2023, 9:31:10 AM