『好きな色』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
道に咲く花
すれ違う人の傘
服を見に纏うマネキン
名前も知らないクラスメイトのノート
小さな子の髪飾り
以前は気にもならなかった物が目に入り、ついつい追ってしまう
無意識的なそれは側から見ても分かりやすいようで
「お前って紫色好きなの?」
そう言われて、彼のサラサラ流れる流麗な美しい髪を見て口に出る
うん、好きだよ
#好きな色
小学生の頃は、パステルカラー色が好きであった。
10代の頃は、シックな色が好きになった。
20 30代で、原色に近い色が好きになった。
40代で、どんな色も好きになった。
生きていく内に、いろんな物を受け入れていったようだ。
小さい頃、自己紹介で
“ピンクが好き”
と言ったら、
“女の子みたい”
と笑われた。
どうして色で性別が分けられてしまうの?
どうして僕は笑われてしまうの?
そんな事を思いながらたくさん泣いたあの日の夜を今でも覚えている。
いつだって僕は自分らしくいたいだけなのに…。
#好きな色
「ねえ、君はどんな色が好きなの?」
「青色かな。青空が好きでさ、あの綺麗な色を見てると心が落ち着くんだよね。」
へえー、と自分から聞いてきた癖にあまり興味のない感じがあるから少しイラッときて聞く。
「ていうか、急に何。」
「まあちょっと。」
「はあ?」
答える気がないためこれ以上の問答はやめにすることにし昼休みのチャイムが鳴ったため準備をする事にした。
その一週間後、あいつからメールが届いた。なんでも見せたいものがあるらしい。美術室へ向かうとそこでは
あいつが絵を描いていた。その絵には美しい青空の下で
明るく笑う少女が描かれていた。
「そ、それ──」
「ああ、君だよ。」
「な、何で?私なのよ。それに背景って」
「好きだろ、青色。これ大会で出すんだ。ごめん断り入れてなかったな。」
「それはいいけど。だから何で私なのよ。」
「ずっと好きだったから。」
衝撃だった。だって今までそんな素振り見せなかったじゃないか。
「これが最後になるんだ。だったらお前を描いて最高の絵にして優秀賞とって告白したかったんだ。だから背景もお前の好きな色にしていいものするために。」
「そうなんだ。」
まったく恥ずかしい事をよくも簡単に言えるもんだ。
まあでも。
「本当にいい絵ね。明るい感じがあるしそれに私の好きな青色も使われてるしね。いい? 私をモデルにしたんだからちゃんと賞取りなさいよ。その後で───」
「その後で?」
「───告白聞くから。」
「ああ、わかった!」
一週間後、その絵は見事優秀賞を受賞した。
『好きな色』
6/21のお題:あなたがいたから
6/22のお題:好きな色
二本立てです。
『あなたがいたから』
あの満月を、あなたは今、見ているのでしょうか。目に映しているでしょうか。
もう二度と、あなたの姿を見ることは叶わないでしょう。
それでもあの日、あなたと二人、月明かりの下、隣で寄り添っていたこと。
あなたの熱い眼差しと見つめ合ったこと。
そしてあなたの力強い腕に抱きしめられたこと。その罪深さにおののきました。それでも、私は――
大地にもっとも近づく満月の下、あなたを想いながら、空を見上げました。涙で月が、空が歪みます。
ずっと、お慕いしておりました。
今でもずっと、お慕い申しております。
あなたがいたから、たとえどんなに辛いことがあっても、私は今、ここに立っています。
ですから私を置いていってしまったあなたのことを想いながら、一人になると涙がこぼれそうになることを、お許しください。
愛してはいけない人を愛したことを、どうか、お許しください――
*****
『好きな色』
それは愛しい人と見上げた大きな満月の光。星一つない夜空の色。
お前が初めて俺を目に映した晩。
今まで一度も、おそらく一生、決して俺には見せるつもりのなかったあのまなざしを、一瞬だけ向けた晩。それを見てしまったから。
俺は手を伸ばして愛しいひとを胸に抱いた。
そして初めて、自分のしたことに怖れた。なんてことを。それでも離せなかった。愛しいひとの体のあたたかさを全身で覚えるように、強く。
「ずっとお前が」
「それ以上は、それ以上はいけません」
俺の大切な愛しいひとはそう言うと、そっと俺の胸から離れようとした。その手首を取り、俺はあのひとを――
俺は大地にもっとも近づく満月の下、お前を想いながら、月の輝く夜空で丘から明かりがぽつぽつ灯る街を見下ろしていた。
あのときのお前のぬくもりを思い出して、不覚にも街の明かりがにじむ。
ずっとお前が好きだった。
今でもずっとお前が好きだ。
お前がいたから、どんなに辛いときも黙って耐えられたんだ。
だから俺がまだ、置いていくことになってしまったお前を想いながら、寂しくなると涙がにじむことを、お許しください。
愛してはいけない人を愛したことを、どうか、お許しください――
―――――
ふんわり設定で書いてます。
鮮やかな絵を描くのが好きだった。世界はカラフルで無数の色で彩られていて、それをキャンパスに表現するのが好きだった。特に、透明感を表現できる青は一番好きな色だった。
私がまだ保育園に通っていた頃、妹が生まれた。大きくなったら一緒に絵を描くんだと楽しみにしていた。そんな妹が大きくなって、言葉をある程度話せるようになった時、私は色を教えた。
「これが赤色。これは青。こっちは緑」
だが、妹は不思議そうな顔をするだけであまり理解できていないのだと思った。
「これとこれ、同じ色じゃないの?」
何か良くない予感がすると思って、すぐにお母さんに伝えた。すると、妹はすぐに病院に連れて行かれた。そこで発覚したのは妹が色覚障害を患っているということだった。世界のほとんど赤色一色だという。
それから私は妹の世界を再現しようと赤色一色で絵を描くようになった。続けていくうちに、少しずつ名が知れるようになっていった。嬉しくなんてなかった。このまま有名になってしまえば、私は私の好きな色鮮やかなこの世界を表現できなくなってしまう。
だから、大人になって初めて美術館から個展のお誘いが来た時迷ってしまった。美術館が求めているのは、妹の世界であって私の世界ではない。だが、今まで積み重ねてきた絵の意味を誰か一人でも理解してくれるのならと思って引き受けた。個展は好評だったようで、気持ち程度にしか用意していなかったポストカードなどもよく売れた。
その後妹の世界に革命が起きた。なんと、最新技術により特殊なメガネをかけることで私と変わらない世界を見ることができるようになった。私は感動した。そして、今こそ妹が最も愛する世界を表現するときだと思った。
「私ね、この家が好き。私たち家族だけが居心地がいいって感じられるこのリビングが好き」
私は今までで一番大きなキャンパスを用意した。十何年ぶりとなるカラフルな絵の具を取り出した。目に映る風景だけが絵じゃない。温もりや生命、安らぎの全てを詰め込んでこそ私の絵だ。
その絵を完成させたあと、数年ぶりにまた個展のお誘いが来た。私は事情を説明した上で、展示の許可をもらった。
そして訪れた初日。私は最後の部屋で在廊することにした。目の前に飾った大きな色鮮やかなリビングの絵に感動していた。今、やっと、妹と同じ世界を見られているのだと。
すると、一人の女子高校生が最後の部屋に入ってきた。私の存在には気づいてなかったようでひどく驚いた顔をしていた。悪い意味であることはわかっていた。
「驚かれましたか」
思わず話しかけてしまった。彼女はまだ現実が受け入れられないといった顔をしていた。
「私、あなたの描く赤色の世界が好きだったんです。なんで……」
やはりそうだったかと納得した。
「ありがとうございます。でも、私はプロでもなければ、これで生活をしているわけではありません。所詮、誰かのためにしか絵を描けないただの一般人なのです」
そうだ。これが本心なのだ。彼女は逃げるようにこの場を去った。芸術家としては作風を一貫できなかった私は不完全なのかもしれない。それでも、一人の姉としては完璧であろうとした私はきっと不完全なんかじゃないと思う。
好きな色
薔薇だったら
青、濃いめの暗めの赤
黒みがかっていたり
紫がかっていたり
茶色がかっているとさらに好き
彼は他人を色に例える。
三原色を混ぜながら。
色が足りないと思ったことは無い。
それを知ったときに彼は独りになった。
自分にとって特別な他人がいない。
そして自分も。
彼の悪い癖だ。
落ち着く青、
癒しの緑、
温もりの赤、
元気の黄、、、
色を言葉にするのはむずかしい…
だって地球には、
数えきれないほどの色があるでしょう!
奇跡の星だね。
ここに生まれたあなたは幸せ者。
自分だけのお気に入りを見つけてね。
「好きな色」
「どんな色が好き?」
沢山の色鉛筆を広げた先生が言う。
「赤」
私は、小さい声でそして力強く言った。
先生は、赤い鉛筆を持ち。サラサラとりんごの絵を描いた。
「次はさくらんぼ描いて」
「わかったわよ」
先生は、赤い鉛筆でさくらんぼを描いた。
「次は何がいい?」
「いちご」
「ふふっ。いいわよ」
先生は、赤い鉛筆でいちごを描いた。
「これじゃあ赤い鉛筆が一番最初になくなっちゃうわね」
「緑もでしょ?」
「そうね。葉っぱや茎は緑だもんね。歌の通りにはいかないものね」
「歌?」
先生は、息を吸い込み歌を歌い出した。
「どんな色が好き?」
好きな色は、ブルー系。水色が1番すき。大学のときに
水色のコートを着てて、水色=私色だねって誰かが
言ってくれてそこから好きな色にー。そして、別名氷の女王のわたしには、冷たい色のイメージのこの色が似合うからすきなのかもしれないと・・・密かにおもっていたりして!!??(笑)。どうかな!!??
3年後のpure
─好きな色─
私はね、人の心が色に見えるの。
私はそれが好き。
カラフルで、綺麗で、相手を信じられるから。
本心で褒めてくれる人も居れば、
むしろその逆でお世辞みたいに言ってくる人も居る。
でも私だけがこの色を見れる。私は特別だと思えるの。
今日はね、いつも通り校内を歩いていたの。
何か面白い色無いかな~、って。
そしたらね。出会ってしまったの。
今まで見たことない色を持った彼に。
それから彼を観察していた。
いつも笑っていたの。
楽しそうに。嬉しそうに。
たまに、苦しそうに。
それが作り笑いってことに気づくまで、
時間はそうかからなかった。
楽しそうに、嬉しそうに笑うのは、
全部苦しいのを紛らわす為。
皆にばれないようにする為。
だから彼の持ってる色が、
とても黒く、暗い色に見えたんだね。
赤橙黄緑青藍紫。
「私はねえ、あの藍寄りの青色が好き」と、指を指し君に伝える。
綺麗な色だねと君は言う。
きっと同じ色は見てはいないと思うけど。
私の好きな色と、君の好きな色とは、きっと違うだろうけど。
同じ虹のどこかの色が、お互いに綺麗だと思っている。そのことにふふっとほほが緩む。
好きな色
色は物質と光の技。
好きかどうかは、ヒトの感じ方。
すべての色があるから、すべての色が引き立つ。
なんかそれでいいんじゃないかな。
「好きな色」
あお。
エベレストの空、満月の夜、雪原の月、
南の海、新雪の陰、天青石
いろんなあおが好きです。
今日のテーマ
《好きな色》
「包装紙とリボンのお色はどうされますか?」
「両方とも青系で」
「かしこまりました。それではご用意ができましたらこちらの番号でお呼びしますので暫くお待ち下さい」
「お願いします」
買った品物を店員に託し、サービスカウンターを離れる。
ふと、一緒に品物を選んでくれた妹が心配そうな顔をしているのに気づいて首を傾げた。
「どうかしたか?」
「包装紙とリボン、なんで青系にしたの?」
女性に贈るプレゼントなのだからピンクや赤などの系統のもの、そうでなくても黄色やオレンジなどの色にすべきではないかと言うのだ。
意外に保守的な選択に、俺は大丈夫だと笑って請け合う。
「青は彼女の好きな色だから」
「そうなの? でも服とかはピンク系が多いじゃない」
「自分に合う色を選ぶとどうしてもそっち系になるらしい。青系統のはあまり似合わないんだって」
好きな色が必ずしも自分に似合うとは限らない。
悔しそうな顔でそんなことを話していたのを思い出す。
そして、だから俺の服を選ぶ時には青系統のを選んでしまうのだと。
自分には似合わないけど、好きな人が好きな色を纏ってくれて、一番近くでそれを見られるのが嬉しいのだと。
そう言って、嬉しそうに顔を綻ばせていた。
かいつまんでその話をしたら、妹は若干引き気味の顔で「それならいいけど」と頷いた。
兄夫婦の惚気話なんて聞きたくもないものを聞かせてしまったかと反省する。
俺だって妹夫婦の惚気話を聞きたいとは思わない。
他人ならまだしも身近な身内のそういう話は反応にも困るものだろう。
「お兄ちゃんでもそんな顔するんだね」
「え?」
「無愛想だし、家族とだってあんまり喋らないし、そういう感じなのはお義姉さんの側だけなのかと思ってたんだけど」
「何だそれ」
妹の言い草にムッとする。
たしかに俺は愛想は悪いかもしれないし、口数もそう多い方ではないかもしれない。
だけど、相手の勢いに流されただけで結婚するほどいい加減じゃない。
つきあい始めるに至ったのが彼女からの告白だったのは事実だけど、2人でしっかり愛を育んで結婚に至ったのだ。
「あ、ごめん。そういう意味じゃなくて。お兄ちゃんがお兄ちゃんなりにお義姉さんのこと大事にしてるのは分かってるってば。それはそれとして、お兄ちゃんはそういうの表に出す人じゃないと思ってたから。てか、お義姉さんの前では見せても、私とか家族の前では絶対そういう顔は見せないだろうなって思ってたから、そういうの表に出すのはお義姉さんの側だけなんだろうなって思ってて」
「ああ、そういうことか」
「そういうこと。まさかお兄ちゃんの貴重なデレを拝める日がこようとは……お義姉さん凄いな」
調子に乗って拝むように手を合わせるのを軽く小突く。
妹は子供の頃に悪戯を咎めた時と同じ顔で笑った。
「もしかしたらさ」
「ん?」
「お義姉さんが青い色が好きなの、お兄ちゃんに似合う色だからなのかもね」
「……」
昔から青い色が好きで、服や小物は青系統が多かった。
子供の頃も、戦隊物などで一番好きなのはブルーで。
おかげで仲間内でも青系は俺の色と認識されてて、何かで色を選ぶ時は無条件で青系のものは俺に割り当てられていた。
彼女が青を好きだというのは単なる偶然かもしれない。
妹が言うのは都合のいいこじつけかもしれない。
冷静な自分が諫めるけど、自惚れたくなる気持ちは収まらなくて。
「そうだったら嬉しいな」
俺は密やかにそう呟くと、微かに顔を綻ばせたのだった。
好きな色。
ピンク、水色、紫。
わりとパステルカラーが好き。
でも時々、大人目の紫に憧れる。
ファッションでよく使う小物は
大体、黒系だけどね(笑)。
子どもの頃は戦隊モノや
女の子たちが戦うアニメを観て
赤色やピンクが好きだったなぁ
それから少し成長すると
クールな青色
好きな人が初めてできた頃は
また、ピンクやオレンジが好きになっていた
それから推しの色
初夏には
緑色が好きになり
夏には海の色
冬は白が好きになり
あぁ
私の世界はこんなにも好きな色で溢れている
『好きな色』より
期待するだけ無駄
って言われるのは何回目かな
オブラートにつつまなくても、はっきりそう言ってくれていいですよ。
包んでもつつまなくても傷つくのは一緒なので。
【好きな色】
誰かが言っていた。
「学校に空だけが見える場所があってさ、
僕のお気に入りの場所なんだ。
朝は「透き通った水色」
昼休みに見ると「澄み切った青」
部活終わりに見ると「はっきりとした紺色」と
「優しい、寂しい橙色」
見る時間帯によって色が違ってすごく綺麗なんだ」
そんなことを言っていた気がする。
空の色が好きなのだろう。
空の色だけで四つほど色があるから
空色=水色なんて言えないな。
私の好きな色はなんだろうか
よく見るもの…空みたいによく見るもの…
木をよく見てる気がする。
桜とか葉っぱとか紅葉とか色んな色があって
好きかも。
だから木=緑色や茶色なんて言えないな。
自然の色はひとつに絞れない。
だってとても美しい色なんだから
―――――――――久しぶりに空でも見てみようかな