『好きな本』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
[容疑者Xの献身]
よくあるミステリー小説だ。
そう思わせる小説だと思ったが、
本質はミステリーではなく恋愛の部分にあったのだと思う。人を愛し、人のために尽くすとはどういうことなのか、それを殺人を肩代わりすることで切なくも重たく書かれている。
この本の裏の部分に気づけて良かったと思う。
<好きな本>
嘗てはボーイッシュのかっこよかった幼馴染が、今は売女のような男を煽る服を着て夜の街を彷徨いていることを知って、私は世界が嫌いになった。
プラトニックでは救われない?
あんまりだ。たくさんだ。
彼女が傷つく度に増やす耳の穴と、売買している下肢の穴が、渦を巻く油のようにグロテスクだった。この世は仕組まれているのではないかと思う。搾取したい圧倒的な優等種に。
何処を見るでもなく、涙でくしゃくしゃになった前髪の奥から、私はずっとずっと、夜を睨み続けていた。
■
震えた手が適切にスマホを握れない。現実の音を聞きたくなくて吐き気がするほど飽き飽きした音楽をイヤホンから垂れ流している。
うちにはWi-Fiがなかった。1台のポケットWi-Fiを必要なときにつけている。貸してくださいと所有者に言い切るように申し出て、いそいそと自室に戻ってiPadを開く。私はこの一瞬がいつも怖かった。Wi-Fiの電源を入れたときに、また使うのかい。今日は多いね。などとため息交じりに低い声で言われてみろ。私の現実逃避は一気に心のなかで価値の枯渇を進めていく。心を守るために必要だった。しかし一方で生産性がないことも理解していた。やるべきことを投げ打って捧げる時間が、一体将来の何に出会うための延命に換えられるのかが、唐突にわからなくなってしまうから。
光る画面を見つめる。同じ形にくり抜かれたアイコンが、おんなじ顔してピエロみたいに私をからかっている。両親譲りの近眼はとうに最低視力まで到達していて、医者いわくこれ以上私の視界は変わらないようだった。目の悪い人間同士を掛け合わせたらこの上なく目の悪い人間が生まれてくるなんて目に見えてるはずなのに、文字通り目の悪い両親にはそれがわからなかったようである。
顔をくっつけて、YouTubeを開く。いつも間近でアイコンを発見するため、結局画面のどこにどのアプリがおいてあるのかいつまで経っても分からない。其の場凌ぎで躱して結局要領の得ないバイトのようだと鼻で笑った。
オフラインの音楽を聴いていたスマホとのペアリングを外して、ワイヤレスのイヤホンをiPadの方に繋げた。
創作がしたくてバイト代を貯めた貯金を切り崩して購入した薄い板は、今では他人の生み出したものを思考停止で消費するだけのツールになってしまった。
オススメのいつも持って来る音楽は食傷もとうに限界を超えて、耳にするだけで死にたくなるほど憂鬱になったが、無音よりはよっぽどマシだった。
耳から入ってくる音全てが、頭をつんざくように痛い。
そもそも自殺間際の人間の諦観の曲だとか、猿になった自分を退廃にかこつけて美化する曲だとか、微塵も好きではなかった。ただ放り投げるような純愛を聴きたかった。昔母親が手放しで腕の中に収めてくれた温もりのような、大丈夫だよ、の一言が欲しいのだと思う。尤も、私を愛した母親なんかはいなかったが。
自分が愛について考えを拗らせているのは知っていた。この穴は埋めるものでもなく癒すものだとも。しかしそれが頭にあるからなんだ。ローティーンでそれに気づいたとき、同時に、普遍的な愛の粘度も必然的に理解した。
私に救いは訪れない。
意味もなく壁を見ながら、ぼうっと頭を巡らせた。今私自身がここに立っている事実すべてが嘘くさかったからだ。
例えば今こうやって壁に向かっている私を見て、何も知らない人間は壁と女を認識するであろう。そこに私の過去は映らない。何故なら示唆するアイテムの一つもないからだ。それを裏付ける証拠や、面影もない。
その女の服の下には大量の根性焼きがあって、過去に母親に捨てられたとかいじめを受けたとか、父親に洗脳されていたとか十年間いろんな虐待を受けて家出をしたとか、幼稚でモラハラ気質な祖母に生理現象までも管理されて過ごしているだとか、PTSDに苦しんで教室にいられないだとか、全部足元にくっつく影にすら記されていないのだ。だから、時折私自身も信じられなくなるのだ。自分自身のなにもかもを。
イヤホンがバッテリーローを告げた。
私はまだ考えを巡らし続けた。
私は今泣いていない。息も乱れていない。ついでに服も、乱れていない。だから、今のわたしを見て、大抵の人は私の発作の凄惨さを想像できない。それは、今の私もおんなじである。
視線を左下にやった。床が見えた。その床は過去に私が跪いた床だった。
あのとき、私は死ぬことしか考えられなかった。胸が鉛を引っ掛けられたほど重く、頭はガンガン酒瓶で殴られたように痛く、振り子のように考えが辺りに散っていた。立てなくなって跪くと、腹から内臓が零れ落ちたみたいに重力を感じた。床から生えてきた手が私の落とした内臓を引きずり込むように両手で爪を立てて鷲掴んだ。呼吸は深いはずだった。しかし魚の鰓のように切り込みの開いた喉は空気を漏らしてしまって苦しかった。誰かに助けてほしかった。しかしスマホの文字が読めなかった。涙はとめどなく溢れて、鼻水と唾液に混じって床を汚した。声を上げながらひたすら濡れた床に額を擦り付け胸の痛みに耐えた。
この悲しみを、胸の痛みを。終わらせるには死ぬしかないのだと本気で思った。きっと、死なない限りは"戻ってこられない"。だから、カーテンタッセルを首にかけて馬鹿みたいに唸っていた。
頭を占領したのは明朝体の「死にたい」という文字四十九語だった。スクロールしても終わらない唯一の読める文字は、私を追い詰めた。死にたくない。死にたくない。どれだけそう思っても頭は死ぬことしか考えていないようだった。それ以外の文字は霧散されて、私より先に死んだ。
…あの後、結局数十分にかけて腕を炙り続け、無理やりホルモンを分泌させて素面に戻した。あそこまでいくと気分転換とか、気持ちじゃどうしようもないみたいだった。
そうやって、生きるか死ぬかを切り抜けてきた今までの激戦が、こうして穏やかにここに立っているとまるで夢だったのではないかと思えてくる。
知る者がいなければそれは嘘である。私の過去を寸分違わず知っているのは私だけで、私の口を通した事実は全て私の主観になる。だから、それは私の生い立ちを聞いたんじゃない、物語を聞いたことになるのだ。
イヤホンが再度バッテリーローを告げた。
私の台詞だ、と悪態を吐いた。
私だけがこれを背負っている。私さえいなくなれば嘘になる苦悩を、とうに歪んでいるかもしれない記憶の中を、一人で生きている。傾いても、誰も咎めてくれない現実を、もう一つの現実の中で飼っている。
全部嘘ということにしたかった。粘り気のある家族愛も、叩き込まれてきた優生思想も、ミソジニーもレイシズムもなにもかも。
幼少期に食卓で見せられてきた、死体のたくさん転がる戦争のフィルムみたいに、今は面影すら残してない凄惨な当時を、溜め込み続ける存在にはなりたくなかった。
左耳のイヤホンの充電が切れた。
左心房が死んだな、と思った。左翼でもいい。そしたら死ぬのは親父なのにな、と思った。
別に大したことではないのに、確かにまだ私を傷つけ続ける過去を引き摺ったまま、しばらく右耳だけで音楽を聴いていた。
引き摺って溜め込んでいるから、夜が嫌い。寒いのが嫌い。パンが嫌い。腐ったものが嫌い。死体が嫌い。女が嫌い。男も嫌い。体が嫌い。子宮が嫌い。性に関すること全部が嫌い。大人が嫌い。
汚いから、人間が嫌い。
なんとなく、わかっている。
どうでもいい過去なのに、現在に繋がりかねるありふれた過去なのに、そうやって嘘みたいだと思うことによって蓋をしようとするから、辛くなるのだろうと。
普通のものを抱えていると思うことにしてくれ。何もおかしくなかったと思うことにしてくれ。
私はトラウマを持っていない。成り得る経験がないから。だから普遍的な人生をこれからも送れる。蓋をしていた私が取り零した人生を、なんの障害も無く。
恋愛をして、大人の順序を踏んで、結婚して、子供をつくって、温かい家庭を築く。友達と恋バナなんかをしたり、気になる異性の一挙一動に一喜一憂する。友達の結婚式に出席し、心の底からの笑顔を向ける。
決して配偶者を機嫌次第で轢いてはいけない。子供は性的な目で見ない。家族全員、たったの一人も奴隷なんかではなくて、人格を否定したり殺害をほのめかしてはいけない。しかし。
頑張って心がければ、いつか誰かが愛してくれるわけでもあるまい…。
これまでを普通にすれば、これからも普通になれる。
このままじゃ私は、普通じゃ、ない。
ぐるぐると考えて、なんだか泣けてきてしまった。
イヤホンをケースにしまい、右手で顔を押さえるようにして、目元を包んだ。
わかってる。やってる。すでにやってる。ずっと戦ってる。
お願いだ仏様。切望するのはこれだけだ。
私は純で結んだ絆に救われたいんだって。
何だろう?
漫画なら間違いなく鬼滅なんだけど、
本と言って良いのかしら?
小さい頃は怖い話の本とか、人体の不思議系の本、シャーロック・ホームズとか推理系の本を借りまくって飽きずに読んでたな…!
本当は元々読書好きな方だったけど、社会人になってから全然読まなくなってしまった。。
でも、本が好きなのと読書感想文が得意かどうかは別の話だよね…。。
小学生の頃から読書感想文=あらすじで文量を稼ぐしょーもない作文だった…。
やっぱり本から何を学んだのか、感じたのか意識して読まないと、身にならないよね…。
今更ながら、もっと継続的に沢山色んな本を読み続けて知識を身に付けておけば、もう少し発言やアイデアの幅も広かったのかなと大反省。。
これ、好きな本なんだよねー
そんなふうに思って貰える
物語を書ける人になれたらいいよな
「好きな本」
「好きな本ある?」
友人にそう聞かれた私は、迷いなく言葉を発する。
「貴方の書いた本なら全て好きよ。」
友人は小説家だった。人気作家、とまでは行かないが1部の読書愛好家達が「金の卵」と持て囃されるくらいには人気だった。
かくいう私もその1部の読書愛好家に含まれるので、彼に関する情報はすぐに入ってくるし、私個人としても彼自身が書く小説が大好きなのだ。
「単刀直入に言うと、書くテーマを今までと変えようと思う。」
驚きだった。彼は読者が頭を使う様な本を書きたい
という信念の元、今まで推理モノを書き続けていたのにここに来てその信念が揺らぐとは思ってもみなかった。
「じゃあ、今回のはどんなテーマになるの?」
その声に少しの驚きと優しい疑問を混ぜて、私はそう聞いた。
「……恋愛モノ」
少し間を空けて彼が喋った。
「推理モノはもう、書けないからさ。」
続けて彼が言った言葉は私にとって引っかかる言葉だった。
「、なんか言われたとか?」
大きな引っかかりと彼の寂しそうな顔を見て思わずこの続きに触れるのを躊躇ってしまったが、好奇心には流石に勝てなかった。
「僕のは、ダメなんだ。」
"何に対して"の主語がないその返し、私はどう言葉を返せばいいのか分からなかった。
読者等から批判を受けたのだろうか?
編集社からダメ出しを食らったのだろうか?
何か重い病気に掛かってしまったのだろうか?
私がそうやってグルグルと悩んでいると、彼は困った様に笑った。
「君がそこまで悩む必要は無いんだよ、これは僕の問題だから。」
私はこんなに顔に出ていただろうか。
彼にこんな顔をさせてしまった自分に嫌悪感が増す。
「ごめんね。」
私が震えながらに発したその言葉は彼にとって意図が分からなかった様で、首をかしげてしまった。
「私がネットなんかで広めなければ、」
言いかけて口を噤んだ。言葉が喉につっかえて出てこなかった。
私は文学が好きだ。
特に好きなのは芥川 龍之介先生の作品、初めて先生の『地獄変』の小説を読んだ時は心を強く打たれた。繊細な文章は迚も巧みで美しく、私は正に先生は天才だ、と、一つの話を読んだだけで直ぐに痛感した。
何となくで読んでみたその作品をきっかけに、私は文学の素晴らしさを知った。
芥川先生の作品は勿論、江戸川先生の人間椅子や鏡地獄、川端先生の雪国や伊豆の踊子、菊池先生の恩讐の彼方に、太宰先生の人間失格や女生徒、志賀先生の暗夜行路…新思潮派の作品から無頼派、白樺派やプロレタリア文学…様々な先生の本を読み漁ったものだ。
辛くなったら私は本を読む。
楽しいとき、私は本を読む。
本は泣きたい時も、怒りたい時も、常に私の傍にいてくれた。
私はどんな本も愛している。理解できない作品も共感できない作品も、等しく私は好きだ。
それでも、沢山の本を、沢山の先生の本を、何度何度読んでも私の中の一番の作品は何時でも芥川先生の作品だった。
「嗚呼、芥川先生だ…私が愛した、天才作家…」
心底心酔していたのかもしれない。
私は作品を愛した、芥川 龍之介先生と云うその名前を愛した。そして何よりも、作品を通して、芥川先生に恋をした。
蜘蛛の糸、地獄変、河童、或る阿呆の一生、歯車、羅生門、鼻、芋粥…
私は永遠に彼の文学を愛すだろう。
私の好きな本はこの世の全ての文学。
そして、最も愛しているのは、丁度こんな夏の日に旅立たれた素晴らしい作家先生の作品。
お慕いしていると伝えたかったのだけれど、其れは違う時代に生まれた私には不可能なことなのです。
【好きな本】
「好きな本かぁ。私、本を読まないから分かんないんだよね」
学校からの帰り。歩道を二人が歩いている。彼女は続けて話す。
「アニメとかなら好きなのあるよ。『ぼっち・ざ・ろっく!』とか、『薬屋のひとりごと』とか、『SPY×FAMILY』とか好きだなぁ」
「そうなのか。読むのって疲れるよな。アニメの方がキャラの姿や声がよくわかる上に疲れない」
「そう、わざわざ本を読まなくても、アニメの方が楽に楽しくなれるんだよね。元気もらえるんだ。逆に本って疲れる。学校でも無限に文字を見続けないといけないのに、趣味でも文字を見続けるのしんどいんだよね。でも、あなたに好きな本があれば読みたいなって思うんだけど……?」
「僕も好きな本はない」
「え、そうなの? こんな質問するんだからてっきりよく読むんだと思ってたけど」
「……書くことを日々意識していると、書くために読んでしまうんだ。あらゆる本が教科書になってしまって、純粋に楽しめない」
「へぇ、娯楽のための読書じゃなくて勉強になるんだ。でも、勉強を楽しめば良いんじゃない?」
「面白いシーン、優れた表現に出会うと……そうだな……打ちのめされるんだよ……」
「ならさ、どうして好きな本を聞いたの?」
「それは……べ、勉強のためだ」
「ふーん。そうなんだ。私に興味があるわけじゃないんだ」
…………
「いや、君がこの世界をどう見ているのかを……勉強したかったということだ」
「その言い方はガチすぎない? 笑っちゃうっ。興味あるってだけでいいのに!」
「不快にさせたなら、すまないな……」
「ううん、君らしくて、そんなところが面白いよ。でさ、好きな本、じゃなかった、勉強になった本を教えてよ!」
作品No.76【2024/06/15 テーマ:好きな本】
すきな本を訊かれたら、私は迷うことなく、ジーン・マセイさん作、エイドリアン・アダムズさん絵、おおいしまりこさん訳の『やさしい魔女』と答えます。
私とこの絵本の出逢いは、おそらく小学生のとき。母が、地元の図書館で借りてきた絵本でした。はじめは、濃いオレンジと黒と白という地味な色使いと、あまりかわいいと思えない絵がこわくて、興味をそそられなかったのを憶えています。そんな絵本を、寝る前に母が読み聞かせてくれたのですが、私は物語が進むにつれ、その絵本に引き込まれました。
『やさしい魔女』は、新米魔女・リトルの初めてのハロウィーンの夜を描いた絵本です。ハロウィーンの夜、魔女達は月に向かって箒に乗って競争します。そして、その競争で一番になった者には、とびきりの蜘蛛の巣のベールが賞品として贈られます。リトルも「一番になってやる!」と意気込むのですが、上手く飛べないし、イタズラはできないし、助けようと思って声をかけた男の子には怯えられてしまうしで、失敗ばかり。リトルは、魔女失格だと落ち込んでしまいます。そんなリトルに、奇跡が起こり、タイトルにもなっている〝やさしい魔女〟と結びつくのですが——ネタバレはしたくないので、このへんでやめておきましょう。
とにもかくにも、失敗続きで何をやっても上手くいかないリトルに、幼い私は感情移入したのでしょう。いつの間にか、その目には涙が溢れ、泣き出してしまっていました。そんな私を見て、母は「この絵本を買ってあげよう」と思ったのだそうです。
しかし、そこで問題が起こりました。
この絵本を出版していた新世研という会社が、このとき既に倒産していたのです。母は、知り合いの書店員さんにダメ元でこの絵本がないか訊いてみたのだそうです。そして、その書店に残っていた最後の一冊を、私のために手に入れてくれました。
私にとって、この絵本は、初めて涙を流すほど心を揺さぶられた、大切な絵本です。この絵本との出逢いは、今でも大切な思い出です。
この絵本に携わって世に出してくださった方々、この絵本を所蔵してくれていた地元の図書館、そして、この絵本を手に取って私達に読み聞かせてくれた母に、感謝の気持ちでいっぱいです。絵本にしては文字の量も多い方なので、私が思う以上に、読み聞かせるのは大変だったろうと思います。
『やさしい魔女』に出逢えたことは、きっと私の幸福です。
親友と喧嘩した。きっかけは小学生のようだった。
高校生で初めて出来た友達ととても仲が良かった。毎日挨拶を交わし、無駄口を叩き、予鈴がなるまで一緒に話して……。瞬きをして涙が出ていたことに気づいた。これまでの日々が無くなってしまう未来が視えてしまった。
「本当は好きな本を語りたいだけなのに…。」
視えた未来は大体変わらない。体が恐怖で最悪のイメージを助長し、心を真っ暗闇に連れ込んだ。
貴女は昔、たくさんの本を読んでいらっしゃいました。
魔法使いの少年の話、幽霊や妖怪と話せる少年たちの話、男装して一人旅を続ける少女の話。どれも貴女の大好きな本でした。
今の貴女も、あの時のようにもっと楽しむための読書をして良いのですよ。知識を頭に入れなければ。役に立つことを知ろうとしなければ。そんなことを考える必要はありません。
貴女の心が喜ぶことを選んで、それを貴女のためにたくさんやってあげてほしいのです。
何度も繰り返して読みたくなる本。
心に残るフレーズがある本。
初めて読んだときの感情が呼び覚まされる本。
とてもじゃないけど一つには絞りきれない。
けれど、私の人生のなかで、本という存在がとても大きな役割を果たしていたことに改めて気づくことができた。
沢山の本に出会うことが出来て、心から感謝。
《好きな本》
「いきなりだけど、別れない?」
急に彼氏にそう切り出された。私に落ち度はなかったと思うのだが。
「え…なんで…?」
「なんでも何も…ちょっと事情が…」
「そうやってはぐらかすわけ?じゃあ…もういいわ。別れましょう。さようなら。」
あーあ、別れちゃった。なんであんな強い言葉を使っちゃったんだろう。もう、さっさと帰ろう。いつもより早く。
そうして、家に帰り、部屋にすぐ閉じこもってしまった。
途端に襲いかかる疑問と後悔。
「なんで突然別れようなんて言ったの?理由って何?なんで、私はあんなにも突き放したの?好きだったのに。なんで?なんで…?」
うわ言のように呟きながら机に突っ伏した。
何かが腕に当たった感覚があった。ふと見ると、日記帳だった。…これは私と彼についての日記だ。なんか彼との日々を忘れたくなくて記録していたのだ。
「…これも捨てるか」
手に取りゴミ箱へと持っていこうかと思ったが…
『私』が許さなかった。いやだ。思い出は取っておきたい。
そうして捨てずに今も取ってあり…たまに見ては思い返してしまっている。私の好きな本。自分でもホントに残念だと思うが彼との思い出の日記帳が一番好きな本だ。
『好きな本』
知らないな。
知りたいとも思わない。
本を読むのは知っている。
今はもう読まないのも知っている。
選書を纏めた帙を紐解くまでもなく、
言葉の中に息づく書物が垣間見えたなら、
それがすなわち、そうだろう。
好きな本があった。
もう今はあるかどうかなんて、わからないけど。
幼稚園の頃、お気に入りだった本がある。
伝記だった。
内容は、大体50歳ぐらいのおじさんが遊園地を復興させる話だったと思う。
当時私は遊園地に漠然な何かを抱いていた。
それはただの好きじゃなくて、なんというか その
…恐ろしかった。
どうしてこんなものがあるのだろうと、当時の私は本当に困惑していた。
…どうしてこんなわざわざ危ないものを…?
当時の私はスリルという言葉を知らなかったのだ。
…でも私にとって遊園地は、本当に、本当に、どんなものよりも、
本当に 楽しかったと思う。
それから10年後。
私は遊園地のキャストになっていた。
家から職場は遠いし、上司には毎回怒鳴られるし、
いいことなんて本当になかったけど
子供たちとか、お客様を喜ばせるのはなんだかんだ楽しかった。
…そんなこんなで私は50歳になってしまった。
今は何をやっているのかと言うと___
__遊園地の園長である。
奇しくもあの伝記とおなじようになっていた。
本当人生って意味がわからないと心の底から思う。
今に思えば、私はあの人に憧れていたのかもしれない。
どんなときでも自分を見失わない強さ
仲間を心から思い、導く賢さ___
…伝記を書いてみようか。
もしかしたら、同業者が出てくるかもしれないな。
という存在しない記憶!!!!!(・∀・)(人 •͈ᴗ•͈)( ╹▽╹ )(◍•ᴗ•◍)(*´ω`*)(≧▽≦)<( ̄︶ ̄)>(☆▽☆)
好きな本
一冊には絞れない。
大人になって読んだ本よりも、子供の頃に読んだ本の方が手放したくない傾向にあると最近気付いた。
多分、何度も支えてもらったからだろう。
例えば甘酸っぱい恋をしたり
世界を救う英雄になってみたり
謎を解く探偵になってみたり
多種多様な知識を身につけたり
本を開くことは物語の始まり
私の物語はどんな話なんだろう
あなたの好きな本は?
#好きな本
『 好きな本 』
みにくいマルコ
『推し活弐』
ーーイヤホン🎧を外すと、雨が強く降る音がした。
私は、夏音ちゃんのマネをして、蒼さんではない歌い手さんが夜に歌枠があるので、リクエストしてみた_φ(・_・
夜ごはん🍚は、しっかり食べてパソコンの前で時間を待った🕛ーーその時間もいとをかしかな〜_φ(・_・
歌い手さんは風邪をこないだ迄引いておられてコメントにムリしないで下さいネ🐱と書いた。嘘偽りはない気持ちです。
でも、内心はやっぱりドキドキ💗ワクワクしていた。うらはらですネ(^_^;)
歌枠の配信が始まり、ドキドキしながら、何時か私のも読まれてリクエスト歌って下さったらイイなぁ〜(*^^*)🎶と想った。
楽しい歌の時間だった。ーー途中で『おやすみなさい🌙』と抜けていかはれるリスナーさんがいた。😯❢エライなぁ〜と想った。
ちゃんと自分の時間を大切にされているんだな~。と、私は想った。
ずっと、楽しく音楽🎧を聴いていた。コメントにいっぱいいっぱい💙も打った。
うらはらのことをしているんだ私😯❢
freez!の怜ちゃんのように、ちゃんと引かなくちゃ(。>﹏<。)と想った。ダメだなぁ〜。さっきのおやすみなさい🌙のリスナーさんが羨ましいなぁ〜。
作家さんのサイン会でも、当たらなかったお姉さんは、サッと踵を返されて、私は凄い✨と想った✨
私もバロンのように、自分の時間を生きたいです(。>﹏<。)
大部、遅いけれどもイヤホン🎧取ってみた。ーー雨が降っていたことに気付いた。
推し活って大変何ですネ💦、夏音ちゃん‥‥。終わり
私にはこれといった趣味がない。強いて言うなら本を読むことくらいだ。本は色々な知識を教えてくれるし、味わったことのない新たな世界に連れていってくれる。今日はどんな世界が見られるかな。
どうやら、先生は読書が趣味らしい。
この前学級通信で初めてそれを知った時は驚いた。休日に本屋でぶらぶら過ごすこともあるそうで、おすすめの本を学級通信に載せていた。
私は相手と仲良くなるためには相手の関心に関心を寄せることが大事と考えていた。そして、自分自身も本に関心を持ちつつあったことから、先生に好きなの本を聞いてみることにした。
「先生って1番好きな本ってありますかー?」
先生は「夜のピクニック」という本が好きだそうだ。ただ、読んだはいいものの、自分の語彙力のなさやらコミュ力のなさが邪魔してあまり感想を伝えることが出来なかったのが悔しい。
月曜日、先生に他のおすすめの本を聞いて好感度を上げてやる!という意気込みを胸に眠る土曜日なのであった。