『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#63 考察・半世紀分の「好きじゃないのに」
半世紀生きてきて
「好きじゃないのに」はいくら時間をかけても
「好き」に昇格することはなかったです。
(嫌いな食べ物を一応食べられるようになったけれど好きな食べ物にはなっていないし...?)
ただ、現実は
好きじゃないのに、
続けている付き合い
食べているもの
習慣にしようと努力していることなどなど
「好きじゃないのに」していることは
まぁまぁあります。
何故、好きじゃないのにそうしてるかというと
そうしているといい事があるらしい...という噂や
そうすべき的な常識や
単純に大人の事情だったりするわけです。
ただ、限られてきた人生の時間
世間さまが好きなものが
自分も好きとは限らなくて
自分の好きに対する臭覚をもっと信用しても
いい〜んじゃないって思うんだけど
どうかしら?
お題 「好きじゃないのに」
コールド・マン
『嵐が起きたようだ』
大都市に住むコヨーテのように、私は孤独だった。
いつの間にか嵐がやって来た。
遠い地球の裏側で、嵐は人々の生活を奪っている。
それでも世界はまわる。
絶えず太陽と月は追いかけっこをする。
『それでも世界は美しい』
私は憂鬱だった。
そして、冷酷。
自分のことにしか興味がない。
他人を思いやる気持ちなど、持ち合わせていない。
『コールド・マン』
孤独は冷酷にさせるのだろうか。
冷酷が孤独にさせるのだろうか。
私にはどうでもいいことだ。
『腹が減った』
夜食は買ってきたまずいサンドイッチとコーヒー。
野良猫の糞尿の臭いがする部屋。
レディオヘッドのベストアルバム。
タバコを吸う。
『特別な存在になりたい』
考えてみたが、人生は退屈なゲームだ。
これといって楽しいことはほとんどない。
それでも社会の奴隷のように奉仕活動。
生きてくため。
『生きてくためさ』
私は、負け組。
少なくとも幸福とは程遠い生活。
私が知らないだけで世の中はもっと悲惨だろう。
死ぬのは馬鹿馬鹿しい。
『死ぬのは馬鹿馬鹿しい』
指をピストルの形に折り曲げて、こめかみを撃つ
『好きじゃないのに』
「ねね、聞いた?」
こう始まる話はロクな話ではないが円滑なコミュニケーションとして相手に合わせるようにはしている。
穏便な学校生活を送るためだから多少の事は仕方ない。
「○○君がミキの事が好きらしい。」
「えー嘘でしょう!!ヤバっ。」
○○君は学年のアイドル的な存在で度々話題に出るほど女子人気が高い。
「えー○○君は皆のものだから誰か一人のものになってほしくないー。」
雲行きが怪しくなってきた。
私は好きじゃないのにていうかそんな感情生まれてこのかた感じたことないのに・・
「噂でしょ?」
何とか話の流れを変えたかったが無理があるか・・
「噂じゃないよA組の子が好きな子がいるからって振られたんだって。その子の後に男子達が誰だよって詰め寄った時に名前がでたらしい。」
完全なアウトだ。不穏な空気を感じる。
明日から私はどうなっちゃうんだろう。
「あーね。」それしか言えなかった。
私は好きじゃないのにって心の中でつぶやいた・・・。
好きじゃないのに
皆が思い思いのことを話していてガヤガヤしていても君の声だけははっきりと聞こえる。気が付けばいつも君を目で追っている。自分でも不思議に思い友達に相談してみたら「好きなんじゃない?」って。俺は全然、好きじゃないのに。
君と話せると嬉しくて、遊べるともっともっと嬉しくて、もっとずっと一緒にいたいなんて思っちゃったりして。ほんとに、俺は君の事なんか好きじゃないのに最近調子が可笑しいんだ。
まあそのうち治るだろうって思ってたのに、君といる時間が長くなってからどんどん悪化していく一方。誰にでも優しくしないで欲しいとか、俺だけを見ていて欲しいとか、まるで俺が君に恋してるような、そんな感覚になってしまう。
そんな中、君に告白された。
「お前のことが好きなんだ。」
「俺、男だよ?」
「そんなの見れば分かる。」
「だよね」
「お前は、俺のこと好きじゃないのか?」
「好きじゃないよ。」
「なんで?」
「なんで、って言われても」
「じゃあ、俺が女だったら?」
「分かんないよ。ただ、最近は調子が可笑しいだけ。」
「どんな風に?」
「君のこと目で追っちゃったり、俺だけ見てて欲しいなぁ、なんて思っちゃったりしてさ、変なんだよ。」
「なあ、それはもう俺のこと好きじゃん。」
「友達としてってことでしょ?」
「いや、付き合いたい方の好き」
彼は一体何を言っているんだろうか。俺も君も男で、世間の目は冷たくて、好き同士でも、いくら愛し合っていてもこの国での結婚なんて出来なくて 、外で堂々と手を繋ぐことだって出来ない。
「だから、好きじゃないって」
俺は、怖かったんだ。自分が好奇の目で見られたら、って思うと。もし、付き合えて苦しくなることが嫌だったんだ。だからもういっその事、自分の気持ちに気付かないふりをしちゃおうって、そう思った。
「なんで。俺は、お前と居られたらそれだけでいい。周りなんて気にしなくていい」
「君が気にしなくたって周りの人はそういかないでしょ。」
「大丈夫だから、俺が守るから。自分の気持ちに嘘付かないでくれ。」
「そんなの口だけでなんとでも」
言えるでしょ、そう続けるはずだった言葉は出てこなかった。
彼の顔を見てしまったから。何時もとは全く違う、真剣な目で俺を見ていた。ああ、もうこれは俺が何を言おうとどんな態度を取ろうと諦める気は毛頭ないんだなと、そう思わせる目だった。
「な?だから、俺と付き合ってくれない?」
「はあ、降参です」
これも惚れた弱みというやつだろうか。もう何を言ってもダメだと確信して、大人しく君の恋人という特権を貰っておくことにした。
「好きじゃないのに」
納豆は苦手です
幼少期に、父親が毎朝食べていた匂いが
どうしても嫌でした
出産してからは母乳のためにチャレンジ
しましたが、どんな工夫を凝らしても残
負、、、
鯖で乗り切ろうとしましたが、なかなか
上手くはいかなかったです
子どもたちにはそんな思いをさせたく無
かったので離乳食から取り入れました
どの子も嫌がること無く食べてくれて嬉
しかったです
大人になった子どもたち、今でも食べれ
ることに感謝です
私は好きじゃないのに、、、ね
〜鯖缶のコーナー〜
皆様、お久しぶりです。
しばらく勝手に休んでおりました。
お題で浮かばない日が続いたのは
初めてのことで、無理せず気の向
た時の投稿に切り替えます。
投稿ないのにも関わらず♡くださ
った方々に感謝です。
また機会がご縁がありましたら、
よろしくお願いします。
好きじゃないのに
目が離せない
好きじゃないのに
夜ねむる前の天井にあらわれた黒点
明かりをつける勇気がない
さりとて目蓋を閉じる勇気も持てず
どうか動くな こちらへよるな
ただの染みであってくれ
ただじっと息をひそめて 見つめる
目が離せない
好きじゃないのに
目が離せない
『好きじゃないのに』
好きじゃないのに
高校生の時男性と初めてお付き合いをした
と言っても言葉でそう言うことになっただけで、数回電話で話をしただけの付き合い
同じ高校の私は全日制、その彼は定時制
あの頃はよくあるパターンだった
写真でしか知らない彼は、決してタイプではなかったが、断るなんて申し訳ない感じがして、一応受けた、
結局好きになることはなく、断るに断れない日が続いた
そして、フラれた
おまえからフルんかい!
あいつのことなんて好きじゃないよ
むしろ嫌い
俺の言葉にいちいち突っかかってくるし
嫌がらせしかしてこないあいつに
好きなんて感情ある訳ない
「もしもあの子に彼氏が出来たらどうする?」
「は?」
「もしもの話だから」
「そんなの分かるワケないだろ」
「えーつまんない」
もし、あいつに彼氏が出来たらなんて考えた事ない
彼氏が出来たら話すことも無くなるんだ
想像つかないけどきっと
俺はあいつから目を離せられないだろうな
「好きじゃないのになんでなんだろう」
「やっぱり好きなんじゃね?」
「いやいや、ありえない」
この話をしてから早く脈打つからだに気づく俺は
本当はあいつのことをどう思っているのだろう
彼女を想う気持ちに気づくまであと少し
─────『好きじゃないのに』
あれは小学校4年生の時だから、もう10年以上は前の話。
クラス替えして、初めて隣の席になった男の子に恋をした。
初恋だった。
ある日の下校時間、昇降口で、
その男の子の男友達に話しかられた。
「あいつ、あなたのことが、好きだって」
女友達と一緒にいた私はとても恥ずかしくて
「ふーん、あいつがね」
と素っ気ない返事をしただけだった。
翌日、特に私と男の子の関係に変化はなかった。
しばらく経って、席替えの時期になった。
驚くことに再び、男の子と隣の席になれた。
気を利かせた先生が皆の前で、
「もう一回、席替えする?」
と、右手でマイクを握る形を作って、
私と男の子に尋ねてきた。
私はこのままで良かった。このままが良かった。
けれど男の子が「席替えしたい」と言ったから、
すかさず後を追うように「私もしたいです」と言った。
それから私は別の男の子を好きになったりして、卒業した。
好きじゃない。もう、好きじゃないよ。
でも、たまに、彼が夢に出てくる。
私の頭が勝手に彼を成長させた姿で。
夢のなかで、私は自由に振る舞う。
「昔ね、私、あなたのことが好きだったの」
そう言うと、彼はとても嬉しそうにしてくれる。
私達はほんの刹那、結ばれる…
夢から覚めた後に押し寄せるのは、
どうしようもない悲しさ。
好きだった。きっとすごく、好きだった。
願っても願っても、過ぎた時間が戻ることはない。
▼好きじゃないのに
好きじゃないのに
小さい頃、ジェットコースターが苦手な私。
ネズミーランドを家族とよく遊びに行った。
ジェットコースターを無理矢理、乗せられた。
理由は一人にしてはダメだから。当時は渋々行った。
結局、克服はできた。
でも、''私の意見をなんて聞いてくれない''と
信用できなくなった。
苦手なものを無理矢理されるのは、
本人にとってはしんどいです。
好きじゃないのに
心うばわれるのは
やっぱり好きだからなのかな
きみが得意なのは熱々なクラムチャウダー。
隠し味はオイスターソースとめんつゆなんです。貝類の旨味を表現できるんですよ。ってエプロンの紐を見せながら振り返るの。
もちろん、ぼくにだって得意料理はある。
なんてったって、きみのために練習したしレパートリーも増やしたんだから。
大事な日にきみはクラムチャウダーをつくってくれる。とってもおいしい。
今日という日を、きみと過ごすためにぼく、いろいろと頑張ったんだからね、そういうご褒美があってもいいと思うの。
小さめなダイニングテーブル。
きみとぼくとの距離が縮まるから、って。鍋敷きを忘れて焦がしたり、お茶の入ったガラス製のピッチャーを落として凸凹だったり。
あのね、ぼくはね、この傷たちの由来をぜんぶ覚えてるんだよ。
「エッ、わたくしの失敗をぜんぶ?」
「だめ?」
「ヒトとして忘却機能が働いていないのは由々しき問題ですよ?」
「んふ、意図的に繰り返して覚えるのは、学生のうちに練習してきたでしょ?」
なんて。
だってぼくはね、忘れたくないんだよ。
だんだんと日が翳ってきた。
今日はきみとずっと一緒にいられるのがうれしい。当たり前じゃなくなっちゃったけど、それが戻ってきたみたいで。
きみとうれしいもたのしいも共有してね、そうたって生きてゆくんですねってきみは笑顔。
そうだね、って。
そう言った瞬間だったの。
バチンッ‼――――きみがね、ぼくの頬をはたいたのは。
笑顔だったきみがまばたきをした瞬間、顔が表情が変わった。ぼくを見て、捉えて、怯えた。それから恐怖が怒りに変わってね。
人ってそういう生き物。
怖いと鼓舞して大きくなるの。
「誰ですあなた」
「……うん」
「どこです、ここは」
「あのね、ぼくの家だよ」
「わたくしはどうしてここに」
きみが座っていた椅子がガタンッて音を立ててひっくり返ってね、そのまま。キッとぼくを睨むきみは荷物も持たない――もしかしたら忘れてるのかも。
どっちにしろ、いまのきみにぼくのことなんか眼中にもなくて。タツノオトシゴもその卵も、ぜんぶ初期化されちゃったみたい。
ご馳走を残して。
「食べないの」
「食べられるわけがないでしょう!」
家から出て行っちゃった。
キッチンにはきみがつくったクラムチャウダー。テーブルにはぼくがつくった最後の一品。きみが好きなデザートだったのに。
ぼくはね、もうちょっとだけ一緒にいたかった。
だって、昨日は一日一緒だったから。予行練習だと思ったの。きみは本番に強かったでしょ。
なのに。
なのにこんなの。
ひどいと思わない? ぼくの気持ちはなかったことにされちゃう。せめて、きみが思い出してくれたらちょっとは救われるのに。
「……ひぐっ、ぅえ……ぐす、うぅ」
ぼたぼた、テーブルに新しい跡。
追いかけて病室に連れてかなきゃいけないのに、どうしても動けないの。
せっかくの今日という日。
あのね、ちょっとくらいきみを恨んだっていいでしょ? こんなひどいことするきみなんて、好きじゃないのに。何回、何回、ぼくはきみに傷つけられたと思う?
何回、きみを好きじゃないって思ったと思う?
何回、やっぱり惚れちゃうって。
何回、何回、何回も、好きじゃないきみを好きになって追いかけて、きみに嫌われる。
きみってばひどい。
きみはぼくのことを本気で嫌うときがあるのに。
ぼくは本気で嫌いになり損ねる。ぼくを心底嫌うきみなんて好きじゃないのに、次にはね、好きになってるの。きみしかいないんだ、って。
「……追いかけなきゃ」
ギイィ、椅子はいやな音。
重い足取りはだんだんと急ぐの。はやく追いつかなきゃ。どんなに嫌がられても腕を掴まないと。
でもね、でも、まだ、きみのこと好きじゃないのに。なのに――――ほんと、きみってばひどいよ。
#好きじゃないのに
好きじゃないのに
「ねぇ、私のこと好き?」
自分の欲しい言葉を言わせようとして、媚びるように少し潤んだ上目遣いで訊ねてくる君は、もう少し大人になったほうが良いと思う。
だけど、指摘されて膨れっ面になるような、そういうところ。好きではないけど、嫌いでもないよ。
きっと、多分。
アナタは、わたしのコト
好きじゃないのに
どうして構うの??
何で、そばにいるの?
わからない‥
でも、アナタの側が心地良くて
聞けない
わたしは弱虫‥
知らんぷりしてれば
関係は変わらない
そう思う、わたしは最低だ。
「アナタが好き‥」って
言葉がどうして伝えられないんだろう
、
好きじゃないのに、私ばかりすきで。
答えてくれるわけないのに。
聞きたくも無い、知りたくもない、本音。
あなたの口から出ないように耐えるしかない。
いつか誰かに本音を言ってしまうんだろ。
それが私じゃなくても喜べる?
喜べれる人になりたい、
こんな時はあなたの笑顔見るとまた好きになって、
バカな女だって、思われて、終わる。
暖かい声をかけて欲しい。そんな切ない気持ちは届きやしない。泣いたって、思いを綴っても、届かない。
私だけが暖かいスープ飲んで、あなたは冷たいスープを飲んでるみたい。
それをなんで君に言えないんだろ。
大好きが壊れたくないから、壊れないようにしたいから。
ねぇ、あなたのスープはいつ暖かくなるの。
――好きじゃないのに――
大好きだよ!
私も!
反射的に飛んだ言葉
数え切れない嘘
好きじゃないのに
ごめんね
好きじゃないのに
好きじゃないのに
好きじゃないのに
好きじゃないのに
そう考えてる時点で
とっくに好きだった
「今回も素晴らしい戦果でした。
あなたがいれば、我々の勝利は確実でしょう。
これからもよろしくお願いします」
「……はい。皆の、笑顔の為に」
敵の、絶望の表情が。目に焼き付いて離れない。
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好きじゃないのに
好きじゃないのに、
休憩からもだったらもうお昼ご飯頼まれてた
もう頼んじゃったお前はこれ好きだよね?
うん、としか言えなかった
これはご飯以外にも
服、アクセサリー、文房具
どれも"好き”とは言えないものしかない
けど断ることができない気持ちを台無しにしちゃったら嫌だから
…別に大嫌いな訳じゃないから言い出しにくいんだよなぁ
『好きじゃない』
仕事は好きです、だってお金が貰えるから。
笑うのは好きです、だって皆が笑ってくれるから。
起きるのは好きです、だって朝日を見れるから。
私は、ワタシが好きです。
でも…本当にそうなのかと自分を疑う時があります。
私の人生が、何をするにも理由が必要になったのは一体いつからだったでしょうか。
考えるたびに行き着く場所は決まっているのに
私は愚かだから考えてしまうのです。
変えられない事実、それは"他人"を意識するようになった時からワタシは何をするにも理由が必要になってしまったのです。
好きだったあの遊びも、好きだったあの洋服も
"他人"という存在が私を歪な存在にしてしまったのです。
好きじゃない、こんなワタシは好きじゃない
心の中でそう唱えようとも私はワタシのままでした。
過去が眩しい、幼い頃の私が無邪気に笑えたあの瞬間
私は心の底から幸せだったのだろうと
大きくなってしまったワタシには、とても辛く泣きたくなるような過去そのものになってしまったのです。
仕事なんてしたくない、愛想笑いなんかしたくない、
朝だって起きたくない
それでも、生きているかぎりそれらは逃れられない物でした。
憂鬱な朝を起き、笑い、仕事をする
あぁワタシは今日も健全だ
だけど…健全だけど満たされない
満たされないこの思いを胸にワタシは今日も叫ぶんです
"こんなワタシは好きじゃない"