『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
別に
好きじゃない
そう
好きなわけじゃないのに
ひょっとして
何の能力も無い
こんな私でも
もしかしたら
いつか
って
暗い部屋の中
一人想像しながら
ずっと見てる
モニターに流れる
心霊番組
「好きじゃないのに」
好きじゃないのに
以前、知り合いの魔女たちに愛と恋の違いについて尋ねてみたことがある。
皆、恋から愛に変わるものだなどと恋の延長線上に愛を置く、そんな前提で私に答えてみせた。
だが、ただ1人。境界の魔女は少しの間言葉を選ぶように視線をさ迷わせて、皆違う自分の正解を持っているだろうけども、と前置きしながら
「僕はね、愛の本質は捧げるもの、恋の本質は求めるものだと思っているよ。愛はどんな見返りも必要ないくらい、相手の幸せを願い求めるアガペーと言われる感情。逆に恋は相手からも同量同質の感情を欲しいと願ってしまう…そう、見返りを欲する捧げもの。そんなイメージが強いかな」
「愛は与えるだけで、恋は与えた分欲しがるもの…」
境界の魔女の言葉を反復すると「僕にとってはね」と魔女はころころ笑った。
「蛇足だけどどちらも相手を想うという意味では並々ならぬエネルギーが込められていてね。そういうものは強い呪いになりやすい。実際僕の店にもかなり持ち込まれているよ、愛や恋の成れの果てってやつ。うん、そういう意味ではベクトル…込める気持ちの方向性や意味合いはほぼほぼ似通ったものかもしれないな。…どちらにせよ等しくエゴさ。自分の持っているものを相手に押し付けるという面で見ればね」
だから違うとも言えるし同じとも言える。そう締めくくって境界の魔女は紫水晶のような瞳を細めながら侍従が持ってきた紅茶に口をつけた。
私はなるほどと今言われた言葉を咀嚼する。そうして、境界の魔女の隣に立つ端正な顔つきの男…はたから見ていても並々ならぬ感情を魔女へと向けるシキと名付けられた男を見ながら、この男の想いは愛なのだろうか恋なのだろうか、それともまた別の何かなのだろうか、とそんなことを思っていた。
さて、それでは。「好き」とは果たして愛の言葉だろうかそれとも恋の言葉だろうか。
好きですと伝えるという行為時点で相手に自分の想いを認知して欲しいという感情が少なからず含まれるということはそこに受け入れて欲しいというエゴイズムがノイズとして紛れ込むだろう、それならやはり恋の言葉なのだろうか。
相手から同量同質の心を奪うことを考えない愛の言葉にはなれないのだろうか。
それは嫌だな、と思う。私はあの人からそんなものを与えてほしくはないのだ。
私は瞼を閉じてあの橙に透ける赤髪を、男にしては長い睫毛に縁取られたペリドットの瞳を、少し甘やかに私の名前を呼ぶ声を、アガットと旋律の魔女という一人の男を思った。
あの魔女の心に遥か昔から住んでいる女性を知っている。そこに入れ替わりたいとも自分を差し込みたいとは思わない。あの魔女のなりたい姿や目標を知っている。それを邪魔したいとも思わないのだ。
だから、これは恋ではない。故に、この気持ちを言葉にしたとして「好き」ではない、はずなのに。これは「好き」じゃないのに。
どうして周りの人たちは私の感情に恋だ好きだと名前をつけるのだろうか。
それとも周囲には、私自身気付いていない、浅ましい求める心とやらが透けて見えているのだろうか。
彼に笑っていて欲しい、幸せであって欲しいと思うこの気持ちは、大多数の者が言う恋の延長線上にあるという愛には昇華されないのだろうか。
そんなことをぐるぐる考えているうちに仕事の時間がやってくる。
当然、ビナーとして担当の魔女たちに会いに行かなければならないわけで。
その中にはアガットと旋律の魔女も含まれているわけで。
「私はアガットさんを好きじゃない、すきじゃない、よし」
そう自分に言って監督官の顔を作り、私はいつものようにゲートを開いた。
目の前には、まっさらなキャンバス。
かれこれ2時間、この忌々しい白とにらめっこをしていた。
右手に持った鉛筆を上げては下ろし、また上げては下ろしの、完全に無駄な2時間である。
それもこれも全て、このキャンバスが悪いと私は確信していた。
大体からしてサイズが大き過ぎる、「ちょっと大きいかな?」なんて呑気に電車に揺られて帰ってきたがF20は流石に邪魔だった。
膝の上に立てて持っていたが、電車の外からソレを見たら、足だけの幽霊かと一瞬ギョッとして、隣の車両に移動するだろう。
実際、最寄り駅て降りるまで、誰一人乗ってこなかった。
そのF20のキャンバスを自宅の趣味部屋の壁に立て掛けて、「やっぱデカすぎたかー」と苦笑いしたのが2ヶ月前のこと。
年末年始の忙しなさに感けていたら、気付けば、あと数日で4月に入る頃だった。
下絵はとうに出来ていて、後はソレをキャンバスに描き写していくだけなのだが、なかなか踏ん切りがつかない。
昔から、何も描かれていないところに黒で線を引く行為に、何故だか罪悪感が湧くのだ。
我ながら難儀なことだ、とキャンバスに向かって鉛筆を高速連打するのであった。
テーマ「好きじゃないのに」
【好きじゃないのに】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
3/25 PM 0:10
「――あ。雨が降りだしたね。
宵ちゃん、傘持っていった?」
「さっき、雨宿り兼ねてバスケ部の
メンバーとお昼をスイパラで
済ませて帰るってLINEが来た」
「お~、女子会っぽい!
じゃあ、お昼は真夜(よる)くんと
2人っきりだねぇ」
「ミートソース作ってあるけど、
今日は肌寒いし、パスタより
ミートドリアにでもする?」
「うわぁ、何その魅力的な提案!
ぜひお願いします!」
「分かった。焼けるまで少し時間
かかるから、ゲーム続けてていいよ」
「いやいや、料理は真夜くんにおまかせ
だけど、耐熱皿にご飯よそったり、
ミートソースかけてチーズ散らしたり
するのは、お手伝い出来るから~」
「じゃあお願いしようかな。
すぐホワイトソースも作るよ」
「はーい」
「……そういえば、暁。
こないだ攻略出来ないキャラがいて
不条理って言ってたけど」
「うん」
「隠し攻略キャラがいて、そのために
全キャラ攻略を強いられることは
不満じゃないのか?」
「あー、このキャラ好きじゃないのに、
面倒だなぁって思わないかってこと?」
「まぁ、平たく言えば」
「うぅ~ん……正直に言えば、ちょっと
面倒って思うこともあるんだけど、
第一印象でそんなに好きじゃなくても、
攻略してみたらいいシナリオで好きに
なれたってパターンもあったりするし、
なかなか難しいとこかなぁ」
「なるほど」
「某ゲームで、ヒロインが他のキャラと
付き合ってることにヤキモチ妬いた
推しのキャラが、今カレから奪いに
来てくれるルートが見たいって理由で、
フるの確定で好きじゃないのに
他のキャラを攻略した時には、
さすがに罪悪感にかられたりもしたよ」
「乙女ゲーなのに、そんな泥沼な展開に
なることがあるのか……」
別に、好きじゃないのよ。
ちょっと猫背なところとか
(ゲームのしすぎ!本の読みすぎ!)
首筋にある縦に2つ並んだほくろとか
(あなたは多分気づいていないんでしょ?)
絹のように透き通った肌とか
(スキンケアなんにもしてないんですって、ムカつく!)
私よりいくらか大きい背丈とか
(首が疲れるのよ、まったく。)
キャラメルポップコーンが好きなところとか
(私は塩派なのに!)
超が付くほどのお人好しで損ばかりしてるところとか
(いい加減にしてよね、ほんとに)
私が泣くとすぐ貰い泣きして私以上に泣くところとか
(呆れて涙も引っ込むわ)
ハグするとき絶対に背中をトントンしてくるところとか
(子ども扱いするな!)
無駄にいい声とか
(あなたの声聞くと眠たくなるのよ!)
すぐ頭撫でてくるところとか
(寝てると思ってるでしょ?私、気づいてるからね!)
寝癖が鳥の巣みたいなところとか
(あれはひどい)
好きじゃないのに。
好きじゃないの。
好きじゃないのよ。
好きになっちゃいけなかったの。
好きになりたくなかったの。
ねぇ、
笑ってないで一緒に泣いてよ。
#好きじゃないのに…
なぜなんだ?
気になるあいつ…
いつも視界の端にちょこんといる
何するわけでもなく
視界の端にちょこんと…
だから変に気になるんだ
別に好きでもないんだけど…
変なやつ…
どうでもいいようなヤツと踊った。酒を食らった。
キスをした。好きじゃないのに、何度も何度も。
さっきまで最高に聴こえた音楽が煩わしくなって、二人で抜け出し、ラブホ街へ駆け出した。
夜風は僕らの汗を冷やしたが、これから起こることに背徳を感じ、身体が火照り返す。
それが心地良かった。
酔ったフリでもなんでもいい。
今日ぐらいは一夜限りの愛を語ろう。
僕も君も寂しいのだから。
好きじゃないのに
好きじゃないのに目で追う。
好きじゃないのに姿を探す。
好きじゃないのに考える。
好きじゃないのに名前を見て。
好きじゃないのに浮かれる、
好きじゃないのに会話をして。
好きじゃないのに笑う。
好きじゃないのに隣がいる噂を聞いて。
好きじゃないのに落ち込む。
好きじゃないのに真実を聞いて。
好きじゃないのに安心する。
好きじゃないのに。
好きじゃないのに。
好きじゃないのに。
好きじゃない"はず"なのに。
要領が良くない、というのは個性なのでしょうか。
個性とは、即ち個人の持っている性質や特性の事です。
昔から要領の悪い子どもでした。物事が効率良く進められず周囲の力を頼る事が多く、反応や行動が人より遅い事でもどかしい思いもしました。
親や親しい友人に話して、勉学や運動は人並みはあるのだから気にするなと励まされたこともありましたが、どうにも釈然とせず周囲と比較しては頭を悩ませ、そして、少しずつ自分の事が好きではなくなっていきました。
けれど、そんな私にも転機が訪れました。
結婚することになったんです。
1年半前から式場を決めて、御料理、披露宴会場のコーディネートや曲、映像、それに披露宴の内容や結婚式の招待状の手配まで――本当にたくさんの決め事を彼と共有して、ここまでたどり着くことができました。
物腰柔らかで、穏やかで、ちょっと不器用なかわいい人です。
今身につけている花嫁衣裳は、彼と二人で二時間も悩んだ末に選んだものでして、このドレスを着るために痩せなきゃと友人にまで宣言したのに、結局そのままで着ることになってしまいました。
もうすぐ挙式がはじまります。
チャペルの扉の向こう側には参列してくださった方が待っていらっしゃるんですね……ああ、緊張してきました。
繋いだ指先から彼に震えが伝わってしまいそうです。
こんな不甲斐ない私ですが、今日は、いえ、これからは自分の事が好きになれるような私でありたいと思います。
今日参列してくださった方や、お世話になった方々、なにより――私を好きになってくれた彼のために。
「好きじゃないのに」
―本当に誘えちゃった。―
時計を見ると8月16日17時20分を指している。私は10分前に着いた待ち合わせの場所でそわそわと相手を待つ。こんな機会しか着れないと張りきって着た浴衣の裾を小さく揺らす。
「気合を入れすぎちゃったかな、引かれないかな…」
少し不安がよぎり、目を伏せながらため息をつく。
「有凪、ごめん、待たせた?」
急に聞こえたそんな声に心臓が一気に跳ね上がる。
「青雲!全然、ちょっと前に私も着いたの」
「ならよかった。じゃあ行こっか」
私は頷くと、青雲と一緒に歩き出す。青雲とは同じ学校で、ずっと憧れていた。そして今回勇気を出してこのお祭りに誘ったら、いいよと言われ現在に至る。
―そう、今日私は、好きな人と一緒にお祭りに行くのだ。
青雲と歩幅を合わせて歩く。浴衣で歩きにくいのが分かっているのか、青雲はゆっくりとしたペースで軽く会話をしながら歩いている。私は少しぎこちないながらも一瞬一瞬を焼き付けるように答える。
「さっき言いそびれちゃったんだけど、有凪、浴衣凄く似合ってるね。声を掛けるとき緊張しちゃった」
そう笑う青雲。…もしかしたら今日、心臓が持たないかもしれない。
お祭りの会場は凄い人で隙間を縫って歩くのがやっとなくらいだった。不意に誰かの肩が当たりよろける。すると青雲が私の肩を抱き、自分の方に引き寄せた。
「大丈夫?有凪」
「だ、大丈夫!ちょっとよろけただけだから」
どうしよう、青雲の何気ない行動に私の心臓が爆発しそうになる。するりと肩から手が離されて、手を優しく握られた。
「危ないから手を繋いでもいいかな?嫌だったら振りほどいていいから」
「ヨロシクオネガイシマス…」
キャパオーバーしてついカタコトの言葉になってしまったが、青雲はよかったと言ってまたゆっくりと歩き始めた。本当に今日、私の命日になるかもしれない。
屋台を見ながら、りんご飴が目にとまる。青雲に買ってくるから待っていてと、少し小走りで買いに行く。一つりんご飴を買い、戻ろうと振り向くと青雲がいて、ふいに私の耳に触れた。
「ああ、やっぱり。君に似合うと思った」
青雲はそう言いながら私の耳からゆっくり手を離した。右手で自分の耳を確認してみると、そこにはさっきまでなかったイヤリングがついていた。急いでスマホを取り出しカメラモードにして見てみる。金の縁取りをされた小さな赤い蝶のイヤリングがしゃらりと動いた。私は顔が熱くなった。屋台で見かけたと言う青雲の声が少し遠く感じた。辛うじて
「ありがとう、大事にする」
という言葉が出た。きっと声は掠れて震えていたと思う。本当に勘違いしてしまいそうだ。
だけど、私は知っているんだ。青雲が私に興味すらないことを。私にだけじゃない。何事にも一歩引いたところで見ていて、踏み込もうとするといつの間にかいなくなっている。けれど、人当たりがいいから、滅多なことでは断らない。だから分かっていた。お祭りに誘えば笑顔で、了承してくれることも。先に誰かに誘われているかいないかはカケだったけど。
「そろそろ花火が上がるみたい、どこかで座って見ようか」
「うん、そうしよう」
私は青雲に手を引かれゆっくりと歩き始める。土手の空いているところを見つけて、ここにしようかと言われる。私は頷き、座ろうとすると止められた。なんだろうと思っていると、青雲は自分のハンカチを引いて、手を差し出した。私がきょとんとしていると、青雲は自分の頬をかきながら、少し照れたように微笑んだ。
「私のハンカチじゃあ、気休め程度かもしれないけど、せっかくの浴衣が汚れたら悲しいからさ」
「で、でも青雲のハンカチが汚れちゃう」
「大丈夫だよ、ハンカチなんて洗えばすぐ綺麗になるからさ。ほら私の手を使っていいからゆっくり座って」
私は息を呑み、青雲の手に自分の手を重ねながら、ゆっくりと腰を降ろす。それに合わせて青雲もゆっくり地面に膝を落としていく。座り終わったところで私は青雲の手を離した。
「ありがとう」
「どういたしまして」
そう言って青雲も私の隣に座り直す。まだ心臓のドキドキがとまらない。するとタイミングよく一発目の花火が打ち上がり、それに続き色々な種類の花火が大きな音を上げて打ち上がる。
私は青雲の横顔を気づかれないように横目で見つめる。時間が止まってしまえばいいのに、という思いと、時間が止ったらきっと私のこの想い苦しくなるだけだという思いでいっぱいになる。好きじゃないのに勘違いさせるくらい優しくされるのは、どんなことよりも残酷で、でもやっぱり私は青雲のことがどうしようもなく好きだった。だってこんなに私のことを見てくれる。花火がまた一つ大きな音を立てて爆ぜる。そして終わりを告げるアナウンスが流れた。
終わりは案外あっけないものなんだと知った。
祭りの帰り、一人で帰れると言う私に、一人じゃ危ないからと青雲は家の側まで送ってくれた。帰るときも取り留めのない話やら、私を案ずる言葉やらをかけてくれて、最後まで優しくて、少し涙が出そうになった。
「じゃあ、有凪、また学校で」
「うん、今日はありがとう」
手を振りあって、私は家のドアを開ける。そしてドアが閉まった瞬間にその場に蹲る。この祭りで青雲への気持ちを諦めようと思った。だけど、気持ちは膨らんでいく一方で自分が情けなくなる。
「本当に、どうしたらいいの…」
青雲から貰った赤い蝶のイヤリングが光に反射しながら揺れた。
***
「ただいま」
「おかえりなさい、青雲。遅かったですね」
海想はゲームから目を離すことなく、答える。青雲は肩をこきりと鳴らして、息を吐いた。
「今日、お祭りに行ったんでしたっけ?もしかしてデートとかですか」
「…ちょっとね」
青雲がそう言うと、海想はゲームをする手を即座に止め、目を輝かせた。
「へえ。青雲も隅に置けないですね。で、どんな子なんですか」
「ははは、違うよ。…本当にそんなんじゃないんだ。少しベランダに行ってくるよ」
青雲は冷蔵庫から缶酎ハイを取り出して、階段を登る。二階のベランダに出ると生暖かい風が青雲の頬を撫でた。手すりに肘を乗せ空を見上げると、夏の大三角形が見え、それを缶酎ハイを飲みながらぼおっと眺めていた。今日のことを思い出す。祭りになんて久しぶりに行った。有凪に誘われなければ、今回も行くことはなかっただろう。しかし、…有凪の自分を見つめる瞳を思い出し、小さくため息をつく。
「私を好きになるなんて可哀想な子」
その声は夏の虫たちの声にかき消されて、溶けていった。
君に 告白された。
好きじゃない。好きじゃないのに、断れなかった。
友達として 大切だったから。
断らなかった。
だってそうしたら、君 傷つくでしょ?
好きじゃないのに
私は自分の価値観を大切にしたいと思っている。しかし社会に出るとそれは法律で制約される。だから自分の価値観を大切にしたいと思う時は、社会から離れている方が良い。確か、“エホバの証人”という宗教団体はこの世から離れていなさいと教える。きっと理想の社会はこの世にはないと言うことなのだろう。天国、煉獄、地獄という言葉がある。この世とあの世。そしてもう一つの世界がある。
好きじゃないのに!
…私は琥珀。
で、私の隣にいるのは春斗。
「なぁ、琥珀ってさ、いつも何考えてるのか分かんねぇよなw」
春斗の友達、碧。 あおって読むの。
碧くんは、いつも私に聞こえるように、
嫌がらせしてくる。
「やめろよ。琥珀が聞いてる。」
私は一瞬、自分の名前を呼ばれて、びっくりした。
体が反応しちゃった。
私は、陰キャ?で、友達は居ないの。
だから、名前を呼ばれただけでビクってしちゃう。
あぁ、春斗くん、また私のこと庇って。
私なんか嫌がらせ受けたって平気よ。
でも、春斗くんに、守って欲しいな…
私、なんて事考えてるの!?
春斗くんなんか、好きじゃないのに。
あー。もう休み時間終わったよー。
最悪ー。
また、そんな女子の声。
汗だくで帰ってくる男子。
女子達が、「男子ってなんでそんな汗だくで帰ってくるんだろーね。w」
と、話してる。
いつもの日常。
いつもの風景。
いつもの…
今日は、いつもと違った。
春斗くん…?
私は窓から外を見てたのに、横に春斗くんがいる。
私は急に春斗くんが来てたから、びっくりした、
思わず、声を出しちゃった、
「うわぁ…!あ、、春斗くん。」
もう…恥ずかしくて、顔真っ赤になった…
「何?w俺がイケメン過ぎて照れた?」
「え、?違う、そんなんじゃない。!」
「ww知ってるよ。チャイムなったからまたね。」
…?春斗くん、何をしたかったのかな…?
少し困惑しちゃった。
あ!ヤバい、授業遅れる!!
「ねぇ、琥珀?」
あれ、春斗くんどうしたのかな、
「何?春斗くん。」
「琥珀って、俺の事好きなの?」
「え!?そんな訳ないでしょ!
私の事、春斗くんまでからかうつもり?」
あ…やってしまった。キツく言い過ぎ。
「そっかぁー。変な事聞いてごめんね。」
「俺は好きなのに」
え、小さい声で聞こえた気がする。
好きじゃないのに…
好きじゃないのに…
好きになっちゃうよ…
好きじゃないのに、得意じゃないのに、出来ないのに、苦しいのに、合わせなきゃいけないって、すごく辛くて、きつくて、悲しい事。
何が好きか……
トムヤンクン。
今はまだ食べれないけど。
好きじゃないのは……
パクチー
トムヤンクンに入ってるのに。
なぜか無理。
恋愛なら……
好きじゃないのに
優しすぎる人
暖かすぎて気になる。
感情は様々で。
好きじゃないのに
付きまとわれるのは
なんだか寒気して申し訳ない。。
ちょっとイラっとしてしまう。
ほぼ無いけど。
複雑!
好きじゃないのに
嫌いとは、言えなくて。
好きな人には
好きとは、言えなくて。
言葉ひとつ たったヒトコトで
どれほど騒めく 波になるとも
知らずに。
【お題:好きじゃないのに】
好きじゃないのに
すきって言いたいのに、自分の心に嘘ついてすきじゃないって、もうやめたい。素直になれないのは生まれつき?素直になって傷つくのが怖いの。言い訳みたいな、はは
すきじゃないのに思い出すし、考えちゃうし、脳みそ君でいっぱい。どうしたらいいの。すきって変になるね。
朝が
朝が来たよ、とおくから。
真っ白な舞台のうえで、黄色のさかなはみどりに変わる
青いみ は れ ゆ
なも ゆ に れ て
白いちょうちょは
帽子のてっぺんがおきにいり。
花よりじょうぶな
火 三 シュガーなんて、
は つ おしゃれに言っても
こ 葉
っ が 家族のメモには
た い 砂糖と書くの
色 い
味が良いけれど わ
レモンも林檎もおなじよ同じ。鍋のなかではみなおなじ。
嫌いのうらには
立て札があるの
なんでものおもてには
全てあなたをうつすかがみ。
コーヒーはまだ飲めないけれど
にがいものはきらいじゃないわ
好きじゃないのに…
最近は仕事は仕方無いけど嫌な想いしてまでやらない様にしてる
想い悩むのも苦しくて 自分の気持ち押し殺してまでやる意味が無い
そんな自分が嫌になりそうで、もっと自分の気持ちに正直に向き合おう
自分を労るよりも喜ばせるような事かな
大それた事じゃ無くてもプチ喜びで良いから
特に他人とは割り切って付き合うのがいい
人で悩むのは凄く苦しくて…
好きじゃないのにたまたま出来て
出来ただけで任される
任されるけど知らぬうち
なぜやってるのか忘れていく
好きじゃないのにやってると
いつの間にか出来なくなる
勝手に築かれた信用も
それで気づけば消えていく
どうせ何の役にも立たない
知ってる自分が嫌になる
どこにも行き場のない自分を
好きじゃないのに守ってる