『奇跡をもう一度』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いろんなものは奇跡でできていると
今は思うようにしてる
無限に広がる宇宙のどこか
太陽系の地球上に
子猫が一匹生まれました、とか。
「奇跡をもう一度」
ある日、小さなわたしは
鳥に食われ
そのまま鳥の腹にとどまり
空の旅をした
見知らぬ異国に糞ごと着地し
雨水を受け
芽をだし葉脈をひろげ蕾をつけた
それからすこし力をこめて
ぷぅと薄紅の花びらをひらいた
そこに蝶がとまって
わたしの中の蜜を吸いはじめた
蝶がすべて吸い上げ
ふわりと飛び立つとともに
わたしの精神と魂も蒸発して
気化しながら
天へ向けて たち昇った
こんな幸福感は
はじめてだった
奇跡のようにわたしも
幸せになれた
自分を変えようと
自ら動き掴み取った現在(いま)
初めて気づいた小さな奇跡
「前の私も幸せだった」
自分にあった仕事だった
なんでも話せる友達だった
住みやすい環境だった
温かい人たちだった
離れてみてわかること
人も場所も環境も
全て奇跡だったのだ
もう一度
同じ奇跡は起こらないから
私は天高く
新しい奇跡に手を伸ばし続ける
一昨年の夏に戻りたい
これは私が、中三の時のことだった
私はその日初めて学校のみんなで集まる日だった
しかし、その前日に私の飼っていた愛犬の様子がおかしかった
いつもの事だと思い、私は少し気にしながらもいつものように生活を送っていた
次の日の朝、学校に行くために自分の髪を結っていると普段は直ぐに噛み付いてきて、吠えてくるいつもの元気な姿ではなく、何か私に訴えるかのように私の膝に来た
学校に行く時、私は愛犬に必死に伝えた
生きててね!すぐに帰ってくるから、絶対に死なないでね
私が愛犬に伝えられた最後の言葉だった
その日私は学校の廊下で学年主任から伝えられた
愛犬が亡くなったということを
もしも私に奇跡が起きるなら
その次の日になくなってしまったはずの愛犬がいたあの一瞬に戻りたい
そして、最後にもう一度
ありがとう
の言葉を伝えられたら、少しは私の心が穏やかになっていたと思う
なにもなかった
この世界に 私は
かけらすらなかった
いま君のかけらが 私の中に
たしかに存在している
君に会いたい
奇跡をもう一度
/ 奇跡をもう一度
君を失って初めて
奇跡ってのが何なのか
分かった気がするよ
〖奇跡をもう一度〗
「どうか、奇跡をもう一度…。」
じっと祈る時間があるのなら。
奇跡に向かって自分から歩みだそう。
奇跡は起きるものじゃなくて
起こすもの。
今踏み出したこの一歩が
何よりの近道だと信じて。
奇跡をもう一度
電車に揺られ帰宅する
君の会社のある駅を通る度に
君の姿を探してしまう
会ったところで会釈もされないと思うけど
君に会いたいんだ
君がいいんだよ
今日あった事を話すのも
美味しいものを食べたいと思うのも
君とがいいんだ
僕だけが望んでも仕方ない事だけどね
あゝ、奇跡がもう一度起きないかな
君と出会える奇跡がほしい
奇跡をもう一度
私の望むものをください
自衛官になりたい、
太宰さんみたいな作家になりたい、
守る力が欲しい等の願いがございますが、私は認められたいだけなのです。
だから、神様、この願いを叶えてください。
その奇跡で叶えてくださるだけで、私は満足なのです
人の役に立ちたい、認められたいだけなのです
僕は奇跡を見たことがある。
目の前に彼女が現れて、こちらに微笑みかけてくれたこと。忘れもしない、昨年の7月。
友人に誘われてライブを見に行って、興味が無いなりに楽しんでいた僕を一瞬で惹きつけた、彼女の光。
あれ以降色んなライブを見に行ったが、僕はまだあの奇跡に出会えていない。あれは色々な条件が重なって生まれた、本当に奇跡としか呼べない光景だったのだ。
でもあの奇跡をもう一度見たくて、今日も足繁く現場に通うのだ。
奇跡をもう一度
神様、この子は何度苦しめばいいの?
『…残念ながら、意識が戻る可能性は限りなく低いかと…』
医師の言葉に頭が真っ白になる。
次の再会は、白く清潔な消毒液の匂いが鼻をかすめる部屋のベットの上だった。
どうしてこんなことになったのだろう。
あの日、いってらっしゃいと見送った。
いつも通り、いってきますと笑顔で出かけていった。
帰ってくる、と疑うことはなかった。
だって、いつも帰ってきてたから。
だから、知らない番号からの着信で、事故の知らせを受けたとき
心臓が止まりそうになった。
まだ上手く理解しきれていない頭で、とにかく早く行かなくちゃと、仕事も放り出して病院まで車を飛ばした。
今思えば、よくあの状態で事故なく病院にたどり着けたなと、思い返して苦笑してしまう。
ふと意識を戻すと、ピッ…ピッ…と規則的に鳴る音が耳に届い
た。
体に管が繋がれて、ベット脇にある機械モニターには波線や数字が表示されている。
波打つ棒線とゼロでない数字が、まだこの子が生きていることを証明してくれているけれど、あの日から変わらず、固く目を閉じたまま眠り続けていた。
もう何度も何度もここへきていた。
最初の方こそ、息もできないくらい、悲しくて泣いていたのに、
この状況に慣れてしまったとでもいうのか、今は涙も出やしない。
『一命は取り止めましたが、意識が戻る可能性は低いです』
医師の言葉が脳裏をよぎる。
生きてさえいればいい、と思っていた。たとえ目が覚めなくても。
でも、この子は果たして生きているというの?
『生きて産まれてこれるか、無事産まれても、そのあと生きられるかどうか』
あの時も、こんな風に言われてたっけ。
それでも、この子は生きた。生きて、私たちの元に産まれてきてくれた。奇跡だった。
そっと、頬を撫でる。
少し冷たいが、ほのかに暖かさを感じた。
生きている。
『意識が戻る可能性は…』
淡い期待を覚えるたびに、あの言葉が自制する。
僅かな可能性にすがり続けていくのは、あまりにもつらくて、苦しくて、悲しいから。
ああ、でも、それでも。
『もう一度、声が聞きたい。笑った顔が見たい。まだまだたくさん、この子と生きたいの…』
震えた声で名前を呼ぶ。
大切な子。たったひとりのかけがえのない、大切な、大切な。
奇跡は二度も起こらない。
それでも、信じたい。
あの日、この子が産まれてきてくれたのは奇跡だったの。
ああ神様、どうかお願いします。
どうか、どうか、奇跡をもう一度。
お題「奇跡をもう一度」
リハーサル、僅かな人影を前に流れを把握して
いざ本番の日を迎えた。
幕が上がるその瞬間まで
「頑張ろう」という掛け声に緊張は高まっていた。
足が震え、手も小刻みに震えている。
幕が上がって見えた世界では、たくさんの人の姿と
包み込まれるようにピアノの伴奏と、仲間の声がした
1曲歌い終わる頃には、人前に立つ緊張よりも、
いかにうまく歌いながら、苦手な高さの場所で
体幹を保って立っていられるかを考えていた。
とにかく懸命に歌い、幕が降りる。
ガヤガヤ舞台を降りていくと、たくさんの友達や
過去に担任だった先生がいて「すごかった」と
迎えてくれて、泣いてくれた先生を見て、
「あぁ、やってよかった」と心から感じていた。
公園で棒アイスを食べていると
聞こえてきたこどもたちの大声。
どうやら食べていたお菓子が当たったらしい。
興奮気味に話す中には奇跡の言葉を口にするこどももいた。
懐かしさを感じながら当たりの書かれた棒アイスの棒を捨て、歩き出した。
あの頃の感動をもう一度、純粋に奇跡とはしゃげた時間をもう一度。
あたし
奇跡をもう一度なんて言わない
ただ
これでよかったんだって
誰かに言ってほしかった
かのじょはそういって
タオルケットにくるまって
ねむってしまった
かのじょが うしなったぶぶんは
タオルケットにかくれて
みえなかった
あまりにしずかなので
いきをしているか
おもわず たしかめた
そのせなかに
これでよかったんだよ
といってあげたけど
わたしのそのひとことは
よるのなかに
とけていった
奇跡、
そもそもこの世に生を
うけた事が奇跡のようなもの。
奇跡をもう一度と願うなら
あの日あの時の命を
返して下さい。
お題奇跡をもう一度
私にも、もう一度奇跡を起こせるだろうか
ずっと、いつ終わってもいいと思っていたこの人生に
好きなものが出来た
忘れていた、好きで好きでしかたない気持ち
体の細胞が目を覚ましだしたような感覚
もう一度奇跡を
母の命は持って一週間だと医者に告げられた。
母はそれをわかっているかのように、穏やかにベッドに横たわっている。
来年の桜を見ようよ。
とぼくは言うが、それは奇跡を願うようなものだという想いがめぐってくる。それでも母はいつもと変わらない笑顔になって、「おー、見よう、見よう」と答える。
ぼくは母に否定されたことがない。あったとしても、受け止めてくれてから、「お母さんはこう思う」と言ってくれた。
そんな日々の奇跡が何十年も続き、ぼくは生きてきたのだと思う。あと何を望めばいいのか。
日毎に細くなる母の手を握る。
桜、見たいねぇ。
今はまだ、奇跡の中にいる。
君はいいね。
そうやって
楽しくて、明るくて、今日が煌めいていて。
奇跡よもう一度?だなんて。
そんなものないよ
そんなもの起きない
誰がわたしの願いを叶えてくれた?
誰がわたしの苦しみを分かち合ってくれた?
そんなもの
どこにもなかった。
這い上がる気力なんてどこにもない。
わたしに生き延びようと思わせてくれる
何かなんてどこにもない。
なにもない。ありはしない。
誰が助けてくれるの?
誰がしあわせをくれるの?
いるはずなんてない。
あるはずなんてない。
奇跡なんてありはしない。
わたしだけ
わたしだけ
わたしだけ
奇跡なんて奪われたまま
この呼吸を恨んで、嘆いて
生き長らえてゆく、だけ、
だけ、
─
059【奇跡をもう一度】2022.10.03
とうとつに、田中先生が、吹いた。職員室中がびっくりして、全先生の視線が田中先生に集中した。田中先生は、いやぁ、すんません、というふうにペコペコしたものの、なおも笑いがこらえきれないようだった。
「いったい、なにがそんなにおかしかったんです?」
となりの席の山本先生がたずねる。田中先生は1組、山本先生は2組、お互い同じ学年の隣のクラスの担任である。
「いや、この都筑さんの日記がね……」
と差し出される日記帳。
そこには、「初めて100点をとったら、お母さんが『奇跡の100点!』といって大よろこびした」というようなことを、子どもらしいおおぶりの文字でかいてあった。
「ええっ、都築しのさんが100点!」
勝手に日記帳をのぞきこみにきた、うしろの席の高橋先生がすっとんきょうな声をあげて、これまた、ごめんなさい、とペコペコする。
「高橋先生は、この子が1年生のときに担任されてたんですよね」
「そうです、そうです。私、この子のお姉さんももったことあるんですけど、これがきょうだいか、っていうくらい差があって……しのさん、どうしてもお姉さんの優秀さと比べられてしまうから、しんどかったと思います」
田中先生から手渡された日記帳をくいいるように見つめて、高橋先生は、感無量、といった感である。
「しかし、きゅうに伸びたような気がするんですけど」
と山本先生。
「国語の《ごんぎつね》が、この子にとってはアタリだったようですね」
と田中先生がこたえる。
「挙手の意気込みがすごかったですし、漢字のミニテストまで意欲的だったんですよ」
それについては、山本先生も高橋先生も、わかり味しかない、といった様子で、
「ありますよね!そういう瞬間」
「あります!やりがいしかないですよね、そういう時って」
「教師冥利につきる、っていうか」
もう三先生とも、お互い、うんうんとうなずくしかない、という感じである。
「いま、お母さんとしては、奇跡をもう一度、というところでしょうかね……」
としみじみした様子で山本先生がいうと、
「でしょうね。ていうか、私がそんな気持ちです」
と高橋先生も、じーんときたような様子でいった。
「うん。わかります、その気持ち。でも、教師たるもの、奇跡をアテにしちゃダメです」
田中先生がそうきっぱりというと、二人の先生はびっくりしたように凝視した。
「あっ……ていうか、ほら。やっぱり子どもたちにちゃんとした実力をつけてあげなくちゃ……」
あたふたする田中先生に、
「でも、それ重要ですよ」
と山本先生は腕組みしながら、意味深げにうなずく。
「運動会とか音楽会で、とつぜん化ける学年ってあるじゃないですか。あれって、ぱっと見、奇跡だ!、とかって自分もおもっちゃうんですけど、実際は、担任とか学年団が、日常の学校生活のなかで、要領を得た働きかけをどれだけ積み重ねられたかどうか、なんですよね」
すると、高橋先生もうなずきながら、
「なるほどね……教材がクラスや学年の雰囲気にうまくマッチしたとか、偶然のめぐりあわせ、っていうのはたしかにあるんですけど。でも、だからといって、奇跡ではない。日ごろの積み重ねの結果が出ただけ、なんですよね……」
そして、いまおもいついた、というふうに、ことばをついだ。
「じゃあ、田中先生の新しい目標は、『しのさんの次の100点は、お母さんに奇跡といわせない』ですかね」
「あー……それそれ!オレのいいたかったこと、それです」
ぱっと、田中先生の顔があかるくなった。
「うまく言語化してくれて、ありがとうございます!」
そして、なにかいいことをおもいついたのだろう、くるりと机の方にむきなおると、あらためて日記帳をじっと見て、なにか書き込みはじめた。
赤ペンを走らせる音が、こころなしか、いつもよりはずんできこえるようだった。
奇跡をもう一度
私が体験するちょっとした奇跡は…
人との出会い
その出会いは潜在意識の中で、会いたいな〜と心の底から願っている時に現実になる
🧡 幼い頃、いつも小銭を握りしめて通っていた駄菓子屋、いつも編み物をしながら店番をしていたおばさんは色白な美人、そしてそのおじさんと息子がモデル並にかっこいい、未だかつてあんな美しい家族は見たことがない
今はお店も家もそこには無い、あーあの駄菓子屋よかったなー おじさん、おばさんどうしているかなーと
ノスタルジックに浸っていた数日後
スーパーで買い物をしていると目の前に2人が現れた
びっくりして挨拶すると、あの頃と同じ笑顔で子どもにお菓子を渡してくれた。
私が想い描いていたシーンが現れたのだ。
これは現実なのか、幻なのか一瞬世界がボワーッとした。奇跡だ!
💚 その年、私はオリンピックを目指しているあるアスリートに夢中だった。
まわりの人間にも、今年一番会いたい人は〇〇くん!
と宣言したり、頑張ってーと心の底から応援をしていたのだ。
年明け3日、箱根駅伝の応援も終え、いつもの様に
ゴール地点で余韻を楽しんでいると、目の前に憧れの
アスリートがいる!
持っていたトートバッグにサインとツーショットの写真を撮って頂いた。
私の後からは、次々とファンが溢れかえりそこはサイン会場となっていった。
早々にサインをもらった私はその様子を見て、ボーっとしながら、会えた!奇跡だ!と呟いた。
💙 毎年、年末に東京ドームにアイドルのコンサートに子連れで行っていた私、その年はもっと近くで観たいと姉家族と共に地方都市の小さい会場に初めて遠征することにした。席は花道の下、アイドルの汗が降りかかりそうな場所でした。
ライブの余韻に浸り、帰ろうとすると大雨の為、新幹線か止まってしまった。何時間か後、やっと新幹線に乗り込めることになった。
ホームにはいつ乗るかもわからないアイドルを待っているファンの山、私たちはお先に帰りまーす♪と乗車東京に着き、子連れの私たちは降りるのに手間取り、最後の最後に下車をすると… 目の前にアイドルがー
嘘でしょ!すぐ横に一緒に歩いているよー!
奇跡だ❣️
我慢強く、入り待ちしていたファンのみなさん、ごめんなさい🙇♀️