『奇跡をもう一度』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今の貴方にこの場所に帰ってきてほしいとは思わない
あの頃の貴方にもう一度会いたい
もしも奇跡が、起きるなら
行き場のない言葉たちがただ心に浮かんでは消えていく
貴方がこんなにも突然去って行ってしまうとは思わなかったから
一つの大きな不幸が引き合わせた二人の関係
そこにはいつも
奇妙だと思えるほどの確かな温もりが存在した
あの頃の日常は奇跡だった
所詮、流れ星のような一瞬の幸に過ぎなかったのだ
どうか、奇跡をもう一度
会って貴方に話がしたい
悲劇の人生から私を拾い上げてくれた
惑うことなく真っ直ぐ愛してくれた
信じることの喜びと安心を教えてくれた
貴方に伝えたい
もしも奇跡が、起きるのならば。
貴方に伝えたいことが、たくさんあったのに__
あの笑顔が私を幸せにしてくれた
あの笑顔でわたしはあなたを想うようになった
あれから色々な事があなたにあって
あのときの笑顔はもう見られないのかもしれない
あなたは今もたくさん笑ってくれる
今の笑顔がたくさんの事を乗り越えたあなた自身
だって分かってる
そんなあなたを誇りに想ってる
でも
またあの屈託なくキラキラ輝くあなたの笑顔が
見たいんだ
奇跡をもう一度
あの日見た綺麗な景色
海の上に浮かぶ夕日に
時間が経てば月が浮かぶ
その時砂浜に
君が楽しそうに笑ってる
「ねーねー、今の見た?」って
しょうもないことで笑っていた
あの特別な時間、空間を
もう一度
僕にとって君に出会えたことは
奇跡だから…
奇跡って何だっけ
ゆきはそう言った
僕はその時、夕飯の好物のコロッケがうまいだとか、テレビの議論がつまらないだとか、そんなことを考えていて、その時はさあ、としか返事をしなかった
夜、眠れない夜に、またあの言葉を思い出した
奇跡に疑問を持つのは、その奇跡を常に打ち砕かれてきた人だ
だけれど反対に、奇跡そのものを昔は信じて体感していた人だ
世の中に絶望が蔓延してるように、皆奇跡を知っている
朝起きて、歯を磨いた。いつも通りの朝だ。仏壇に手を合わせて、幸せそうに笑うゆきの顔を見て僕は言った
あの時の答え、分かったよ
少女はキラキラと目を輝かせる
男はだらだらと冷や汗をかく
「どうやってやったんですか!」
「(どうしてこうなったんだろうなァ!)」
男は趣味で奇術を学ぶ男だった。
少女は本気で魔法に憧れる少女だった。
男は遠い昔の学び舎の活動で、奇術に夢を見たが
残念な事に物覚えが悪くドジだった。
諦めきれず、かと言って弟子入りもできず。
月が真上にいる今とぼとぼ家路に向かっていた。
ところが通りがかりの公園に少女がいた。
当然今は真夜中。どうしたものか
親の影すら見えず、ない勇気を絞って声を出す
「きみ、どうしたの?」と
遊具に腰掛け、俯いていた少女に寄れば、
驚いたかの様に顔を上げて見せたが
土砂降り雨にあったかの様に泣き腫らして
「家にかえれないの…」とつぶやく。
…本来ならば、この時点で手に負えない。
連れて行くべき所があったのだろうに
男は元来悲しい表情というのが苦手だ。
故に誰かを笑顔に出来る「奇術」に夢を見た。
男は少女を笑顔にしてあげなければ。
妙な使命感に駆られてしまったのは
生来のさが、とでもいうべきか。
或いは非日常体験に少しテンパってしまったのか。
「えっと、ねえ君こっちを見て」
今から不思議な事が起きるよ、と怪しさ満点
口上も下手な男だが、少女の気は引けたらしい
そっと自身の手を握って、パッと開かせてみれば
「はい!宙に浮いた炎だよって熱ッ」
…残念な事に開いた衝撃で自身の服に燃え移ってしまう。どうやったか?男もよくわからない。
ボォっと勢いよく燃えはしないが、男はパニック状態
……さて、少女の話をしよう。
少女の祖先には魔女がいたらしく、魔法に憧れたが
残念な事に才能に溢れすぎてドジだった。
しかも加減も下手で、同じ魔女の母に叱られてばかり
今日も家を水浸しにして、居た堪れずに公園へ
ところがそんな少女に声をかける変わり者。
知らぬ大人にどうしよう、と戸惑うも
男は自分の顔見て「どうか泣かないで」と
逆に慌てふためく。
幾らかの時間ののち、男が手を突き出して
「不思議な事が起きるよ」と握った手を見せる
そうして開いて見せれば、「魔法」を使ったのだ!
しかも少女と違って制御もしてる。
少女はパッと笑顔を浮かべたが、どうやら
魔法の火が男の服に移ったそうで。
それは大変だと少女も魔法を使う。
その結果ー
「…火を消そうと、したんですけど…」
「うっかり水が出過ぎちゃった、って事だねうんハックション!」
服に移った火に慌てていたはずが、
頭上から滝の様な水が落ちてきた事に混乱し
目の前の少女が悲痛な声で「ごめんなさい!」
というから事情を訊いたのだが…
辛うじて男のバックは濡れておらず、
中に入れていたタオルで自分と少女の体を拭いた所で
もう一度少女は口を開いて
「おにいさんも魔法使えるんですね…どうやって
そんなふうに使えるんですか?」
なんてとんでもない爆弾発言を言って……うん?
「わたし全然使えなくって、きょうもお母さんに怒られちゃったんです…でも、おにいさんついさっき火の魔法つかったじゃないですか」
魔法じゃないね奇術だよ?
「まだ水を出すことくらいしか出来ないから、どうやって炎出せるか教えて欲しいんです!」
そもそも何もない所から水すら出せないが?
「きじゅつ、って火の魔法の名前なのかな…わたしまだ詳しくないので、くわしくしりたいです!どうやってやったんですか!」
どうしてこうなったんだろうなァ!
少女は目をキラキラと輝かせる。
男はだらだらと冷や汗をかく。
とりあえず、これ以上外にいると風邪を引いてしまうから。
少女を家にまで送る事を決意した。
奇跡をもう一度。なんて、俺には荷が重いんだが!
「なんでこんなことになったんだよ...。」
1人の男の子が海辺で嘆いていた。
そこにはもう1人の男の子の遺体が横たわっていた。
2人は仲睦まじい子達だった。同じ病院で生まれ、同じ学校に通い、同じクラスで学び、同じ部活に入り、同じ趣味にハマり、皆は一同に「生き別れの双子」、「奇跡の幼なじみ」と呼んではやし立てた。
しかし、それは突然終わった。もう1人の男の子が少しずつ1人の男の子と差別化を図ったからだ。段々と2人とも話さなくなりそのまま成長していった。
そして昨日、電話が来た。「あいたい、」そう言って電話を切った。今思えば場所すら言わないのはどうかと思うが、昔のよしみで何となくわかった。
しかし出向くと変わり果てた姿。そっくりだった頃や、離れていった頃とは一段と変わった姿になってしまった。唯一手首に巻かれた一緒に願ったミサンガだけは残されて。
「なんでだよ...、まぁ、お前らしいけどさぁ...。
俺も覚悟決めるか。」
そう言って1人の男の子はもう1人の男の子を抱え眠るように息を止めた。
『なにがあっても俺たちは最後まで一緒にいような。』
その現場に駆けつけた彼らを知る人々はこう唱えた。
「奇跡よ、彼らを起こしてくれ。」
もしももう一度君に会えるとしたら。
その時は笑って撫でてあげよう。
空想の中でくらい、奇跡が起こったっていい。
あの時、ああすれば良かった
あの時、こう言えば良かった
後悔しても後の祭り
後悔しないために
今を全力で生きる!
その先に、きっと
天が与えてくれた奇跡を
信じたい!
笑った顔も
怒って拗ねた顔も
私が覚えている
全部忘れない
奇跡は一度だけでいい
悲しい別れは二度としたくないから
奇跡をもう一度とは願わない
「いやまじで十代の頃の4徹しても平気な体がほしい」っていう。これに尽きる。もうさ、今若い諸君は今を存分楽しむがいいよ。ババアムーブするけど、年々本当に節々が動かなくなってくんの。「肩いてーわはは」がまじで治んねーからな。出来るだけ怪我すんなよ。まじつれーやつ。あと姿勢綺麗に生きたらいい。猫背巻き肩本気で治せ。背中丸まったババアよりぴんしゃきのおばさまはやはり美しい。ババアのダイエットはつれーのよ。
あの時も、今も
僕たちは同じ光を求めて旅をしている
まだまだ終わらないから
怖い、という感情を
これからもたくさん味わうだろう
結局戻ってくるのかもしれないし
二度と戻らないかもしれない
出会った時から生きているこの繋がりは
奇跡なんだと今更気づく
その糸をたどると
きっと同じ傘の下
裾を濡らす雫の冷たさを
分かち合っていたんだね
次は飛び込むだけだ
#奇跡をもう一度
奇跡をもう一度、ということは既に一度は奇跡的な事に出会っているという前提という事なんだろう。
しかし、奇跡的な出来事なんて一度もない身にとっては、さらにもう一度なんてある訳ないやないか!
そう、そもそも奇跡的な事なんて起こるはずがないと、はなから否定しているのです。
-奇跡をもう一度-
今日までの努力。
今日までの汗。
今日までの涙。
一人ひとりの思いが、
ひとつになって、
挑んでいく、
日本の頂点。
あの奇跡をもう一度。
拍を打つ一瞬につぎを願うから
すてばちな音をたたえる冷蔵庫
奇跡をもう一度
あなたと過ごした日々はいつだって光輝いていた
楽しみにしていた遠出の日も、変わりない毎日も
そばに寄り添うだけで伝わる体温に愛おしさが溢れた
失って初めて気付く
それは永遠に続くものではなかったのだと
永遠に返ってくるものではなかったのだと
写真では愛おしい過去の記憶だけが切り取られ、あれほど毎日聞いていた声ももう思い出せない
叶うならもう一度だけ、あなたが私を呼ぶ声が聞きたい
「奇跡」
奇跡…
これまでどんな奇跡があっただろう。
言われて考えてみたけど、ぴんとこない。
でも今、私という人がここにいて、色んなことを考えながら生きていることもきっと奇跡なんだろう。
この世界に生まれて、何億通りもの人生を生きて、たくさんの人がいる中で人と出会って、また新しい人が生まれて。
これまでの軌跡がなければ今ここに私もいなかったわけで。
日々小さな奇跡を積み重ねながら生きている今。
なかなか大変な世の中だけど、私なりに生きていこう。
黄昏時の気分は人それぞれだ。
個人個人の事は計れないけれど、例えば幼い頃は、俗に言う“難しい事”は考えないで、友人と遊ぶ事だったり、その日の夕飯の事を考えている。
私もそうだった。
未来に漠然とした不安を感じたり、明日が怖いとか一切考えていなかった。
すれ違う小学生が羨ましいと、よく言われていた大人の言葉が痛いほどよく分かる。
人生が苦しいと理解したのは、まだまだ最近のことだけれど、此処で“私”は停まってしまうんだと、恐怖を感じる。
私には“現在”が人生のどん底に感じてしまう…
奇跡をもう一度。
こう思ったのは、これで何度目だろう。
目の前に存在している男は、私が前世で心から愛した人。
何百年という刻を経て、この手で抱きしめることができる。
私は陸上部に所属している。
特別に足が早いってことではない。
むしろ皆より遅い。
ただ、走るのが好きでやっている。
そして皆で『部活めんどくさいね、でも頑張ろ』という
会話が続いてくれればいい。
でも自分はやはり遅いため決勝には残れやしない。
みんな活躍しているのに自分だけ取り残されたようだ。
あの日はきた。
ある大会の事だった。
いつもは100mだけだが、お父さんのおすすめやおばあちゃんにおすすめされたので200mに挑戦してみた。
だが、右太ももの痛みが急に走りあまり早く走れない状態だった。
それでもせっかくの大会だから私はやろうと思った。
頑張って2種目とも走った。
なんと、200mだけ決勝に残れたのだ。
結局200mは最下位だったが、自己ベストを出した。
あまりの嬉しさに顧問に報告する時思いっきり泣いてしまった。
沢山褒められた。
きっと感動とはこういう事なんだろう。
これからもたくさん走り抜けようと思った。
あの『奇跡をもう一度』ね、
いつもありがとう
友達で居てくれて
喧嘩もするけど
それすら
楽しいの
ありがとう