『太陽の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
大好きな彼と久しぶりにデート。
差し伸べてくれた手を取って、当たり前のように繋いでくれる。
「行こうか」
雲ひとつない空が眩しいのは、彼の笑顔も一緒で目を細め、顔がほころんでしまう。
ああ、彼が大好きだな。
「あ……」
なにかが足に当たって転びそうになるけれど、彼が繋いだ手を引っ張って抱き寄せてくれた。
「セーフ」
楽しそうに笑ってくれる表情。一緒に暮らしていて、当たり前のように見ている笑顔なのに、ドキリと胸が高鳴る。
私は、彼の手を離して首に手を回す。そのまま身体を彼に預けて抱きしめた。
「どうしたの?」
「ううん……安心するから」
彼の表情は見えないけれど、くすっと笑うのが分かった。
「お天道様のしただよ?」
「関係ないもん」
普段は人の目を気にするけれど、大好きな彼を太陽の下で抱きしめたかったの。
おわり
一九三、太陽の下で
太陽の下でひなたごっこ!
とても暖かくなるし自分の時間を大事にできるとても貴重な時間
燦々と輝く太陽の下で、私は青い芝生の上に寝転ぶ。
今日は良い陽気だ。
先ほど昼ごはんを食べたばかりで、心地よい睡魔が私を襲う。
たまに吹く風が気持ちいい。
私がウトウトしていると隣に人の気配がする。
『なんだよ、もう少しこのままでいさせてくれよ』
心の中で、そう呟く。
「ねえ、次の講義始まっちゃうよ」
聞き覚えのある声に薄目を開ける。
眩しい笑顔がこちらを見ている。
ドギマギしながら思う。
『ああ、これが本当の太陽の下だ』
そして続けて、こう思う。
『もう焦げて、溶けちまうよ』
作品15 太陽の下で
「こんばんは」
「あ!こんばんは!久しぶりですね」
「そうだな。休憩か?」
「はい、今は妹が頑張ってます」
「働き者だな」
「そうなんですよ偉いでしょ?そちらは娘さんでしたっけ?」
「兄弟だ」
「ああ、僕のとこと一緒だったか。それは失礼」
「かまわない。間違えられるのはいつものことだ。おまえのとこの妹といえば、双子だったか?」
「はい。あの子ほんとに可愛くて可愛くて、ずっと一緒にいたいくらい可愛くて、朝も夜も来ないでほしいくらいです。あ、これ写真ですよかったらどうぞ」
「シスコンは変わらずか。気持ちだけで充分だ」
「そうですか……」
「妹とはたまにしか会えないと、以前言ってたな。可哀想に。親とは仲良くしてるか?」
「いつもどおりですね。あ、でも義母の方はやっぱりちょっと怖いです……あまり僕の事好きじゃないみたいだし……」
「ああ。お前たちが生まれるときは、産める場所を力尽くで消したとか言っていたな」
「初めてみんなからその話を聞いたとき、驚きましたよ……元はと言えば父さんが悪いのに……母さんが可哀想」
「あの男、浮気症だからな」
「いや、そういうわけじゃ」
「父親というより、一族といった方が正しいか。そしてその遺伝子をお前は見事に受け継い⸺」
「一旦この話やめましょう!ほら、あなたの話も聞かせてください!お母様とは元気にやってますか!」
「母は私が産まれる前に亡くなっているが?」
「やっべ」
「……」
「……」
「話変えるか?」
「お願いします」
「ところで、あと何分くらい休憩がある?」
「僕はついさっき休憩入ったので、まだまだ時間あります。そちらは?」
「残念なことに、残り数分だ」
「それは大変だ!そろそろ交代じゃないですか?あの方が来るかも」
「だな……ところで、質問なのだが」
「どうぞ」
「私のとこの兄弟と、お前の妹。先日喧嘩していた気がするのだが、気のせいか?」
「してま……したね、してました。結構派手に。あ、」
「……会っていない事を願おう」
「そうですね。あの、アマテラスさん。あそこにいるのってもしかして」
「姉上!」
「おおツクヨミか。どうした?」
「聞いてください!あのアルテミスっていうやつ!オリオン様に会える短い時間だから邪魔しないでー、なんて言ってくるのですよ!私が必死に働いているというのにそれを邪魔だなんて言いやがって!全く、なんて女だ!」
「そうかそうか。ところでツクヨミ」
「はい」
「今私の隣にいるのは、アルテミスの兄上だぞ」
「あ」
「おいてめごら。僕の妹がなんだって?」
「アポロン様でしたか!これは失礼しました。貴方様の妹はとてもお美しいです!」
「今更おせーよ!もう一回言ってみろよなあ!」
「本当に申し訳ありません!」
「アポロン。ちゃんと話を聞いていたか?」
「ああ?なんですか?」
「オリオンだとよ」
「オリオン……?……オリオン!あいつか!星にしてやったというのに。アマテラスさんすみません、ちょっと失礼します!」
「脚の早いこった」
「姉上」
「どうした」
「私、アポロン様に殺されませんよね?」
「多分な」
「多分って……ああ、なんて言うことを言ってしまったんだ……」
「安心しろ。目の前にいるお前の姉は、偉大なる太陽神だ。太陽の下でなら、どんなやつも無事さ」
「姉上……」
「どうした?感動のあまり言葉が出ないか?」
「残念ながら、アポロン様も太陽神です」
「……あ」
⸺⸺⸺
ギリシャ神話と日本神話の太陽神が、両方兄弟月の神だなと思ったので書きました。書いたはいいけど雑すぎる。ツクヨミは性別よくわかりません。幼少期、神話にどハマりしてたので、その記憶を頼りに書きましたが、間違えてるところが多そうです。
ギリシャ神話のほうが日本神話より古いのですが、最後の展開を入れたかったので、アマテラスの方が年上の感じにしました。
どう弁明すればいいのかわかんない。
てすとがやばい。
私の好きな人は太陽の下を歩いている。
私は足元も見えないくらい暗い場所をただ彷徨っている。
私たちの境界線は嫌なぐらいはっきりとしている。
たぶんこれから私と好きな人は一生
関わることなんてないだろう。
私たちの生きている世界は一緒でも
過ごしている世界は全くの別物なんだから。
12月の初めまでテスト週間なんでこれからあんまりちゃんとした文章書けないかもです、
木漏れ日がノイズみたいに邪魔だからひなたで見せてよ君の笑顔を
題-太陽の下で
太陽の下で
嫌なことがあった。だから逃げた。
よくないことほど頭の中で繰り返されてしまう。目のまわりにじわじわと何かが溜まってくるのを感じて、思わず君のいる教室に飛び込んだ。
「なに、どうしたんだーい。」
そうおちゃらけて笑う君は、何よりもあたたかかった。
もう放課後で、自習用に開放されてはいるが、人もまばらな教室。窓際にいる君の足元にしゃがみ込んで、涙が頬へ流れるのを感じる。
「えぇ?……撫でてあげよっか?」
さらさらと、不器用な手つきで髪を撫でてくる。自分の手より遥かにあたたかい温もりが伝わる。泣いている友達の頭を撫でる、って、どうなんだろうか。普通、背中をさするとかじゃないのか。
「ふはっ」
泣いてる人の慰め方も、君へのこの感情も、何もかも、君は知らないんだと思うと、面白くて仕方がない。堪えきれずに吹き出すと、「おい、笑うな!」と君は怒った。
女子「ん〜眩しい…」と彼女は太陽の方向に手をかざし
眩しそうに空を見た
※太陽の下で
もう冬だというのに太陽に焼かれる気分を味わえる
空気は冬らしく冷たいね
乾燥が気になる季節だというのに
捻挫内出血の治療のためにヒルロイド処方されたわ
ヒルロイド(ヘパリン類似)薬は
血行促進の効果があるけれど
そのせいで激しく乾燥を促すのをご存知ですか?
私は超乾燥敏感肌なので、この副作用に激しく困る
あとまだ輸血の影響で内出血しやすいから
ヒルロイド(ヘパリン類似)薬は使用禁止でした
血行促進作用のせいで内出血まで促進しちゃうとな
つまり自然治癒ですな!試される我が治癒力!
「血って赤いんだよね」
太陽の光を遮るようにして手を伸ばしている彼女が、
脈絡なくそう呟いた。
「…なに、突然」
怪訝な顔を隠そうとも思わずに彼女を見る。背景を揺らしながら、太陽はじわじわと自分達を上からも下からもあっためてくる。否応なしに流れてくる汗を、肩にかけたタオルで拭いた。今は運動会の真っ最中で、グラウンドの方ではわーきゃー言いながら大玉転がしをやっているというのに、彼女は全く戦況を見ていないらしい。まぁ、俺も同じだけど……と思いながら運動靴で地面を擦った。俺が見ているのは、太陽ではないけれど。
彼女は太陽に透けた自分の手を見ているようだった。横からそっとその手を盗み見れば、確かに太陽に翳した手は赤く透けていた。これが直接血を見なくても色がわかる、唯一の方法なんだろうか。
何となく、自分も太陽に手を翳した。眩しさを乗り越るように目を細めれば、彼女と同じように手は赤く透けた。人間みんな同じなんだな、と少し思った。
グラウンドの方から一際大きい歓声が上がった。どうやら、勝負が決まったようだ。翳していた手を下ろして、喜んでいるのがどちら側かをじっと見る。どうやら、自分達のチームが負けたみたいだ。
「…うちが負けたみたいだな」
「これ、勝敗が最後のリレーにかかってるやつじゃない?」
彼女が少しだるそうにため息をついた。俺と同じように、彼女もまたリレーの代表に選ばれているからだろう。近年のあれこれが理由なのか、今年は男女混合リレーが運動会のトリを飾る種目になっている。更に言えば、男女交互にバトンを渡すというルールであるため、彼女と俺は順番が前後だった。プレッシャーかかるなあ、とか言いながら彼女は靴紐を結び直している。俺と違って、彼女は文化部なので他クラスの人と競うのが嫌なんだろう。こればかりは足ばかり速い自分を恨むしかないと、彼女はいつもそうやって笑っていた。
きゅ、と同じように靴紐を結ぶ。運動会も終盤のためか、太陽が少し傾いてきた。秋も半ば、西日とまでもいかなくても眩しい陽に目を細める。
ぐ、と手を肩幅に開き、指先を地面につけた。カウントダウンで膝を伸ばす。スターターなんて柄じゃないと何回もぼやいたが、くじ引きで決まった結果であるためしょうがない。ピストルの鳴る音と共に、身体を前に押し出した。
カーブを走る中、滑りそうになる足でなんとか地面を踏み締める。太陽が背に当たり、さっきの彼女との会話を思い出す。あの時の手と同じように、今度は自分ごと赤く透けているんだろうか。
彼女の背が見えてきた。しっかりとこちらを見据える目には、西日など見えていないようだった。練習していた時と同じ距離で、彼女が走り出す。こちらに目は向けず、されど手は差し伸べたまま。
ぎゅ、とバトンを握りしめる。西日がささった彼女の手は赤い。その赤さに覆い被さるように、俺はバトンを彼女の手に押し込んだ。
暑く眩しい太陽の下で、彼女の姿が赤く透けていた。
「太陽の下で」 白米おこめ
小説
迅嵐※友情出演:生駒
「好きなところ?」
多分今、俺は隊服と同じくらい真っ赤になっているに違いない。
生駒との模擬戦で課された罰ゲーム。それは『負けた方が迅に自分の好きなところを聞く』というものだった。生駒は随分と勝てる自信があったらしく、負けた後に聞こえてきたのは「これで素直になれるんやないか」という一言。付き合っていても素直になれていないことは、気の置けない友人にはお見通しだったという訳だ。
「……何かあったの急にそんなこと聞くなんて」
「うっ……いや……別に……」
罰ゲームという事を見透かされている気がして少しだけ居心地が悪かった。でも聞きたかったのは嘘では無い。常々知りたいと思っていたのだ。
「…どこが好きで付き合ってくれてるのかなって」
「ふぅん」
ちらと横を見ると、こちらの会話が聞こえるか聞こえないかのギリギリな距離で生駒が見ていた。普段から表情の起伏が乏しい友人は、オーラから言いたいことが伝わってくる。『頑張れじゅんじゅん!』……人の気も知らないで!
「…いいよ教えてあげる」
意地の悪い笑みを浮かべた迅が顔を寄せてくる。驚いた俺が一歩下がると、迅もまた一歩歩み寄る。何度か繰り返すと、背に壁が当たった。しまったと後ろに目をやり視線を戻すと、迅の空色の瞳と視線がぶつかる。
鼻と鼻が触れ合いそうな距離。この時間帯は人が通らないとはいえ、絶対では無い。それでも好きな人に迫られ抵抗する事など出来ず、俺は固く目を瞑る。
ふ、と小さく笑う声が聞こえたかと思うと、耳元で誰にも聞かれないように迅が囁く。
「好きなものを目にすると輝くように笑うところ、太陽の下でコロと楽しそうに散歩してるところ、……おれの前では恥ずかしがり屋なところ」
「んえっ」
その後も次々と出てくる『好きなところ』のオンパレードに、俺は茹だる顔を隠しながら受け止めることしか出来なかった。
「どんなおまえもぜーんぶ好き」
「か、勘弁してくれ…」
これでは罰ゲームではなくご褒美だ。
頭の中に生駒の声がトリオン体の通信機能を通して聞こえてくる。
『人払いしといたるからな』
友人の気遣いに小さく頷いた俺は、顔から手を離し、迅に躊躇いながらも抱きついてみる。迅はこの未来が視えていなかったらしく、ぴくりと肩を跳ねさせた。きっと今の俺の反応に集中しすぎていたのだろう。
「……生駒が、人払いしてくれるって」
ぎゅっと抱きしめる腕に力を込めると、迅も俺の背に腕を回してくる。
……生駒のおかげで、少しは素直になれた気がした。俺は心の中で、気を使ってくれた友人にナスカレーを奢る計画を立てたのだった。
後日、生駒と迅の会話にて(トリオン体の通信)
『迅〜俺の好きなところは〜?』
『嵐山の可愛いところを存分に引き出してくれるとこ〜』
『もうちょい好きなところ無かったん?』
太陽の下で
推しのあなたと…
手をつないで歩きたい
ささやかな夢
あなたとなら…
明るい太陽も好きに
なれるかもね…
太陽の下のあなたの微笑みの不格好さがとても好きです
穏やかな冬の日差しの中、花が咲いている。シクラメンが咲いている。サザンカも。
エリカの白い花が咲いている。公園の花壇を埋め尽くすように。
霜月の太陽の下で、冷たい風に吹かれながらも、花を咲かせている。
葉が枯れて落ち葉となり、枯れ木が多い公園の中で、花が植えられ、育てられた花たちが色彩を放っている。太陽に祝福されているかのように。
スマホの画面を見ているだけの人々に気づかれにくいとしても、自然の美がそこにある。確かに色づいている。
風が吹き落ち葉が花壇に入ってきても、花の美しさは変わることが無い。
見つけた者だけが感じることができる。
育てていた者にとっては開花が報いとなる。
太陽の光を浴びて、冷たい風に吹かれながらも、シクラメンは、サザンカは、エリカは、公園の花壇に咲いている花たちは、今日も変わることなく咲き誇るだろう。
いつかは萎れ、花びらを散らし、枯れゆくとしても、霜月のこの瞬間にだけは咲いている。
見る者に一時の癒やしを与えながらーー。
ーー種は蒔かれ、芽を出し、花を咲かせる。それは自然が創り出す一つの美。それは決して損なわれること無く、いつまでも続いていくーー。
ありがとう、ごめんね、 おやすみを繰り返しながら人生を体験
「だってお前、お前といない時の俺を知らないだろ」
いつも心配性で優しく甘やかな幼馴染みが、私の見たことのない顔でそう笑った。
"太陽の下で"
太陽の下で
上も下もない
地球は中心ではないから
太陽系では太陽が中心だね
上下って別にない
書く習慣やネットでも
一個人として同じ場所にいる
年齢も性別も問われない
ただの1つの呟きに過ぎないんだ
数があるにしても
数に支配されなければ
ただの呟きで
自分に響かないなら雑音の1つ
たったの1つでも
アナタに響くのなら
それで私には十分だし
多数の雑音だとしても響く1つを彩る
悪くはないと思う
影踏んで 光る水面に君を見て
/お題「太陽の下で」より
太陽の下で、麦わらの帽子をかぶり、白いワンピースを纏って、幸せそうに笑うおしとやかな少女がひまわり畑の中心で笑っている。
そんな絵画みたいな瞬間を人は割と共有してると思う。
でも、現実はそんなに美しくは見えない。
百歩譲っても、写真の中だけ。
いっそその理想を全く覆したらどうなるだろうと暇の中に考えた。
生まれた時から自分ことが好きで、周りの人も好きで彼女が欲しいとクラスで嘆くようなバカだけど、
ずっと幸せに生きてきた少年。
きっと被写体はコイツだな。
変わらないのは差し込む太陽だけ。
こんなに早く人生が終わるとは思っていなかったんだよと半笑いで言い訳をして撮影に入る。
野球部らしい坊主、それに黒い肌。
汗臭いユニホームを着て、黄ばんだ帽子を深くかぶる。幸せなんだけど死んじゃってるから、とりあえず落ち着いた表情で、菊畑の中心に寝転がる。
心の底からありがとうと大声で叫ぶ。
なぁんだ、意外と理想通りでなくても悪くないじゃん。死んだあとなのにどうして撮影があるのかは知らないけど。
一人一人違った人生を歩んでいて、それがみんなの共有する理想のようなものでなくても、太陽が照らしてくれる限り、そんなに悪いようには見えない。
理想ばかりにとらわれる人にアドバイスできるかも、俺って天才。
馬鹿だけど、野球部だけど、考え事するのが好き。
ナルシストで汗臭いけど、愛はある。
全然大丈夫。イケメンで爽やかという理想になれなくても。
「太陽の下で」
闇の中でしか生きられない吸血鬼が、
太陽の下で育った盲目の少女と出会った。