『天国と地獄』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
昨今のブラック企業問題は、天界の鬼たちにも該当されている。
どうやら地獄へ落とされる魂が一昔前から急激に増加したようだ。
明らかに人数オーバーで、監視の管理が行き届かない
終わりがないので罪人は増えるばかりで狭い
普通に疲れた、休みがほしい
鬼たちの陳情は日々増える一方である。
上層部もこの問題を重視しており、近々人員を増やすことを約束しているが、鬼研修を無事合格できる者は非常に少ないので、幸先は暗そうである。
そもそも天国、地獄ともに職員が少ないのは、適正な魂が流れてこないのが原因である。
現代においては多様性が叫ばれ、はっきりと白黒をつける事は良しとされない風潮だ。
善と悪のあり方についても疑問視されている中で、強い志を持った魂は非常に稀である。
では地獄へ落とされなかった者が行く天国はどのような状況かというと、それはもう閑散としている。
元々輪廻する魂の休憩場所として扱われる存在であるため、設備と人員は最小限だ。
地獄界隈では天国と地獄の雇用状況のあり方についても不満の声が上がっており、早急な改善を求められている。
『天国と地獄』
君を裏切った
夢を叶えてほしかったんだ
汚れ仕事は何でもやった
きっと僕は地獄に落ちる
君は天国に行けるだろうな
せめて死んだあとくらい
君の傍にいたかった
今いる場所が極楽だとしたら
地獄もきっと今いる場所のことだと思う
"天国と地獄"は紙一重。
気分次第で天国にも地獄にもなれる
それはきっと人生全般のことを指すんじゃないかな
「天国と地獄」
それはいつも隣り合わせ。
人生一歩間違えれば地獄行き
誰だって天国に行く可能性も
地獄に落ちる可能性はある。
天国 地獄 大地獄・・・。
名前の文字数でどこ行きか決められたら
堪ったもんじゃ無いよね。
女の子は結婚して名字が変わるから
天国行きに変わる可能性ある
と言ってる平和な日常です。
地獄の門は不忍の池に溢れる蓮の影
『天国と地獄』
「天国なんてあると思うか」
「……え?」
珍しくキミが問いかけてくる。一瞬、私たちの間には沈黙が満ちる。
「うーーん、あっては欲しいと思うよ。あるかどうかは、なんとも言えないね」
要領を得ない私の答えにキミはそうか、と呟いたっきり黙ってしまった。
「珍しいね、キミが私に質問するなんて。さかもそんな、答えがないようなこと」
「子どもたちが、」
「?」
「子どもたちは天国に行けると思うか?」
「……ああ」
今朝から大々的にニュースで取り上げられている話だ。遠足で子供達が乗っていたバスが事故を起こしたという。
「せめて行って欲しいよね、天国。賽の河原なんかじゃなくて」
「……ああ」
キミは優しすぎる。面識なんてないのに、死んでしまった子どもたちのことを深く思ってしまう。考えすぎてしまう。
本当に優しい人。私はキミのことを抱きしめた。いつもなら嫌がるキミは、今日は静かに私の胸のなかに顔を埋めた。
【天国と地獄】
地獄絵図とか見るとさ「こんな感じなんだ」って思うけど逆に天国ってどんな所だと思う?
もしも天国ってホントにあるなら、なんか歪んでそうじゃない?もちろん全員が楽しく幸せに過ごせるような場所があればいいなと思うよ。でもそんなの無理だと思わない?幸せは人それぞれ違うでしょ。
私は毎日美味しいもの食べて読書でもしながら1人でゆっくり過ごせると幸せだと感じる。でも食事に楽しみを見いだせない人もいるし、誰かと過ごすことが幸せだと感じる人もいる。
人それぞれ幸せが違うのに、全員が幸せに暮らせる天国ってちょっと怖いなって思う。
「なあ、あれってなんだっけ」
「あれじゃ分かんないですね」
今年初めての30度超え。
本格的な暑さはまだまだこれからなのに。
じわじわと肌にはりつく湿度に早くも冬が来ないかとつい八つ当たりのような声が出た。
「ほら、あれ」
つい、と長い指が指し示す先にはグラウンドで走る姿。
「あー…今度体育祭なんで。その練習ですね」
「ご苦労なこった」
両足を投げ出し、後ろ手をついて。そんな思ってもいないようなことを遠くから眺めて言ったって。
汗掻くことも、がむしゃらになることも。そういうのは自分には合わない、向かないなんて思っていたのに。
「走る時にさ、『天国と地獄』が流れると盛り上がるよなー」
「それはあなただけでしょ」
そっか、とからから笑う姿すら眩しくて。
早く冬にはなって欲しいのに。
こういう時間は止まって欲しいなんて。
天国と地獄…
私には野望がある。
死後の世界がどういうシステムかは知らない。
だが、死後にエンマ様が居るなら良い評価をされたい。
ところで、私は介護施設に勤めている。
仕事をきちんとやるのは当たり前だ。
また、ただ優しいだけでなく利用者様のためになる行動も心がけている。
やがて、その時が来れば私も逝くだろう。
私が死んだとき、エンマ様の前で、先に逝っている利用者様に証言してもらうのだ。
この人(私)は良い人だと。
信じる者は救われる……か?
クラシック楽曲。作者は忘れた
運動会でよく使われるイメージ
一般的に正反対の単語。
天国は楽園。地獄は処刑所
天国と地獄
どちらも死後の世界と言われるもの
死んだ後、辿り着く世界
まだ生きている者が知るはずのない世界
もしも存在するのなら、私は地獄に行くだろう
天国と地獄
「伊波!」
空から声が響く。聞き慣れたその声に顔を上げて、そのまま彼と入れ替わるように飛び上がった。
「…抜刀。」
静かに、一閃。その一筋は少し離れたところにいる黒い物体二まで全く威力を落とすことなく届いて、やがて真っ二つに切り裂いた。塵のように風に流れるその姿を見届けて、スタッと軽い音を立てて着地する。長い髪が風に靡いた。
「お前さ、」
「何?」
ロウの後ろに着地して、そのまま座り込んでいる自分に目を向けることなく彼が声をかけてくる。
「…やっぱいい。」
周辺確認行ってくる。そう言って見捨てるように立ち去るのに。右手は無線に伸びているし、ほぼ同時に医療班の到着についての報告が来た。素直じゃないというか、なんというか。
「ごめん」
誰にいうわけでもなく、ポツリとつぶやいた。でもきっと、耳のいい彼には届いているだろう。
何かを守るために何かを犠牲にする。それが美学だと思っていた時期があった。それこそがヒーローのあり方だと、存在意義だと確かに信じていた。
でもきっと、彼のような優しい人が涙を流すのだろう。そう思ったら、自己犠牲が美しいなんて言ってられなくなった。誰かが泣くなら、それは救えていることにはならないだろ。
だから生きることにした。それが地獄の様に苦しい道のりで、とても苦しいことだとわかっていても。
死ぬことは簡単だ。正義を免罪符にするのであれば、尚更。
天国はとうに捨てたのだ。これまで浸かっていたぬるま湯から足を洗って、地獄の熱湯に移動する時が来た。ただ、それだけ。
伊波は全てを救いたかった。この手に抱えられるものの全て。善も悪も、他人も友人も、ここに生きているもの全て。
天国と地獄
彼のこと、諦めようとするたびに会ってしまう
たまたま偶然
その時の気持ちの上がり下がりが
天国と地獄みたい
また諦めようと必死にもがき考える
いい事がいい事すぎる
悪い事が悪い事すぎる
その差も
天国と地獄
でもきっと
彼を諦め、互いに新たな相手と結ばれることが
2人にとって天国にいるかのように幸せだろう
逆にくっついてしまえば
きっと地獄の毎日だ
私は、貴方は
天国と地獄、どっちを選ぶの?
・6
『天国と地獄』
養分となって赤い実をつけるか
私の一部となって生き続けるか
私は男に問うことにした
未来から来たこの男に
【続く】
天国と地獄
どうだったら天国で、どうだったら地獄なんだろうか?
大雑把な私見では、「天国」とやらも「地獄」とやらも、この現世で展開される心の色模様のひとつのようだと思う(この文脈にエデンの概念は含まない)。
天国か地獄か、大抵はグレーゾーン。
私の住処はまるでもののけ集会所。ツクモの犬に手伝いを頼み、「お主を食べれば凄い力を得られそうだが、いや、しかし…やめておいた方が無難そうだ」と宣われ、猫又にこんこんと言い聞かせ、「えっ、何それわかんない。うんうんとりあえず、うん」などとスルーされ、状態として亡者の子どもの髪を朝晩手入れする……自分と自分の子どもも合わせて、ある視点では大所帯だ。出入りの客も多い。天照様は酒樽をぶん回して豪快に笑い、子鬼を叱れば住之江様は「おうおう、恐いおばちゃんじゃなぁ」と子鬼を抱っこしてあやす。他にも真っ剣に厨二病を歩む「招かざる客」。多くは人間じゃないけどね。どうやら私も人間かどうか怪しいから、まあこんなもんだろう……そして気づく、「人間」というものが、かなり面倒臭い側面を顕す唯一の種族らしいことに。おイタが過ぎる。ドラゴンブレス吐いちゃうぞゴルァ!! まるでジブリのお話のようだ。
さて、天国か地獄か。地獄じゃない場所でも阿鼻叫喚はあるし、天国じゃない場所でも幸せな気持ちはある。同じ状況でも悲壮感に浸る心もあれば解決志向チャレンジにがぶり寄る心もあり、不平不満を見る心もあれば感謝を広げる心もある。
天国も地獄も自分次第の心次第だ。
目を覚ますと目の前に彼がいた。
彼は、東側の小さい窓からさす朝日を
ゆっくり眺めてから私の方を向いた。
そして私の目を真っ直ぐと見て言った。
[天国に行かない?]
……天国に? 何を言ってるんだろうか 行けるもんなら行ってみたいけど…
というか眠い。
私は、今何時だろうと携帯を取った。
02:24
まだ深夜だ。まだ眠れる。
天国とかそういうのは後にしよう。
[まだいいかな。]
と言って二度目の寝る準備を始めた。その時ふと
…なんで深夜なのに朝日がさしているんだ?と疑問に思ったので確かめようと窓に目をやると彼がいなくなったことに気づいた。私は、今まであの男の人を彼と呼んでいたが見た目は小6ぐらいだった。つまり子供だ。
心配になって、まだ寝起きでフラフラな体を最大限に使い玄関のドアを勢いよく開けると、、、
私は絶句した。
火、火、火、回りのどこを見ても目に映るのは、燃え盛る炎だった。
あぁそうか。ここは地獄だ。
全て思い出した。私は、火事で死んだんだ。
たった1人の可愛い弟を守ることもできずに。そうか、そうか。
そして彼女は、自ら火の海へ飛び込んだ。
[ケプリ様行ってきましたよー!]
[おー ににお疲れ様。]
[どうだった?あいつの様子は?]
[相変わらずだよ。ずっと自分を責めてるね。]
[ふーむ、そうか。]
[にしてもさー悲しい人だね。たった1人の弟を守れなかったっていって願いごとかあれだなんて。これじゃあまるで地獄じゃないか]
[仕方がないね、願い事を叶えるのが私達の仕事だ。]
[それもそうだね]
ーオオデマリに彼岸花ー
「天国と地獄」
祖母は60を過ぎたあたりくらいから心臓が弱かった
時々死にかけ、その度に「三途の川が見えたわ」と臨死エピソードを披露してくれたらしい
「三途の川は仏教だろう。うちは神道なんだから死後は高天原に行くんだ。宗教が違うからお前は追い返されたんだ」
祖父はそう言って、祖母の話を笑い話にした
祖父は晩年「高天原を見た」と言っていたらしい。その後暫くして亡くなった
それから数年経ち、祖母も亡くなった
今度は間違えず、祖父と同じところへ逝けただろうか
まあ、こちらに帰ってこなかったという事はそういう事なのだろう
『天国と地獄』
歌劇だな
音楽家の妻を神が取り合う物語だ
劇中で冥界に閉じ込められるのは妻の方だ
しかし、わたしが知っている物語では音楽家の方が閉じ込められた
女が助けないから音楽家は泣き続ける
悲しい気持ちを歌にして地上の女を呼び続ける
鬱陶しい歌なんだが最後の審判を待つ魂で溢れた冥界では唯一の癒やしだ
じめじめとした歌は続き神々さえも同情した
男が昼夜を問わず呼び続けるから女はやがて衰弱する
結局男は女に捨てられ、女は地上で別の男と生きていく
つまり、男が捨てられた話を聞かされただけだった
テーマ「天国と地獄」
君がいれば天国
君がいなけりゃ地獄
僕は君がいなけりゃダメなんだ
天国とは
第一に、機嫌のいい時の彼女の家
次に、ご飯を用意してくれてる実家
と言いたいところだが、やはり
好きな本がいっぱいある自分の家
地獄とは
第一に、機嫌の悪い時の彼女の家
次に、夫婦喧嘩してる実家
と言いたいところだが、やはり
一人ぼっちの自分の家