天国と地獄
どうだったら天国で、どうだったら地獄なんだろうか?
大雑把な私見では、「天国」とやらも「地獄」とやらも、この現世で展開される心の色模様のひとつのようだと思う(この文脈にエデンの概念は含まない)。
天国か地獄か、大抵はグレーゾーン。
私の住処はまるでもののけ集会所。ツクモの犬に手伝いを頼み、「お主を食べれば凄い力を得られそうだが、いや、しかし…やめておいた方が無難そうだ」と宣われ、猫又にこんこんと言い聞かせ、「えっ、何それわかんない。うんうんとりあえず、うん」などとスルーされ、状態として亡者の子どもの髪を朝晩手入れする……自分と自分の子どもも合わせて、ある視点では大所帯だ。出入りの客も多い。天照様は酒樽をぶん回して豪快に笑い、子鬼を叱れば住之江様は「おうおう、恐いおばちゃんじゃなぁ」と子鬼を抱っこしてあやす。他にも真っ剣に厨二病を歩む「招かざる客」。多くは人間じゃないけどね。どうやら私も人間かどうか怪しいから、まあこんなもんだろう……そして気づく、「人間」というものが、かなり面倒臭い側面を顕す唯一の種族らしいことに。おイタが過ぎる。ドラゴンブレス吐いちゃうぞゴルァ!! まるでジブリのお話のようだ。
さて、天国か地獄か。地獄じゃない場所でも阿鼻叫喚はあるし、天国じゃない場所でも幸せな気持ちはある。同じ状況でも悲壮感に浸る心もあれば解決志向チャレンジにがぶり寄る心もあり、不平不満を見る心もあれば感謝を広げる心もある。
天国も地獄も自分次第の心次第だ。
5/27/2024, 1:30:41 PM