『大空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
寒い。
屋上から見上げる空は、どこまでも広く、寂しい。
無機質なコンクリートにひっくり返って、大空を見上げる。
雪国のこの地で、真冬だというのに、真っ青に広がるこの大空は珍しい。
太陽の光がポカポカと当たるのも貴重だ。
それにしても寒い。
屋上には壁がないから、全ての風が吹き曝しになる。
冷たい風が四方八方から吹き込んできて、しかもひっきりなしに入れ替わるから、暖かい太陽も太刀打ちできないのだ。
自分の頬が冷たくなるのを感じながら、手を空の方に伸ばす。
冷たい風が手を撫でていって、体に寒さが通り抜けていく。
屋上に登ったのはただの気まぐれだった。
暖房に包まれた室内の空気がなんだか、のたっと鉛のように粘ついている感じがして、外に出たくなったのだ。
特に吹き曝しの場所に。
寒い。
寒いが、空気がスッキリしていて、気持ちがいい。
大空を烏が飛び去っていく。
「時にはなにか、大空に 旅してみたく、なるものさ」
学校で音楽の授業の時に習った歌が、口をついて出た。
確かあれは気球で大空を旅するのだったっけ。
烏は自由に飛んでいる。
すごく気持ちがよさそうだ。
私も空を飛んでみたい。
手を伸ばしたまま、大空を味わう。
もっと空に潜りたい。
大空はどこまでも広がっている。
「大空」
青空の広がる今日。
僕はここで君を待っている。
一年に一度だけ会える君を。
空の下で繋がってると思っても辛いものは辛いよ。
君に毎日会いたい。
それが僕の願いだけど。
大空の下で同じ 思い。
それってすごいことじゃない?
僕は少なからず君に出会えてそう感じてる。
君に会いたい。
そう思うのも同じだといいな。
お互いを好きでいるのには変わりないけど。
毎日思いは増していくばかりだよ。
周りに何を言われても傷ついても君を好きでいたい。
それが僕の思いだ。
「大空」
バルーンリリースで放たれた幸せの風船たちは。
皆、思い思いに散らばり、旅をするのだ。
空が青くて広くて融けたくなること希死念慮って言わないで
私は今日。
高い高いビルの屋上から
大空へ
飛んだ
ーーーーーー
大空
途中書きです。すみません。
大きいけど、狭い。
広いけど、小さい。
都会のビルで埋め尽くされた空。
「大空」
私が知っていること
体感していることを
言葉に翻訳して説明するのは難しい
その一言一言は
1面しか表してくれない
球に近い多面体のたった1面だ
そもそも球なんて単純な形じゃない
複雑に入り組んだ知恵の輪が目の前にある
これを言葉だけで説明して
正しい形を相手に伝えられる人間が
どれだけいるだろうか?
同じ知恵の輪(前提)を見ている者同士は
説明の言葉にうんうんと頷けるが
知恵の輪を見ていない者は
全く違う形を思い浮かべていくだろう
言葉を尽くせなかったり
途中で説明を止めれば
相手は全く違う形の知恵の輪のまま止まり
最悪なことにその知恵の輪が
「相手が見ている知恵の輪だ」と確定させる
言葉だけでなく絵も書けばいいかもしれない。
でも、言葉が紡げず説明が難しい人がいるように、誰もが正確に絵を描くことが出来るわけではない。
そして、これが体感していることの説明となると、さらに難しくなるわけだ。
視覚でも聴覚でも触覚でも味覚でも嗅覚でもないものを、どのように伝えたらよいのか。
何かしらに喩えて伝えようにも喩えがない。
たまたま喩えを見つけたと思っても、喩えに使った物事に対する、お互いの着目ポイントが異なったりズレているから、同じ経験をしない限り伝わらない。
翻訳失敗というわけだ。
人それぞれの心の内は大空のよう。
ただし、目の前に広がっている空だけでなく
この地球全体に同時に起こっている空。
そう、「大空」だ。
雲の形はそれぞれ違い、複雑に絡み
空の色も一色ではない
晴れ渡っている陰で雨が降っていることもある
同じ晴れでも澄んで星が綺麗な夜空もあれば
霞んで綺麗に見通せない夜空もあるだろう
人に見せている空なんて一面で
見せていない空の方が膨大にあるのだ
自分がそうだというのなら
相手もそうなんだと思い
相手の大空に意識を向けることが
お互いのために肝要だろう
この大空のその先にはなにがあるんだろう
"宇宙"なんて、それはそうなんだけどね
もし、天国がなるならば
わたしが死んでも、あなたを見守ってあげられるね
なら、死ぬのも怖くないかも
神様もいるのかなぁ…
なら会えるのはあと一ヶ月後くらいかな…
楽しみだなぁ
寒空の下、凍えるように歩いても
時が経てば、遠くの空から光が差す
大きくあたたかく包み込む光に
太陽のような君を思い
目を細めたらまた、元気に歩き出せる
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150投稿目になりました。
いつもありがとうございます。
違和感を感じたのは、その週の頭だった。
空が変だ。
具体的な「何か」は分からないが、
それでも「何か」が変。
見続けると頭がおかしくなりそうな、青色の空だ。
知人は何も感じていないらしい。
それどころか、「以前より空を見上げるようになった」と言う。
こんな不気味な空を、よくもまぁ。
異常に気づいたのは、その次の日だった。
街に出ると、半数以上の人間が空を見上げている。
まるで空に映画が上映されているかのように、周りの視線が青空に吸い込まれている。
空を見上げるも、当然そこには何も無い。
ただ、不気味な青色の空だ。
世界の終わりかと思った。
その一週間後、大空に目玉が浮かんでいた。
じっとこちらを見下ろす、神の目のようだ。
ベランダから街を見下ろすと、ほぼ全員が空を見上げている。瞬きもせず、空の目を見つめ返している。
今日の空は夕焼けを煮詰めたような赤色だ。
俺はすぐに家に入り、カーテンを閉じた。
その次の日、何も無かったかのように一日がやってきた。空は元に戻り、街の人間もスマホに目線が釘付けになっている。
おかしな点といえば、知人が減ったことだろうか。
どうやら俺は二週間ほど、誰とも会話しなかったらしい。
一昨日に空について会話した知人がいたような気がしたが…今は顔も名前も思い出せない。
インフルエンザによる高熱と頭痛の為お休みします。
枠を保存。
「大空」
大空
輝かしい金管楽器の音が
フォルテのまま終わる
きらきらする残響は
青い大空に解放されてゆく
音楽は終わってしまう
いつもいつも必ずどんな音楽も
残されるわたしは
大空に解放された音をうらやむ
でもわたしのなかで
途切れず続く音楽がある
この呼吸 そして心音
いつかわたしという音楽も終わる
終わったあとのわたしは
あの大空に解放されるだろうか
大空を自由に飛べたらいいな
こんな人間関係に悩むぐらいなら
もう全て捨ててしまいたい
どこまでも広がる大空を見上げる。
「僕が見ているこの空は、見方は違えど、どこにいても繋がってるんだよな」
そう思うことで、今は離れているキミへの淋しさを紛らわせる。
「どこにいても、この大空と僕たちの想いは繋がってる。大丈夫」
離れていることで生まれる不安を、大空を見上げることで落ち着かせている、つもりだけれど…。
「キミが見ている空は、どんな風に見えるんだろう」
夜になったら、大空を彩る星たちがキミの目にどう映るか聞いてみよう。
淋しいから。という理由を隠し、キミに電話してみようと思った、
木曽駒ヶ岳に登山した。
見上げる先には山頂と、抜けるような青空。
既に登頂した青い体操服に身を包んだ同級生たちが列を連なって下山し始めている。
「気持ち良い景色だなぁ」
隣に並んだクラス担任が同意を求めるように私に話しかけた。
「はい」
「体調は変わりないか?」
「全然大丈夫です!」
私はガッツポーズを作った。
登山前の千畳敷カールへ登るロープウェイの中で、私は一瞬意識を失った。
いわゆる高山病。急な気圧の変化に私はついて行けなかったらしい。
同じロープウェイに乗っていた担任に抱き抱えられ、着席していた一般のお客さんが慌てて席を譲ってくれた。
今も担任は、私のナップサックを持ってくれて、最後尾を一緒に歩いてくれている。
空が広い。
空を見上げると、マンションにも電柱や電線にも街路樹にも邪魔されず、ただ美しい青空が広がっている。
「星も綺麗に見えそう」
「さっきのロープウェイ乗り場、泊まれるぞ。満天の星空が綺麗でさ、あれはすげえ良かったなぁ」
「先生、見たことあるんですね」
「おお、元カノと…って、おまえ、俺の古傷を」
「先生が勝手に言い出したんじゃないですか」
こっちだって、元カノとはいえ、先生の女性関係なんて聞きたくなかったよ。しかもお泊まり星空デートとか。
しかも古傷になってるって。先生が心を痛めるほどに、好きだった人。
先生のことは何でも知りたいと思っていたけど、それは間違っていたんだなと実感してしまった。
はあ…ため息をこぼす。
青空は変わらず美しい。
山頂はずっと見えているのに、歩いても歩いても距離が縮まらない気がする。遠いなぁ。
「ちょっと休むか?」
「へ?」
「なんか顔色が良くない気がするんだよなぁ」
「先生が気にしすぎてるんじゃなくて?」
「そうかもしれないけど。って言うか、それもあるんだろうな。さっきビビったし」
「…すみません」
「まぁでも、大したことなくて良かったよ。こうして登山もできるし」
「先生が責任持ちます、ダメだと判断したら下山させますから、って言ってくれたから」
大学の登山部出身の先生が、心配する他のクラスの先生を説得してくれて、私は登山に参加することができた。
こうして澄んだ空気を吸い込んで山の景色に感動しながら、先生の優しさと心地良い疲れを感じている。
座って、水分補給をして、お喋りを少ししてから再出発する。
駒ヶ岳山頂が近づく。
ウチのクラスの登頂した人たちが、両腕をいっぱいに伸ばして私たちに手を振ってくれているのがわかった。
「唯ちゃんお疲れさまー!先生もおつー」
「お前ら、担任におつーはねーだろ。って言うか、ちっとも下山しねーで何やってたんだよ」
「えー先生なんて、おつで十分だよ。唯ちゃんと先生、待ってたの!クラス写真撮ろうよ!」
「ああ、そっか。サンキューな」
野外活動に帯同しているカメラマンにも先生は謝って、クラス全員で並ぶ。
先生は安定の端っこ。私はその隣。
クラス写真は、皆んなのやりきったような清々しい笑顔と少しだけ顔色の悪い私。先生の手には、私のナップサック。
そして抜けるような大空が広がっていた。
大空
大好きなチョコミントさんへ
私は、あなたのことが大好きで私なりに応援して来ました🌟一生懸命に、あなたのことが知りたくて、あなたのお好きな歌も頑張って好きになろうと頑張って来ました🎵
ないすぱとかは、出来なくて、ホントにごめんなさい(_ _;)出来るだけあなたの好みのこと近づきたくて一生懸命に努力をして来ました♡
私、じゃぁ、やっぱりダメみたいですねぇ~(´;ω;`)
大好きなのは。他のリスナーさんたちと同じです🌟
歌ってみたで、あなたが『足が悪いの笑っていいよ。』と、誰かの歌だけれども歌われて、、あなたは、遠回しに敬遠されているんだ〰️。と、気付いたの、私。
先天性だから、私は、変われません。
もし、万が一、直木賞とれたとしても、(🙏)私が障害者だと言うことは変わらないから。
あなたは、他の方と違って私の味方だと想っていました。私の川柳だって、創作活動だって、理解して下さっている貴重な理解者だと……。
最近、私が川柳をずっと頑張ふ意味が理解らなくなりました、この頃。
あなたが応援してくれるから、もう一度だけ、お休みしてから頑張ろうと想いました。
友達に、ちょっとグチりました。(^_^;)私は、あなたとの時間が楽しかったです🌟(;_;)
天月さんやめいちゃんさんより、近い、存在だったからかな〰️??想先生みたいな距離ではないけれども、あなたのことを夢中で応援していました〰️🎵私、らしくですが。
やっぱり、私じゃぁダメだったんですねぇ〰️(´;ω;`)?今回のテーマは、大空でしたよネ。
あなたが頑張る姿が私は大好きでした(;_;)私の障害者もガンにになって大変だったことも、あなたにとったら、アドさんのような斜めな視線で見られているのですか〰️??
私は、ツイッターなんてしないから、あなたのことされたリスナーさんから教えてもらう度に、うれしく想いました🌟
星空🌌も、時間経つと、だんだんと動くことを動画の配信で教えてもらいました🌟ポラリスでさえ、一年でちょっとは動くそうです。
輝いている金星🌟でさえ、時間が経つと沈みんですねぇ〰️🤔
『また、あしたねぇ〰️(^_^)/~』と誰かが言われたの。( ゚д゚)ハッ!私も、また、明日ねぇ〰️(^_^)/~と、ポップに言えればイイんですネ🌟
大好きな星空から、色々と教わっています🌟🌟🌟この星🌌も、500年前の瞬きらしいです🌟私は、0の数を間違えて自分だ訂正しました〰️(^_^;)
大好きなチョコミントさん、頑張って下さいネ🌼変化が苦手な私を許して下さいネ❤ごめんなさい。
ほんの少しだけ、優しいあなたでいて下さい🍀ありがとうございました🌌
チョコミントのように甘くて、苦くて。やり場のない数日でした。(´;ω;`)
終わり
大空
大空を飛べたら、どんなにステキだろうと、小さい頃の私は思っていた。
でも、大きくなった今、とんでもないことに気がついて、その夢は潰えた。私は極端な高所恐怖症だ。椅子の上にだって上がると足がすくむ。
この年になって、一度も海外に行ったことがないのは、そのせいだ。飛行機は地に足が着いていないから怖い。
因みに、水の上とは言え、船も同じだ、地面にくっついていない。
だから、私の大空のイメージは、下から見上げるいつもの空だ。見晴らしのいいところから見れば、充分大空だが、いつも眺めている空は、建物や樹木、街灯、高架に遮られて、大きく見えたとしても中空(ちゅうぞら)だ。
でも、地球を覆っているこの大空は、どこの国にも繋がっていると思うと、なんだか嬉しくなる。「私は地球の一員なんだなぁ」って思うから!
飛竜に乗って、大空を駆ける。俺はそれを生業にしている。
今も、先の大戦で傷ついた我が国の友好国へ物資を運ぶ仕事をこなしてきた帰りだった。
地上では、家を失い、家族を喪い、怪我をして、心も傷ついて、苦しんでいる人達がたくさんいた。俺を神様みたいに拝んでお礼を言ってくる人も、悪魔を見たかのごとく罵声を浴びせてくる人も、両方いた。俺の国は今は友好国へ復興支援をしているけれども、戦争中は直接戦力を割かず、裏から武器や政治で戦争に加担していた国だ。どういうふうに言われてもおかしくない。分かって就いた仕事だったが、それなりに精神は削られていた。
俺の落ち込みが分かったのか、相棒の飛竜がちらりと目線を俺によこした。「大丈夫か」と言われた気がして、俺は「心配いらねえよ」と、飛竜の背中を撫でて答えた。相棒はそれきり、正面を向いて飛ぶことに集中したようだった。
俺もそれを追って目線を正面に向ければ、果ての見えぬ大空が視界いっぱいに広がった。その雄大な美しさには、俺の疲弊した心を癒すのに充分な力があった。
地上では、いろいろないざこざがあって。俺は幸いにもその渦中にいたことはないんだけれど、それでも心は傷んでいて。
それとは対照的に、大空はいつも自由で、優しくて、偉大なんだ。
地上の苦しみなんてこうして飛竜に乗って大空を駆けていたら忘れさせられてしまう。
大空には、そんな包容力があった。
国に向かって、飛竜を駆る。身体の脇を吹き抜けていく風が、ひどく心地よかった。
目が覚めると
僕は空を飛んでいた。
っていうか
窓のひさしに並ぶように浮いていた。
真っ青な空を見上げると
鳥みたいに大空の向こうまで
飛んでみたいなと思うことがある。
でも、今僕は中途半端な高さで
浮いている。
これじゃあ友達にも自慢できない。
手足をバタつかせたら
泳ぐように前に進むようになった。
屋根の上でネコのタマが
にゃあとないた。
ついてこいといわんばかりに
タマは歩き出した。
僕はおいかけた いや、
追い泳いだ。
平泳ぎをしながら下を見ると
僕の庭があんがい小さく
隣の庭の方が大きかった。
お父さんとお母さんの話し声が
上に上がってよく聞こえた。
家の横にある柏ノ木も
こんなに大きくなったんだ。
タマから見える世界は
こんなにも違うんだな。
タマが柏ノ木に飛び移った。
僕も枝をつかみ、足を幹に引っ掻けた
そのとたん地面に引っ張られるようにするすると落ちていった。
身体を強く打ってしまい
辺りを見回すと
あれ
僕の部屋にいる。横にベットがある。
けんちやん、
またベットから落ちたんだ。
お母さんがドアを開けて言った。
外にいるタマが
窓から僕を見ていた。
#324
あなたとは遠く離れているけど、
上を見れば、空を見上げれば、繋がっていると思える