『大好きな君に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
大好きな君に
塩むすびを
ひとつ
どうぞ
おいしいよ
「大好きな君へ」
「ねぇ先輩、隣座ってもいいですか?」
先輩はいつも昼休みになると教室からいなくなることを私は知っている。
こっそり後をつけてようやく行き先を突き止めた。
そこは学校の屋上。普段生徒は立ち入らない。うちの学校は中庭が充実しており、主だった生徒はそこで昼食をとっている。
「なんだ、お前か」
「って俺の許可求めたくせにもう座ってるし」
先輩は呆れた顔をしながらも仕方ないといった様子で少し私から遠ざかった。
「ホントは嬉しいくせに」
「何か言ったか」
私は先輩の肩に寄りかかって目を閉じた。
「寝るのかよ」
…先輩は私の気持ち気付いてるのかな
…それとも気付かないフリしてるのかな
…暫くはこのまま…この時間を大切にしよう
【大好きな君に】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
3/3 PM 0:20
「昨日の夜もあっという間に眠れたよ。
ありがとねー、天明(てんめい)くん」
「ん? お礼ならもう昨日聞いたぞ?」
「みんなから貰った安眠グッズが良過ぎて、
何度でもお礼言いたくなっちゃうんだよ~」
「はは、そんな風に思って貰えるものを
プレゼント出来たなら、良かったよ」
「……あ! ところで、天明くんの
お誕生日はいつなの?」
「俺か? 11月11日」
「おー。1並びで覚えやすい!
でも随分先だねぇ。
ちなみに、宵ちゃんと真夜(よる)くんは
7月7日だよ」
「2人の誕生日も、七夕で覚えやすいな」
「うん。今から誕プレ選ぶのが楽しみ」
「気が早いわね」
「宵ちゃんのツッコミも早いけどね!
……だって、プレゼントを選んでる
時間って、大好きな2人のことを
延々考えてる時間なんだよ。
こんな幸せなことはないでしょ?
ね、真夜くん」
「……そうだな。宵、オレも、大好きな
キミに何を贈ろうか、思いを巡らせて
いる時がとても幸せだよ」
「……っ、あのねぇ……!」
「あ、天明くんがめちゃめちゃ笑ってる」
「……いや、悪い。いつも通り仲が良くて、
聞いてて本当に和むんだよな」
「わたしの大好き攻めと真夜くんの
シスコン全開モードを見て和めるとは、
天明くんもすっかり馴染んだね~。
宵ちゃん、照れなくて大丈夫みたいだよ」
「照れてたのか?」
「うーん、でも3人だけでいる時は
照れたりしないもんねぇ。
どっちかっていうと、好きが強過ぎる
わたしや真夜くんが変に思われたり
しないか心配なのかも」
「変?」
「……ふふふ。天明くんはいい人だねぇ。
ね、宵ちゃんもそう思うでしょ?」
「……もういいわ……」
店頭に並ぶ眩い宝石を1つ手に取り、商人の説明を受けながら様々な角度に傾けて傷や表面の磨耗などないか確かめ買い上げた。いつものように数件先の店へ赴いてアクセサリーに加工して欲しいと頼む。
「この間のデザインと対になるように頼むよ」
「畏まりました」
完成まで時間を潰すべく他の店を覗いて見ようかと、大通りへ石畳を鳴らして行く。商業の街と言うだけに活気盛んだ。食材の売り込みの声がひときわ大きくて、かなり離れているのに俺目掛けて呼んでいるかのようだった。
ショーウィンドウのマネキンの前で足を止める。まだ肌寒さは残っているがガラス越しの人形達は次の季節の装いをしていた。
プリーツスカートのワンピースは羽のように軽そうな春色の生地で、君の持っている靴と相性が良さそうだった。想像上の君を呼び出してイメージする。足首で留めるストラップのパンプスを履き、歩く度にスカートがヒラリと動く姿。手をとり歩く前に、後ろから少し開いた背中を眺めてもいいな…。
「ふふっ」
春物として持っても困らないだろう、と店員にサイズがあるか尋ねて、薄い上着も1着選び包んでもらった。流行が集うから次から次に目移りしてしまい、アクセサリーを受け取る頃には
「しまった…」
思いのほか買いすぎた…。俺個人の物が2割と家族のお土産が3割。残りは…君へのプレゼントだ。
両腕で抱えて君の部屋へ向かうと玄関先でちょっとだけ呆れている。君から見ると箱が喋ってるように見えるんだろうな。
「もっと、自分のために使ってよ」
「俺の『大好きな君に』使ってるところだよ。自分の物だって家族のお土産だって買ってる」
服やアクセサリーが目に入ると隅っこから君が顔をだして、ついつい考えてしまう。俺が贈った物で君を着飾れるなんて最高じゃないか。気に入らないなら買い物に付き合って悩む君をずっと見ていたいくらいだし。
「俺のためにさ、これを着てデートしてくれると嬉しいな。そしたら君の着たい服を買ったり、俺を見立ててくれたって良い」
君の台詞をしっかり打ち返す。「ね?」と首を傾げると
「……次はいつ時間がとれそうなの?」
箱を開け、目を細めた君は春色のワンピースで顔を隠しながら次の予定を聞いてくれる。
「私もあなたの春物を見立てたい、かな」
だって…!だらしなく口元が緩むのを抑えられそうになく、また『大好きな君に』何を贈ろうか、と考えてしまう俺がいた。
お題 大好きな君に
花束を抱え、僕は走る
地平線に消えていく光の最後の輝きが、街を照らす
「ありがとう」と君に言えなくて、花に頼ってしまう情けない僕だけど
何時間も迷って選んだこのブーケの気持ちに嘘はないから
なけなしの勇気を集めて、伝えるよ
ガーベラに似た明るさも、かすみ草のような優しさも、向日葵のような大輪の笑顔も
僕の小さなコップには収まりきらないけど
いつか、丸ごと受け止められる大きな花瓶になるから
どうかその日まで、君の花が枯れないように
僕を傍で見守らせてくれ
「お帰り、ご飯できてるよ」
ドアを開けるや否や、僕は後ろに隠してた手を差し出す
ただいま、今日も愛してる
―大好きな君に―
ここは小さな喫茶店。
僕はここのマスターで君は常連のお客さん。
今日も君はカウンターの一番端で僕の淹れたコーヒーを飲み、僕の話に耳を傾けてくれる。
最初は、短い言葉を交わすだけだったが、次第に打ち解けて近況や悩み事なんかも話すようになった。
会話の最中、君が見せる笑顔が堪らなく好きだ。
だけど、この想いを打ち明ける日はきっと来ないだろう。
君はある日こんな事を言った。
『私、マスターの淹れるコーヒー好きです。このお店に来ると落ち着くし、話も面白いし』
この言葉を聞いて、僕は自分の想いを封じ込めた。
もし、僕がこの想いを伝えたのなら君はもう此処へは来ない気がした。
君からこの場所を奪いたくない。
だから僕は君に一杯のコーヒーを淹れる。
「お疲れさま」という気持ちを込めて、それだけで充分だ。
『大好きな君に』
卒業したら、
もう君とは会えないのかな。
もう君とは話せないのかな。
80億人もいるこの世界で、
大好きな君に出会えたこと。
奇跡みたいな恋。
この奇跡みたいな
大好きな君に、
ただ伝えたい。
「大好き」
って。
あの頃の事
何だかもう
夢だったみたいに
思えてきてる
大好きな君も
今は
大好きだった
君になり
もう
想いも
想い出も
涙を誘いはしないけど
叶うなら
もう一度
確かな想いを
感じられた
生まれて初めて
幸せ
って思えた
君に愛されてた
あの頃へ
少しだけ
帰ってみたいよ
「大好きな君に」
#49 【大好きな君へ】
春になったら
大好きな君に会い行くよ
桜の花を見ながら
少し先の未来を一緒に描こう__
お題「大好きな君に」
大好きなキミに
花束を
愛の花束を
別れの 花束を
お題
大好きな君に より
そこそこ年を取ってしまって
「好き」という感情が遥か遠いものになって
「大好き」がなんなのかさえ、もうわからないけれど
きっとこんな私でも
遠い遠い昔、まだ世界も知らぬ幼い頃には
きっと、大好きな"誰か"がいたのでしょう。
愛がなにかもまだわからず、恋になるには未熟すぎた。
それでもきっと漠然とした、「大好き」が私にも存在したのでしょう。
そしてきっと、幼い私も誰かにとって"大好き"な君、だった存在になっていたのでしょう。
今はもう、忘れてしまったけれど。
さようなら、遥か昔の大好きな君。
私の知らぬどこかで、どうか幸せに。
さようなら、私が大好きな"君"だったであろう名も忘れてしまった君。
私のことを忘れたまま、どうか幸せに。
「やだ!やめてよ!」
「おらおら、怖いのか?よわっちーのー!www」
私は桜田美月(さくらだみづき)
同級生の男子からいつもからかわれている。
今日は私の嫌いな虫を目の前に出されてその反応を面白がられていた。
「やめてって言ってるでしょ!!」
「うわ、怒ったー!お前ブサイクだぞその顔wwww」
「………っ」
泣きそうになっていたその時。
「おい、女の子いじめるとかお前達ダセェな」
「げっ...健太だ」
幼なじみの健太が来た。
幼なじみとは言ったものの、あまり関わりはなかった。
実質ちゃんと会うのはこれが初めてだった。
「げって...どういう事?」
「美月こいつと幼なじみなのに知らないの?喧嘩に強いって話だぜ」
「に、逃げよ」
「次美月に手出したら僕許さないからな!!」
そして私をいじめていた男の子達は走り去っていった。
「え、えっと...ありがとう健太君」
「ん?...僕何もしてないよ、心配で来たらみんな勝手に逃げてっただけだし」
すると...。
「これ...やるよ」
健太は道端に咲いていたタンポポを渡してきた。
謎には思ったが快く受け取った。
「ありがとう!...でも、なんで?」
そして健太はぶらぶらと歩きながらこう言ったのだった。
「んー?..."大好きな君に"と思ってね」
君と僕は似ていない筈なのに、何故だか妙に話が合った。好奇心旺盛で話好きな君と話すのはいつだって楽しくて、ずうっと終わりが見えなくて、どれだけ話しても時間が足りないね、と笑い合ったのを今でも覚えている。
周りからはどうしてそんなに話すことがあるの?と不思議がられたし、なんの話してるかさっぱり分からない、と言われる程独特な会話を繰り広げていたらしいのだけど、二人して終に気付かなかった。それくらい君との会話は僕に馴染んで、不思議なことなんて何もなかった。
だから、ずうっとそうやって話していられたらなと漠然と思っていたのだ。学年が上がっても、社会人になっても、二人だけに通じる楽しさを共有していけたら。きっと長く共にいても苦にならないから大丈夫、と根拠のない自信を胸に君と向かい合って話していたのは、気付けば随分と遠い昔のことになってしまっている。
社会人になってからも何度か会ったけれど、職場も離れ、共通の友人とも疎遠になった二人は、いつの間にかお互いの距離も遠くなっていた。もう何年会っていないかも思い出せない。君と何を話していたのかも、君がどんな声をしていたかも、何もかも。
それでも、ただ楽しかった記憶だけは残っている。君と笑い合った時間の慕わしさも、足りない時間への不満も、話についていけないと顔を顰めた友人の顔に二人して笑ってしまったことも、そんなことばかり時折思い出しては淡く微笑む。
今はもう消息も分からない君は果たして幸せに暮らしているだろうか。あの時のように話しても話し足りないと思えるような人は、君の側に今いるのだろうか。聞けるものなら聞いてみたい近況を想像して、僕は案外楽しくやっているよ、と頭の中で手を振る君に、こちらからも軽く手を振り返す。
こっちもだよ。想像の君はそう笑って、僕に向かってにっこりと微笑んだ。それが本当であればいいと願うくらいには好きだった君が、幸いに溢れて生きていたらいいと、僕は窓の外を見ながらひとり夢想している。
お題:大好きな君に
『大好きな君に』
君の絵を描いたよ
ひなたでまどろんでる絵を
色を塗れば塗るほど
可愛さが遠ざかっていく
うまく描けるようになりたいんだ
何回も何回も
描いていこう
大好きな君に
心を贈るように
君が私に向ける目の色は
澄んだ藍の綺麗な色
川魚を泳がせて
鳥や獣が息をする
私が君に向ける目の色は
濁った朱の澱んだ色
鉄のような粘った大地
岩と砂礫を散りばめた
君と私は違う色
混ざり合ってはならぬもの
この目とその目を取り替えて
二人で同じ色にしましょう
それがいいと笑う君は
私の眼に手を伸ばす
君の色が欲しいけど
私の色で汚すのならば
私の光は消しましょう
「−大好きな君に−」
お題「大好きな君に」
世界中の誰よりも俺は君のことが大好きだ
近所の近くに見晴らしのよい公園がある
その公園まで行くのには階段があるのだが、千段くらいはあるのではないだろうか
もちろん憶測で実際に数えたことはない
それだけ気軽には行きたくない公園なのだ
しかしその公園のフェンスから見える夜景がとても綺麗で、俺のお気に入りのスポットの1つだ。
「好きです」
俺は気持ちを言葉にして表した
時刻は深夜をまわっただろう。公園は静まり帰っており。数個の街灯が1人の男を照らしている。
そう、公園には俺1人だ
「うー緊張するー」
俺は明日好きな人に告白する
誰に言われたわけでも、何か特別な日でもない。
この気持ちを本人に伝えたい。
その思いが溢れすぎて、今日決心した。
「下見で来てみたけど、さすがにここに連れてくるのは露骨すぎるかな」
こんな公園に2人で来たら流石に告白する前に勘付かれそうだ。彼女とは幼馴染で仲は良いからついて来てはくれそうだけど。
それとももう勘付かれてる?それか1人じゃなく何人かで友達連れてくるか?いやいやそしたら告白しずらいよな?どーしよー
頭の中でぐるぐる考えが巡ってくる
「まあ計画なんて大抵思い通りにはいかないもんだよな」
そう自分を納得させ
明日はとりあえず彼女を公園に誘って見ることにした。
その日は帰っても、緊張で上手く寝付けなかった。
次の日の帰り俺は彼女に一緒に帰ろうと誘った
久しぶりに誘われて彼女は少し驚いた表情をした
「え、めずらしー!いいよ!」
彼女はいつも一緒に帰ってるであろう友達と教室で挨拶して俺と一緒に教室を出た
多分彼女は何か勘づいてる。
心臓の鼓動が急に高まった。
「今日はどーしたの?」
「いや、久々にお前と喋りたいと思ってさ。いやー学校じゃあんま喋る機会ないじゃん?」
「えー喋りかけてくれればいいじゃん」
お互い笑ったり、怒ったり、彼女との他愛ない会話がとても幸せだ
彼女と会話してる内に昨日した告白の練習を思い浮かべてた。気持ちが溢れそうだ
「あのさ、俺お前が好きだ」
自分でも今何言った?と疑問に思った。
考えるよりも先に言葉に出してしまったようだ
本当は今からあの公園行かね?って自然な感じで誘うつもりだった俺はかなり焦った。
「え、私を好きってこと?」
こいつ
聞こえてないフリでもしろよ
とか心の中で文句を言ってみたが何の意味もない
「いや、えっと」
言葉を濁してしまったが、もう腹を括った
「好きなんだよ。お前の事が世界一大好きなんだよ!」
緊張して声を張り上げてしまった。
恥ずかしい。大声の告白に加え自分の顔も熱くなってるのが分かる
目を合わせられない
彼女はそんな僕を見て笑ってた
「あはは、大声で叫ばなくても聞こえるのに」
俺は一瞬睨んだ
その顔を見た彼女は笑顔のまま喋り続けた。
「私も好きだよ。あっこれは幼馴染としてじゃなくて1人の男の子してね。ってなんか恥ずいね」
俺は嬉しさや驚きで呆気にとられ言葉が出なかった。
そんな俺を見て彼女は
「ねえ、もうちょっと一緒にいたいし、今からあの公園行かない?」
それ俺が言う台詞だったのにと思ったが
俺の返答は決まってる
「俺も一緒にいたい。行こう」
完
大好きな君に
僕が大好きだった君はもういない。
それがあまりにも非現実的で。
信じられなくて、冗談みたいで。
君がかつて好きだった曲。
Bob DylanのKnockin' on heaven's door。
世界一の詩人が作った世界一の曲。
ノック、ノック、天国のドアをノック。
口ずさむ。涙が頬を伝って、砂浜に染み込む。
大好きな君に、僕の歌を届けよう。
君は扉の向こうへと行ってしまった。
僕は煙突から流れる煙を見た。
これで最後だと知ったとき、僕の世界は壊れてしまった。
それぞれの道を捨てられたら、
どんなに楽なんだろうね
大好きな君に
5:30分
俺はいつものところにいた
早く来ないかな
5:37分
やっときた
今日もかわいいな~♡
……あれ?
知らない男と歩いてる
俺のものなのに
明日あの男を引き離そう
翌日
5:23分
今日は楽しみでいつもより早く来た
早く来ないかな
5:41分
あれ?
今日はあいつだけか?
まあ
あの子に見られなくてすむからいいか
「あの、少しいいですか?」
「はい?……うわぁっ!」
男の悲鳴と共に赤黒い液体が飛び散った
やったんだ……やったんだ
ジャマ者はもういなくなったんだ!
これでよかったんだ!
大好きな君を守るためにしたことなんだから
君も許してくれるよね?
今このときを
ともに生きてくれてありがとう
自分勝手で気まぐれで風来坊
きみのなにに惹かれるのか
わかってるようでわからない
お互い歳をとったものだ
そばにいられるだけでいい
だなんて
神さまからもらった愛を
還しているだけなのに
きみがまた愛をくれるから
この循環をいつまでも
抱きしめていたくなる
#大好きな君に