紗夢(シャム)

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【大好きな君に】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】

3/3 PM 0:20
「昨日の夜もあっという間に眠れたよ。
 ありがとねー、天明(てんめい)くん」
「ん? お礼ならもう昨日聞いたぞ?」
「みんなから貰った安眠グッズが良過ぎて、
 何度でもお礼言いたくなっちゃうんだよ~」
「はは、そんな風に思って貰えるものを
 プレゼント出来たなら、良かったよ」
「……あ! ところで、天明くんの
 お誕生日はいつなの?」
「俺か? 11月11日」
「おー。1並びで覚えやすい!
 でも随分先だねぇ。
 ちなみに、宵ちゃんと真夜(よる)くんは
 7月7日だよ」
「2人の誕生日も、七夕で覚えやすいな」
「うん。今から誕プレ選ぶのが楽しみ」
「気が早いわね」
「宵ちゃんのツッコミも早いけどね!
 ……だって、プレゼントを選んでる
 時間って、大好きな2人のことを
 延々考えてる時間なんだよ。
 こんな幸せなことはないでしょ?
 ね、真夜くん」
「……そうだな。宵、オレも、大好きな
 キミに何を贈ろうか、思いを巡らせて
 いる時がとても幸せだよ」
「……っ、あのねぇ……!」
「あ、天明くんがめちゃめちゃ笑ってる」
「……いや、悪い。いつも通り仲が良くて、
 聞いてて本当に和むんだよな」
「わたしの大好き攻めと真夜くんの
 シスコン全開モードを見て和めるとは、
 天明くんもすっかり馴染んだね~。
 宵ちゃん、照れなくて大丈夫みたいだよ」
「照れてたのか?」
「うーん、でも3人だけでいる時は
 照れたりしないもんねぇ。
 どっちかっていうと、好きが強過ぎる
 わたしや真夜くんが変に思われたり
 しないか心配なのかも」
「変?」
「……ふふふ。天明くんはいい人だねぇ。
 ね、宵ちゃんもそう思うでしょ?」
「……もういいわ……」

3/5/2023, 8:37:50 AM