「やだ!やめてよ!」
「おらおら、怖いのか?よわっちーのー!www」
私は桜田美月(さくらだみづき)
同級生の男子からいつもからかわれている。
今日は私の嫌いな虫を目の前に出されてその反応を面白がられていた。
「やめてって言ってるでしょ!!」
「うわ、怒ったー!お前ブサイクだぞその顔wwww」
「………っ」
泣きそうになっていたその時。
「おい、女の子いじめるとかお前達ダセェな」
「げっ...健太だ」
幼なじみの健太が来た。
幼なじみとは言ったものの、あまり関わりはなかった。
実質ちゃんと会うのはこれが初めてだった。
「げって...どういう事?」
「美月こいつと幼なじみなのに知らないの?喧嘩に強いって話だぜ」
「に、逃げよ」
「次美月に手出したら僕許さないからな!!」
そして私をいじめていた男の子達は走り去っていった。
「え、えっと...ありがとう健太君」
「ん?...僕何もしてないよ、心配で来たらみんな勝手に逃げてっただけだし」
すると...。
「これ...やるよ」
健太は道端に咲いていたタンポポを渡してきた。
謎には思ったが快く受け取った。
「ありがとう!...でも、なんで?」
そして健太はぶらぶらと歩きながらこう言ったのだった。
「んー?..."大好きな君に"と思ってね」
3/5/2023, 6:11:56 AM